モデルプレスのインタビューに応じたせーぎ(C)モデルプレス

STスタジオ・せーぎ、伸びるYouTuberの共通点を分析「普通の人だったら耐えられないキツさ」を乗り越えられた理由<インタビュー>

2022.02.09 17:00

6人組YouTuberグループ・STスタジオが、2月9日に初の書籍「STスタジオの絶対に言ってはいけない怖すぎる都市伝説」(宝島社)を刊行。モデルプレスではリーダー・せーぎ(27)にインタビューを実施し、書籍の見どころのほか、現在のYouTube界の傾向やYouTubeに対する強い信念を語ってもらった。

  

STスタジオ初の書籍「STスタジオの絶対に言ってはいけない怖すぎる都市伝説」

STスタジオ(提供画像)
都市伝説や心霊などのオカルト動画を投稿し、チャンネル登録者が91万人を超えるSTスタジオ。メインチャンネルのほか、サブチャンネル「STスタジオの楽屋」、ゲームチャンネル「STゲームスタジオ」、野球チャンネルの「【STBC】ST Baseball Club」も運営しており、幅広い層から人気を獲得している。

「STスタジオの絶対に言ってはいけない怖すぎる都市伝説」(2022年2月9日発売、宝島社)表紙/提供画像
STスタジオ初の書籍となる「STスタジオの絶対に言ってはいけない怖すぎる都市伝説」には、世界の呪いや目撃談の絶えない怪人、学校で噂される怪談話など、動画では紹介しきれなかった耳を疑うような不思議な話をたっぷりと掲載。さらに、話すだけで危ない絶対にタブーな「日本の風習・奇習」や、「聞いたらゾッとする雑学」など、STスタジオではおなじみの人気コンテンツも収録されており、大人も楽しめる内容となっている。

せーぎ、初の書籍は「読めば読むほど面白い」

せーぎ(C)モデルプレス
― まずは、今回書籍を出すことになった経緯を教えてください。

せーぎ:半年くらい前に知り合いの方にお声がけいただいて、やってみたいと思って決意しました。そこからメンバーと作っていった感じです。

― YouTubeで紹介されていない都市伝説も収録されているそうですが、その中でせーぎさんイチオシのお話はありますか?

せーぎ:禁足地の話です。国が指定している入ってはいけない場所があって、危なくなさそうなのに国がダメと言っているんです。

― それは気になりますね…!

せーぎ:めっちゃ気になりますよね!何でだろうって(笑)。そこに触れている部分があるので、面白くなっていると思います。

また、絵や写真も多くポップで飽きないような作りになっている一方、1つ1つの都市伝説の説明は細かく書かれているので、読めば読むほど面白いと思います。若い方から年齢を重ねている方まで楽しめる1冊になっていますし、友達に話したくなるような知識も増えるのではないでしょうか。

STスタジオの始まりは?「取り憑かれたように」

せーぎ(C)モデルプレス
― YouTuber活動についてもお聞きしたいのですが、YouTubeを始めたきっかけはなんですか?

せーぎ:僕はディズニーが好きなのですが、ディズニーに行った時の現実を忘れて楽しめるあの感覚を仕事にしたいと思ったんです。大学生の時に、東海オンエアさんのYouTubeを観ていて同じような感覚になったことがあったので、逆に「俺が色々な人をそういう気持ちにさせる!」と思って始めました。

― そこからどのようにメンバーを集められたのでしょうか?

せーぎ:まず、YouTuberになると決めた次の日に(動画編集)ソフトを買って。さらに次の日には行動力のありそうな友達に連絡しました。それが今のメンバーです。

― せーぎさん自身もものすごい行動力ですね…!

せーぎ:そうですね。取り憑かれたように動いていました(笑)。

せーぎ(C)モデルプレス
― 最初はバラエティー系の動画を中心に配信されていたそうですが、そこから心霊現象や都市伝説を扱うようになったのはなぜですか?

せーぎ:撮影していたスタジオで怪奇現象が起こったんです。視聴者からコメントで「ここ、なんか変なの入ってない?」と指摘されまくったんですよ。見返したら声が入っていて、そのコメントで初めて気付いて。それを動画で紹介したらめちゃくちゃバズったんです。そこから「皆が求めていることをやった方がいいな」と思い、徐々にバラエティー系からホラー系にシフトしていきました。

― もともと心霊現象や都市伝説に詳しかったというわけではなかったんですね。

せーぎ:はい、全然知らなかったです。ホラーは好きでしたが、特に詳しいわけでもなくて。霊感も全くないです。でも、都市伝説を扱っているYouTuberは当時はまだあまりいなかったので、早い段階でやっていた方だと思います。

STスタジオが支持を集めた理由

せーぎ(C)モデルプレス
― 今では様々な都市伝説を扱われていますが、企画はどのように考えているのでしょうか?

せーぎ:色々なところから情報を得ています。ほかの方のYouTubeを見ていてもそうですし、僕は経営もやっていて色々な企業の方と会うので、そこで話したことからも「今どういう風に変わってきていて、どういうことが求められているのか」というのを察知しています。

都市伝説の情報についてはメンバーたちと調べて探しています。大体1ヶ月前にスケジュールを組んでいて、1人1人が持ってきた企画の中から気になるものをピックアップして深く調べていく感じです。

― 今コラボしてみたいYouTuberの方はいますか?

せーぎ:ゾゾゾさんです。

― それは同じ心霊・ホラー系のジャンルを扱われているからでしょうか?

せーぎ:同じジャンルというか、組織で動いている感じが僕たちと似ているかなと思っています。ちゃんと芯が確立されているように見えますし、あまりコラボをしているイメージもなくて。僕らもあまりコラボはしないのですが、結局最後は自力で戦えないと続けていけないとも考えています。

せーぎ(C)モデルプレス
― 今は様々なYouTuberが活躍していますが、その中でSTスタジオが支持を集めた理由は何だと思いますか?

せーぎ:1番は、ゲスト・出演者側として実際に霊が出ていることだと思います。一時期はレギュラーくらい怪奇現象が起きていました(笑)。スタジオに出ていて、それはもう絶対唯一無二だなと思います。

― 毎回怪奇現象が起きることに恐怖心はなかったのでしょうか?

せーぎ:撮影をしていない時はあまり怪奇現象を起こしてこないんです。撮影している時だけちょっとちょっかいを出してきて、すごい空気を読んでくれる(笑)。なので、僕らも「ありがとうございます」という感じで(笑)。だから、その怪奇現象が起きている時は怖いのですが、それ以外の時はあまり気にならないんです。

まぁそれは偶然ですが(笑)、それ以外の理由としては、怖すぎず緩すぎない“ちょうどいい感じ”というのが大きいと思います。人数も多いし、もともとバラエティージャンルでやっていたので雰囲気も明るく、「ホラーを観たいけど、怖すぎると観られない」という層の人にも観ていただいているのかなと思います。

せーぎから見た“伸びるYouTuber”の共通点

せーぎ(C)モデルプレス
― 現在チャンネル登録者数91万人ですが、登録者がグンと伸びたのはいつ頃だったのでしょうか?

せーぎ:1年目の最後の方には5万人、2年目には20万人ぐらいになっている感じでした。今の時代のYouTuberのように“ドドーン”と伸びるのではなく、“ドーン”がいっぱいあった感じです。ゆっくり、でも手堅く伸びていきました。

― 長くYouTubeをやられているせーぎさんから見て、今のYouTuber界はいかがですか?

せーぎ:あまり誰かを意識することはないのですが、やっぱりTikTokやショート動画を取り入れている人たちが伸びているので、僕たちもやらないとなと思っています。

― STスタジオとしての今後の目標を教えてください。

せーぎ:僕は常に誰にも負けたくないですし、YouTubeに関して「自分は天才ではない」とも思っています。なので、全員に勝てるようにYouTube以外でも事業を始めました。その中で、ファンの方とは「ありがとう」だけの関係ではなくて、どんどん色々な事業を増やしていって「ずっとついてきてくれる人は雇う」と伝えています。そういう意味で、ファンとの関係において「一線を超える」というのはずっと言っています。なので、口だけではなくちゃんとファンと一緒に大きくなっていきたいというのが目標です。

― 実際にファンの中から雇われた方もいらっしゃるんですか?

せーぎ:もともとファンという人も何人か雇っています。野球チームのチャンネルに出演している方の中からは何人も雇っています。

せーぎ「普通の人だったら耐えられないキツさ」を乗り越えた理由

せーぎ(C)モデルプレス
― せーぎさんが思う“夢を叶える秘訣”を教えてください。

せーぎ:決意の固さではないでしょうか。振り返ってみて、僕は「これを叶える」と決めてからはそれに全振りしてきました。普通の人だったら耐えられないキツさでも「ちょっとキツイかな」くらいの感じだったので、普通の「キツい」出来事には何とも思っていなかったですし、それぐらいガムシャラに動いていました。人によって「やりたい」のレベルは違うので「どこまで本気でやりたいか」だと思います。

― 「普通の人だったら耐えられないキツさ」というのはどのような経験で感じられたのでしょうか?

せーぎ:事業をやっていて、寝ずにずーっと仕事が続いている時に、YouTubeも炎上してすごい数の誹謗中傷が飛んできたりとか…。そういうヤバいタイミングが重なってしまう時がありました。でも、周りからは「普通の人が苦のことを苦だと捉えてない」と言われるんです。僕自身としては「自分がやりたくてやっているものだからしょうがなくない?」と思っています。

― 強い信念を持ってやられているんですね。では、最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

せーぎ:僕たちはファンの方と交流する機会をたくさん設けているので、そこに来てくださるファンの方には直接感謝の気持ちを伝えているのですが、とにかく人生楽しく過ごしてください(笑)!その一部に僕らの動画があれば嬉しいです。

― ありがとうございました。

せーぎ(C)モデルプレス
なお、せーぎは11日に配信されるランキングニュース番組「モデルプレスカウントダウン」(毎週金曜ABEMA23時30分~/モデルプレスYouTube・TikTok18時30分~)に出演。インタビューの模様が公開される。(modelpress編集部)

せーぎプロフィール

1994年5月17日生まれ、B型。ディズニー作品をこよなく愛するSTスタジオの発起人兼リーダー。趣味は買い物。
【Not Sponsored 記事】

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