中田花奈“乃木坂46卒業前から計画”麻雀カフェ経営の苦労語る 三足のわらじで多忙「嬉しい誤算」<モデルプレスインタビュー>
2021.05.25 15:00
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元乃木坂46の中田花奈(なかだ・かな/26)が、オーナー店長を務める麻雀カフェ『chun.』(読み:チュン)を6月15日に東京・港区赤坂にオープンする。モデルプレスは店舗に赴き、中田本人に取材を実施。店舗へのこだわりから麻雀への想い、卒業後の活動についてたっぷり語ってもらった。
昨年10月にグループを卒業以降、日本プロ麻雀連盟第37期後期プロテストに正規合格し、プロ雀士として活動を始めるほか、趣味の投資を活かして、情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)で見せるコメント力も話題を呼んでいる中田。
様々なフィールドで活躍する卒業メンバーの中でも異例の活躍が際立つが、本人の口からは「卒業後は正直タレント業がうまくいかないと思っていた」と元々卒業後のメインの活動は“雀荘ママ”を見据えていたという意外な話を聞くことができた。
ネオンサインなど映えをこだわったオシャレな内装に、麻雀牌の上下整列機能・点棒収納ポケットなど話題の最新麻雀卓(AMOS REXXⅢ)を導入し、こだわりのオリジナルフード&ドリンクメニューを用意。対局をしない人も滞在できるカフェスペースもあり、モニターでは麻雀チャンネルが放送されるスポーツバーのような空間になっている。
テレビ朝日公式YouTube「動画、はじめてみました」(略称:動はじ)内での密着企画「中田花奈プロ雀士&麻雀カフェOPENへの道」の14日の生配信にて『chun.』のお披露目を報告した。
― ついにオープンの発表となりましたが、いつ頃から準備を始めていたんでしょうか?
中田:グループ在籍中の去年の6、7月くらいから物件探しをしていました。それでYouTubeチャンネルを開設して雀荘ができるまでを公開しようとちょうど思っていたときに「動はじ」さんからプロテストを受けるまでの企画を頂いて、自分で編集するのも大変なのでありがたいお話だと思ってお願いしようと思ったんです。そのときに「お店のことも取り扱ってくれませんか?」と聞いたら「そんなこともしてるんですね。面白いですね」と言って下さって、自撮り動画とかを公開してもらっています。
― では卒業とリンクして考えていたんですね。
中田:元々は卒業後に雀荘のママになろうと思って始めました。卒業後は正直タレント業がうまくいかないと思っていたので、引退するというか自然と辞める方向に行くことを想定していたんです。ありがたいことに今はお仕事も頂けているので、お仕事を頂けるのであれば精一杯やりたいと思って今はどっちもやっている状態ですね。
中田:麻雀がとにかく好きなので好きなものに溢れているところにいたいというのが一番の理由です。あと、思い切って雀荘を作る、というなかなか他の人がやらないことをしてみたいなと思ったのもあります。
― 中田さん自身が最初に雀荘に行ったときの思い出を教えて下さい。
中田:最初は2017年の「トップ目とったんで!」(TBSチャンネル)のトーナメント戦の出場のオファーを頂いたときに、麻雀アプリでしか打ったことがなくて実際にちゃんとやったことがほぼなかったので、「すいません、今からお願いできませんか?」とマネージャーさんを始めスタッフさん3人と急遽仕事終わりに行きました。そのときは個室の雀荘で、今はコロナで行けていないですが、その後もずっと行っている場所です。
そこは多分ご夫婦でやられているところなんですけど、ご飯も実家の味というかなんか温かいんですよね。本当にお母さんがつけているようなエプロンをされていて、メニューもいっぱいあるのに注文を受けてから作って出している感じ。新しいところではないんですけど綺麗で温かくてその方を見て雀荘のママを意識するようになりました。
中田:まず、前提として一人で行ってその場で知らない人同士で打てるフリー雀荘と、お友達同士で行って卓を予約するセット雀荘があるんですけど、私自身がフリー雀荘に行くことは難しいのでセット雀荘しか行ったことがなくて、『chun.』もセット雀荘形式になっています。
私はよくRTDという雀荘に行くんですけど、そこがすごく綺麗で「こういう雀荘もあるんだ」と知ることができたのも、自分で雀荘をオープンしたいと思った一つのきっかけです。RTDはちょっと大人なイメージなんですけど、私は「このカフェ行きたい」みたいな感覚で女の子が「行ってみたい」と思う雀荘にしたくてネオンとか映えを意識して写真が撮りたくなるような内装にこだわりました。
― 実際にオーナーとしてどのように内装を完成させていきましたか?
中田:イメージを内装デザイナーに伝えて、打ち合わせを沢山しました。あとは麻雀チャンネルを流す用にテレビを一台セットしました。カフェスペースはスポーツバーの感覚で麻雀の生放送を観て盛り上がるでも良いし、麻雀が分からない人が来ても麻雀卓を利用している人を見てもらって「楽しそうだな」と思ってもらったりしてもらいたいなと。ハイテーブルも普通に飲食ができるスペースで、予算的にも結構お金がかかったんですけど、一人で来た人もふらっと入れるようにカウンターを8席用意しました。麻雀卓も全自動で最新のものを入れました。カフェと雀荘の融合をイメージして、麻雀をやる人もやらない人もリラックスして利用してもらえたらと思っています。
中田:知らないことだらけなので、ずっと大変です(笑)。まずバイト経験がないので雇用の話も正直全然分からなくて、自分が芸能のお仕事をしている以上、従業員さんを一般募集することも難しかったので、自分でハローワークに行ったり、行政書士さんを雇ったり…。一人雇って開業手続きをしてもらうだけで「こんなにお金かかるんだ!」みたいなこともあったし、「それなら自分で歩いて行った方が良いかな」と思って自分でやったらやったですごく大変でした。
― 食品衛生責任者や防火管理者といった講習も受けていましたよね。
中田:それは拘束時間が長いくらいで、講習を受けるだけなのでとること自体は大変じゃなくて、他のことの方が大変でした。
― 場所を決めるのも大変でしたか?
中田:大分大変でした。風営法で開業して良いエリアがすごく限られていて、警察や行政書士さんに確認しながら進めていくのが大変でした。情報の間違えがあったりで物件の契約をしかけていたけどストップしたり。まだ戻れる段階だったのでなんとかなったんですけど、行政書士の方を雇っていなかったら大変なことになってたかもしれないと思ったら恐ろしいなと思いました。
― 経営者という立場は苦労が多いですよね。
中田:本当かどうかは分からないんですけど、取引先の方が高額なものを提示してきて、スタッフさんに「それはなめられてるんじゃない?」と言われたことがあって「やばい、多分そう見られているんだ」と思って、厳しめに言わないと分かってくれないところもあるので、「これはどういうことですか?」と説明不足な部分に対してきちんと確認するというのをするようになりました。タレントの身でもあるのに大分印象が悪かったかもしれないと思います(笑)。
中田:今まで自分が作っていた料理を出しているので、そこまで大変ではなかったです。お家で作っていたものをそのまま出した方がファンの皆さんは喜んでくれるかなと。ドライカレーは元々得意料理で、「沈黙の金曜日」というラジオでアルコ&ピースの酒井健太さんの誕生日プレゼントに作っていったことがあって、ファンの方から「食べてみたい」という反響があったので出すことにしました。従業員が足りない方を見つつ、ホールもキッチンもしばらくは私も参加する予定です。
― お店の名前『chun.』に込めた想いを教えて下さい。
中田:いつも麻雀の番組の撮影で牌を持つときに、中田の中なので「中」の牌を持っていて、私のキーになる牌なのかなと思って『chun.』にしました。字画とかも色々調べてちょうど良かったです。
― 可愛いですよね。
中田:そうなんです。麻雀が分からない人からしたら「普通のカフェの名前かな?」という感じなので、麻雀が分かる人と分からない人両方に効く名前になっているかなと思います。
中田:麻雀という共通点がある人とコミュニケーションが取れること。お世話になっているスタッフさんの中でも普段真剣な仕事の話しかしなかった相手ともフランクに話せるようになったり。番組で共演した方もそうで、石橋貴明さんとは「石橋貴明プレミアム」(ABEMA)に出演させていただいて、中居正広さんとも「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日)で麻雀話をさせて頂いたり、爆笑問題の田中裕二さんとかも、麻雀を一緒に打ったことがなくても話ができたり、“麻雀の子”と覚えてもらえているのが嬉しいなと思います。皆さんとても優しくて、やっぱりすごい人はすごい所以があるんだなと改めて実感しました。
― 全然麻雀をやったことがない女性に麻雀の楽しさを勧めるとしたら?
中田:麻雀自体がご高齢の方の間で“健康麻雀”として推奨されるくらい、頭脳を使うゲームなので、一生の趣味になるのが良いなと思います。おじいちゃんおばあちゃんになったときに一緒にゆっくり麻雀を打てる仲間がいたら最高だなと思って、良いことだらけです。
― ルールが難しそうなイメージなんですが、始めるハードルとしてはどうでしょうか?
中田:そうですね。ルールを覚えるのが結構難しい、という声は多いかもしれません。私も乃木坂46のメンバーに「教えて」と言われても教え方が分からなかったので「ちょっとだけアプリで覚えてきてもらっていい?」みたいな状態になっちゃったことはありました(笑)。教えるのも難しいと思うので、ゆくゆくは「chun.」で習い事の感じで麻雀を教えられる機会を用意できたら良いなと思うし、私も人に教えられるぐらい上手くなりたいです。「覚えたい」という熱意が、ある程度ないと覚えてくれないと思うので、その熱意を育てることと、教えることが上手くなること、これから麻雀を広げるためにはその2つが私の課題だと思います。
中田:いや、もっとゆっくりとした生活を想像していたので予想と真逆に行ってしまいました(笑)。本当にタレントのお仕事は来ないと思っていたので正直嬉しい誤算です。
― 今までずっと働いていた分、ゆっくり休もうかなと思われていたんですね。
中田:グループ在籍時代も休む時間はもちろんあったんですけど、まさかそれよりも忙しくなるとは思っていなかったです。今はありがたいことにお仕事が頂けているので感謝の気持ちでいっぱいです。
― 在籍時代より忙しい、というのはすごいことですよね。
中田:お店の準備やプロの対局とか、放送対局じゃないところでもリーグ戦に出ていたりして、タレント業以外のことも多くなりました。
― 活動で言うと麻雀が割合を大きく占めているんでしょうか?
中田:プロ雀士と経営とタレント業に分けたら経営が一番大きいです。お店の準備が今はすごく忙しくてほぼそれで時間が埋まっちゃっていて、タレント業とプロ雀士は同じくらいですね。タレントでしか今は収入がないのでなるべく削らないようにしていて、本来はプロの試合にもっと出たいんですけど、タレントのお仕事と被ってしまったらタレント業を優先しています。
中田:投資も元々そんなつもりは全然なくて、普通にゆるくやっていただけなので、”投資家”という肩書きで呼ばれるのは恥ずかしいというか、サンジャポさんの愛と受け取っています(笑)。
― テレビ出演は周りからの反響も大きいのでは?
中田:「なにげに忙しそうだね」とよく言われるし、ファンの方もすごく喜んでくれている気がします。そこれそ私は「卒業したら引退しそうだな」と思われていたと思うし、オファーがなかったら残っていなかったと思うのでファンの方もそれを知っているから今の状況は喜んでくれていると思います。
― 乃木坂46のメンバーの方から「観たよ」など連絡が来ることは?
中田:結構前にはなっちゃうんですけど、高山一実と(別番組で)たまたまスタジオが一緒で、「忙しそうだね。サンジャポとかニュースのコメントって叩かれやすいから大変そうなお仕事いっぱいしててすごいね」と言ってくれて、かずみんも色々やっていてすごいのにそういう風に言ってくれて嬉しかったです。
― では、最後に『chun.』オープンに向けて今後の目標と意気込みをお願いします。
中田:今はコロナ禍で厳しい状況ではあるんですけど、私の念願だった麻雀カフェが形としてできてきているので、予約枠を設けて始動していこうと思います。ここまで頑張ってきたので皆さんに喜んでもらえたら良いなというのが一番の思いなので、来れる方は良かったらちょっとでも足を運んでもらえたら。ファンの皆さんとは握手会とかもやってきて一緒に良い空気感を作れると思っていて、ここもアットホームな空間にしたいので、ファンの方にも来てもらえることを望んでいます。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
趣味は麻雀、ラジオを聴くこと。
公式Instagram:https://www.instagram.com/nakadakana_official/
公式Twitter:https://twitter.com/nakada_official
公式ホームページ:https://n46llc.com/s/m00/artist/13?ima=2557
「動画、はじめてみました」アーカイブ:https://youtu.be/DGfw-gqyTBo
OpenREC麻雀カフェ『chun.』チャンネル:https://openrecnext.amebaownd.com/posts/17502268
「chun.」Instagram:https://www.instagram.com/chun_mahjongcafe/
様々なフィールドで活躍する卒業メンバーの中でも異例の活躍が際立つが、本人の口からは「卒業後は正直タレント業がうまくいかないと思っていた」と元々卒業後のメインの活動は“雀荘ママ”を見据えていたという意外な話を聞くことができた。
中田花奈、卒業前から計画していた麻雀カフェ
「若い世代に麻雀を広めたい、女性でも初心者でも気軽に入ることのできる新しいイメージの麻雀店を作りたい」という想いからオープンする『chun.』。ネオンサインなど映えをこだわったオシャレな内装に、麻雀牌の上下整列機能・点棒収納ポケットなど話題の最新麻雀卓(AMOS REXXⅢ)を導入し、こだわりのオリジナルフード&ドリンクメニューを用意。対局をしない人も滞在できるカフェスペースもあり、モニターでは麻雀チャンネルが放送されるスポーツバーのような空間になっている。
テレビ朝日公式YouTube「動画、はじめてみました」(略称:動はじ)内での密着企画「中田花奈プロ雀士&麻雀カフェOPENへの道」の14日の生配信にて『chun.』のお披露目を報告した。
― ついにオープンの発表となりましたが、いつ頃から準備を始めていたんでしょうか?
中田:グループ在籍中の去年の6、7月くらいから物件探しをしていました。それでYouTubeチャンネルを開設して雀荘ができるまでを公開しようとちょうど思っていたときに「動はじ」さんからプロテストを受けるまでの企画を頂いて、自分で編集するのも大変なのでありがたいお話だと思ってお願いしようと思ったんです。そのときに「お店のことも取り扱ってくれませんか?」と聞いたら「そんなこともしてるんですね。面白いですね」と言って下さって、自撮り動画とかを公開してもらっています。
― では卒業とリンクして考えていたんですね。
中田:元々は卒業後に雀荘のママになろうと思って始めました。卒業後は正直タレント業がうまくいかないと思っていたので、引退するというか自然と辞める方向に行くことを想定していたんです。ありがたいことに今はお仕事も頂けているので、お仕事を頂けるのであれば精一杯やりたいと思って今はどっちもやっている状態ですね。
中田花奈、雀荘ママに憧れた原点とは
― 「雀荘ママになりたい」と思った理由は?中田:麻雀がとにかく好きなので好きなものに溢れているところにいたいというのが一番の理由です。あと、思い切って雀荘を作る、というなかなか他の人がやらないことをしてみたいなと思ったのもあります。
― 中田さん自身が最初に雀荘に行ったときの思い出を教えて下さい。
中田:最初は2017年の「トップ目とったんで!」(TBSチャンネル)のトーナメント戦の出場のオファーを頂いたときに、麻雀アプリでしか打ったことがなくて実際にちゃんとやったことがほぼなかったので、「すいません、今からお願いできませんか?」とマネージャーさんを始めスタッフさん3人と急遽仕事終わりに行きました。そのときは個室の雀荘で、今はコロナで行けていないですが、その後もずっと行っている場所です。
そこは多分ご夫婦でやられているところなんですけど、ご飯も実家の味というかなんか温かいんですよね。本当にお母さんがつけているようなエプロンをされていて、メニューもいっぱいあるのに注文を受けてから作って出している感じ。新しいところではないんですけど綺麗で温かくてその方を見て雀荘のママを意識するようになりました。
中田花奈、経営者として内装もこだわり「カフェと雀荘の融合をイメージ」
― 雀荘に対して女性が行きづらいというイメージも世間的にはあると思いますが、『chun.』でこだわった部分は?中田:まず、前提として一人で行ってその場で知らない人同士で打てるフリー雀荘と、お友達同士で行って卓を予約するセット雀荘があるんですけど、私自身がフリー雀荘に行くことは難しいのでセット雀荘しか行ったことがなくて、『chun.』もセット雀荘形式になっています。
私はよくRTDという雀荘に行くんですけど、そこがすごく綺麗で「こういう雀荘もあるんだ」と知ることができたのも、自分で雀荘をオープンしたいと思った一つのきっかけです。RTDはちょっと大人なイメージなんですけど、私は「このカフェ行きたい」みたいな感覚で女の子が「行ってみたい」と思う雀荘にしたくてネオンとか映えを意識して写真が撮りたくなるような内装にこだわりました。
― 実際にオーナーとしてどのように内装を完成させていきましたか?
中田:イメージを内装デザイナーに伝えて、打ち合わせを沢山しました。あとは麻雀チャンネルを流す用にテレビを一台セットしました。カフェスペースはスポーツバーの感覚で麻雀の生放送を観て盛り上がるでも良いし、麻雀が分からない人が来ても麻雀卓を利用している人を見てもらって「楽しそうだな」と思ってもらったりしてもらいたいなと。ハイテーブルも普通に飲食ができるスペースで、予算的にも結構お金がかかったんですけど、一人で来た人もふらっと入れるようにカウンターを8席用意しました。麻雀卓も全自動で最新のものを入れました。カフェと雀荘の融合をイメージして、麻雀をやる人もやらない人もリラックスして利用してもらえたらと思っています。
中田花奈「知らないことだらけでずっと大変」オーナーとして奔走の日々
― 開店準備で一番大変だったことは?中田:知らないことだらけなので、ずっと大変です(笑)。まずバイト経験がないので雇用の話も正直全然分からなくて、自分が芸能のお仕事をしている以上、従業員さんを一般募集することも難しかったので、自分でハローワークに行ったり、行政書士さんを雇ったり…。一人雇って開業手続きをしてもらうだけで「こんなにお金かかるんだ!」みたいなこともあったし、「それなら自分で歩いて行った方が良いかな」と思って自分でやったらやったですごく大変でした。
― 食品衛生責任者や防火管理者といった講習も受けていましたよね。
中田:それは拘束時間が長いくらいで、講習を受けるだけなのでとること自体は大変じゃなくて、他のことの方が大変でした。
― 場所を決めるのも大変でしたか?
中田:大分大変でした。風営法で開業して良いエリアがすごく限られていて、警察や行政書士さんに確認しながら進めていくのが大変でした。情報の間違えがあったりで物件の契約をしかけていたけどストップしたり。まだ戻れる段階だったのでなんとかなったんですけど、行政書士の方を雇っていなかったら大変なことになってたかもしれないと思ったら恐ろしいなと思いました。
― 経営者という立場は苦労が多いですよね。
中田:本当かどうかは分からないんですけど、取引先の方が高額なものを提示してきて、スタッフさんに「それはなめられてるんじゃない?」と言われたことがあって「やばい、多分そう見られているんだ」と思って、厳しめに言わないと分かってくれないところもあるので、「これはどういうことですか?」と説明不足な部分に対してきちんと確認するというのをするようになりました。タレントの身でもあるのに大分印象が悪かったかもしれないと思います(笑)。
中田花奈、オリジナルメニューのドライカレーも
― 飲食メニューは中田さんが作ることもあるそうですが、メニュー考案は大変じゃなかったですか?中田:今まで自分が作っていた料理を出しているので、そこまで大変ではなかったです。お家で作っていたものをそのまま出した方がファンの皆さんは喜んでくれるかなと。ドライカレーは元々得意料理で、「沈黙の金曜日」というラジオでアルコ&ピースの酒井健太さんの誕生日プレゼントに作っていったことがあって、ファンの方から「食べてみたい」という反響があったので出すことにしました。従業員が足りない方を見つつ、ホールもキッチンもしばらくは私も参加する予定です。
― お店の名前『chun.』に込めた想いを教えて下さい。
中田:いつも麻雀の番組の撮影で牌を持つときに、中田の中なので「中」の牌を持っていて、私のキーになる牌なのかなと思って『chun.』にしました。字画とかも色々調べてちょうど良かったです。
― 可愛いですよね。
中田:そうなんです。麻雀が分からない人からしたら「普通のカフェの名前かな?」という感じなので、麻雀が分かる人と分からない人両方に効く名前になっているかなと思います。
中田花奈、麻雀通じて中居正広・石橋貴明らと麻雀トークも
― 中田さん自身、麻雀を始めて「良い刺激を受けているな」と思うことはありますか?中田:麻雀という共通点がある人とコミュニケーションが取れること。お世話になっているスタッフさんの中でも普段真剣な仕事の話しかしなかった相手ともフランクに話せるようになったり。番組で共演した方もそうで、石橋貴明さんとは「石橋貴明プレミアム」(ABEMA)に出演させていただいて、中居正広さんとも「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日)で麻雀話をさせて頂いたり、爆笑問題の田中裕二さんとかも、麻雀を一緒に打ったことがなくても話ができたり、“麻雀の子”と覚えてもらえているのが嬉しいなと思います。皆さんとても優しくて、やっぱりすごい人はすごい所以があるんだなと改めて実感しました。
― 全然麻雀をやったことがない女性に麻雀の楽しさを勧めるとしたら?
中田:麻雀自体がご高齢の方の間で“健康麻雀”として推奨されるくらい、頭脳を使うゲームなので、一生の趣味になるのが良いなと思います。おじいちゃんおばあちゃんになったときに一緒にゆっくり麻雀を打てる仲間がいたら最高だなと思って、良いことだらけです。
― ルールが難しそうなイメージなんですが、始めるハードルとしてはどうでしょうか?
中田:そうですね。ルールを覚えるのが結構難しい、という声は多いかもしれません。私も乃木坂46のメンバーに「教えて」と言われても教え方が分からなかったので「ちょっとだけアプリで覚えてきてもらっていい?」みたいな状態になっちゃったことはありました(笑)。教えるのも難しいと思うので、ゆくゆくは「chun.」で習い事の感じで麻雀を教えられる機会を用意できたら良いなと思うし、私も人に教えられるぐらい上手くなりたいです。「覚えたい」という熱意が、ある程度ないと覚えてくれないと思うので、その熱意を育てることと、教えることが上手くなること、これから麻雀を広げるためにはその2つが私の課題だと思います。
中田花奈、タレント・プロ雀士・オーナーの三足のわらじ
― 卒業されてからもかなり充実して活動されていますが、理想通りのことをできていますか?中田:いや、もっとゆっくりとした生活を想像していたので予想と真逆に行ってしまいました(笑)。本当にタレントのお仕事は来ないと思っていたので正直嬉しい誤算です。
― 今までずっと働いていた分、ゆっくり休もうかなと思われていたんですね。
中田:グループ在籍時代も休む時間はもちろんあったんですけど、まさかそれよりも忙しくなるとは思っていなかったです。今はありがたいことにお仕事が頂けているので感謝の気持ちでいっぱいです。
― 在籍時代より忙しい、というのはすごいことですよね。
中田:お店の準備やプロの対局とか、放送対局じゃないところでもリーグ戦に出ていたりして、タレント業以外のことも多くなりました。
― 活動で言うと麻雀が割合を大きく占めているんでしょうか?
中田:プロ雀士と経営とタレント業に分けたら経営が一番大きいです。お店の準備が今はすごく忙しくてほぼそれで時間が埋まっちゃっていて、タレント業とプロ雀士は同じくらいですね。タレントでしか今は収入がないのでなるべく削らないようにしていて、本来はプロの試合にもっと出たいんですけど、タレントのお仕事と被ってしまったらタレント業を優先しています。
中田花奈、テレビ出演で高山一実からの言葉明かす
― 「サンデー・ジャポン」では“投資家”として紹介されたり、投資についてコメントをされていますよね。中田:投資も元々そんなつもりは全然なくて、普通にゆるくやっていただけなので、”投資家”という肩書きで呼ばれるのは恥ずかしいというか、サンジャポさんの愛と受け取っています(笑)。
― テレビ出演は周りからの反響も大きいのでは?
中田:「なにげに忙しそうだね」とよく言われるし、ファンの方もすごく喜んでくれている気がします。そこれそ私は「卒業したら引退しそうだな」と思われていたと思うし、オファーがなかったら残っていなかったと思うのでファンの方もそれを知っているから今の状況は喜んでくれていると思います。
― 乃木坂46のメンバーの方から「観たよ」など連絡が来ることは?
中田:結構前にはなっちゃうんですけど、高山一実と(別番組で)たまたまスタジオが一緒で、「忙しそうだね。サンジャポとかニュースのコメントって叩かれやすいから大変そうなお仕事いっぱいしててすごいね」と言ってくれて、かずみんも色々やっていてすごいのにそういう風に言ってくれて嬉しかったです。
― では、最後に『chun.』オープンに向けて今後の目標と意気込みをお願いします。
中田:今はコロナ禍で厳しい状況ではあるんですけど、私の念願だった麻雀カフェが形としてできてきているので、予約枠を設けて始動していこうと思います。ここまで頑張ってきたので皆さんに喜んでもらえたら良いなというのが一番の思いなので、来れる方は良かったらちょっとでも足を運んでもらえたら。ファンの皆さんとは握手会とかもやってきて一緒に良い空気感を作れると思っていて、ここもアットホームな空間にしたいので、ファンの方にも来てもらえることを望んでいます。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
中田花奈(なかだ・かな)プロフィール
1994年8月6日生まれ、埼玉県出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。2020年10月、グループを卒業。2020年、ソロ写真集「好きなことだけをしていたい」(光文社)を発売。ビジネス書「『バフェットの投資術』を学んだら、生き方まで変わった話」(中田花奈・濱本明著/PHP研究所)を出版。2021年3月に、日本プロ麻雀連盟第37期後期プロテストに正規合格。タレント業の傍ら、自身で麻雀カフェ『chun.』を経営する。趣味は麻雀、ラジオを聴くこと。
公式Instagram:https://www.instagram.com/nakadakana_official/
公式Twitter:https://twitter.com/nakada_official
公式ホームページ:https://n46llc.com/s/m00/artist/13?ima=2557
「動画、はじめてみました」アーカイブ:https://youtu.be/DGfw-gqyTBo
OpenREC麻雀カフェ『chun.』チャンネル:https://openrecnext.amebaownd.com/posts/17502268
「chun.」Instagram:https://www.instagram.com/chun_mahjongcafe/
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