“高温女子”山下美月が語った「焦り」と「感謝」、乃木坂46センターに立っても慢心しないワケ
2021.05.18 06:00
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<乃木坂46山下美月「着飾る恋には理由があって」モデルプレスインタビュー>
「自分でも驚きました(笑)」。名だたる芸能人が一堂に会すTBSのお祭り番組「オールスター感謝祭’21春」で総合優勝を掴み取った、乃木坂46の山下美月(21)。運も実力のうち、でもそれ以上に努力の跡が見えるのが彼女の魅力だ。いい意味で向上心を隠そうとしない。周囲の期待以上の結果で応え続ける『山下美月』の今に迫った。
“高温女子”山下美月「毎日いい意味で焦っています」
「毎日いい意味で焦っています。今年は22歳になる年、同世代の女優さんに目を向けると、主演をやられている方がたくさんいて、活躍されている方がどんどん増えている。今のままではまずいという気持ちが強くあります。もっともっと頑張らないといけない。いろんな作品を見て勉強しているのですが、見るたびに焦ります。その焦りが自分を常に突き動かしています」現在、TBS系連続ドラマ「着飾る恋には理由があって」(毎週火曜 後10:00)にレギュラー出演中。「熱意や感情がオモテに出にくい低温女子」を演じているが、山下本人は触れたら火傷しそうなくらい熱すぎる“高温女子”だ。
すべての出演番組をチェック、反省点があれば次に活かす
山下は自分が出演したテレビ番組などはすべてチェックする。反省点があれば、その失敗を次にどう活かすかも考える。その繰り返しで坂道を駆け上がってきた。視聴者の反応も参考にするようにしている。「皆さんの反応はすごく気になるので、私はどの番組に出ても、全部の声を拾っているんじゃないかなっていうくらいチェックしています。今回、ドラマのテーマがSNSということもあったので、勉強の意味も込めて、個人でインスタグラムのアカウントを開設しました。皆さんの声が今まで以上にダイレクトに届くので、素直に嬉しかったです。
でも自分がお芝居をしている映像を見て、いいと思ったことはまだないです。それは手を抜いているとかではなくて、そのときの自分の精一杯をやっているつもりなんですけど、いつも自分の足りないところに気づいてしまう。このときなんでこうできなかったんだろう、もっとこうしなきゃって。
特にパラビの『着飾らない恋には理由があって』は、胸キュンシーン、今回は“じゅわキュン”って呼んでいるんですけど、そういったシーンが多い。でもこれまで、こんなにいわゆる恋愛ものをしたことがなかったので、キュンとしたときの女の子の表情や仕草がすごく難しいです。今回のために恋愛ドラマや恋愛映画をたくさん見て研究しました」
「山下美月」が新たな層に大きくリーチ
昨年末から山下のフィーバーぶりは目を見張る。国民的アイドルグループ・乃木坂46のセンターに抜てきされた他、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)のシーズンレギュラーを担当、そしてバラエティ番組「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)内の「あざと連ドラ」で主演に起用されると、世の中の“あざとい”ブームも相まって『山下美月』が新たな層に大きくリーチした。そして掴んだのが「着飾る恋には理由があって」の茅野七海(かやの・ななみ)役。プライムタイムの連ドラにレギュラーとして出演し、さらにParaviオリジナルストーリー「着飾らない恋には理由があって」で主演を務めるのは、乃木坂46、ひいてはアイドルとして快挙といえる。
山下美月の“夢を叶える秘訣”
かねてから芝居への熱意を隠さなかった山下は、今まさにアイドルの枠から飛び出し、女優としてもブレイク前夜。約1年半前のインタビューで「最近、こういうお仕事がしたい、数年後にこういう人間になっていたい、と周りの人に話すようにしています。自分の中だけではなく、口に出すと夢の実現に近づけるような気がするんです」と語っていたことをぶつけると、万感の思いに浸った。「そのときに言っていたことが本当にそうだったなと感じています。当時、もっとお芝居に挑戦したいという気持ちがありました。スタッフさんにも相談しながら、まずは再現ドラマなどに積極的にチャレンジさせていただきました。それを続けていたら道がひらけて『あざとくて何が悪いの?』にも出演させていただけました。
この1年、お芝居をやりたいという自分の熱意を、いろんな場所でいろんな人に伝える機会がすごく増えました。その結果が今につながっているのかなと思っています。チャンスをくださった方々には本当に感謝しかありません。口に出すこと、そして自分のやる気をたくさんの人に伝えることは、夢を叶えるために本当に大切だなと思いました」
手応えは全然ない、でもものすごく幸せ
とはいえ「まだ女優のお仕事に手応えは全然ないです」と付け足す。「でも今、役をいただけることが、ものすごく幸せ。これからです」と目を輝かせた。「TBS火曜10時枠の恋愛ドラマは、翌日に、このシーン良かったよね、みたいな女子トークが弾む作品が多い。私たちの世代もたくさんの方が観ているので、自分もその作品の一員になっているんだなって思うと、すごく不思議な感じです。
普段はグループの山下美月として活動をしていますが、様々な作品を通して自分とは違う人間、違う世界で生きる女優のお仕事は魅力的だと感じています。この作品でも毎シーン、お芝居の正解がわからず悪戦苦闘中。でもだからこそもっと頑張らなきゃっていう気持ちになるし、それが今、楽しくてしかたないです」
目下の悩み、どんどん“低温女子”になっている!?
オブラートに包まず、内に秘めた熱意を語る姿は“高温女子”という言葉がしっくりきたが、目下の悩みについて聞くと、また違う“低温女子”な一面も垣間見えた。「役に引っ張られて、どんどん低温女子になっています(苦笑い)。茅野ちゃんの、自分に自信が持てないところは、自分に重なるなと思うことがとても多い。私は役作りをするとき、自分に似ているところを見つけてそれを引っ張ってくるので、どんどん自分が根っからの低温女子になっている気がして少し不安です。グループ活動をしているときはテンションがあがり高温という感じだったんですけど、最近、こんな低い声だったっけ?、こんなにさばさばした喋り方だったっけ?、ってふと思うことがあって怖くなりました(苦笑い)」
山下美月インタビューこぼれ話
<最近の“キュン”>「最近、ルンバ(ロボット掃除機)を買って、“ロボタン”って名付けたんです(笑)。ロボタンは部屋の中を走り回るんですけど、何回も同じところで道につまったり、部屋に置いているブラックキャップ(虫ケア用品)を全部かき集めちゃったりするのが本当に可愛くて。すでに親心が芽生えていて、あれ?どこに行っちゃったの?って感じで、ルンバと家をお散歩しています。キュンです(笑)。
(なんでルンバを買おうと思った?)オールスター感謝祭の賞金です。賞金は早めに使った方がいいよ、と周りの方々に言われたので、自分へのご褒美もかねて家電量販店に一人で行って買いました。賞金で共演者やスタッフの皆さんにお弁当の差し入れもさせていただきました」
<「オールスター感謝祭'21春」裏話>
「まさか総合優勝を獲れるなんて思ってもいなかったです。隣にいた関ジャニ∞の丸山(隆平)さんに早押しのコツを教えていただいて。それを実践していたら1位になりました(笑)」
(modelpress編集部)
TBS系連続ドラマ「着飾る恋には理由があって」(毎週火曜 後10:00)
女優の川口春奈が主演、俳優の横浜流星が共演するドラマ。綺麗に着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々とひとつ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり、友情を深めたりする中で、鎧を脱ぎ捨て、自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリー。山下は主人公・真柴くるみ(川口)が勤務する「el Arco Iris」広報課の後輩、茅野七海を演じる。Paraviオリジナルストーリー「着飾らない恋には理由があって」では、茅野に恋する半人前の新入社員・秋葉亮役を高橋文哉が務め、“うちキュン”のウラで密かに加熱するオフィスラブを描く。
山下美月(やました・みづき)プロフィール
1999年7月26日生まれ、東京都出身。2016年に乃木坂46の3期生オーディションに合格して芸能界入り。今年1月発売の26thシングル「僕は僕を好きになる」でセンターに抜てきされるなど、グループの中心メンバーとして活躍する。ファッション誌「CanCam」の専属モデル。テレビドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」、映画「映像研には手を出すな!」など女優としての活動も増えている。昨年1月に発売された写真集「忘れられない人」が女性1stソロ写真集として初週売上歴代1位を獲得し話題になった。
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