モデルプレスのインタビューに応じた間宮祥太朗(C)モデルプレス

<間宮祥太朗インタビュー>「ボス恋」で浴びた黄色い歓声を追い風に「興味を信頼に変えていく」

2021.03.23 19:15

ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(TBS系)の“ドS先輩”中沢涼太役で大きな反響を集めた俳優の間宮祥太朗(27)がモデルプレスのインタビューに応じた。今月13日に発売した書籍「色」では、白・黒から金、銀、蛍光まで様々な“色”をテーマに美文字のエッセイをしたためた間宮。「ボス恋」で非の打ち所のない胸キュン男子を演じ切り、自身最大の“黄色い”歓声を浴びる今の率直な心境を語った。

  

23色のエッセイ×写真は「絵日記に近い感覚」

写真集「未熟者」(2015)、「GREENHORN」(2017)に続く3冊目は、月刊誌「プラスアクト」で連載した直筆エッセイに撮り下ろし写真とロングインタビューを新録した、オールカラー計208ページにも及ぶ大ボリュームの直筆エッセイ&フォトブック。“23色”のエッセイではそれぞれの色に対して間宮自身が抱く印象や心象風景が独特のワードチョイス、軽妙なテンポでつづられている。

間宮祥太朗 直筆エッセイ&フォトブック『色』(撮影:京介)ワニブックス刊
約2年間にわたる連載が単行本としてまとまり「最初に見た時は『本当にすごいボリュームだな』と。書いてある内容をすごく懐かしく感じたりもしました」と感慨もひとしお。連載執筆は現場の待ち時間などにスマートフォンにアイデアを書きとめ、ある程度溜まったら紙に清書。特に産みの苦しみがあったのは“小豆色”といい「(エッセイの)冒頭から“これはなかなか難しい”と言ってますね(笑)。小豆色がピンポイントすぎて、そこからどう広げていくかが難しかったです。逆に白・黒はスッと書けたかな。色としての印象も自由度が高いし、言葉でも結構使うじゃないですか。“白々しい”とか“白黒つける”と言うくらい、人間の感情に直結しやすい色だから書きやすかったというのはあります」と振り返る。

間宮祥太朗 直筆エッセイ&フォトブック『色』(撮影:京介)ワニブックス刊
白は清純に、赤は挑発的に…色とりどりの衣装を身にまとい、時にはありのままの素肌で臨んだ撮影については「“薔薇色”がすごかった!バラ柄のシャツの衣装をぱっと見た時に『これいく!?これでバラ持つ!?』と思って自信がなかったんですけど、現場では意外とみんなの反応がよくて(笑)。バラ柄と言ってもここまでのバラ柄はなかなかないなと思って、あのシャツを見た時はびっくりしたなあ」と新鮮な体験も。2泊3日の伊豆大島ロケも行い「そんなに長い時間いたわけじゃないんですけど、撮影がスムーズだったこともあり、体感としてはゆっくりできた印象でした。“抹茶色”の撮影で訪れた『島京梵天』はすごくいい空間でした。店主の方とずっと喋っていたんですけど、プライベートでも来たいと思うくらい居心地がよくて素敵なお店でした」とリラックスした思い出を語った。

間宮祥太朗 直筆エッセイ&フォトブック『色』(撮影:京介)ワニブックス刊
そんな書籍の楽しみ方を尋ねると「写真が曲だとすれば、エッセイが歌詞に近い存在だと思っています」と間宮。「文章と写真が揃って一つの色のページを担っているという意味では、割と絵日記に近い感覚かなという印象を持ったので、あまり難しく考えず気楽に読んでもらえたら。色への印象って、人によってだいぶ変わると思うんです。僕もこれを書くことにならなければわざわざ色に対してどんな印象があるかなんて考えもしなかったんですけど、この本を読んでくださった方は、それを受け取りながら『自分だったら何が浮かぶかな』と、自分の色に対する感覚を改めて考えてみたりするのかなと。そんなこともあると良いなと思います」と期待を込めた。

「ボス恋」で浴びた黄色い歓声を「しっかり追い風に」

2008年の役者デビュー以降、数々のドラマや映画に出演し、昨年から今年にかけては「麒麟がくる」で大河ドラマ初出演。三枚目役も器用に演じる実力は既に知られたところだが、直近のドラマ「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」という王道ラブコメ2作でその潮目に変化が訪れた。

“中沢さん”が世界トレンド入りを果たすなど、「ボス恋」の反響は毎週ネット上を大きく賑わせたが「予想していたというか、『こうならなくちゃな』と思ってはいました。こういう時は『こんなに反響があるなんて…』と言わなきゃいけないのかもしれないけど、そうなるべくしてこの役をやらせてもらったと思っているので。火曜10時の枠といえば『ボス恋』に関わらず、そのドラマが大きな話題になって、記事にもなるし、トレンドにも入って、役と役者の境界線が曖昧な感じでハネるじゃないですか。『ボス恋』というドラマに出る以上は、そうなることが一個の正解だと思って臨んだので、話題になってくれてよかったなという安心感はあります」と冷静に消化する。

【STAFF】ヘアメイク:三宅茜スタイリスト:津野真吾(impiger)衣装クレジット:TUNAGI JAPAN、LIDNM、BRAND SELECT
現場でのアドリブは「だいぶ控えめ。いつもの感覚よりは少なくしたかな」と明かし、その理由は「中沢が視聴者にとってかっこいい存在じゃなきゃいけないという縛りみたいなものがあったので。(上白石)萌音とも仲良くなったし、ちょっと(アドリブも)出していきたいと思ったんですけど、何よりも中沢を保たなきゃいけないという軸があったので、テストで身内だけを笑わせて、本番は真面目にやるみたいなことをしていました(笑)」と中沢ファンの理想を死守。同時に「台本にあるセリフに対して『もうちょっとこうしたい』とか『この流れだったらこれは言わなくてもいい気がする』という意見交換みたいなものは結構やった覚えがあります」と役柄の心情を丁寧に作り上げた。

恋に仕事に人生に、多くの“名言”を残した中沢。間宮自身の心に刻まれた名言は、スピンオフ「オー!マイ・ツンデレ!恋は別冊で」(Paravi)で中沢がカルチャーについて語った場面より「“カルチャーがその人にとっての装飾品ではない”というようなセリフがあって。サブカルのほうが崇高っぽいけど、それはカルチャーを装飾品だと思ってるってことだから、と。メジャーかマイナーかという境界線ではなく、面白いものを面白いと捉える感覚を持っている、中沢のそういうフラットな感覚が好きだったんですよ」と共鳴ポイントを紹介。「本編でも言ってほしいな、と思っていました(笑)」というほど好きな言葉だと明かした。

大きな波に乗る今年、7月には人気漫画を実写化した映画『東京リベンジャーズ』の公開も待機。「『#リモラブ』『ボス恋』という流れで、今までとは違う話題のなり方をして。反響の大きさもそうだし、その内容も、何かこう…“黄色い歓声”というか。それに近いものだったので、それはしっかり追い風にしていきたいなというのはあります」と意気込みを新たに。「今までずっと自分は“そうじゃない”と思ってやってきましたけど、せっかくそういう風がちょっと吹いたなら、少し乗ってみたいなという気持ちにはなっているし、『#リモラブ』『ボス恋』で知ってくれた方々の『なんかいいな』という興味を、『この役者が出ている作品を観たいな』という信頼に変えていく作業みたいなものをしたいなと思っています」と謙虚な言葉ながら、力強い意志をのぞかせていた。(modelpress編集部)

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