今の西野七瀬が“失敗をポジティブに語れるワケ” 嬉しかった田中圭からの言葉も<モデルプレスインタビュー>
2021.02.09 21:00
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「たくさん失敗をしようと思います」―――そう語るのは「2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』」で初参加の舞台に挑む、西野七瀬(26)。思い通りにいかないことばかり。それでも前を向けるのは“どんどんポジティブ思考になっているから”だった。<モデルプレスインタビュー>
西野七瀬「いただけたお仕事はすべてチャンス」
乃木坂46を卒業して2年経つが、今年も新しいCMキャラクターへの起用が立て続けに発表されるなど、人気、知名度ともに上昇中。西野は様々な経験を通して、新たな挑戦はチャンスと考えるようになった。それが好循環を生み出している。「どんどんポジティブ思考になっているような気がします。それは乃木坂46を卒業してから、お仕事でご一緒する方の幅が広がり、新しく出会う方が増えて、無意識のうちに影響を受けてきた結果なのかなって思います。
きっといろいろなことの積み重ねで今がある。なにに対しても自分のとらえ方次第で景色が変わるとも感じていて、今はいただけたお仕事すべて、経験を積めるチャンスだと思うようにしています。全部プラスにできたらまた一歩成長できますよね。
挑戦する中で不安や悩みはどうしても出てきますが、たとえ壁にぶつかったとしても、これまでいただいてきた言葉をヒントに、自分でどうしたらいいかを考えて前に進むようにしています。
あと大切にしているのは熱意。真矢ミキさんからいただいた言葉『大丈夫だよ。熱意を持っていればね』は事あるごとに何度も思い出します。熱意があればどんな壁も乗り越えていけると思っています」
本当に嬉しかった田中圭からの言葉
昨年について「今までで一番楽しくて充実していた」と振り返る。なかでも連ドラ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ)は撮影が長期間に及び、大きな刺激を受ける現場となった。「どの現場でも新たな学びがありますが、石原さとみさん、真矢ミキさんをはじめ『アンサング・シンデレラ』でご一緒した方々との出会いは自分の中ですごく大きかったなと思います。自分で成長の実感を得ることってなかなかできないのですが、田中圭さんから『なーちゃんに泣かされると思わなかった』と言っていただけたことは本当に嬉しかったです。
私が演じた相原くるみのシーンが多い、いわゆるメイン回のオンエア後にそう声をかけていただいたのですが、『あなたの番です』から約1年、少しは成長を見せられたのかなって思いました。『舞台も観に行くからね』と言っていただいたので、また成長した姿を見てもらいたいです。その場では恥ずかしくて『いや、いいです』って言っちゃったんですけど(笑)」
舞台初挑戦、目下の課題は発声
乃木坂46在籍時から数々のドラマ、映画に出演してきた西野だが、これまで舞台には縁がなかったこともあり「仲良くしている乃木坂46のメンバーの子とか、周りに舞台経験者が多かったこともあって、舞台のお仕事はいつかやってみたかった」と明かす。稽古が始まって数週間、目下の課題は発声だ。「今はとにかく発声に苦労しています。昨日も稽古終わりに演出のいのうえさんから個人レッスンをしていただきました。家ではなかなか大きな声を出して練習ができないので、少し早く来て稽古前に試すなどしています。実際は大きな声を出すだけではなくて、ちゃんと言葉を届けないといけないので本当に大変です。
それに今回、舞台に出演することになって、地元の友だちから連絡をもらったり、現場でも共演者の方から『頑張ってね』と声をかけていただいたりしたのですが、そのなかに『大きい声出る?』というのもあって(苦笑い)。でも乃木坂46のときはライブで『盛り上がっていくぞー!』とか観客の煽りもしていたんです。自分でも今は大丈夫かなって不安ですが、本番までにはみんなを驚かせられるように頑張ります。
(他に模索していることはある?)映像作品との違いです。稽古の初日にまず思ったのが、舞台には引くお芝居がないのかもしれないこと。全部出すというか、映像だったら潜める『え?』という一言でも『えぇ!?』と大きく表現する。それはこれまでやったことがなかったので、最初はとても違和感がありました。でもこの違いを知ることができただけでも、舞台に挑んでよかったなと思っています」
西野七瀬「集団でいろいろ作る楽しさを改めて」
「2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』」は1996年、2003年に上演された「花の紅天狗」のスピンオフ作品を座付作家・中島かずき氏が書き下ろし、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、木野花らが出演する。西野が演じるのはワケありの元トップ女優・水林星美。それ以上のことはほとんど明かされていないが、本人いわく「登場人物を虜にする」という演出があり「歌って踊る」演出もあるらしい。
「可愛い仕草をするシーンがあるので、それがとても恥ずかしいです。稽古はマスクをしていて照れをごまかせるのですが、マスクを取ったら顔がひきつっていそうで(苦笑い)。でも求められることはしっかり応えていきたいです。
これまでの映像のお芝居と違うことは多く、戸惑うことも多いですが、稽古場はなんだかとても安心感があります。演出で集団芸みたいなパートがあって、みんなでそれをやったあたりから、より一層そう思うようになりました。集団でいろいろ作る楽しさを改めて感じています」
“失敗”を積み重ねた先に待つステージ「感想を聞けることが楽しみ」
本番は約1ヶ月後、2月26日~4月4日まで東京・東京建物 Brillia HALL、4月14日~5月10日まで大阪・オリックス劇場で上演される。「たくさんのお客さんが観ているステージに立つのは、乃木坂46を卒業して以来なので、今はふと初日の公演を想像するだけで少し怖い気持ちになります。でもそれ以上に公演が始まって、みなさんの感想を聞けることが楽しみでしかたないです。(今のところ手応えは?)今は感じられていませんが、本番まで約1ヶ月、稽古中にたくさん失敗をしようと思います」
「たくさん失敗をしようと思います」―――不安に支配されず、失敗をポジティブに語る姿がとても印象的だった。
西野七瀬インタビューこぼれ話
<こぼれ話1/最近影響を受けた作品>「ネットフリックスの『クイーンズ・ギャンビット』。物語も面白かったのですが、特に主人公を演じた女優さんの演技に釘付けになりました。仕草とかもすごく心のなかに残っています」
<こぼれ話2/言語について>
「英語はしゃべりたいと思うのですが、全然できません。使わないといけない状況にならないと伸びないのかなって。でも海外に行くと、けっこう日本語で乗り切っちゃっている自分がいます(笑)。中国語は挨拶や自己紹介とかなら少しだけ話せます」
(modelpress編集部)
西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年、乃木坂46の第1期生オーディションに合格して芸能界に入る。7回もセンターを飾るなど“絶対的エース”として活躍し、2018年12月にグループを卒業。現在は女優として活動し、主な出演作品は「あなたの番です」(2019)、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020)など。女性ファッション誌「non-no」専属モデル。「ライオンのグータッチ」(フジテレビ系)、「グータンヌーボ2」(カンテレ系)ではMCを務める。ヘアメイク:野口由佳(ROI)
スタイリスト:市野沢 祐大(TEN10)
衣装協力:ドレス(EAUSEENON/SUSU PRESS)、イヤリング(MEX/ロードス)、ネックレス(masae/ロードス)
【Not Sponsored 記事】