桜井日奈子、入浴シーンは「ひなこ100％状態」美ボディキープの方法は？＜「ふろがーる！」インタビュー＞

桜井日奈子主演「ふろがーる！」

本作は、自宅のお風呂を愛してやまないOLがさまざまな入浴方法に挑戦し、「最高のお風呂とは何か？」を求めてお風呂中心のライフスタイルを貫く物語。原作は、2015年から2016年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載され、単行本（全3巻）が刊行された片山ユキヲ作の『ふろがーる！』。

桜井は「お風呂は裏切らない」と宣言し、お風呂ライフに情熱を注ぐ主人公・生実野早夜子（おゆみのさよこ）を演じる。自宅でお風呂のために全力投球し続ける早夜子を、振り切ったユーモラスな演技で熱演する桜井。彼女の新たな一面を見られるだけでなく、手作りバスボムや夏みかん風呂など“映える”お風呂シーンや、自宅で簡単にできる“お風呂上がりレシピ”が盛り込まれており、思わず真似したくなる要素が満載なところも楽しいポイントだ。

桜井日奈子、入浴シーンの撮影は“ひなこ100％”？

― 入浴シーンの撮影がとても長いそうですが、ハプニングや面白いエピソードはありましたか？

桜井：お風呂を撮影の日は1日に1～3話分ほどまとめて撮影していました。朝から晩まで浸かっていることになるので、肌がふやけないように出たり入ったりを繰り返したり、のぼせないようにお湯の温度を細かく調節してもらって撮影していました。大変なことはたくさんありましたが、特に大変だったのは湯船に浸かっているときの体勢です。普通に浸かると胸が丸見えになるので、腹筋を使って、見えないギリギリの体勢をキープしながら撮影していました（笑）。アキラ100％ならぬ、ひなこ100％状態でした。

― コミカルな一人芝居のシーンが多いですが、面白さや難しさはどのようなところですか？

桜井：早夜子は困ると、ムムムーと言う癖があります。1話目の撮影の時に、苦虫を噛み潰したような顔をしてみたら、それが採用されました。あと早夜子は湯船に浸かる前には必ずかけ湯をするんですけど、“かけ湯！！”の掛け声を石川監督からは、自衛隊訓練の鬼教官のイメージでと言われました。勇ましさが足りないと容赦なくリテイクになるので、すごく気合を入れてかけ湯をしていました。でもオンエアを観てみたらあまりにも勇ましすぎて、自分でも笑ってしまいました（笑）。そうやって毎話必ず出てくるセリフを楽しみながら演じられたことが良かったと思います。

― 大学の後輩役として共演する小西桜子さんとは、どのようなやり取りをされていますか？同作を通じて仲良くなったエピソードがあれば教えて下さい。

桜井：桜子ちゃん演じる愛乃は、早夜子とは真逆のタイプの女の子です。早夜子と愛乃の、凸凹でチグハグなやりとりが、一緒にお芝居していて楽しいです。

でも実際は桜子ちゃんとは同じ学年だし同じ牡羊座だし、お互いシンガーソングライターのmajikoさんにハマっているしであっという間に仲良くなれました。桜子ちゃんが占いが好きと言っていて、おすすめの占い師さんを教えてもらいました。いつか占ってもらおうと思っています。

桜井日奈子「私も自分のことを"ふろがーる"だと思っています！」

― プライベートのほとんどを入浴への情熱に注ぐ早夜子に共感できる部分はありますか？ご自身と似ている部分があれば教えて下さい。

桜井：ブレずに自分の好きなことに時間を注ぎ続ける早夜子の姿は、見ているこっちも幸せな気持ちになりますよね。私は熱しやすく冷めやすい性格みたいで、趣味はコロコロ変わります。唯一、13年続けたバスケは早夜子に負けないくらいの情熱を持ってやっていたと思います。

でも、私も自分のことを"ふろがーる"だと思っています！銭湯も温泉もよく行きます。1日2回はお風呂に入らないと気が済まないお風呂大好き人間です。お風呂大好きなところは早夜子と同じです！

― 早夜子は「風呂は裏切らない」と言っていますが、桜井さんにとって落ち込んだときや疲れているときも“裏切らない”ものはなんですか？

桜井：早夜子の闇をふっと感じられるセリフだと思うのですが、最後までその闇は明らかになりません。早夜子の抱える闇は何なのか、続編があれば描かれるかもしれませんが…。

私にとって、落ち込んだ時でも裏切らないものは、お笑いです。バラエティやYouTubeでお笑いをよく観ます。最近は“コウテイ”さんの漫才を動画で見ると元気になれます。

― 最近プライベートで“癒やされた”エピソードを教えて下さい。

桜井：仲のいいヘアメイクさんのお子さんの話をきいて癒されています。女の子なんですけど、その子は“ダメ”がうまく言えず、“ダニー！！”と言うみたいです。可愛すぎます。今彼女に何かプレゼントしてあげたいと思っていて、買い物中に赤ちゃんコーナーとかを見ているとより癒されます。

桜井日奈子、お風呂での思い出は？バスボムのポロポーズはあり？

― プライベートでのお風呂にまつわる思い出を教えて下さい。

桜井：両親と旅行に行った時、ネットで見たときは広々とした温泉だったのですが、行ってみたらせまくて少しガッカリしたけど、仕方なくそこに母2人でギチギチになりながら浸かったのが今ではいい思い出です。

― この作品、あるいは原作を通じて、自分もお風呂で実践してみようと思ったことはありますか？

桜井：バスボムも自分で作って使ったし、夏みかん風呂も試しました。バスボムは誰かにプレゼントしたら喜ばれそうだなと思ってたくさん作りましたが、結局誰にもあげられていないです。

― 第1話では早夜子がお風呂の中でバスボムでプロポーズされてみたいと言うシーンがありますが、桜井さんはそのようなプロポーズはどう思いますか？

桜井：素敵だと思います！いまどきはSNSで告白する人も多いと聞きますが、バスボムで思いを伝えるのも、サプライズ感があっていいと思います！

桜井日奈子、入浴シーンのために努力も

― 入浴シーンで肌見せすることも多いと思いますが、抵抗はありませんでしたか？

桜井：撮影する前は大丈夫なのか不安になりましたが、始まってしまえばそんな気持ちはすぐにどこかへ行きました。

― 入浴シーンに関連して、美ボディキープのためにやっていることはありますか？

桜井：ピラティスでインナーマッスルを鍛えています。面倒くさがりですが、夜は筋膜リリースのローラーを使ったり、ストレッチしたりしています。

― 美肌キープの面ではいかがですか？

桜井：ボディオイルでセルフマッサージをするようになってから、肌が乾燥しなくなりました。あと、最近は毛穴ケアで泥パックをやるようにしています。

桜井日奈子、おうち時間にエンタメの力を実感

― 自粛後初のドラマかと思いますが、おうち時間はどのように過ごされていましたか？心がけていたことなどがあれば教えて下さい。

桜井：「ふろがーる！」のようなナレーションベースで進むドラマは初挑戦だったので、同じテレ東ドラマ「孤独のグルメ」や、「忘却のサチコ」などを観てイメージを膨らませていました。どちらも飯テロドラマで食欲をそそられましたが、お風呂に入りたくて仕方なくなるような風呂テロドラマにしたいなぁと考えていました。

― 自粛期間を通じて、表現者としてエンタメの役割についてどんなことを考えましたか？

桜井：私も、おうち時間のほとんどをエンターテイメントに支えられていました。誰にも会うことはできなくても、作品を観ることで心を豊かにできる。制限された生活の中でも、笑いや感動を与える力があると改めて感じました。これから先も女優業をやっていく上で、そういう力に少しでもなれたらいいなと思っています。

桜井日奈子「私も早夜子のように、日々を丁寧に生きてみたい」

― 最後に今作と今後の女優活動への意気込みを教えて下さい。

桜井：簡単に真似できて、そしてわくわくするようなお風呂の入り方が毎話でてきます。私もすぐ真似しました！この作品を観て、同じように工夫してお風呂に入ろうと思ってもらえたら嬉しいです。

そしてお風呂に限らず、食事や睡眠、いつも何気なくしていることも、見つめ直すいいきっかけになりました。私も早夜子のように、日々を丁寧に生きてみたいと思いました。少しの工夫で何気ない日常が特別なものに変わるんだと気づいてもらえる作品だと思います！

― ありがとうございました。

（modelpress編集部）

7月29日放送「ふろがーる！」第3話あらすじ

ある日、早夜子がお風呂の湯加減を見にいくと、なんとお湯が冷たくなっていた…愕然とした早夜子は、すかさず修理業者・温井守（味方良介）を呼び、すがりつくように修理を依頼する。

無事に修理を終えて出てきた温井は、落ち着かない様子の早夜子を見て表情が緩む。

そして、温井がお風呂のすばらしさをだんだん語り始めると、早夜子はドキドキしてきて…。

桜井日奈子プロフィール

1997年4月2日生まれ、岡山県出身。15年CM出演をきっかけに“岡山の奇跡”として一躍注目を浴び、16年に舞台「それいゆ」で女優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」（19）、「みかづき」（19）、「ヤヌスの鏡」（FOD）、映画「ママレード・ボーイ」（18）、「ういらぶ。」（18）、「殺さない彼と死なない彼女」（19）など。