モデルプレスのインタビューに応じた江野沢愛美(C)モデルプレス

江野沢愛美「Seventeen」モデル時代の葛藤告白「精神的に辛かった」13年間のモデル活動を振り返る<モデルプレスインタビュー>

2020.04.02 08:00

モデルの江野沢愛美(23)が、ファッションブランド「COLICE(コリス)」立ち上げを発表。今回、モデルプレスのインタビューに応じ、「COLICE」を紹介してもらうとともに、芸能生活13年を振り返り、辞めたかったデビュー当時、「Seventeen」専属モデル時代の葛藤、芸能活動を続けてよかったと思えるようになった現在までを語ってくれた。

  

江野沢愛美のファッションブランド「COLICE」とは

「COLICE」ワンピースを披露した江野沢愛美(C)モデルプレス
江野沢がディレクションを務める同ブランドは、「HELLO NEW ME, HELLO NEW MELODY.」をタグラインに、「今着たいファッションアイテム」を展開。可愛くありたい、カッコよくありたい、キレイでありたい、素敵でありたい…そんな万華鏡のような女性の気持ちに応え、新しい自分に出会えるブランドでありたいと考え、立ち上げた。

江野沢愛美、ブランド立ち上げは“小さい頃からの夢”

江野沢愛美(C)モデルプレス
― なぜブランドを立ち上げようと思ったのでしょうか?

江野沢:夢でした!小さいときからずっと服を作りたいと思っていました。当時は、スタイリストやデザイナーなど、どんな仕事があるのかわからなかったので、ただ漠然と自分のブランドがあったらかっこいいなと思っていて、女の子の絵を描きながら服やブランドロゴを考えていました。でも、絵を描くのが苦手なんですよ(笑)

― そうなんですか!?今回、お洋服のデザインはどうしたのでしょうか?

江野沢:頭の中で思い描いている服がいっぱいありました。それを求めてお洋服を買いに行くこともありました。なので、構想はできているので、それを人に伝えて作ってもらいました。私本当に絵が描けないので、描けるように頑張ります(笑)。

― 小さい頃から思い描いていたものは、今回実現しましたか?

江野沢:ディティールとか細かいところはめっちゃこだわりました。たぶん、私が作りたい服と売れる服って違うと思うんです。私のファンって10代の子が多いので、10代の子たちに寄り添ったものを作りましたが、半分は20代の方たちに向けての服を考えました。23歳になって、自分自身が大人になったので、自分よりももうちょっと大人の方にも着てもらいたいなという願望が強くて、職場でも着られるような大人っぽい服もあります。10代の子からしたら挑戦しやすい大人な服です。

― 価格帯も教えてください。

江野沢:アイテムによってバラバラですが、トップスだと4,000~10,000円くらい。ピアスなどのアクセサリーは2,000円前後。1番高いのがワンピースで12,000円くらいです。生地を良くすればするほど高くなりますが、せっかく買った服がペラペラだったって思われたらショックなので、みなさんが手に取りやすいような価格帯を考えながら生地選びをしました。安ければいいというわけでもないので、次のシーズンでもキレイに着られるようなものにしています。

江野沢愛美「COLICE」に込めた想い

江野沢愛美(C)モデルプレス
― 改めてになりますが、どんなブランドですか?

江野沢:女の子らしいアイテムが揃っています。ガーリーだけど、カジュアル要素がプラスされたものが元々好きなので、そういうアイテムが中心となっています。ガーリーだったり、カジュアルだったり、シンプルだったり、モテ系だったり…。こだわらないことが、ブランド名の由来でもあるので、いろんなジャンルのアイテムが揃っています。

― 今回、「COLICE」を通じて、江野沢さんが伝えたいことを教えてください。

江野沢:“気まぐれ”がコンセプトです。自分自身が自由に過ごしているタイプなので、もっとみんなには物事を軽く考えてほしいなって、自由でわがままでも女の子は可愛いんだよ~ってことを伝えていきたいです。自分は可愛くないって悩んだり、自信が持てないって悩んだりすることもあると思いますが、そういう悩みですら可愛い。それよりも、女の子に生まれて着てよかったって思ってもらえるような服を作っています。

― 早くたくさんの方に着てもらいたいですね!

江野沢:そうですね。ブランド立ち上げを発表したとき、すごく反響がありました。ただ、自信はあるんですけど、初めての挑戦なので10%ぐらい不安もあります。でも、私が作った服を着て、ファンの子たちが写真をインスタとかに投稿してくれるのを楽しみにしています。それを見たら、もっと自信が出るかもしれないので、みなさん投稿してください!

江野沢愛美「辞めたくてしょうがなかった」時期を振り返る

江野沢愛美(C)モデルプレス
― 続いては、デビューして13年が経ちますが、これまでを振り返ってもらいたいと思います。そもそもモデルになりたいとは思わず、オーディションを受けたそうですが…

江野沢:小さいとき、アイドルになりたいと思ったことはあったのですが、小学生のときは芸能のお仕事をやりたいと思ったことがなく、美容師になりたいと思っていました。オーディションには、大好きな倖田來未さんに会えるんじゃないのかなという軽い気持ちで受けることにしたら受かってしまって。だから、芸能界に入ったときは辞めたくてしょうがなかったんです。私が来る場所じゃないなって。でも、ありがたいことに小学校6年生から、中学校1年生までの記憶がないぐらい忙しい日々でした。

― 入ったばかりのときは辞めたかった芸能界ですが、なにがきっかけで続けられたのでしょうか?

江野沢:中学、高校のとき、楽しいと思うようになっていったというか、早めに仕事が見つかってよかったなって(笑)、辞めなくて本当に良かったなって思うようになりました。「Seventeen」専属モデルになったことも大きくて、たくさんのモデルさんがいたので、そこでどうやったら自分に人気がでるのか考え始めるようになってから楽しくなりました。

― 「Seventeen」専属モデルに加入して、具体的にどんなことをしたのでしょうか?

江野沢:SNSを誰よりも先に始めました。あとは、こういう服が好きで、こういうことがしたいですって編集部の方に伝えたりました。それを実現することができ、さらにファンの方の反応が大きかったとき、続けてよかったなって。Seventeen時代がなかったら、ここまでやってこられなかったと思います。

江野沢愛美「Seventeen」時代の葛藤を明かす

江野沢愛美(C)モデルプレス
― 13年やってきて1番辛かったことはありますか?

江野沢:すぐに忘れてしまうタイプですが、Seventeenを辞める年、20~21歳ぐらいのときは精神的に辛かったかもしれないです。すごく悩んでいました。

― どんなことに悩んだのでしょうか?

江野沢:いつSeventeenを卒業すればいいんだろうって、次はどの雑誌にいけるんだろうって、non-noに加入することが決まっていなかったので、先が見えなくて悩みました。21歳になると、(Seventeenモデルの中で)1番年下の子とのギャップもすごくて、どうしたらいいんだろうって。でも、先輩も後輩も同じように悩むらしいので、今となってはみんなが通る道だったんだなって思っています。

― そのときは、どんなことがきっかけで前向きになれたのでしょうか?

江野沢:non-noに加入する前、non-no編集部に1回行ったことがあるのですが、そのとき編集部の方が、どうして私を求めてくれたのか、プレゼンしてくれました。そのとき、今までとは違った環境の方に求められることが嬉しくて、ここで頑張ろうって思いました。

― 今でも個性を出さなくちゃって焦ることもありますか?

江野沢:めちゃめちゃあります。今回ブランドをやってみようと思ったのも、ほかの子がやっていないからです。裏方ができるというのは一つの武器になるのかなって思っています。

― それも一つの始めた理由なんですね。

江野沢:そうですね。non-noのモデルの子は女優さんが多いので、私もたまにお芝居の仕事をやるのですが、そこだとみんなには勝てないかなって。じゃあ、どうすればいいんだろうって考えたとき、ブランドを立ち上げた子がいなかったので、今だなって思ったのも正直あります。non-noに加入して、1年目は慣れるのに必死だったのですが、2年経つとどんどん新しい子が入って来るので、自分にはなんにもないなって思い始めちゃって。私より人気のモデルさんはたくさんいるし、先輩もまだまだ大活躍されているし、その中で自分はどうすればいいんだろうって考えたとき、ブランドを立ち上げることだと思いました。服を見せることは好きだし、特技でもあるし、趣味でもあるから、人とは違った一面を見せたいと思いました。

― これまで辞めなくてよかったですね!

江野沢:本当に思います!だぶん、この仕事をしていなかったら、今頃ニートになっていたと思います(笑)。

江野沢愛美、夢を叶える秘訣を語る

江野沢愛美(C)モデルプレス
― ブランドを立ち上げた次に挑戦してみたいことはありますか?

江野沢:今はブランドをきちんと軌道に乗せることを目標にしていますが、なんでもやりたいです!お芝居もしたいし、バラエティ番組が好きだからテレビのお仕事にも挑戦したい。やりたいことはまだまだいっぱいあります。

― ブランドを立ち上げるという夢を叶えた江野沢さんが今思う“夢を叶える秘訣”を教えてください。

江野沢:前回も言ったのかもしれないのですが、口に出すこと。でも、ブランドを立ち上げたいってことは正直あんまり言っていなかったんですよね。今回は、たまたま私がセレクトショップをオープンするという話があって、今とは別の形でお洋服のお仕事を始めようとしました。でも、やるなら、自分で服を1からデザインしたいって、自分のやりたいことや、自分の意見を貫き通したことが大きかったんだと思います。いつどんなチャンスが訪れるのかわからないので、そのとき自分の意見を伝えることも大事だと思いました。

江野沢愛美、倖田來未と初対面で「1番の夢が叶った瞬間」

江野沢愛美(C)モデルプレス
― ちなみに…倖田來未さんに会うという夢はいつ叶いましたか?

江野沢:事務所に入って8年目のとき、やっと叶いました!「GirlsAward」のイベントに出演したとき、倖田さんがライブアーティストとして出演していました。そのとき、事務所の方に、(会える時間が)3分しかなくて、このタイミングを逃したらもう会えないかもって言われました。昔から、このタイミングを逃したら…というのを5回ぐらい経験していて、本当にずっと会えなくて、小さいときから“倖田來未ちゃんへ”というプレゼントを用意していたのにって思っていました。倖田さんとは同じ事務所なので、スタッフのみなさんが、私がずっとファンだということを知っていて、みんなが調整を頑張ってくださり、イベントの隙間時間にやっと会うことができました。そしたら、スタッフさんもみんな泣いていました。

― 夢が叶った瞬間だったんですね!

江野沢:私の1番の夢が叶った瞬間でした!だから、本当にたくさんの方に感謝を伝えました。倖田さんにも「あなたがいなかったら私はここにいないです」って伝えたら、「人生を変えてしまってごめんな」って(笑)。そこから、毎回ライブにも呼んでくださって、ありがたいんですけど、不思議だなって気持ちになります。小さいときから“この人になりたい”って思っていた方に認知されているのが、変な感じです。初めて倖田さんに会ったとき、倖田さんも泣いてくれたのも印象的で、こんなに思い続けた人は、やっぱりすごい人で、こんな人になりたいって、今まで以上に思うようになりました。

江野沢愛美(C)モデルプレス
― 素敵なお話ありがとうございました!

(modelpress編集部)

photo:赤英路

江野沢愛美(えのさわまなみ)プロフィール

江野沢愛美(C)モデルプレス
1996年11月1日生まれ、千葉県出身。

2008~2013年3月「ピチレモン」(学研プラス)専属モデル、2013年6月「Seventeen」(集英社)専属モデルを経て、ファッション誌の表紙を多く飾るなどティーンモデルとしてトップの位置につく。現在「non-no」(集英社)専属モデルとして、大型ファッションイベント出演、企業広告モデルに多数起用され活躍中。SNSでの発信力が強く“ツイッターの神”と呼ばれるほど同世代女性から圧倒的な支持をうける。自身プロデュース・セレクトブランドの商品は大ヒット。ラジオパーソナリティを務めた「まなみんのチャンチョアコリア」(AbemaRADIO・LoveFM)では来日アーティストが多数出演した。韓国好きとしても知見を深めており、AbemaTV「カンコスホリック」でMCを務めたことも話題に。韓国カルチャーと日本相互のファッション・ビューティー・音楽などの情報を発信している。

Instagram:@enosawa_manami
Twitter:@manami_enosawa
「COLICE」Instagram:@colice_official
【Not Sponsored 記事】

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