出演作途切れぬ白洲迅「もがいた1年だった」2019年に受けた刺激<モデルプレスインタビュー前編>
現在放送中のドラマ『ハル ~総合商社の女~』(テレビ東京/毎週月曜よる10:00~)や、公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST』など、出演作が絶えない俳優・白洲迅(しらす・じん/27)がモデルプレスのインタビューに応じた。<前編>
優等生・エリート役続く白洲迅「そういうイメージをつけきることができれば勝ちだと」
― 途切れることなくドラマや映画に出演されています。純粋に、忙しくないですか?白洲:(笑)。ありがたいことに立て続けに役をいただけています。忙しさには慣れましたが、お芝居以外のことに没頭したりするインプットの時間が必要だなと感じることは多かったですね。まとまった休みはもうここ何年も無いので、やっぱりまとまった休みが欲しいなとは思います。
― 現在放送中、公開中の作品だけでも、高校生から商社マンまで色々な年齢を演じられていますよね。大変ではありませんか?
白洲:大変じゃないと言ったら嘘になりますが、今しか経験できない苦労だと思いますし、この経験を大事にしたいです。ちなみに高校生はまだやり続けたいですね。許してもらえるのであれば(笑)。
― 最近は、優等生やエリートといった真面目な役柄が多い印象もあります。
白洲:最近はそういう役が続いていますね。年齢的にもそんな時期なのかなと思います。似たような役が続くというのは悪いことではなくて、全く別の役をやった時には効果的に働きますし、そういうイメージをつけきることができれば勝ちだとも思っています。そこから「全然違う姿を見たい」と皆さんに思わせられるようなところまで行きたいですね。
映画『HiGH&LOW THE WORST』では同世代・若手から刺激
―『HiGH&LOW THE WORST』でも不良たちに囲まれて秀才役を演じていらっしゃいます。自分も不良役や激しいアクションをやりたいというお気持ちは?白洲:もちろんありました。『HiGH&LOW』に関しては、アクションシーンが凄くかっこよかったですし、そこがとても悔しくもありました。ただ、今回僕に与えられた役割はまた別のところにありますし、それを全うするだけでした。
― 同年代や、自分より若い世代との共演は刺激になりますか?
白洲:すごくなりますね。ここ最近はどちらかというと先輩方と一緒の現場が多く、僕が一番下の立場だったので、同年代との芝居は違った刺激があります。やっぱり「負けねーぞ」みたいな。特に『HiGH&LOW』は、これだけ若手が沢山いる中で、どうやって自分の色を出すかは意識させられました。僕の場合、他と色分けしやすいキャラクターではあったけれど、みんなと違ってアクションなどが無いからこそ、熱量で負けちゃだめだなというのはすごく感じていました。同年代のみんなが頑張っているからこそ、沸き上がる感情がありましたね。
― 特に印象に残った人の演技はありますか?
白洲:山田裕貴くんは、あの存在感というか、掴めない感じがやっぱりすごいですよね。ただオラオラして出すのではない、不気味というか、あの雰囲気はなかなか出せないんじゃないかな。純粋に面白いなと思いました。
― 幼馴染役だったTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬さん、GENERATIONS from EXILE TRIBEの中務裕太さんと小森隼さん、矢野聖人さん、富田望生さんとは仲良くなったのでしょうか。
白洲:仲良くなりました!一緒の撮影日数は1週間弱だったのですが、その分濃密だったので、お昼ご飯をみんなで食べたりしました。撮影後もみんなで連絡を取り合って、「ご飯に行こう」と言っていたのですが、なかなか実現できないまま舞台挨拶が来てしまって。でもこの間、男子メンバーで集まることができました。
白洲迅、2019年は「もがいた1年」俳優としてターニングポイントに
― 沢山の作品に出演されてきた白洲さんですが、2019年はどのような年になりましたか?白洲:正直言うと、2018年は俳優をやる上での精神状態とか、いろんなことがとても上手く回っていたんです。なので、どこか安心している部分もありました。多少焦りもありつつも、「こういう感じかな」と、ある程度方向性が定まったような気がしていたんです。でも2019年になって、それがどんどん壊されて。「まだまだお芝居ってわからないな…」と、ある意味もがいた1年でしたし、スランプに近い感覚でもありました。
でも、だからこそまだやれることが沢山たくさんあると思えました。「これじゃいけない」とわかりつつも慢心してしまっていた部分があったんだと気づけて、ここでそういう気持ちになれたのはすごく良かったと思います。安心していたらそこで止まってしまうので。
― ではある意味ターニングポイントとなった年だったのでしょうか。
白洲:そうですね。そういう風に考えると、すごくいい年だったなと思います。
― そんな中で、最近演じて特に印象深かった作品は?
白洲:『僕はまだ君を愛さないことができる』は、僕の中で本当に大事な経験になりました。監督が「とにかく現場に忖度なくやってくれ」という演出をされる方だったんです。ドラマ撮影というのは、カメラ映りを考えて芝居するとか、テクニカルなことも多いのですが、この作品では「そういうものを一切考えずにやってくれ」と言われて。
ただ相手を見て、言葉を聞いて、それに対して感じて返してという、お芝居ではなく生身の人間として相手と対峙していました。そういった世界で芝居をした時に、すごく楽しかったんですよね。その役として生きることだけに集中したときに見えた世界は「こんな境地があるんだ」と思うほどでした。
ただそれは、周りもそうやって演者の気持ちを第一優先にしてくれる現場だったからこそできたことです。最近はどちらかというと(映画や舞台よりも)連続ドラマの仕事をいただくことが多く、連続ドラマは撮影スケジュールがタイトですし、どうしても色々なことを気にしなくてはならない場合もあります。演技というのは、脚本が伝えたいことを俳優が役を演じることを通して、どれだけリアリティを持たせられるかということだと思うんです。もちろん撮影現場ではカメラを向けられていますし、自分の動きや表現に制限がかかります。そんな中でも『僕まだ』で感じた、「その役として生きることだけに集中する」感覚を再現できるところまで、自分を持っていきたいと思っています。とても難しいことだとは思うんですけどね。
― ちなみに前回のインタビューでは、俳優を辞めたいと思ったこともあると少しお話しされていました。
白洲:やっぱりそれはありますよ(苦笑)。そうじゃない人もいるとは思いますが、この仕事は楽しいことよりもしんどいことの方が多いと思います。
― そういった挫折した時の、白洲さん流の乗り越え方は?
白洲:うーん。挫折したらすごくしんどいじゃないですか。その気持ちはどうしようもなくて、まずは自分がそういう気持ちになってしまっていることを受け入れることも大切だと思います。どうにもならないことって絶対にあるから。ただ、その次にどうするかじゃないかな。悩むのはいいことだけど、ただ「つらいな、もう嫌だ」と言っているんじゃなくて、改善するためには具体的に何をしたらいいのかと考えることが重要だと思います。無理に切り替えるというよりは、自分が何に落ち込んで、何に傷ついて、それは改善できることなのか、無理なら誰に助けてもらうのか、そういうことを1つ1つ考えていくべきだと思うんです。
僕自身、悩みがちなタイプではあるのですが、以前は自分が何に悩んでいるのか、たいして考えていなかったんですよ。でも、今みたいな考え方になってからは気持ちが楽になりました。
― では最後に、今後はどんな作品に挑戦したいですか?
白洲:映画の現場は、さっき話した『僕まだ』で感じたような感覚を優先できる現場が多い傾向にあると思っています。それもあって、やっぱり映画をやりたいですね。ヒューマンドラマとか。人間の心の揺れ動きや、移り変わりを繊細に表現するような作品をやりたいです。
― ありがとうございました。
12月13日には、自身初の写真集「non-title」を発売することも決定している白洲。12月27・28・29日には、所属事務所・キューブの若手俳優サポーターズクラブ「C.I.A.」による、「SUPER LIVE 2019」も開催予定。昨年も盛況だった歌あり、ダンスあり、笑いありのスペシャルなライブに白洲も参加する。
台湾での写真集撮影秘話や、最近のプライベート、恋愛観まで…俳優の顔以外のオフモードな白洲に迫るインタビュー後編もお楽しみに!
白洲迅(しらす・じん)プロフィール
生年月日:1992年11月1日身長:178cm
体重:60kg
血液型:A
趣味:ダンス、読書、ギター、野球、TVゲーム、お風呂につかること、クロスバイク
Instagram:@jin_shirasu_official
Twitter:@shirasu_staff
白洲迅1st写真集「non-title」
発売日:2019年12月13日C.I.A.presents「SUPER LIVE 2019」
<日程>2019 年 12 月 27 日(金)19:00
2019 年 12 月 28 日(土)13:30/17:30
2019 年 12 月 29 日(日)13:30/17:30
※開場は各回45分前
<会場>
品川インターシティホール
<出演者>
白洲迅、加藤諒、木戶邑弥(29日のみ)、川原一馬、冨森ジャスティン、金井成大、永田崇人、坂口涼太郎、花塚廉太郎、中谷優心、市川理矩、村上貴亮、菊池銀河、神田聖司、林勇輝、安田啓人、木村風太(29日のみ)、中田凌多
※出演者は変更になる可能性あり。
(modelpress編集部)
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