引退発表の川崎あや、テレビ露出を好まなかった理由明かす<モデルプレスインタビュー>
2019.09.29 18:00
views
2020年3月いっぱいで芸能界を引退することを発表しているグラビアタレント・川崎あや(28)がモデルプレスのインタビュー応じた。<前編>
川崎あや、2020年3月に引退
驚異のウエスト52センチという細さから“くびれスト”として一躍注目を集め、その美ボディが際立つ超ハイレグ水着でも一時代を築いた川崎。アンジェラ芽衣、桃月なしこなど、人気タレントが続々誕生している事務所「ゼロイチファミリア」を牽引し、自らだけではなく後輩とともに業界を席巻してきた。そんな人気絶頂のなか、 2020年3月を持って芸能界を引退することを電撃発表。その衝撃はグラビア業界にとどまらず反響を呼んでいた。
今回のインタビューでは“川崎あや”の歴史を振り返るとともに、引退を決意した背景、そして引退後について聞いた。
川崎あやの歴史…グラビアを始めたキッカケ
― 引退発表の衝撃と反響は大きかったと思いますが、ご自身にはどんな声が届いていますか?川崎:発表した後は、思ったより温かい言葉を頂いたというか、残念がってもらえたというか(笑)。「やめないで」っていうお言葉が多かったので、そう言ってもらえるのは嬉しかったです。
― そういった「やめないで」という声を受けて、引退を思い留まることは…?
川崎:なかったです、すごく悩んで決めたことなので。発表する前は「ほんとにやめちゃうのかな私…」って思うことがありましたけど、自分で決めたら曲げないタイプなので、今はもう残りの時間を頑張るしかないなっていう気持ちです。
― 改めて川崎さんが歩んできた道を振り返りたいのですが、グラビアを始めたのはいつ頃ですか?
川崎:2015年です。
― そもそもグラビアのお仕事を始めたキッカケは?
川崎:最初は「まずグラビアやってみようか」みたいな感じで事務所の方にお話をいただいて、「はい」って(笑)。その頃は、何でも吸収しようとしていて、何でも「はい!」「やります!」みたいな感じだったので、とりあえずやってみようかなっていうスタートでした。
当時は、自分の中に何も目標がないし、やりたいこともなかったので流れに任せていたんですけど「何かに一生懸命になりたいな」っていう気持ちはすごくあったんです。だから、この頂いた仕事を一生懸命やろうって決めて、グラビアを極めようと決意しました。
― それまで、グラビア見るのが好きだった、やってみたいななど憧れがあった?
川崎:全然なかったです。グラビアを見ていた訳でもないし、芸能のお仕事を始める前、水着を着た最後の記憶が中学校の水泳の授業ぐらいで、水着も1着も持っていなかったです(笑)。そういうスタートだったので、今思うと劇的に変化したなって思いますね(笑)。
― 最初、抵抗はなかった?
川崎:「やるぞ!」って決めたら、そんなに抵抗はなかった記憶があります。「グラビアは皆こんなもんだよ」って言われてやったので、受け入れてました(笑)。
― そんなスタートからここまで登り詰めることが出来た原動力は何だったと思いますか?
川崎:やっぱりファンの皆さんの応援です。初めて受けたオーディションがファン参加型のオーディション(グラビア甲子園)で、それが1番最初のお仕事だったんですけど、当時Twitterもなにもやっていなかったので、すごく辛い思いもしました。でも、1人の男性が私を見つけてくれて、当時始めたばかりのブログに「今日、あやちゃんを見つけました。これから応援しますね」っていうコメントが届いたんです。それが本当に嬉しくて今でも覚えています。
その方は今でも応援してくださっているんですけど、「私にも応援してくれる人がいるんだ」って思った時、自分のためじゃなくてこの人のために頑張ろうって思って、それがキッカケですね。
川崎あや、引退を決めた胸中
― そして約5年間の活動を経て引退発表。その前に2ヶ月間の休養もありましたよね、その時は何をしてたんですか?川崎:何もしなかったです(笑)。Twitterは見ていて、日々後輩の活動は見守ってました。それで「リツイートしたいなあ」て思ったときはリツイートして、ついでに自分もツイートもちょっとして、結局なんだかんだ仕事しちゃってたなって感じです。
― お仕事、好きですか?
川崎:好きというか、もう常に考えちゃうんです。この5年間仕事のことを考えなかった日が1日もないって言えるぐらい癖になってるんだと思います。例えば、この間メイクさんと工場見学に行ったんですけど、その時に「ファンの人にお土産どうしようかな」とか、プリクラがあって「これ撮ってオフ会の特典にしたら喜んでくれるかな」とか。気づいたら考えていて、改めて仕事好きなんだなって気づきました。
― この5年間、仕事にまっすぐ向き合ってきたんですね。それで、引退は1年ぐらい前から考えていたということですが…。
川崎:後輩が増え、どんどん活躍するようになってきてましたが、それでも私が1番古いから取材を受ける時に真ん中にいるんです。そんな時、自分の中で「いや、もう違う子が真ん中でもいいんじゃないかな」って違和感が出てきて、「もうそろそろじゃないかな」って何となく思うようになりました。
雑誌の表紙も有り難いことにたくさん頂いてきました。後輩は「今グラビアやっているけど女優さんになりたいです」「バラエティにいっぱい出たいです」って先の夢を描いてるけど、私は「じゃあ自分のこの先はなんだろう?」って考えたときに、「ここがゴールなんだよね」って。
私にこれ以上って無いですよね。雑誌、写真集、DVDもたくさん出させてもらいましたが「これ以上はない」。そうすると「どれだけ維持できるか?」になるんですけど、それって今まで以上に努力しなきゃいけないし、「それが果たしてできるのか」も正直わからない。結局、徐々に下がっていくじゃないかなって思った時、今がピークならここでやめて、このまま去っていこうかなって思いました。
― 先のことを考えて、悩んで、ようやく決めた引退。7月に発表して3月に引退することにしたの何か理由があった?
川崎:この5年間たくさんの人に応援して頂いて色んなお仕事が出来たので「じゃあ明日辞めます」「今月いっぱいで辞めます」っていうのがどうしても出来なかったです。「引退します」って言ってから、「でもこれからもうちょっと期間あるよね」って皆の心の整理も、私の心の整理も一緒につけながら最後皆で笑って…私はたぶん泣くと思うんですけど(笑)。皆で笑って「今までありがとう」って言いたいなって思ったので、なるべく早く発表しました。
― 引退後は?
川崎:なんにも決まってないんですよ。
― 表に出なくとも、後進の育成とか裏方は?
川崎:それは正直悩んでます。さっき「育ってきた」とは言いましたが、それぞれ未熟な所、少し足りないところもあるので、サポートはしていきたいなとは考えています。でも、今は3月までどう活動していくか考えるのにいっぱいいっぱいというか、そこに集中したいので、その先のことまで考えられないです。
― 休業して復帰したように、今回も引退してまた復帰みたいな可能性は…?
川崎:ゼロですね(笑)。この8ヶ月で全力出しきって燃え尽きようと思ってます。
― とはいえ、お仕事にここまで情熱を持っていると、3月に引退してもGWぐらいまでは後輩たちのことが気になってしかたない…みたいなこともあり得るのでは(笑)?
川崎:見ると思います(笑)。事務所の人は「後輩の面倒を見て欲しい」って言ってくれてるんですけどね…。
― これだけのノウハウと指導力があったら納得ですね。
川崎:ずーっと話しているんですよね…私はあんまり考えてはないんですけど(笑)。
“グラビアアイドル”を貫いた川崎あや
― ちなみに、やり残したことってありますか?川崎:やり残したこと…テレビとかは全然視野に入れてないんですよね(笑)。
― 引退発表コメントにも、「私にとって『グラビアアイドル』は通過点ではなく、始めたときからそこが目標でゴールでした」とありましたが、テレビに出て「もっと売れたい」「ファンが増えてほしい」みたいな考えにはならなかった?
川崎:グラビアアイドルがテレビに出るとなると、暴露系だったりとかお色気系だったりとか、あまり自分がやりたいと思うようなものじゃないんですよね。だからあんまり興味がないですし、そもそも私自身テレビをあまり見ないので、見ないのに出るのってなんだろうなっていうのもあります。
たとえテレビに出て名前が売れても、私がやりたいのは応援してくれるファン参加型のイベントとかなので、テレビに出たからわっと集まるんじゃなくて、地道にファンの方と一緒に育っていくみたいな方が良かった。だからテレビに出たいという考えはなかったですし、「すごい売れたい!」とかも無かったです。
― 生粋のグラビアアイドルというか、プロフェッショナルグラビアアイドルですね。
川崎:自分の中でこういう考え方は向上心がないのかなって悩んだときもあって、これでよかったのかなって自信はあんまりないんです。
― そうやって一緒に頑張ってくれて、大切にしてくれていたら、ファンの方は絶対嬉しいと思います。
川崎:そう思ってくれていたら嬉しいです。
※インタビュー後編は後日配信予定。川崎あやはなぜ“くびれスト”になったのか、そのヒミツと合わせて紹介。約5年間のグラビア活動を経て、後輩たちに伝えたいこととは――。(modelpress編集部)
川崎あや(かわさき・あや)プロフィール
生年月日:1991年1月3日身長:167cm
スリーサイズ:B80/W52/H88
「ミスFLASH2016 グランプリ」ウエスト52cmという驚異的なクビレで「くびれスト」と呼ばれている。
【Not Sponsored 記事】