モデルプレスのインタビューに応じた瀬戸利樹 (C)モデルプレス

「偽装不倫」瀬戸利樹インタビュー 甘え上手な素顔に迫る 飯島寛騎ら俳優仲間とのプライベートも【後編】

2019.08.21 20:00

日本テレビ系水曜ドラマ『偽装不倫』(毎週水曜よる10時~)で、ピンク髪のイケメンボクサーを演じている俳優の瀬戸利樹(せと・としき/23)のモデルプレスインタビュー。

  
後編では、母性本能をくすぐる子犬系年下キャラクターで女性視聴者を虜にしている瀬戸の素顔に迫るべく、デビュー前のエピソードやテレビ朝日系『仮面ライダーエグゼイド』での経験、同世代俳優との交流について話を聞いた。

瀬戸利樹、サロンモデルから芸能界へ

― 今回「偽装不倫」で初めて瀬戸さんのことを知った視聴者に向けて、芸能界入りのきっかけから教えて下さい。

瀬戸:元々サロンモデルを高校3年生のときに少しやらせて頂いていて、そこで担当して下さっていた美容師さんが今の事務所の方とお知り合いで、「ちょっと受けてみないか」とお話を頂きました。

― それまで芸能界に興味は?

瀬戸:興味が「あった」「なかった」というよりはずっと野球をやっていたので、「なりたい」とかそういうレベルのことではないと思っていたんですよ。自分とは全く無縁な世界だったので、考えたこともなかったですね。詐欺とかよろしくない事務所もあるのかな?と怖いイメージもあったんですけど、スタッフさんに最初に名刺を頂いたとき、所属されている方の名前が書かれている名刺の裏を見たらほぼ知っている人しかいなくて、「これは信じても良いんじゃないか!」と思って(笑)。で、そこから所属するまでの3ヶ月間、演技レッスンを受けて今テレビに出ている方々、福士蒼汰さんや杉咲花さんと一緒に演技をやらせて頂いて、自分が全くできないもどかしさを体感したんです。結構負けず嫌いなところがあるのでそれで逆にやりたい、という風に奮い立たされて、高校卒業と同時くらいに所属して、進学せず、この仕事一本で頑張って行こうと思いました。

― もし、芸能界に入らなかったら何の職業をされていたと思いますか?

瀬戸:美容師ですね。野球部でずっと坊主だったので、高校入学してから髪を伸ばしてアレンジする楽しさを知って、たまたまサロンモデルをやるきっかけがあって、そのままそのお世話になっている美容師さんのところで働きたいなと思っていたんです。そしたらその方が「美容師ではなくてもっと華やかな世界に行って欲しい」と言って下さったので、芸能界で頑張ろうと決めました。

瀬戸利樹、高校時代モテたのは「1日目だけ」?

― 当然それまでも同級生からモテたり、「俳優になりなよ」と言われたりしたのでは?

瀬戸:いや、なかったです。僕、小学校から中学校までずっと野球部でモテるはずもなく。高校生で腰を痛めちゃって野球を辞めて、普通の帰宅部として学校に通っていたんですけど、1日目だけです(笑)。入学して1日目、そのときはいわゆるマッシュ的な定番の髪型だったんですけど、「かっこいいんじゃない!?」とちょっとザワっとなって、2日目からは普通の扱いになりました(笑)。

― (笑)。2日目からはなぜ?

瀬戸:そのとき僕、少女漫画にハマっていて。ちょうど僕が高校生のときに『アオハライド』とかが流行っていて地元の友達に「めっちゃ面白いから読んで」と勧められて、そこから『ストロボ・エッジ』とか何作か読んだんですけど、出てくるヒーローの男の子が一匹狼的なキャラクターで、それに憧れて1人でいることを好んでいたんです。それで2日目から友達作りに失敗し、そのまま高校生活を終えてしまいました(笑)。修学旅行も行けず。

― そうなんですか…!修学旅行に行けなかった理由は?

瀬戸:ちょくちょくサロンモデルの撮影で学校を休んでいたらグループができてしまって、ちょうど休んだ日に修学旅行の班決めもあって、学校に行ったら後ろの黒板に残った人たちの1人として名前が書かれていたんです。それで行っても楽しめないなと思って、行けなくて…。でももうちょっと高校生活を楽しめば良かったなとすごく思います。高校生活の青春時代が楽しかったという思い出が全然ないので、逆に今こうやってお仕事で学生役を演じると、同世代の方々と演技をして高校時代に戻れるというか、失っていたものを取り返せるように仕事を楽しくやらせて頂いています。

瀬戸利樹「仮面ライダーエグゼイド」での経験

― そこからデビューして4年ほど経ち、沢山の作品に出られてきましたが、ターニングポイントになった作品は何ですか?

瀬戸:やっぱり『仮面ライダーエグゼイド』(2016~2017)ですかね。それまではまだスタートラインにも立てていないと思っていて、当時は俳優としてのベンチに入れたという気分でした。世間の人に知ってもらえた作品が『エグゼイド』だったので、思い入れはすごくありますね。

― 『エグゼイド』を機に、周りの環境も大きく変わられましたか?

瀬戸:従兄弟とかが喜んでくれたり、小さい子に声をかけてもらえたりするのが嬉しかったです。自分も小さい頃に観ていた憧れの人になれているんだと思ったらすごく感慨深かったし、1年間同じ作品をできることもなかなかないので、本当に沢山のことを学んだと思います。

瀬戸利樹、飯島寛騎とは「刺激し合える関係でいたい」

― 同世代の俳優さんは沢山いらっしゃると思うんですけど、仲の良い方や刺激を受ける存在は?

瀬戸:『エグゼイド』の飯島寛騎は今でもご飯に行くし、連絡もすごく取り合います。仲良くもしたいし、良いライバルでいたいなと思うし、「『エグゼイド』に出ていた人、皆すごいね」と言われるようになりたいです。あっちがどう思っているかは知らないですけど(笑)、飯島が頑張っていたら僕ももっともっと頑張りたいと思うし、刺激し合える関係でいたいです。

他には、映画『チア男子!!』で共演した中尾暢樹と横浜流星も。中尾は『エグゼイド』をやっていたときに戦隊の『ジュウオウジャー』をやっていてお互い顔見知りではあったんですけど話はしていなくて、『チア男子!!』から2人とも仲良くなって、ご飯にすごく行きます。飯島も流星と『愛唄』で共演していて、全員一応繋がりはあるので4人で会うことも多いです。本当にくだらないことしか喋らないですけど。

― 高校時代は一匹狼だったとのことですが、普段同世代と接しているときは、どういうポジションですか?

瀬戸:中学までの地元の友達の中では、“いじられポジション”な気がしますね(笑)。今会ってもその立ち位置は変わらなくて、そうやって仕事関係なく接してくれます。やっぱり地元に帰って地元の友達と遊ぶときはそこまでこの仕事に関して深く掘り下げられることもなく、ただただどこかに行って楽しく馬鹿をして遊ぶ関係でいられるのがすごく嬉しくて、ずっと大事にしたいなと思います。

― 現場でもいじられがちですか?

瀬戸:そうですね(笑)。同世代と一緒になるとそうかもしれないです。今の『偽装不倫』の現場だとないですけど。マンツーマンで遊ぶとお互い無言のときが多いかもしれません。3人以上になってくると逆に無言が怖くて喋っちゃうんです(笑)。

瀬戸利樹、甘え上手な素顔

杏・瀬戸利樹/「偽装不倫」第6話より(C)日本テレビ
─ 以前、モデルプレスのアンケートで、「甘えん坊で、この人だったら甘えても大丈夫だろうなと思ったらズバズバ甘えてしまいます」と答えて下さっていたのですが、甘え上手な部分は今回の『偽装不倫』で演じている風太の役柄と共通しているのかなと。

瀬戸:そうですね(照)。自分では思わないんですけど、周りから言われるので、「そうなんだな、自分は人に甘えているんだな」と(笑)。よく「パーソナルスペースが狭い」と言われて、あんまり自分の中では意識せずに近くなるみたいなんです。嫌がる人もいるだろうから、その部分は気をつけなきゃいけないんですけど。

─ 普段はどういう風に人に甘えるんですか?

瀬戸:甘えているつもりはないんですけど、ボディタッチが多いとは言われます。(同性を)触っちゃっているらしいです(笑)。

─ 言われるのはスタッフさんから?

瀬戸:スタッフさんにも言われますけどファンの方にも言われます。なので、『エグゼイド』の役の方が真逆で自分にはないものばかりでした。

─ 『エグゼイド』の視聴者の中には役柄のイメージが強い人も多いのではないでしょうか?

瀬戸:そうですね。俳優さん人それぞれだと思うんですけど、自分は逆の方が役に入りやすい部分もあって、今の役は地声より高くしたり、ちょっとテンションも上げたりしているので、そういうところをキープするのは大変だなと思います。

瀬戸利樹、今後の夢と“夢を叶える秘訣”

─ 今回の作品で改めてネクストブレイク俳優と注目を集めていますが、俳優として今の目標は何ですか?

瀬戸:今の作品を駆け抜けて、そのときに自分がどう感じるかでまた変わってくるとは思うんですけれど、現時点ではこれからやっていく役をこれまで以上に深く深く掘り下げて、演じられる役を自分の中で沢山作っていくことが一番近い目標です。23歳だからできる役もまだまだあると思うし、自分は2人兄弟の長男なので逆に弟役とか、刑事役とか、未知な役をもっとできるようになっていければ、幅も広がって、ワクワクしながらやっていけると思うので、色んな役に出会いたいし、もっと沢山の俳優さんとお芝居をしたいです。

─ 最後に、夢を追うモデルプレスの読者へ向けて、瀬戸さんの“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。

瀬戸:“事実は1つ、真実は複数”という言葉が好きです。事実は1つだけど、真実は人それぞれ違うという意味で、僕はそれを俳優の立場に置き換えて、作品として1つの事実がある中で、僕が演じたら生まれる真実と、違う人が演じたら生まれる真実があると考えています。人の意見も大事ですけど最終的に答えを出すのは自分なので、やっぱり胸を張って自分の意見をしっかり提示することが大事だと思います。

─ ありがとうございました。

編集後記:瀬戸利樹ってこんな人

猛暑の中、汗をかきながらも、笑顔で野外での撮影にも応じてくれた瀬戸。撮影スタッフ全員がエレベーターに乗れないか気遣ってくれたり、部屋に戻る際も先にエスコートしてくれたりと、終始飾らない腰の低さに驚いた。

インタビュー中もリラックスして話してくれ、記者も時間を忘れるほど1つ1つの質問の回答で笑わせてくれる。“甘え上手”という素顔も、計算高いあざとさは一切なく、自然体のまま気づいたら距離を縮めている人懐っこさだと実感。

きっとそんな素顔で、ファンやスタッフの心をこれからも惹きつけて離さないはずだ。(modelpress編集部)

瀬戸利樹(せと・としき)プロフィール

瀬戸利樹 (C)モデルプレス
生年月日:1995年10月7日
出身地:千葉県
身長:176cm
趣味:映画鑑賞
特技:野球

2014年、日本テレビ系ドラマ『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』で俳優デビュー。2015年には映画『ストレイヤーズ・クロニクル』にてスクリーンデビューを果たした。テレビ朝日系『仮面ライダーエグゼイド』(2016~2017)で鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ役を演じたことで、若い世代を中心に人気が急上昇。このほかの出演作にABC・テレビ朝日『深夜のダメ恋図鑑』(2018)、MBS・TBS『都立水商!~令和~』(2019)、映画『PとJK』(2017)、『チア男子!!』(2019)など。

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