GENERATIONS白濱亜嵐「小説王」インタビュー 「僕には6人の仲間がいる」挫折乗り越え世界を目指す
2019.05.20 21:30
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フジテレビ系ドラマ『小説王』(毎週月曜24時25分~/FOD先行配信 毎週月曜昼12時更新、アジア圏で同日配信)に主演するEXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐(25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
今作は、早見和真氏の人気小説『小説王』(小学館文庫刊)をドラマ化。過去に一度大きな賞を受賞したものの、その後は鳴かず飛ばずで“一発屋”状態の作家・吉田豊隆(白濱)を主人公にした痛快熱血エンタテインメント作品で、白濱は今回がフジテレビ系ドラマ初主演となる。現在はEXILE、GENERATIONSとして活躍中の白濱だが、LDH入りのきっかけは劇団EXILEのオーディションを受けたこと。今作では、得意のダンスやアクションを封印し、“売れない小説家”を熱演している。インタビューでは作品への想いはもちろん、過去の挫折、俳優業へのチャレンジの先にある“世界”への意識などたっぷりと語ってくれた。
白濱:今までヤンキー役が多かったので、小説家の役をやるとは思ってもなかったですしびっくりしました。でも、小説家ってなかなか演じる機会もないと思うので、すごく嬉しくてすぐに「やりたいです」ってお答えした記憶があります。
― “相棒役”となる小柳さんとは、今回が初共演ということですが。
白濱:小柳さんとご一緒するシーンがほとんどだったので、頻繁にコミュニケーションをとるように意識していました。僕の方が5歳くらい年下で、お会いするのも初めてだったんですけど、めちゃくちゃ仲良くなりました。
― 3月に行われたドラマの会見でも、お2人の仲睦まじい様子が伝わってきました。お芝居の面ではいかがでしたか?
白濱:気さくに話しかけてくださって、お芝居をしやすい雰囲気を作ってくださいました。経験もある方ですし勉強させてもらいながら、2人で話し合って進めていった感じです。実は、クランクインの日には、2人でアドリブをするシーンがあったんですけど、それが距離を縮めるきっかけになった気がしています。2話のカフェのシーンで、監督から「ここ適当に喋って」っていきなり言われ、僕らで考えなきゃいけない環境になったことが逆に良かったです。
― あのシーンはアドリブだったんですね。
白濱:台本には「語る」だけ書いてありました。ここは広げなきゃいけないなって思って、自分の中で用意はしていたんですけど、やっぱり大変でした(笑)。
― 小柳さんのほかには、豊隆を慕うヒロインとして桜庭ななみさん、大御所作家役で西岡徳馬(※「徳」は正式には旧字)さんなど豪華な俳優陣がご出演されていますが、主演として意識した点はありますか?
白濱:主演だからと重荷に感じたり、意識したりってことはなかったです。豊隆が中心になって話が広がっていくので、僕が崩れるとドラマそのものが崩れるなとは思っていたんですけど、それはいい意味でのプレッシャーとして受け止めていました。その瞬間その瞬間で、自分のベストを尽くそうって意識の方が大きかったです。
― LDHの皆さんといえば差し入れも毎回話題になりますが今回は?
白濱:僕はひたすら鶏の胸肉を。ちょうどEXILEのライブが始まる頃だったので、体作りをしていた期間だったんです。鶏のほかだと、タンパク質を意識してプロテインジュース、プロテインバーとか。
― 白濱さんの体作りに刺激され、周りも影響を受けそうですね。
白濱:スタッフの方々も「ジムに行く」っておっしゃっていました。
― EXILEのHIROさんからは何か差し入れはありましたか?
白濱:初日にカレーパンを。夜中まで撮影があったときにはハンバーガーも入れていただいて、皆で美味しくいただきました。
― 体作りの最中だったということですが、ハンバーガーはOK?
白濱:僕は食べながら絞るので、OKです!本来なら役に合わせて体重を落とすべきだったのかもしれないんですけど、タイミング的に難しくて、そこは考えてしまいました。
― ドラマの会見では、タンクトップから「胸筋が溢れ出ていた」と小柳さんがおっしゃっていましたね。
白濱:最初は長袖で体が見えないようにって話だったんですけど、いつの間にかタンクトップになっていました。僕はタンクトップを回避しようとしたんですけど、気がついたら…スタッフの方のねらいかな(笑)?
― 鍛え抜かれた体を存分に活かして、2話ではタンクトップすら着ていないシーンも…
白濱:そうでしたね(笑)。最初はやっぱり大丈夫かな?って思っていたんですけど、三島由紀夫さんは小説家でもありながらボディービルもやっていたって話を聞いてからは、いっそ開き直ってそれを目標にしようって気持ちを切り替えました。豊隆は、三島由紀夫さんタイプの小説家だって。あと、小説家の方ってインドアな仕事な分、意外と運動する人が多いって話も聞いて、少し安心しました。1回、小道具で部屋にダンベルを置いてもらうかなって考えたんですけど、それはさすがにやめました(笑)。
白濱:周りから「ドラマの評判良いみたいだよ」って聞きました。自分でも少し調べてみたら、「純粋に話が面白かった」って言ってくださっている方がいて、内容が評価されているということですごく嬉しかったです。実際に小説を書いている方々も観てくださったみたいで、その方たちも「感動した」って。豊隆と同じ壁にぶつかっている人に刺さるっていうのはやっぱり力になります。
― 豊隆が壁にぶつかりながらも夢に向かっていく姿が描かれていますが、白濱さんが役に共感した部分があれば教えてください。
白濱:今ももちろん苦労している部分があるし、GENERATIONSがデビューしたての頃はライブもできずにいた時代があったので、共感する部分は多いです。GENERATIONSはアリーナツアーをやるまでに結構時間がかかっていて、そのあとに2回目のワールドツアーをやったときも人が全然集まらなかったし、その時期は挫折というか、世界ってデカイなって感じて色々考えました。
― 最初のアリーナツアーでいうと2016年の頃。
白濱:しかも、アリーナツアーの前に回った1回目のワールドツアーは日本でホールツアーをやったあとだったので、余計に世界のハードルの高さを感じて…。そこも心が折れかけた頃でした。
― 1話では、豊隆が挫折して夢を諦めてしまうシーンもありました。
白濱:1話はまだ俊太郎とそこまで密な関係になっていないんですよね。孤独な世界にいるから、それだと夢を諦めてしまうのかなって演じていて思いました。あと、僕は今25歳なんですけど、地元の同級生の話を聞くと、就職して最初の壁にぶつかってる人が多いみたいなんです。先輩もいるし後輩もできて、焦りとか生まれる時期というか。ドラマの中で俊太郎も編集者になりたいという夢を諦められずに、転職しているので、年齢的にも色々リンクしている気がします。
― 社会人という意味では、高校生の頃から業界に入った白濱さんは同級生の“先輩”になりますがアドバイスをすることはありますか?
白濱:この間、関東にいる同級生で集まったとき、皆で仕事の話をして「こうした方がいいんじゃない?」みたいなことは話しました。僕の仲良い友達が転職を迷っているみたいで、そういう相談にものって。
― 豊隆のように今壁にぶつかっているモデルプレス読者に対して、アドバイスするとしたら?
白濱:僕は「努力が100%報われる」って言葉があまり好きじゃないんです。夢が叶うのって運もあるし、結局人を引きつけるのは人間性だと思っていて。だからこそ、その人本来の素晴らしさとか、自分の良いところを客観的に見ることが大事だと感じています。ダメなところを探したり、向いてないことを直したりするんじゃなくて、良いところをどんどん伸ばしていく方が良いと思うし、前向きに夢に向かっていけると思います。
― 白濱さんは壁にぶつかったとき、どのようにして乗り越えてきましたか?
白濱:僕は悩むことが少ないタイプなので、実際悩んでるときに悩んでるって思われないんですよね。でも、それは長所でもあり強みでもあると思っていて、それを活かすためにも、悩んだときにもとことん明るくいこうって決めています。ネガティブな印象っていうのは今の僕にふさわしくないだろうし、どんなときも明るくいることを大切にしていきたいです。それが一番自分らしいと思っています。
それに、僕には6人の仲間がいるので。メンバーにはいつも助けられていますし、辛いときや悩んだときには助け合ってきました。僕らには世界で戦えるようになりたいって気持ちがあって、例えば(関口)メンディーくんや(佐野)玲於ならファッションとか、(片寄)涼太なら中国でとか、個性を活かした活動もしていますけど、意識としては常にチームなんです。それが支えになっているし、それがグループの良い雰囲気を作り出していると思います。
― そういう意味では今回の「小説王」など白濱さんの俳優活動も。
白濱: GENERATIONSの中で一番芝居歴が長いし、そこは武器にしたいってことをマネージャーチームとも話しました。「小説王」はアジアでも各地に流れているので、良いチャレンジになっているのかなと思います。
― それは、ビジョンシート(※)に書いたことですか?(※LDH JAPAN所属のタレントが、自主的に作成する自身のキャリアに対する計画書)
白濱:マネージャーさんと一緒に15ページくらいのビジョンシートを書きました。でも、HIROさんに「ビジョンシート書いたので見てもらっていいですか?」って言ったら、「お前はそういうタイプじゃない」って言われました(笑)。
― そういったパターンも。初めて聞いたエピソードでした。
白濱:そうなんですよ(笑)。ビジョンシートを書く人は、しっかり準備してプレゼンしてってタイプの人が多いんですけど、HIROさんから見たら僕は直感型らしく。そう言われた瞬間、「確かに」って腑に落ちて、無理して準備してた部分があるかもしれないって気付かされました。
― HIROさんの言葉が白濱さんの良いところをまたひとつ、引き出したんですね。
白濱:「思った通りにその場その場の流れでいけるタイプだから」って言っていただいたんですけど、その言葉に救われた気がしました。なので、僕はHIROさんに会う度会う度、「こういうことやりたいんです」って直接伝えるようにしています。
― では、最後にそんな白濱さんの今後の目標を教えてください。
白濱:芝居以外にも、ソロでDJもやっているので、音楽で中国も狙いたいと思っています。フィリピンのハーフなので、フィリピンにも行きたいですしアジアを拠点に世界に入っていけたらなと。そして、いつかは白濱亜嵐として1人でアルバムも出したいですし、俳優としては音楽にまつわる映画も撮ってみたいです。
― 今後の展開も楽しみにしています。インタビューは以上になります。ありがとうございました!
「ここからより熱くなっていきますし、まだまだ壁にぶち当たっていきますが、視聴者の方々には心折れずに豊隆を応援する気持ちで見守っていただけたらと思います。底辺の底辺まで追い込められた人間の爆発力を楽しみにしていてください」。
俳優としての新たな一面を垣間見ることができる今作は、夢を持つことの尊さも伝えており、そのメッセージを受け取った誰かの背中を押すきっかけになるかもしれない。そして、この作品が白濱にとっても夢への一歩になるように――彼のチャレンジもまた、続いていく。(modelpress編集部)
俳優デビューは、2011年「ろくでなしBLUES」(日本テレビ系)。近年の主な出演作は「HiGH&LOW」シリーズ、映画「ひるなかの流星」(2017年)、主演「ドラマハピゴラ!」(2018年、GYAO!)など。また、平祐奈とW主演を務める映画「10万分の1」の公開が控える。
晴子は野々宮に言い寄られているようだった。豊隆は、自分の持っていないものをすべて持っているように見える野々宮に嫉妬する。野々宮に負けたくない一心で、執筆に集中する豊隆。
一方、俊太郎(小柳友)は、担当編集者として毎日のように内山のもとに通う日々。息子との約束も簡単に破ってしまう俊太郎に、妻・美咲(小野ゆり子)は口には出さないがショックを受けていた。
そんな中、豊隆は小説の冒頭部分を書き上げ、「一番最初に読んでほしい」と晴子に原稿を差し出す。だが、それが原因で豊隆と晴子は大げんかになる…。
白濱亜嵐、小説家役オファーに「びっくり」 差し入れは“タンパク質”意識
― 白濱さんが演じているのは、小柳友さんが演じる幼なじみの編集者、小柳俊太郎とともに出版不況が叫ばれている今の時代を1冊の本の力で変えようと奮闘する小説家という役どころ。まずはオファーを受けた際の心境を教えてください。白濱:今までヤンキー役が多かったので、小説家の役をやるとは思ってもなかったですしびっくりしました。でも、小説家ってなかなか演じる機会もないと思うので、すごく嬉しくてすぐに「やりたいです」ってお答えした記憶があります。
― “相棒役”となる小柳さんとは、今回が初共演ということですが。
白濱:小柳さんとご一緒するシーンがほとんどだったので、頻繁にコミュニケーションをとるように意識していました。僕の方が5歳くらい年下で、お会いするのも初めてだったんですけど、めちゃくちゃ仲良くなりました。
― 3月に行われたドラマの会見でも、お2人の仲睦まじい様子が伝わってきました。お芝居の面ではいかがでしたか?
白濱:気さくに話しかけてくださって、お芝居をしやすい雰囲気を作ってくださいました。経験もある方ですし勉強させてもらいながら、2人で話し合って進めていった感じです。実は、クランクインの日には、2人でアドリブをするシーンがあったんですけど、それが距離を縮めるきっかけになった気がしています。2話のカフェのシーンで、監督から「ここ適当に喋って」っていきなり言われ、僕らで考えなきゃいけない環境になったことが逆に良かったです。
― あのシーンはアドリブだったんですね。
白濱:台本には「語る」だけ書いてありました。ここは広げなきゃいけないなって思って、自分の中で用意はしていたんですけど、やっぱり大変でした(笑)。
― 小柳さんのほかには、豊隆を慕うヒロインとして桜庭ななみさん、大御所作家役で西岡徳馬(※「徳」は正式には旧字)さんなど豪華な俳優陣がご出演されていますが、主演として意識した点はありますか?
白濱:主演だからと重荷に感じたり、意識したりってことはなかったです。豊隆が中心になって話が広がっていくので、僕が崩れるとドラマそのものが崩れるなとは思っていたんですけど、それはいい意味でのプレッシャーとして受け止めていました。その瞬間その瞬間で、自分のベストを尽くそうって意識の方が大きかったです。
― LDHの皆さんといえば差し入れも毎回話題になりますが今回は?
白濱:僕はひたすら鶏の胸肉を。ちょうどEXILEのライブが始まる頃だったので、体作りをしていた期間だったんです。鶏のほかだと、タンパク質を意識してプロテインジュース、プロテインバーとか。
― 白濱さんの体作りに刺激され、周りも影響を受けそうですね。
白濱:スタッフの方々も「ジムに行く」っておっしゃっていました。
― EXILEのHIROさんからは何か差し入れはありましたか?
白濱:初日にカレーパンを。夜中まで撮影があったときにはハンバーガーも入れていただいて、皆で美味しくいただきました。
― 体作りの最中だったということですが、ハンバーガーはOK?
白濱:僕は食べながら絞るので、OKです!本来なら役に合わせて体重を落とすべきだったのかもしれないんですけど、タイミング的に難しくて、そこは考えてしまいました。
― ドラマの会見では、タンクトップから「胸筋が溢れ出ていた」と小柳さんがおっしゃっていましたね。
白濱:最初は長袖で体が見えないようにって話だったんですけど、いつの間にかタンクトップになっていました。僕はタンクトップを回避しようとしたんですけど、気がついたら…スタッフの方のねらいかな(笑)?
― 鍛え抜かれた体を存分に活かして、2話ではタンクトップすら着ていないシーンも…
白濱:そうでしたね(笑)。最初はやっぱり大丈夫かな?って思っていたんですけど、三島由紀夫さんは小説家でもありながらボディービルもやっていたって話を聞いてからは、いっそ開き直ってそれを目標にしようって気持ちを切り替えました。豊隆は、三島由紀夫さんタイプの小説家だって。あと、小説家の方ってインドアな仕事な分、意外と運動する人が多いって話も聞いて、少し安心しました。1回、小道具で部屋にダンベルを置いてもらうかなって考えたんですけど、それはさすがにやめました(笑)。
白濱亜嵐「僕には6人の仲間がいる」挫折乗り越え世界を目指す
― ドラマの視聴者からは「応援したくなる」「感動した」といった声が上がっていますが、白濱さん自身も反響は感じていますか?白濱:周りから「ドラマの評判良いみたいだよ」って聞きました。自分でも少し調べてみたら、「純粋に話が面白かった」って言ってくださっている方がいて、内容が評価されているということですごく嬉しかったです。実際に小説を書いている方々も観てくださったみたいで、その方たちも「感動した」って。豊隆と同じ壁にぶつかっている人に刺さるっていうのはやっぱり力になります。
― 豊隆が壁にぶつかりながらも夢に向かっていく姿が描かれていますが、白濱さんが役に共感した部分があれば教えてください。
白濱:今ももちろん苦労している部分があるし、GENERATIONSがデビューしたての頃はライブもできずにいた時代があったので、共感する部分は多いです。GENERATIONSはアリーナツアーをやるまでに結構時間がかかっていて、そのあとに2回目のワールドツアーをやったときも人が全然集まらなかったし、その時期は挫折というか、世界ってデカイなって感じて色々考えました。
― 最初のアリーナツアーでいうと2016年の頃。
白濱:しかも、アリーナツアーの前に回った1回目のワールドツアーは日本でホールツアーをやったあとだったので、余計に世界のハードルの高さを感じて…。そこも心が折れかけた頃でした。
― 1話では、豊隆が挫折して夢を諦めてしまうシーンもありました。
白濱:1話はまだ俊太郎とそこまで密な関係になっていないんですよね。孤独な世界にいるから、それだと夢を諦めてしまうのかなって演じていて思いました。あと、僕は今25歳なんですけど、地元の同級生の話を聞くと、就職して最初の壁にぶつかってる人が多いみたいなんです。先輩もいるし後輩もできて、焦りとか生まれる時期というか。ドラマの中で俊太郎も編集者になりたいという夢を諦められずに、転職しているので、年齢的にも色々リンクしている気がします。
― 社会人という意味では、高校生の頃から業界に入った白濱さんは同級生の“先輩”になりますがアドバイスをすることはありますか?
白濱:この間、関東にいる同級生で集まったとき、皆で仕事の話をして「こうした方がいいんじゃない?」みたいなことは話しました。僕の仲良い友達が転職を迷っているみたいで、そういう相談にものって。
― 豊隆のように今壁にぶつかっているモデルプレス読者に対して、アドバイスするとしたら?
白濱:僕は「努力が100%報われる」って言葉があまり好きじゃないんです。夢が叶うのって運もあるし、結局人を引きつけるのは人間性だと思っていて。だからこそ、その人本来の素晴らしさとか、自分の良いところを客観的に見ることが大事だと感じています。ダメなところを探したり、向いてないことを直したりするんじゃなくて、良いところをどんどん伸ばしていく方が良いと思うし、前向きに夢に向かっていけると思います。
― 白濱さんは壁にぶつかったとき、どのようにして乗り越えてきましたか?
白濱:僕は悩むことが少ないタイプなので、実際悩んでるときに悩んでるって思われないんですよね。でも、それは長所でもあり強みでもあると思っていて、それを活かすためにも、悩んだときにもとことん明るくいこうって決めています。ネガティブな印象っていうのは今の僕にふさわしくないだろうし、どんなときも明るくいることを大切にしていきたいです。それが一番自分らしいと思っています。
それに、僕には6人の仲間がいるので。メンバーにはいつも助けられていますし、辛いときや悩んだときには助け合ってきました。僕らには世界で戦えるようになりたいって気持ちがあって、例えば(関口)メンディーくんや(佐野)玲於ならファッションとか、(片寄)涼太なら中国でとか、個性を活かした活動もしていますけど、意識としては常にチームなんです。それが支えになっているし、それがグループの良い雰囲気を作り出していると思います。
― そういう意味では今回の「小説王」など白濱さんの俳優活動も。
白濱: GENERATIONSの中で一番芝居歴が長いし、そこは武器にしたいってことをマネージャーチームとも話しました。「小説王」はアジアでも各地に流れているので、良いチャレンジになっているのかなと思います。
― それは、ビジョンシート(※)に書いたことですか?(※LDH JAPAN所属のタレントが、自主的に作成する自身のキャリアに対する計画書)
白濱:マネージャーさんと一緒に15ページくらいのビジョンシートを書きました。でも、HIROさんに「ビジョンシート書いたので見てもらっていいですか?」って言ったら、「お前はそういうタイプじゃない」って言われました(笑)。
― そういったパターンも。初めて聞いたエピソードでした。
白濱:そうなんですよ(笑)。ビジョンシートを書く人は、しっかり準備してプレゼンしてってタイプの人が多いんですけど、HIROさんから見たら僕は直感型らしく。そう言われた瞬間、「確かに」って腑に落ちて、無理して準備してた部分があるかもしれないって気付かされました。
― HIROさんの言葉が白濱さんの良いところをまたひとつ、引き出したんですね。
白濱:「思った通りにその場その場の流れでいけるタイプだから」って言っていただいたんですけど、その言葉に救われた気がしました。なので、僕はHIROさんに会う度会う度、「こういうことやりたいんです」って直接伝えるようにしています。
― では、最後にそんな白濱さんの今後の目標を教えてください。
白濱:芝居以外にも、ソロでDJもやっているので、音楽で中国も狙いたいと思っています。フィリピンのハーフなので、フィリピンにも行きたいですしアジアを拠点に世界に入っていけたらなと。そして、いつかは白濱亜嵐として1人でアルバムも出したいですし、俳優としては音楽にまつわる映画も撮ってみたいです。
― 今後の展開も楽しみにしています。インタビューは以上になります。ありがとうございました!
“俳優・白濱亜嵐”の新たな一面
EXILE、GENERATIONSとしてステージに立つ華々しい姿とは裏腹に、これまで経験してきた挫折を豊隆に重ね合わせながら明かしてくれた白濱。普段は明るいオーラをまとっている彼が、「小説王」では影を落としうちに秘めた炎を表現している。「ここからより熱くなっていきますし、まだまだ壁にぶち当たっていきますが、視聴者の方々には心折れずに豊隆を応援する気持ちで見守っていただけたらと思います。底辺の底辺まで追い込められた人間の爆発力を楽しみにしていてください」。
俳優としての新たな一面を垣間見ることができる今作は、夢を持つことの尊さも伝えており、そのメッセージを受け取った誰かの背中を押すきっかけになるかもしれない。そして、この作品が白濱にとっても夢への一歩になるように――彼のチャレンジもまた、続いていく。(modelpress編集部)
白濱亜嵐(しらはま・あらん)プロフィール
1993年8月4日生まれ、愛媛県出身。2012年、GENERATIONS from EXILE TRIBEとしてデビュー。2014年、EXILEに加入。俳優デビューは、2011年「ろくでなしBLUES」(日本テレビ系)。近年の主な出演作は「HiGH&LOW」シリーズ、映画「ひるなかの流星」(2017年)、主演「ドラマハピゴラ!」(2018年、GYAO!)など。また、平祐奈とW主演を務める映画「10万分の1」の公開が控える。
「小説王」5話あらすじ
豊隆(白濱亜嵐)は内山(西岡徳馬)の挑戦に受けて立ち、「父親」をテーマに連載小説を書く覚悟を決めた。豊隆がアパートにこもって執筆をしていると聞き、訪ねてきた晴子(桜庭ななみ)。帰ろうとする晴子を、思わず引き留めてしまう豊隆。抱きしめようとした瞬間、晴子の電話に着信が。それは、人気小説家・野々宮(須藤蓮)からだった。晴子は野々宮に言い寄られているようだった。豊隆は、自分の持っていないものをすべて持っているように見える野々宮に嫉妬する。野々宮に負けたくない一心で、執筆に集中する豊隆。
一方、俊太郎(小柳友)は、担当編集者として毎日のように内山のもとに通う日々。息子との約束も簡単に破ってしまう俊太郎に、妻・美咲(小野ゆり子)は口には出さないがショックを受けていた。
そんな中、豊隆は小説の冒頭部分を書き上げ、「一番最初に読んでほしい」と晴子に原稿を差し出す。だが、それが原因で豊隆と晴子は大げんかになる…。
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