K-TA(C)モデルプレス

日本代表にも選出された名手・K-TAに聞いた ストリートボール「SOMECITY」創設までの壮絶な道のりと今後の野望

2019.02.13 20:00

国内最高峰・最大規模の3on3ストリートボールリーグ「SOMECITY」が、様々な街で創り上げられ、注目を集めている。そこで、モデルプレスでは「SOMECITY」で活躍するキーマン3人にインタビューを実施。2人目は、SOMECITY立ち上げメンバーの1人で、東京五輪の公式種目である3人制バスケットボールリーグの日本代表にも選出された「F'SQUAD」の選手・K-TAに話を聞いた。

  

「SOMECITY」とは

SOMECITYは、様々な街で創り上げられる「バスケットボールを究極に遊ぶ(=ストリートボール)」リーグ。2007年12月にSOMECITY TOKYOが始まり、2009年にはSOMECITY OSAKA、2014年にはSENDAIがリーグとして通年開催を開始、続く2015年にNAGANO、NAGOYAと立て続けにリーグ化。2017-2018シーズンでもAOMORI、NIIGATA、FUKUOKAが正式にリーグとして運営。2016年には中国でSOMECITY SHANGHAI、BEIJING、GUANZUHOUを実施し、今なお勢いを増してその開催都市を次々と増やしている。

他のバスケットボールリーグとは異なり、クラブチッタ川崎・新木場Studio2 Coast・SHIBUYA O-EASTなどクラブを会場に、MCやDJが盛り上げる中、スポットライト照らされたコートで真剣勝負を繰り広げる“エンターテイメント性”が大きな特徴。プロアマ問わず、様々な人が活躍出来るのも大きな魅力。


2019年3月2、3日には、クラブチッタ川崎で各年を勝ち抜いたチームが集結してNo.1を決める「THE FINAL」が開催される。

K-TA「SOMECITY」創設までの道のり

K-TA(C)モデルプレス
― よろしくお願いします。はじめに、K-TAさんのことについてお聞きします。

K-TA:鈴木慶太です、SOMECITYに出ている時はK-TAという名前でプレーしています。

― SOMECITYの立ち上げにも携わったんですよね?

K-TA:大学を卒業した後にストリートボールに出会ってハマり、TANAと自分で「自分たちでストリートボールを面白く出来ないのかな」「じゃあ自分たちでリーグを始めちゃおう」って完全にノリでスタートしました(笑)。

― もちろんストリートボールに出会う前にも、バスケットボールはやっていたんですよね。

K-TA:自分は帰国子女で、バスケットボールはアメリカにいた時に始めて、高校の終わりぐらいに日本に帰ってきて「アメリカでバスケしてきたんだぞ」って天狗になってたんです。でも、いざ大学でバスケをやったら完全に鼻をへし折られて、挫折してバスケを一度離れたんですけど、そんな時にストリートボールに出会って、もう一度始めました。

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― それからSOMECITYに着手したんですよね、ノリで(笑)。

K-TA:その後がすごく大変だったですけどね(笑)。自分たちが思い描く舞台でプレーしたいと思ったのでSOMECITYを作りました。

― 0からリーグを作るというのは相当大変だったのでは?

K-TA:当初はお客さんが100人を切ることもありましたし、興行を飛ばしちゃったことも(笑)。僕自身も、お金がもらえない時もあって、この12年でかなりアップダウンがありました。

― それでも、今の形まで拡大できた、続けて来られた理由は?

K-TA:ストリートボールが本当に大好きで、この魅力を色んな人に知ってもらいたかったですし、それに協力してくれる人たちがいたからです。進むに連れてどんどん協力してくれる人が増えて、少しずつ世界が広がる感じが楽しかったので、苦しいっていう感情は全然なかったです。

K-TA(提供画像)
K-TA(提供画像)
― その協力の輪は今も大きくなって、SOMECITYの規模も広がっていますね。

K-TA:ありがたいですが、まだ道半ばです。SOMECITYは「バスケットボールを日常のものにする」ということが究極のテーマなので、途方もない作業かもしれないですけど、そこに向かってまだ出来ていないことは、たくさんあるのかなと思っています。

― 具体的に考えている今後の展開はありますか?

K-TA:全ての全都道府県でやりたいです。あと、中国でも3、4年ぐらい開催出来ているので、さらに世界へ広げて、例えばアジアでチャンピオンシップをやったり。世界のいろんな人と繋がるっていうのはすごく魅力的なので、考えるだけでワクワクしています。

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K-TAが思う「SOMECITY」の魅力

― K-TAさんが思うSOMECITYの魅力を教えて下さい。

K-TA:SOMECITYは、普通に働いている人もいれば学生もいたり、様々なバックグラウンドの選手がいるんですけど、みんな共通しているのは「本当にバスケが好きで好きでたまらない」ということです。そういう選手たちのプレーを間近でみると、バスケットボールを知らない人も、元気がもらえると思っています。

― プロアマ問わず参加できるSOMECITYだからこそ伝わることですね。

K-TA:好きなことを突き詰めていれば、普段働いているような人でもこんなにカッコよくみえるんだよ、っていうことが伝わるはずです。

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K-TA「『気持ち悪い』って言われちゃうぐらい…」

― K-TAさんは現役の選手でもありますが、体作りで意識していることは何かありますか?

K-TA:食事管理と、ウェイトトレーニングを重点的にしています。

― 一番気をつけていることを挙げるとしたら?

K-TA:そうですね…食事かもしれないですね。トレーニング、その後に休むことも大事ですけど、食事は「気持ち悪い」って言われちゃうぐらい管理しています(笑)。

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K-TA(提供画像)

K-TAの“夢を叶える秘訣”

― では、K-TAさん個人としての今後の目標は?

K-TA:個人的には、かなりベテランの年齢なんですけど、いい意味で気持ち悪い選手になりたいです(笑)。

― その“気持ち悪さ”とは?

K-TA:「あいつまだあんなこと出来んの?」みたいな(笑)。年齢が全てではないですが、気持ち悪いなっていう域まで行き着きたいです。

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― 年を重ねた分、トレーニングも気を遣ってるんでしょうか?

K-TA:そうですね、パフォーマンスを維持するためにはトレーニングが必要不可なので、当たり前のように当たり前のことをやっています。

― 3人制バスケットボールの日本代表にも選ばれていますが、東京オリンピックに向けて準備もしているんですか?

K-TA:去年も代表に選んでもらって、アジアカップで銅メダルという結果は出せました。またすぐ今年度の代表活動に関わる選考合宿があるので、そこを皮切りに生き残れば、今年も日本代表として国際大会は出て、そこの先に2020が繋がっているのかなという感じで頑張ろうかなと思っています。

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― そちらの活躍も楽しみです。最後にK-TAさんの“夢を叶える秘訣”を教えてください。

K-TA:究極は楽しむことなのかなって思います。さっきも「トレーニングしてます」「食事に気をつけてます」とか言いましたけど、自分の中では「努力」という感覚ではなくて、ただバスケが好きで、楽しんでやってるからやっていることなんです。当たり前のことを、楽しんで積み重ねることが出来るのが大事だと思います。

― SOMECITYの立ち上げ時の話じゃないですけど、楽しむ姿勢が大切ということですね。

K-TA:そうですね(笑)。よく「大変だったね」って言われることがありますが、楽しんでやっていただけで、振り返ると楽しい思い出のほうが多いですね。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

K-TA(ケータ)プロフィール

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所属チーム:F’SQUAD
身長・体重:180cm・82kg
出身校:鶴嶺高校→明治大学

SOMECITY立ち上げメンバーの一人。第2回FIBA 3×3男子世界選手権大会 3×3男子日本代表に選出させたり、日本選手権のMVPを取ったり、ストリートバスケ界の顔になっている。

SOMECITYがスペシャル企画を実施

SOMECITYは全国のバスケットボーラ―達に、ストリートボールの魅力を伝えるべく、一般公募から選ばれたバスケットボーラーが、SOMECITY ALLSTARと戦える一日限定のスペシャル試合を実施することが決定。応募方法は、動画共有アプリ「TikTok」上で「#バスケで遊べ」を付けて自分のバスケプレイを投稿するだけ。SOMECITYの選手はもちろん、既に全国の数多くのバスケットボーラ―達が挑戦しており、副賞として、SOMECITYグッズやチケットのプレゼントも!

なお、募集期間は2月6日~3月6日まで。試合の模様は関東圏内にて地上波で放送も予定。
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