モデルプレスのインタビューに応じた久間田琳加(C)モデルプレス

久間田琳加“本気ビンタ”の裏側 親友・吉田凜音との映画みたいなエピソードも<「ヌヌ子の聖★戦」モデルプレスインタビュー>

2018.11.01 00:00

“女子中高生のカリスマ”として話題を集め、専属モデルを務める雑誌「Seventeen」では加入後1年で人気モデルTOP5に仲間入りを果たすなど、いま勢いが止まらない17歳、久間田琳加(くまだ・りんか)。モデルプレスはこの度、映画「ヌヌ子の聖★戦 ~HARAJUKU STORY~」(11月16日全国公開)でアーティストの吉田凜音とともに初の主演に抜擢され、女優としても注目が寄せられる彼女にインタビューを実施。初主演への思いや撮影裏話を聞いた。

  

「ヌヌ子の聖★戦 ~HARAJUKU STORY~」

同作は、原宿で大人気を誇る双子コーデタレント「ヌヌ子」として活動する田原葵(吉田)と三好里奈(久間田)の青春物語。葵と里奈はすれ違いを経験しながらも、固く結ばれた友情のもと、それぞれの夢を追いかけていく。

(左から)久間田琳加、吉田凜音(C)2018 SAIGATE Inc.
久間田演じる里奈は、街を歩けば誰もがその美貌に振り返る「ヌヌ子」のルックス担当。夢と現実の狭間で揺れながら葛藤し、大切なものを見つけていく主人公だ。

久間田琳加「ヌヌ子の聖★戦 ~HARAJUKU STORY~」で初主演

久間田琳加(C)モデルプレス
― 初主演おめでとうございます。

久間田:ありがとうございます。初めてお話を聞いた時は本当に嬉しくて!今までも映画に出演させて頂いたことはありますが、今回は主演として、ほとんどのシーンに自分がいるんだと思うと、気合が入りましたし、プレッシャーもすごく感じました。

― 実際に撮影を終えて、手応えはありましたか?

久間田:まだまだだな、という感じです。正直、まだ客観的に見られなくて、この間、完成したものを観た時も「こんな撮影したなー」と思い出に浸ってしまって。マイナスに考えているわけではないですが、これで満足しちゃだめだし、もっと上に行きたい、と思いました。

― 劇中には凜音さんとビンタし合うシーンもありましたね。

「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」より(C)2018 SAIGATE Inc.
久間田:殴ったことも殴られたことも初でしたが、痛かったです(笑)。私は1発殴られただけだったけど、凜音には2発殴ったから凜音の方が痛いと思います。お互い本気だったので、すぐに冷やして撮影しました。ダントツで大変なシーンでした。

― 何か事前に打ち合わせはしましたか?

久間田:「新鮮な気持ちのままでやろう」と監督からお話もあったので、打ち合わせはせずにぶっつけ本番でした。いつもはワーワーキャーキャー毎日喋っていましたが、喧嘩のシーンは、2人ともすごく頑張りたいと思って挑んだ場面だったので、あまり喋りませんでした。

「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」より(C)2018 SAIGATE Inc.
― 街中を猛ダッシュするシーンも大変そうでした。

久間田:はい!中学生の頃、陸上部にスカウトされたくらい、走るのは得意なんです。でも撮影では「走り方が変」と言われて、自分で映像を見ても何か変だな、と気になってしまいました(苦笑い)。

― 原宿には普段から行くんですか?

久間田琳加(C)モデルプレス
久間田:行きます。実は撮影中に学校の友だちに遭遇して「何やってんのー!?」と言われました(笑)。プライベートの友だちに仕事中の自分を見られるのは、ちょっと恥ずかしかったです。

久間田琳加、吉田凜音と二人三脚で挑む

久間田琳加(C)モデルプレス
― 大変なシーンも多かったかとは思いますが、一番苦労した部分はどこですか?

久間田:葵のお母さんが家に来て、慰めてくれるシーンです。大好きだけど大っきらい、羨ましい、葵がいなきゃダメだ、みたいに、混ざりあった色んな感情を表情で表すのが難しくて、監督とたくさん話しました。

このシーン以外も集中力が必要だったので大変なことは多くて…。撮影が2週間しかなく、1日に6シーンくらい撮ることもあったので、1回1回とにかく集中して挑みました。

― 学ぶことも多そうな現場ですね。

久間田:学んだことは本当に多かったです。中でも気持ちのリセットの大切さをすごく感じました。仲が良いシーンを撮って、すぐに喧嘩するシーンを撮ることもあって、「今、里奈と葵はこういう心情なんだ」と整理しながら凜音と頑張りました。

久間田琳加(C)モデルプレス
― 凜音さんと二人三脚で作った感じですね。

久間田:本当にそうです。凜音とは、ご褒美に甘い物を食べたり「クランクアップしたら何を食べよう」という話をしたり、楽しいことを考えていました。

実際、クランクアップ後には2人が大好きなかき氷屋さんに行って“ご褒美かき氷”してきました(笑)。

久間田琳加、吉田凜音との出会い 映画みたいなエピソードも

久間田琳加(C)モデルプレス
― 凜音さんとは実際に仲良しですが、そもそも仲良くなったきっかけは何だったんですか?

久間田:中学2年生の時に「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。」という作品で一緒だったのが出会いです。もう知り合って4年なんですけど、こうしてダブル主演という形で共演できて夢みたい…!しかも私達には里奈と葵のようなエピソードがあるんです。

― ぜひ聞かせて下さい。

久間田:ただのドジ話なんですけど…。凜音のバッグの中に私のスマホを入れちゃって、気づかずに凜音が北海道にライブをしに行っちゃったんです。「やばい!私のスマホが、凜音のバッグに絶対に入っている!」と思って凜音に連絡したら「入ってない!リビングにあったかも。家に居るお母さんに聞いてみる」と言ってくれて。それで里奈みたいに凜音のお母さんと2人で会いました。ちょうどクランクインの1週間前くらいだったので、凜音のお母さんが「映画、一緒なんだよね。迷惑かけるかもしれないけど凜音をよろしくね」とお話してくれたんです。

久間田琳加(C)モデルプレス
― 映画とリンクしてますね。撮影中はどんなお話をしていたんですか?

久間田:けみおくんのマネをしていました!「〇〇って言うてるよ~」と2人でなりきって(笑)。凜音とは笑いのツボが一緒なので、つまらないことでも超楽しかったです。

― どっちがツッコミなんですか?

久間田:凜音の方がツッコミだと思う。私も凜音がいるとボケようとします(笑)。

― そうなんですか?(笑)

久間田:凜音のツッコミが好きなんです(笑)。私がくだらないことでボケても、凜音は面倒くさがらずに、ちゃんと相手をしてくれます。

久間田琳加、スタイリスト・本田翼に緊張

久間田琳加(C)モデルプレス
― 本作ではヌヌ子が着る双子コーデもとっても可愛かったです。

久間田:あれは全部、本田翼さんがスタイリストとして組んで下さったんです。フィッティングにも来て下さったんですが「本物がいる!」とドキドキしちゃって。その時に初めてお会いしたんですが、初対面から「あ!すごい似合ってるいい感じ!!これも被っちゃおうよ!」みたいな感じで、ものすごくフレンドリーに接して下さったので、私たちも「モデルの本田翼さん」と変に肩肘張ることなく「スタイリストの本田翼さん」として接することができました。その日は1日中いて下さって、たくさん喋りかけて下さったり、雑誌を持って来て下さったり…。しかもクランクアップにも来て下さって、本当に優しい方だと思いました。

「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」より(C)2018 SAIGATE Inc.
― そうなんですね。1番お気に入りの衣装はどれでしたか?

久間田:お気に入りは原宿を歩くシーンで出てくるベレー帽を被ったコーディネート。カジュアルで可愛いんです。初めてゴスロリ服も着たんですが、ゴスロリって長袖を着るんだなって思いました(笑)。それなのに屋上の撮影で猛暑日だったので、汗をかきながら撮影していました。

久間田琳加、今後の女優活動は?

久間田琳加(C)モデルプレス
― これからも女優のお仕事は増やしていくんですか?

久間田:モデルはもちろん続けていきますし、女優のお仕事にもどんどん興味が湧いているので、続けていきたいです。モデルはキラキラしてなりたい自分になれる感じなんですが、女優は素の自分と向き合う感じ。本当の久間田琳加に戻って自分の苦手な所もちゃんと見つめてあげなきゃいけない。その分、女優のお仕事は大変ですが、出来上がった時の達成感がものすごく大きくて、楽しさが後から来る感じがしています。

― では次に挑戦したい役を教えてください。

久間田:やっぱりラブストーリーや学園モノに挑戦したいです(笑)。

久間田琳加(C)モデルプレス
― どうして爆笑しているんですか?(笑)

久間田:実は「レジ打ちをするバイトの女の子」という回答もあったんです(笑)。

― なるほど。本当はレジ打ち少女だと…(笑)

久間田:頑張ってお金を稼いでいて、苦労しながら「お代は368円です」みたいな子をやりたい(笑)。でも、他にもやりたい役はたくさんあります。ガチ系の警察でカチャカチャとピストルを構えたいし、オフィスのOLさんとか受付嬢もやりたい。今できないバイトも役を通してやってみたいです。

― では最後に映画の見どころを教えてください。

久間田琳加(C)モデルプレスモデルプレス
久間田:私達と同じティーンの方に見て頂きたいのはもちろん、年上の方も「今の女子ってこんな感じなんだ」とか「原宿って今こうなんだ」とか「自分も昔はこんな青春時代があったな」とか「自分も夢追っかけてたな」とか…共感して頂けるシーンが多くあると思うので、幅広い年代の方に見てほしいです。ちょっとポスターは派手な格好なので、少しビックリされるかと思うんですけど、色々と心にくるものがあると思います。何より、夢を追いかけてる子は、この作品を見れば絶対に「私も里奈と葵みたいに頑張ろう」って思って頂けると思います!

― ありがとうございます。

久間田琳加と雑談コーナー~最近のりんくまニュースは?~

久間田琳加(C)モデルプレス
― もうあと数ヶ月で高校卒業ですね。卒業後はどうするんですか?

久間田:進路はまだ正直、迷っていて…。でもお仕事は続けるつもりです。高校生活は本当に楽しくて、楽しくて、実際、超寂しいです。終わりたくないよ~。

― 卒業旅行には行きますか?

久間田:行きたいね、とは言っていますが、実現するかな(笑)?欲を言えば、飛行機で友だちと韓国に行きたいですが、沖縄でリラックスして過ごすのも良いな。

― 最近、どこかに行かれましたか?

「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」より(C)2018 SAIGATE Inc.
久間田:夏休みにお休みを頂いて、シンガポールに3日間くらい家族と行ってきました。

― 思い出は何かありますか?

久間田:マーライオンに会えたことと、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)で恐竜に会えたこと!USSはジュラシック・パークがメインみたいで、そこら中に恐竜がいてテンションが上がりました。あとは、行きたかったプールにも入れたんです!インスタに上げたやつです(笑)。

― では最近のマイブームを教えてください。

久間田:最近のマイブームは、夜にキャンドルを炊くことです。…ちょっとおしゃれな感じにしてみました(笑)。

― きっかけは何かあったんですか?

久間田:旅行に行った時に、両親がその国のバッジを集めている姿を見て、私も旅行の記念に何か買いたいと思って、キャンドルを集め始めました。

― シンガポールではどんなキャンドルを買ったんですか?

久間田:紅茶屋さんが出しているキャンドルを買いました。紅茶ベースの香りでとても良い香りなんです。

― 良いですね。リラックスしそう。

久間田:そうなんです。今までは毎日外に出てストレスを発散するタイプだったんですが、最近は家で過ごすことも好きになってきたので、キャンドルを楽しむのは好きな時間です。

久間田琳加(C)モデルプレス
― インドア派になったんですか?

久間田:体力を温存しなくちゃって思って(笑)。考え方がちょっと大人になったのかな(笑)。

― なるほど。では最近の一大ニュースを教えてください。

久間田:激辛料理が食べられるようになりました。今までも辛いものは食べられたんですけど、ラーメン屋さんにあるような激辛レベルも食べられるようになったので、最近は辛い食べ物を求めています。

― 一番辛かったものは何ですか?

久間田:この間食べた麻婆豆腐がすごく辛かったです。でもまだ、どこが自分の限界なのか探っている最中です。

― 探っているんですね(笑)。

久間田:今までは、守って守って中辛くらいにしていたんです。でもテレビのロケで「このカレー辛いから」と出されたカレーを食べても全然辛く感じなかったのに、スタッフさんがそれを食べたら「めちゃくちゃ辛い」となったことがあって。それからは、もっぱら辛いものを求めています(笑)。

(modelpress編集部)

久間田琳加(くまだ・りんか)

久間田琳加(C)モデルプレス
愛称:りんくま
生年月日:2001年2月23日
出身地:東京都
身長:163cm
特技:クラシックバレエ、体操、バランス

第16回『nicola』専属モデルオーディションでグランプリを受賞。2017年3月までnicola(新潮社)専属モデルとして活躍し、表紙には計11回出演した。2017年9月号より『Seventeen』専属モデルに加入。ティーンのカリスマとしてテレビや映画にも活躍の場を広げている。

「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」ストーリー

「ヌヌ子の聖★戦 〜HARAJUKU STORY〜」より(C)2018 SAIGATE Inc.
原宿で大人気の双子コーデタレント「ヌヌ子」として活動している、田原葵(吉田凜音)と三好里奈(久間田琳加)。どこでも一緒、なんでもおそろい。

2人でいれば最強!の仲良しペア。田原葵は、夢に向かっていつでも全力。たまにスーパー空回りだけど、前向きな神全力少女。三好里奈は、少し現実的なところがあるけれど、スーパーカワイイ神美少女。

そんな2人は、原宿のあやし〜い芸能ブローカー的なハイジ(⻄岡德馬)の引き合わせで、超絶人気バンド「オリオン」のミュージックビデオに出演できることに!!2人は大喜び、明るい未来にワクワクしていた。

ところが…完成したミュージックビデオを見た葵はガクゼン。映ってるの、里奈だけじゃん!?なんで里奈だけ?私は?大ショックを受けつつも頑張ろうとする葵。けれど、空回りしかしない現実。追い打ちをかけるように、圧倒的カリスマモデル「清美サリー(横田真悠)」が所属する事務所に里奈だけがスカウトされる。2人でヌヌ子なんじゃないの?私は?私は…。

一方、事務所に入ることを決め、1人で仕事をすることが多くなった里奈は悩んでいた。葵みたいに積極的になれない。うまく自分を出せない。里奈は、ずっと変わりたいと思っていた。そしてやっとチャンスが巡ってきた。なのに…。落ち込む里奈はある時、清美サリーに話しかける。

しかし、彼女が何気なく放った一言に、さらに里奈は追い込まれていく…。「私ってなに?」2人の女の子たちは、迷いながらたどりつく。本当に大切なものはなんなのか。誰もが抱える、ちっぽけで、でも大きすぎる悩み。2人が見つける答えとは?
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