<女子アナの“素”っぴん/新美有加アナ>「すごく悩んだ」体験を経て学んだこと、仕事で大切にする言葉…【「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載】
2018.10.16 17:00
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「フジテレビ×モデルプレス」女性アナウンサー連載『女子アナの“素”っぴん』―――― Vol.23~24は2015年入社の新美有加(にいみゆか・26)アナウンサー。
「才色兼備」と呼ばれる彼女たちも1人の女性。テレビ画面から離れたところでは、失敗して泣いていたり、悔しくて眠れなかったり、自分の居場所に悩んでいたり…。それでも気持ちを落ち着かせて、どうしたら視聴者に楽しんでもらえるのか、不快感を与えないのか、きちんと物事を伝えられるのか、そんなことを考えながら必死に努力をしている。本連載ではテレビには映らない女性アナの“素”(=等身大の姿)を2本のインタビューで見せていく。前編はこれまでのアナウンサー人生を振り返りながらターニングポイントに迫るもの、後編は彼女たちが大切にする「5つの法則」をメイク・ファッション・体調管理といったキーワードから問う。
――――鈴木唯アナの後を引き継ぎ、12人目に登場するのは新美アナ。※後編(Vol.24)は11月1日に配信予定。
― アナウンサーになって1番辛かったことから教えて下さい。
新美アナ:自分の中ですごく悩んだのは、2年目に入ったばかりの頃に起こった熊本地震での仕事です。私はその時、通常の番組を中断して報道センターから情報を伝える「カットイン」を立本(信吾)アナウンサーと共に3時間生放送で担当していました。
せっかく私に任せてもらえたので、しっかりやらなくては!という責任感もあって、いつも以上に一生懸命でした。ただ、配属当初からカットイン訓練も重ねていたとはいえ、それを地上波で伝えるのは初めて。次々更新される情報を全て仕分けしてどれから伝えていくのかという仕事に、限界以上に脳を使ったからなのか、今まで経験したことのないほど、長い3時間でした。
あの時自分たちが出来る限りを尽くしたとはいえ、正解のない仕事です。結果として、自分の伝え方次第ではもしかしたらもっと助けられた方もいたのかもしれない、とすごく考えさせられて…。これは年を重ねるごとに、ふと思い出して、思いが強くなっている出来事ですね。
― 今も心に引っかかることなんですね。
新美アナ:そうですね。でも、日々「あの時もう少しこういうことができたかな」と反省することが多い中で、あの経験があったからこそ情報の優先順位には気をつけています。もちろんどれも情報として大事なのですが、その中でも「伝えるべきことは伝わっているだろうか」「このニュースでおさえるべきポイントを外していないだろうか」と深く考えるようになりました。
新美アナ:「運と縁と恩」という言葉を大切にしています。大学生の頃、課外ゼミの発表が終わった打ち上げで「人生は人の運と縁と恩でできている」というお話を聞いて、その時は確かになあ、とぼんやり思うほどだったのですが、これは社会に出てからより強く感じるようになりました。もともと周りの人に恵まれる人生だなあと、人と出会う運は強く、良い縁に恵まれてきた方なのですが、その縁を大切にして、いただいたご恩を返せるようにしたいと社会人になってより強く思います。
最近、昔一緒にお仕事をさせていただいて、現在は違う番組を担当される方が、もう一度、私と仕事をしたいと呼んで下さることがあって。それはもちろん縁もあるし、お互いに「ありがとう」の恩を忘れずに仕事してきたからだと思うんです。それに、そういう事があると、自分もこの人のためにももっと頑張ろう、という活力になります。
― 縁を切らさないように何か心がけていることなどはあるんですか?
新美アナ:自分のことを相手が覚えているか分からないので、毎回挨拶の時に必ず「新美です。よろしくお願いします」と名前を言います。絶対に分かっている時でも言うことがあるくらい(笑)。あとは、見かけた時に挨拶したいけど忙しそうだから控えることってあるじゃないですか。そういう時に「返信はいらないのですが、ご挨拶できなかったので…」と追ってメールを出すこともありますね。ちょっとだけ顔を出したり、ちょっとだけ声をかけたり、心に余裕がないときは、ついそれどころじゃなくなってしまうので、まだまだ頑張っている途中なのですが。
― 細やかな心遣いですね。
新美アナ:それで繋がりが増えることもあるので、そういう挨拶などはできるだけ丁寧にしています。
新美アナ:自分の中で感じる進歩はカタツムリと同じレベルのゆっくりさで、「もっとこうしたい」「ああいう風にやってみたい」と思うことがあっても、自分の実力が追いついていないことが悩みです。
3年目くらいまでは、ゲームと一緒でレベルが上がりやすいですよね。でもだんだんレベルが上がるにつれて、成長が難しくなるもどかしさを4年目になって感じています。さらにレベルアップするためには今までと同じやり方じゃダメだということを痛感して悩んでいます。
― では1年目に思い描いていた姿と現在の姿に違いはありますか?「もっとこういうことがしたかった」という思いとか。
新美アナ:ありがたいことに、今はやりたいことを沢山やらせて頂いていると思います。好きなエンタメは「プレミアの巣窟」という番組で、自分の素のまま好きを前面に出して携わらせてもらっていますし、本業だけじゃなくカレンダーのプロデュースもさせてもらって、予想よりも楽しい毎日です。色々と悩むこともありますが、今もこの仕事を続けられているのはフジテレビのアナウンス室が楽しいから。本当にそれが大きいです。フジテレビのアナウンサーになってよかったなと思います。
― 具体的にはどういうことがありますか?
新美アナ:仕事で色々な場所に行き、色々な方にインタビューをする機会があることが大きいです。様々な企業の社長や専門家、今をときめく女優さん、俳優さんにお時間をいただいて特別にお話を伺うことはとても貴重なこと。私ではなく、フジテレビアナウンサーとしてだからこそ聞けることも多いと思っています。違う仕事をしていたら、絶対に経験できることではないと思うので。
そして何よりアナウンス室の皆さんが本当に面白くて、楽しい毎日を過ごしていることが4年間続けてきた大きな理由だと思います。ここまで雰囲気が良い部署ってあるのかな、と思うくらい素敵な環境なんです。1聞くと10返してくれるような先輩もいますし、同僚や後輩もすごく仲良くしてくれますし、仕事に関係なく遊びに行ったり飲みに行ったりすることもあります。
新美アナ:いいえ。テレビ局では働きたかったのですが、ドラマ制作を志望していました。というのも、カメラの前でお話をするアナウンサーって、よっぽど選ばれし者たちなんだろうなっていう印象があって、(笑)。自分には縁遠いお仕事のような気がしていたのかもしれません。私は学生時代、ミスコンやミスターコンに出るような華やかな方々の端でミスコンの運営側として働くような裏方でした。彼女たちの華やかさを間近で見て、そういうキラキラした方が表に立っていくと勝手に思っていたんですけど、そうじゃなくても良いんだ、と、私のような裏方っぽい子が一人くらいいてもいいのかなと会社が認めてくれたのかもしれません。
― 試験を受けようと思ったきっかけは何かあったんですか?
新美アナ:フジテレビのアナウンス室は、テレビを見ていて楽しそうだな、と思ったんです。この人達と毎日お仕事ができるんだったら面白い人生になりそうだなって(笑)。私が幼いころから観てきた、いわゆるテレビ黄金期の就職試験を勝ち抜いてきた猛者たちがいるところに対する興味本位です。面白そうじゃないですか。
人生の選択において私はワクワクする方を選ぶようにしているんです。それに自分に対して期待をしていないから、ダメでもともと、と思うタイプ。なので、どんな試験が待ち受けているのか気になったのと、アナウンサーになれる人生となれない人生だったらなれた方が楽しそうだなと思って、どうせ落ちるにしても挑戦するのは自由だし…と、その場の勢いで飛び込みました。
新美アナ:2年ほど前に梅津(弥英子)アナウンサーと制作側の方と一緒にお食事する機会があったんです。その時「今年のカレンダーどうだった?」というお話をしていて、私も出演している側として「こういうところをもう少しこうした方がより良くなりそう」と意見を言っていたんです。それでたまたま暇な時に書いていた「何月には誰が出て、こういう雰囲気で撮影する」というコンセプト案を見せたら面白がって下さって!それでやらせて頂くことになりました。
― 作る時に気をつけていることはありますか?
新美アナ:カレンダーって無くても生活できるものですよね。それにあえてお金を出して買って下さるのだから、良いものを作って満足していただかないといけないと思っています。「この値段を出して買いたいと思ってもらえる価値があるのだろうか」とクオリティ面をいつも気にしています。
― 今年のものはどういった点がポイントですか?
新美アナ:もともとは、もっとフジテレビのアナウンサーを好きになってもらいたいという気持ちがあったので、それが伝わるカレンダーを作りたくて。知らない人が見ても、知っている人が見ても、ドキッとするようなページを意識しました。昨年のカレンダーに感想を寄せていただいた方の意見も採用して、今年は特に季節感を意識して作りました。さらに、私たちアナウンサーを見つめる「主人公」の目線も意識して作ったので、身近な誰かを投影して飾ってほしいなと思います。
― 普段の印象と違う写真も多いですね。
新美アナ:はい。大前提として「テレビを観て」好きになっていただきたいと思っているので、まずはテレビを観ていただきたいんです。だからこそ、もともと興味をもってくださっている方にはテレビとは違う新たな魅力をお伝えしたいと。そうでない方にはカレンダーをきっかけに興味を持っていただけたらと考えたので、テレビに出ている印象とは違って見えるようにしています。それで「こんな魅力もあるんだ」と気付いて、テレビを観ていただけたら嬉しいですね。
― 今年のオススメはどなたのページですか?
新美アナ:うーん。どれも良いのですが…10月の内田(嶺衣奈)アナウンサーはメイクさんから特に好評でした。いつもは少し細めの眉なのですが「太めに描いて下さい」と私がカレンダー撮影の時のメイクさんに注文したんです(笑)。普段は報道やスポーツで結構しっかりされているイメージがあると思うので、それを和らげて少しカジュアルな方向に寄せてみたくて。
― アナウンサーをたくさんプロデュースされてきた新美さんが思う、1番テレビとのギャップがある人はどなたですか?
新美アナ:三上(真奈)アナウンサーかな。肌も白くてとても女性らしい印象ですが、素は、明るく元気で、ただちょっと気が抜けたところもあって、すごくチャーミングなんです。
新美アナ:口に出すことだと思います。周りに言って自分を追い込むと夢は近づく気がします。私は行きたい大学や行きたい会社、やりたい仕事などを言ったり、その大学のシャープペンシルを使ったりして、自分を「これで行けなかったら恥ずかしい」と奮い立たせていました。恋愛でも「私、あの人のこと気になってるんだよね」と言った瞬間から好きになってる、といった話をよく聞きますよね。口に出した瞬間から目標に向かって歩き始めるという意味では、夢を語ることもそれに近いと思います。
― 今、新美さんが描いている夢を教えて下さい。
新美アナ:私は情報番組がしたい、エンタメの仕事がしたいと言っていたら担当させてもらえたので、今は夢が叶っているんです。なので、あえて挙げると、何にせよ続けることはすごく難しいことだと思うので、まず、今はこの仕事を長く続けることを目指しています。
― ありがとうございます。
※後編は11月1日(木)配信予定。新美アナが大切にする「5つの法則」を語る。
軽くしてきたメイクをメイクルームで完成させます。
この日は最終日を迎える築地市場から中継でした。
午前9時頃。反省会後におにぎりを食べてひと休憩。
午前10時頃。めざましどようびの後にはBSフジニュースも読んでいます。原稿の下読み中。
午前10時28分のニュース。意外と狭いスタジオには私一人だけ入ります。
その後はデスクワークや打ち合わせなどを行い、退社します。
(modelpress編集部)
<担当番組>
めざましどようび
プレミアの巣窟
BSフジニュース(火・土)
入社8年目の竹内友佳と三田友梨佳アナウンサーを筆頭に、後輩アナウンサー全員が参加し、総勢17人が登場。フジテレビアナウンサーをより身近に感じられる内容になった。
仕様:A3変型判(縦425mm×横300mm)/縦型・壁掛けタイプ/オールカラー13ページ
販売場所:全国書店、「フジテレビショップ」ほかで10月1日より販売。
――――鈴木唯アナの後を引き継ぎ、12人目に登場するのは新美アナ。※後編(Vol.24)は11月1日に配信予定。
「めざましどようび」でキャスター
新美アナは2015年4月にフジテレビに入社し「情報プレゼンター とくダネ!」や「めざましテレビアクア」などを担当。現在は「めざましどようび」で情報キャスターを務めるほか、エンタメサーチバラエティ「プレミアの巣窟」にも出演。またフジテレビ女性アナウンサーカレンダーのプロデュースも2年連続で担う。― アナウンサーになって1番辛かったことから教えて下さい。
新美アナ:自分の中ですごく悩んだのは、2年目に入ったばかりの頃に起こった熊本地震での仕事です。私はその時、通常の番組を中断して報道センターから情報を伝える「カットイン」を立本(信吾)アナウンサーと共に3時間生放送で担当していました。
せっかく私に任せてもらえたので、しっかりやらなくては!という責任感もあって、いつも以上に一生懸命でした。ただ、配属当初からカットイン訓練も重ねていたとはいえ、それを地上波で伝えるのは初めて。次々更新される情報を全て仕分けしてどれから伝えていくのかという仕事に、限界以上に脳を使ったからなのか、今まで経験したことのないほど、長い3時間でした。
あの時自分たちが出来る限りを尽くしたとはいえ、正解のない仕事です。結果として、自分の伝え方次第ではもしかしたらもっと助けられた方もいたのかもしれない、とすごく考えさせられて…。これは年を重ねるごとに、ふと思い出して、思いが強くなっている出来事ですね。
― 今も心に引っかかることなんですね。
新美アナ:そうですね。でも、日々「あの時もう少しこういうことができたかな」と反省することが多い中で、あの経験があったからこそ情報の優先順位には気をつけています。もちろんどれも情報として大事なのですが、その中でも「伝えるべきことは伝わっているだろうか」「このニュースでおさえるべきポイントを外していないだろうか」と深く考えるようになりました。
新美アナ、仕事で大切にしていること
― 新美さんがお仕事で大事にしていることはなんですか?新美アナ:「運と縁と恩」という言葉を大切にしています。大学生の頃、課外ゼミの発表が終わった打ち上げで「人生は人の運と縁と恩でできている」というお話を聞いて、その時は確かになあ、とぼんやり思うほどだったのですが、これは社会に出てからより強く感じるようになりました。もともと周りの人に恵まれる人生だなあと、人と出会う運は強く、良い縁に恵まれてきた方なのですが、その縁を大切にして、いただいたご恩を返せるようにしたいと社会人になってより強く思います。
最近、昔一緒にお仕事をさせていただいて、現在は違う番組を担当される方が、もう一度、私と仕事をしたいと呼んで下さることがあって。それはもちろん縁もあるし、お互いに「ありがとう」の恩を忘れずに仕事してきたからだと思うんです。それに、そういう事があると、自分もこの人のためにももっと頑張ろう、という活力になります。
― 縁を切らさないように何か心がけていることなどはあるんですか?
新美アナ:自分のことを相手が覚えているか分からないので、毎回挨拶の時に必ず「新美です。よろしくお願いします」と名前を言います。絶対に分かっている時でも言うことがあるくらい(笑)。あとは、見かけた時に挨拶したいけど忙しそうだから控えることってあるじゃないですか。そういう時に「返信はいらないのですが、ご挨拶できなかったので…」と追ってメールを出すこともありますね。ちょっとだけ顔を出したり、ちょっとだけ声をかけたり、心に余裕がないときは、ついそれどころじゃなくなってしまうので、まだまだ頑張っている途中なのですが。
― 細やかな心遣いですね。
新美アナ:それで繋がりが増えることもあるので、そういう挨拶などはできるだけ丁寧にしています。
新美アナ、入社4年目で感じること
― 新美さんは入社4年目ですが、今感じている悩みは何ですか?新美アナ:自分の中で感じる進歩はカタツムリと同じレベルのゆっくりさで、「もっとこうしたい」「ああいう風にやってみたい」と思うことがあっても、自分の実力が追いついていないことが悩みです。
3年目くらいまでは、ゲームと一緒でレベルが上がりやすいですよね。でもだんだんレベルが上がるにつれて、成長が難しくなるもどかしさを4年目になって感じています。さらにレベルアップするためには今までと同じやり方じゃダメだということを痛感して悩んでいます。
― では1年目に思い描いていた姿と現在の姿に違いはありますか?「もっとこういうことがしたかった」という思いとか。
新美アナ:ありがたいことに、今はやりたいことを沢山やらせて頂いていると思います。好きなエンタメは「プレミアの巣窟」という番組で、自分の素のまま好きを前面に出して携わらせてもらっていますし、本業だけじゃなくカレンダーのプロデュースもさせてもらって、予想よりも楽しい毎日です。色々と悩むこともありますが、今もこの仕事を続けられているのはフジテレビのアナウンス室が楽しいから。本当にそれが大きいです。フジテレビのアナウンサーになってよかったなと思います。
― 具体的にはどういうことがありますか?
新美アナ:仕事で色々な場所に行き、色々な方にインタビューをする機会があることが大きいです。様々な企業の社長や専門家、今をときめく女優さん、俳優さんにお時間をいただいて特別にお話を伺うことはとても貴重なこと。私ではなく、フジテレビアナウンサーとしてだからこそ聞けることも多いと思っています。違う仕事をしていたら、絶対に経験できることではないと思うので。
そして何よりアナウンス室の皆さんが本当に面白くて、楽しい毎日を過ごしていることが4年間続けてきた大きな理由だと思います。ここまで雰囲気が良い部署ってあるのかな、と思うくらい素敵な環境なんです。1聞くと10返してくれるような先輩もいますし、同僚や後輩もすごく仲良くしてくれますし、仕事に関係なく遊びに行ったり飲みに行ったりすることもあります。
新美アナ、アナウンサーを志望した理由
― 新美さんはもともとアナウンサーを志望していたんですか?新美アナ:いいえ。テレビ局では働きたかったのですが、ドラマ制作を志望していました。というのも、カメラの前でお話をするアナウンサーって、よっぽど選ばれし者たちなんだろうなっていう印象があって、(笑)。自分には縁遠いお仕事のような気がしていたのかもしれません。私は学生時代、ミスコンやミスターコンに出るような華やかな方々の端でミスコンの運営側として働くような裏方でした。彼女たちの華やかさを間近で見て、そういうキラキラした方が表に立っていくと勝手に思っていたんですけど、そうじゃなくても良いんだ、と、私のような裏方っぽい子が一人くらいいてもいいのかなと会社が認めてくれたのかもしれません。
― 試験を受けようと思ったきっかけは何かあったんですか?
新美アナ:フジテレビのアナウンス室は、テレビを見ていて楽しそうだな、と思ったんです。この人達と毎日お仕事ができるんだったら面白い人生になりそうだなって(笑)。私が幼いころから観てきた、いわゆるテレビ黄金期の就職試験を勝ち抜いてきた猛者たちがいるところに対する興味本位です。面白そうじゃないですか。
人生の選択において私はワクワクする方を選ぶようにしているんです。それに自分に対して期待をしていないから、ダメでもともと、と思うタイプ。なので、どんな試験が待ち受けているのか気になったのと、アナウンサーになれる人生となれない人生だったらなれた方が楽しそうだなと思って、どうせ落ちるにしても挑戦するのは自由だし…と、その場の勢いで飛び込みました。
新美アナ、女性アナウンサーカレンダーをプロデュース
― 先程カレンダーのお話も出ましたが、昨年に引き続き、フジテレビ女性アナウンサーカレンダー「フジテレビ女性アナウンサーカレンダー2019 ~OUR SEASONS~」のプロデュースをなさったそうですね。そもそもプロデュースすることになったきっかけは何かあったんですか?新美アナ:2年ほど前に梅津(弥英子)アナウンサーと制作側の方と一緒にお食事する機会があったんです。その時「今年のカレンダーどうだった?」というお話をしていて、私も出演している側として「こういうところをもう少しこうした方がより良くなりそう」と意見を言っていたんです。それでたまたま暇な時に書いていた「何月には誰が出て、こういう雰囲気で撮影する」というコンセプト案を見せたら面白がって下さって!それでやらせて頂くことになりました。
― 作る時に気をつけていることはありますか?
新美アナ:カレンダーって無くても生活できるものですよね。それにあえてお金を出して買って下さるのだから、良いものを作って満足していただかないといけないと思っています。「この値段を出して買いたいと思ってもらえる価値があるのだろうか」とクオリティ面をいつも気にしています。
― 今年のものはどういった点がポイントですか?
新美アナ:もともとは、もっとフジテレビのアナウンサーを好きになってもらいたいという気持ちがあったので、それが伝わるカレンダーを作りたくて。知らない人が見ても、知っている人が見ても、ドキッとするようなページを意識しました。昨年のカレンダーに感想を寄せていただいた方の意見も採用して、今年は特に季節感を意識して作りました。さらに、私たちアナウンサーを見つめる「主人公」の目線も意識して作ったので、身近な誰かを投影して飾ってほしいなと思います。
― 普段の印象と違う写真も多いですね。
新美アナ:はい。大前提として「テレビを観て」好きになっていただきたいと思っているので、まずはテレビを観ていただきたいんです。だからこそ、もともと興味をもってくださっている方にはテレビとは違う新たな魅力をお伝えしたいと。そうでない方にはカレンダーをきっかけに興味を持っていただけたらと考えたので、テレビに出ている印象とは違って見えるようにしています。それで「こんな魅力もあるんだ」と気付いて、テレビを観ていただけたら嬉しいですね。
― 今年のオススメはどなたのページですか?
新美アナ:うーん。どれも良いのですが…10月の内田(嶺衣奈)アナウンサーはメイクさんから特に好評でした。いつもは少し細めの眉なのですが「太めに描いて下さい」と私がカレンダー撮影の時のメイクさんに注文したんです(笑)。普段は報道やスポーツで結構しっかりされているイメージがあると思うので、それを和らげて少しカジュアルな方向に寄せてみたくて。
― アナウンサーをたくさんプロデュースされてきた新美さんが思う、1番テレビとのギャップがある人はどなたですか?
新美アナ:三上(真奈)アナウンサーかな。肌も白くてとても女性らしい印象ですが、素は、明るく元気で、ただちょっと気が抜けたところもあって、すごくチャーミングなんです。
新美アナ、夢を叶える秘訣
― では最後のお話になりますが、モデルプレス読者には夢を叶えたいと頑張っている女性がたくさんいます。新美さん自身もまだ夢に向かって全力で走り続けているところだとは思いますが、これまで様々な経験をしてきた新美さんが思う“夢を叶える秘訣”は何でしょうか?新美アナ:口に出すことだと思います。周りに言って自分を追い込むと夢は近づく気がします。私は行きたい大学や行きたい会社、やりたい仕事などを言ったり、その大学のシャープペンシルを使ったりして、自分を「これで行けなかったら恥ずかしい」と奮い立たせていました。恋愛でも「私、あの人のこと気になってるんだよね」と言った瞬間から好きになってる、といった話をよく聞きますよね。口に出した瞬間から目標に向かって歩き始めるという意味では、夢を語ることもそれに近いと思います。
― 今、新美さんが描いている夢を教えて下さい。
新美アナ:私は情報番組がしたい、エンタメの仕事がしたいと言っていたら担当させてもらえたので、今は夢が叶っているんです。なので、あえて挙げると、何にせよ続けることはすごく難しいことだと思うので、まず、今はこの仕事を長く続けることを目指しています。
― ありがとうございます。
※後編は11月1日(木)配信予定。新美アナが大切にする「5つの法則」を語る。
新美アナのとある一日
めざましどようびの日は、午前4時前には出社します。急ぎたいときは家から衣装を着ていくことも。軽くしてきたメイクをメイクルームで完成させます。
この日は最終日を迎える築地市場から中継でした。
午前9時頃。反省会後におにぎりを食べてひと休憩。
午前10時頃。めざましどようびの後にはBSフジニュースも読んでいます。原稿の下読み中。
午前10時28分のニュース。意外と狭いスタジオには私一人だけ入ります。
その後はデスクワークや打ち合わせなどを行い、退社します。
(modelpress編集部)
新美有加(にいみ・ゆか)プロフィール
生年月日:1992年4月9日/出身地:東京都/出身大学:上智大学/血液型:A型/入社年:2015年<担当番組>
めざましどようび
プレミアの巣窟
BSフジニュース(火・土)
「フジテレビ女性アナウンサーカレンダー2019-OUR SEASONS-」概要
昨年に続き、新美アナを中心としたフジテレビアナウンサー室が完全プロデュースし、各月の季節感を色濃く反映しながら日常生活の一場面を切り取った写真は、普段テレビには映らないアナウンサーの素顔が盛りだくさん。入社8年目の竹内友佳と三田友梨佳アナウンサーを筆頭に、後輩アナウンサー全員が参加し、総勢17人が登場。フジテレビアナウンサーをより身近に感じられる内容になった。
仕様:A3変型判(縦425mm×横300mm)/縦型・壁掛けタイプ/オールカラー13ページ
販売場所:全国書店、「フジテレビショップ」ほかで10月1日より販売。
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