“監督”斎藤工、「半分、青い。」劇中映画を実際に撮影していた 制作秘話を明かす
2018.07.05 08:30
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放送中の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)。新キャストとして登場した俳優の斎藤工は、芸術家肌の映画監督役を演じているが、実は劇中で登場する映画『追憶のかたつむり』は、斎藤自らメガホンをとり、実際に映像化されていた。
斎藤工『追憶のかたつむり』を実際に撮影
『追憶のかたつむり』は、斎藤演じる元住吉祥平(もとすみよし・しょうへい)が4年前に海外の映画賞を受賞した作品。当初は斎藤が制作する予定ではなかったが、斎藤は、脚本を読んだときから映像化への思いを宿していた。ドラマ『昼顔』(フジテレビ系/2014)で昆虫を研究する生物教師役を演じてから、昆虫に魅せられているという縁もあり、「キャッチーなタイトルがゆえに観たくなり、どんな物語だろうという興味がすごく湧いてきました。生意気ながら…(笑)。本当にペライチだったと思うのですが、企画書を送らせていただきました」と実際に映画を制作するための企画書を書いたという。
「そういう言葉を待っていたんですけど、『撮ってみますか?』と言っていただいて」と熱意から制作が実現した映画は、10分程度の短編。「1日だけでしたが、スタッフの方も稼働していただいて、スタジオをお借りして撮らせていただきました。その映像は『半分、青い。』の本編でも使っていただいていると思います」と笑顔。
さらに「実はパート2も撮っていて(笑)NHKさんの姿勢に感服しました」とスタッフへの感謝を表した。
『追憶のかたつむり』斎藤工と間宮祥太朗を繋ぐ鍵に?
元住吉を慕って家に居候する、間宮祥太朗演じる助監督の森山涼次(もりやまりょうじ)は、『追憶のかたつむり』に感化されて元住吉のもとにやってくる。斎藤は「必ずしも自分が作るのが正解だったかわかりませんが、涼次のきっかけとなる作品が僕の成分を踏襲したものであれば、太い関係性を表現できるかなと思って提案させていただきました」と映像化したもう1つの理由を説明。様々な思いを背負った『追憶のかたつむり』は、「キーとなる作品なんです」と語った。
これまでの役のなかでも、最も自身に近いとも言えるであろう役柄に挑む斎藤。役を超えた活動は、同時に“元住吉祥平”に魂を与えていく作業にもなっただろう。元住吉を生きる姿だけではなく、監督として手がけた作品『追憶のかたつむり』も合わせて、2倍楽しむことができそうだ。
(modelpress編集部)
「半分、青い。」7月6日放送回あらすじ
連続テレビ小説第98作、北川悦吏子氏のオリジナル作品。故郷となる岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜けるおよそ半世紀の物語。ある日、美しい青年(間宮祥太朗)が大納言にやってきた。鈴愛は、青年の見せる表情に一瞬、キュンとする。日が変わり、秋の運動会シーズンが近づき、大納言では運動会グッズの販売準備で大忙しとなった。そんな中、野鳥マニアらしい謎の女性が大納言に現れる。女性が客だと思っていた鈴愛に、店長の田辺(嶋田久作)は、オーナーの藤村麦(麻生祐未)であると紹介。麦は初対面の鈴愛の顔を見て、あることを言い出す。
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