白石麻衣の“お茶目な失敗”佐藤二朗が明かす 「やれたかも委員会」を見てほしい乃木坂46メンバーは…<インタビュー>
2018.05.07 19:20
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MBS・TBSの連続ドラマ『やれたかも委員会』(MBS 毎週日曜深夜0:50~/TBS 毎週火曜深夜1:28~)に出演中の俳優・佐藤二朗(さとうじろう/48)と乃木坂46・白石麻衣(しらいしまい/25)がモデルプレスなどの取材に応じた。
「やれたかも委員会」とは
「あのとき、こうしていれば…もしかしたら、もしかしたかも!?」「違う行動を起こしていれば、今とは違う自分になれていたかもしれない…」。誰もが一度は経験しているであろう、「やれた」「やれなかった」につながる、一瞬の、そして紙一重の決断。「やれた」から心に残るとは限らない。「やれなかった」からこそ消えない想いがある。青春の甘い想い出と、ひと言では括れない人生のあらゆる可能性、岐路を鋭くも優しく検証する。それが「やれたかも委員会」。WEBサイト「note」で公開され、「cakes」で連載中の同名の原作は、読者の共感を呼び、WEBを中心に話題となった。ドラマでは、異性との結局「やれなかった」過去のエピソードにとらわれた相談者が、「やれたかも委員会」の前で独白して果たして「やれた」のか「やれたとは言えない」のか判定を仰ぐという一話完結のストーリーで展開していく。
「やれた」のか、「やれたとは言えない」のかをあらゆる角度からジャッジする「やれたかも委員会」メンバーには、佐藤二朗、白石麻衣、山田孝之をキャスティング。「やれたかも委員会」主宰者としてセンターに鎮座する能島譲(のうじまゆずる)を佐藤、唯一の女性メンバー月綾子(つきあやこ)を白石、帽子にサングラス姿という一見風変わりな出で立ちのオアシスを山田が演じる。
佐藤二朗、山田孝之と毎日…
― お互いの印象は撮影に入る前と後で違いましたか?佐藤:これね、この間(山田)孝之も言ってたんですけど、今回なかなか過酷なスケジュールでございまして。寝る時間を確保するのも難しいような。委員会部分は全8話を5日間で撮ったんです。僕と孝之はそれでも毎日酒を飲んでいたんですけど。
― (笑)。
佐藤:自分の部屋でね。毎日、睡眠時間を3時間とか4時間の中で、それを削って晩酌をするべきかどうか2人で話して、で次の日の朝、「飲んだ?」って聞いて。「僕2杯飲みましたよ」「俺3杯飲んでる」っていう話を毎日していました。孝之と2人で「なんで役者は地方に行ったときに睡眠時間を削ってまでお酒を飲むんだ?」っていうことを議論し(笑)、でもそれはわりと早く結論が出ました。孝之の結論は「要はフィジカルを休めるより、メンタルの気分転換を優先する」でございました。ごめんなさい、なんの質問でした?
― (笑)。白石さんの印象ですね。
佐藤:そうそう、ごめんなさい。これ孝之も同じ意見だったけど、白石さんに対してはやっぱりアイドルってすごいなって思いました。役者はもう精神年齢が低くてですね、ガキみたいなもんなんですけど。空き時間も寝りゃいいのにっていうときに2人でキャッキャ騒いでいるので。おまけに2人とも夜酒を毎日自分の部屋で飲んでたりしたんですけど、やっぱりさすが白石さんね、役者はそういうのでガキなんですけど、アイドルはガキじゃできないですから。やっぱり3人の中で間違いなく精神年齢が一番高かったですね。
白石:そんなことないですよ(笑)。
佐藤:ここで寝るっていうときには寝てるんですよ。静かに寝息も立てずに。だって寝た方が体力回復できるわけですから。僕と孝之は椅子をくるくる回して遊んでるときも白石さんは寝てました。白石さんが1番しっかりしてました。
白石麻衣「お茶目な部分に助けられた」
― (笑)。白石さんはいかがですか?白石:私はお2人が出演しているドラマをよく見ていたので、お2人と一緒にお仕事ができるっていうだけでも本当に嬉しかったです。ただその分、緊張もしていて。でもそういう空き時間とかに椅子をくるくる回して遊んでいたり、ホワイトボードになにか文字を書いていたりと、すごくお茶目な部分がたくさんあったので、私の緊張もそれでほぐれていきました。皆さんに助けられたなって思います。
佐藤:緊張してたの?
白石:してました。
佐藤:緊張している風になんて全然見えなかったよ。そして孝之が最後までずっと心配していたのは、白石さんの経歴に『やれたかも委員会』という名前が入っていいのかって(笑)。
白石:そんな(笑)。全然大丈夫です。
佐藤二朗「恋愛相談を聞くのは好き」
― ドラマの中では委員会メンバーとして相談者からの話を聞く役ですが、実際普段は聞く側ですか?話す側ですか?佐藤:もっと若いときはわりと話していましたね。自分のことをわかってほしいとか、芝居でも認めてほしいとか知ってほしいとか、そんなことを世の中に思っていたんですよね。でも40歳頃から、人の話を聞くのがすごく楽しいって思えるようになって。それは人の話を聞いて刺激を受けた方が面白いって思ったんでしょうね。だから芝居でも相手役の芝居を受けるのがすごい楽しい。同じ舞台とか同じ映画を知り合いと見に行って、その後、飲んで話を聞くのもすごく楽しいんですよ。あっ、そんな感想もあるのかって。
― 相談されることもありますか?
佐藤:どうだろう?他と比べられないんで、僕がされてる方なのかどうかはわかんないですけど、わりとされます。お芝居のこともありますし恋愛のこととかも。孝之は恋愛相談をされても、好きにしろよ!って思うくらいだって言っていましたね(笑)。僕は真逆、結構楽しいですよ。ただ明確なアンサーはできない。年を取ってるだけでそんな経験値もないので。ただ恋愛相談を聞くのは結構好きです。
楽屋の白石麻衣はひと味もふた味も違う!?
― 白石さんはいかがですか?たとえばグループ内とか。白石:そうですね、私もどちらかと言ったら聞く方ですね。自分から相談はあまりしないタイプです。
― よく相談してくる方はいますか?
白石:う~ん、そうですね。
佐藤:西野七瀬はどうだ?西野七瀬は。
白石:なーちゃんはあまり感情を出さなくて落ち着いてるタイプだからな。乃木坂の子ってみんなそういうおとなしい子が多いんです。今は後輩が増えたので、3期生の子の話とかをよく聞きます。
― いいお姉さんですね。
白石:いや、全然です。
佐藤:ほら、精神年齢が高い感じがするでしょ。物腰が柔らかくて落ち着いているから。
白石:全然です(笑)。低いですよ。
佐藤:そんなことないよね?いぇーい、いぇーい!とかならないでしょ?
白石:なります、楽屋とかでは(笑)。
佐藤:嘘~!?あるの?マジでー!?とかって言ったりしないでしょ?
白石:マジではあんまり言わないです(笑)。
佐藤:ごめんね、俺もちょっと例えが悪かった(笑)。
白石:(笑)。でもテンションは全然上がります。
白石麻衣の“お茶目な失敗”
― 現場では白石さんのアイドルらしいお茶目な部分は見えましたか?佐藤:孝之と僕、白石さんから写真集をいただいたんですよ。ありがとう!って言って、家に帰ったらですね。
白石:(なにを話すかわかり小声で)すみません…。
佐藤:開いたらサインとね、佐藤“二郎”さんへって書いてあったんだけど。
白石:(小声)すみません…。
佐藤:残念ながら二朗の朗の字が違ったんですよ(笑)。それを次の日かな?撮影のときに、ありがとう、でも朗の字、僕ね、月なんだよねって。
― (笑)。
佐藤:書き直します!って言われたの。でも、いやいや、大丈夫だよ!ってなった。そんなこともありました。
― お茶目なエピソードですね。
白石:いや、反省しました。本当に申し訳ないことをしてしまいました…。
佐藤:お茶目ということでいいじゃないか(笑)。
ドラマを見てほしい乃木坂46メンバー
― この作品には男性の欲望みたいなところも描かれますが、どんな風に見てもらえたらいいなと思いますか?佐藤:後輩の女優さんから「原作大好きなんです!楽しみにしてます!」ってメールがあって。今28歳くらいなんですけど、「女の子もこの原作見るの?」ってちょっと意外だったんです。そしたら「男女混合で見て、みんなで判定し合います!」って。結構バカバカしい設定ではあるけど、中身はわりと純愛で、回によってはちょっと人生哲学みたいな回もあれば、ちょっとグッとくる回もあれば、もちろん笑える回もある。できたら複数で見てほしいですね。で、見終わった後、ちょっと話し合ってほしい。
白石:ぜひ女性の方にもたくさん見てほしいです。中にはちょっとキュンとするようなストーリーもありますし、それぞれのキャラクターがやっぱり個性豊かで面白いので。視聴者の方も、私だったらこう判断した、「やれた」「やれたとは言えない」、を考えながら一緒に楽しんでくれたら嬉しいなと思います。
― 乃木坂のメンバーみんなで見るのもいいですね。
白石:そうですね、ぜひ見てほしいです。でも大丈夫かな?10代の子は目隠ししながら見てもらいます(笑)。
― 特に見てほしいメンバーはいますか?
白石:みんなに見てほしいですが、う~ん、生駒(里奈)ちゃんとかはたぶん好きそうだなとは思います。いろいろキャーキャー言ってくれるタイプだと思うので。西野(七瀬)とかは見なさそうだけど、見たら好きでハマるような作品だと思うので、ぜひ見てほしいですね。
佐藤二朗が見た“女優・白石麻衣”
― 佐藤さんから見て“女優・白石麻衣”はどのように感じましたか?佐藤:柔らかい感じがしてとても好印象です。演出の山口(雅俊)さんからの発注にもすぐにアジャストできていて。やっぱり演出家によって演出は様々なので、いかに早く修正できるかは俳優にとって大事なこと。あと癖がないのも良いなと思います。ものすごい癖があると逆に治りにくくなっちゃうので。今回は白石さんが非常に冷静な月綾子というキャラクターだったんで、次はね、全然違うキャラクターの白石さんともお芝居してみたいなって。
― 例えばどんな役を見てみたいですか?
佐藤:ありきたりかもしれないけど、すっごい性格悪い女とか。
白石:(笑)。
― そのとき佐藤さんはどんな役で?
佐藤:性悪な女にめっちゃいじめられる中年ですかね(笑)。
白石:そっちですか(笑)。
佐藤:白石麻衣ちゃんにおやじ狩りに合いたい。
― 白石さんはどんな役を演じてみたいですか?
白石:私は今までしっかりしたというか、真面目な役が多かったので、本当にガラッと変わったそういうちょっと意地の悪いというか、クレイジーな役をやってみたいですね。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
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