佐藤健「半分、青い。」で“過去最大のプレッシャー”と向き合う 嫉妬するほど「僕はもう鈴愛が好き」<インタビュー>
2日より放送開始したNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」(月~土曜あさ8:00)。第3週「恋したい!」からは永野芽郁演じるヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)の高校生時代が描かれ、鈴愛の幼なじみ・萩尾律(はぎお・りつ)を演じる佐藤健(29)がいよいよ本格出演する。
佐藤健、初出演の朝ドラは「遠く」にあった?
2018年もすでに3本の公開待機作を控えるなど、最近では映画での活躍が目立つ佐藤にとって、今回は約3年ぶりのドラマ出演。朝ドラ挑戦は意外にも初となる。キャスト発表時より大きな話題となったが、「意識的に映画をたくさんやっていこうという気持ちは一切持ったことはないのですが、結果的に映画のほうが多くなっていたので、自分でもそのほうが性に合っているのかなとぼんやり思っていました。ドラマを代表する“朝ドラ”は、自分からは遠くにあるようなものだと感じていたので、僕みたいな俳優でも出ていいんだなと(笑)」と、本人にとっても新鮮なチャレンジとなっているようだ。「自分とは距離が遠い」と感じていた朝ドラに出演を決めたのは、北川悦吏子作品のファンだったことも大きな要因だった。実は佐藤のキャスティングには北川氏の強い希望があったのだが、佐藤にとっても「純粋にドラマを見ていて好きだったんです。特に『ロングバケーション』はやっぱりすごく好き。いつかご一緒できたらいいなと思っていました」と、北川氏とのタッグは念願だった。「読んだ時点で画が見える、ドラマの設計図のような脚本。こんなドラマを作りたいという意志が詰まっていて、ドラマを作る本質を見たような気がします」と脚本に感銘を受けると同時に、制作現場でも朝ドラならではの空気感を感じているよう。
「1日に撮る量がすごく多いのですが、とても要領よく撮っていくので、長年のチームワークを感じました。伝統の力というかプロの技を見ている感じ。スケジュールに関しては、僕は全く大変とは言えないくらいですが、スタッフの皆さんや永野さんは毎日大変だろうなと思いながら見ています」。
佐藤健「今まで感じたことのないプレッシャー」誰からも愛される律に
佐藤が演じる律は、鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれ、ともに育った幼なじみ。容姿端麗、成績優秀、クールな理論派ながら、鈴愛のことを誰よりも理解し、鈴愛からも頼られる存在。第1話冒頭で見せた高校時代の鈴愛との“胸キュン”シーンは視聴者を物語に惹き込む最初のきっかけになった。律もまた北川氏が当て書きしており、佐藤は自身と重なる部分を感じたと語る。「律は周りに作られていくキャラクター。律の人生がどう動いていくのかを描くのではなく、鈴愛や鈴愛の家族、律の家族や友達が『律ってああいう子だよね』と会話をすることで描かれていくキャラクターなんです。だから僕が思うのは、この作品で描きたいのは鈴愛の人生で、律が鈴愛にとってどう見えているのかが一番大事だということ。鈴愛にとって、みんなにとって魅力的である人物でいなくてはいけないなと思っています。素敵な性格で優しくて魅力的な人物であることは間違いないけれど、周りから見えている律の魅力はあるエピソードでは語れないほど上をいっている。それが一番難しく、僕自身の力で埋めなくてはいけないなと思ったので、台本を読んでいて今まで感じたことのないプレッシャーやハードルを感じました」。
一方で、脚本を読んだ時点で「手応え」も感じていたといい、撮影が始まるとそれはさらに大きなものになった。「見ていてシンプルに面白いです。やはりキャラクターの魅力によるものだと思います。現場に入って鈴愛を見ていても、絶対にみんな鈴愛のことを好きになるだろうなと思いますし、純粋に応援したいという気持ちが湧いてくる。『僕はもう鈴愛が好きです』と話を北川さんにしたら、『私は律くんが好きだけどね』とおっしゃっていて、僕は『マジっすか!?』って言いました(笑)。人それぞれ、キャラクターを見ているだけですごく幸せな気持ちになれる作品なのだと思います」。
ヒロイン・永野芽郁は「自然でいられる存在」
永野とは11歳の年の差があるものの、現場ではすぐに幼馴染の空気感ができていったそうで、「すごく話しやすい方。壁を作るようなことは全く無く、話していて自然でいられる存在。逆に言うと、特に話さなくてもいられるし、気を張らずにいられます。だからこちらも気を張らずにいていいよ、という感じ」と律のようにやわらかな表情で語る佐藤。鈴愛と律は約半世紀に渡って、つかず離れずの距離で見守り続ける。2人の関係性も大きな見どころの一つとなっていくが、「(中村)倫也くん演じる律の同級生・正人と鈴愛のシーンの撮影前に、(永野が)『倫也くんとの芝居をこれから撮ってきます』という時は、お互い『じゃあバイバイ、さよなら』という感じでちょっと冷たくなります(笑)」と嫉妬心(?)も芽生えているようで、佐藤の語り口からは現場のチームワーク感が伝わってきた。
誰からも愛され、鈴愛をいつもやさしく見守り受け入れる律。それは永野を支えることに徹し、「鈴愛にとって魅力的である人物でいたい」と語る佐藤自身の在り方にも重なる。そんな佐藤の登場は、本作にまた新しい爽やかな風を吹かせることだろう。(modelpress編集部)
佐藤健(さとう・たける)プロフィール
1989年3月21日生まれ、埼玉県出身、A型。主な近年の出演作に映画「バクマン。」(2015)、「世界から猫が消えたなら」「何者」(2016)「亜人」(2017)、ドラマ「とんび」(2013年)、「ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~」(2014年)、「天皇の料理番」(2015年)など。2017年公開の映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」では第41回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞を受賞。2018年は映画「いぬやしき」「ハード・コア」「億男」が公開予定。「半分、青い。」ストーリー
ヒロイン・鈴愛は高度成長期終わりに岐阜県東濃地方に誕生。子どものころ、左耳を失聴するが、暖かな家族と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみに励まされ、前向きに乗り越える。1989年。高校3年生になった鈴愛と律、幼なじみのブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)は同じ高校に通っている。これまで浮いた話が一つもなかった鈴愛と律のもとに、卒業を目の前にして、運命的な出会いが訪れる。
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