坂口健太郎、俳優デビューから4年「わがままになった」その意味は?<モデルプレスインタビュー>
2018.04.10 07:00
views
4月10日スタートのカンテレ・フジテレビ系火曜よる9時の連続ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(初回15分拡大)で連続ドラマ初主演を務める俳優の坂口健太郎(26)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
新ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』
原作は、リアルな人間描写と緻密な構成がいまだかつてない感動と興奮をもたらし、数々の賞を受賞したキム・ウニ氏の「シグナル」。無線機を通じてつながる“現在”と“過去”の刑事が、長期未解決事件に挑む、時を超えた“正義”への強い思いと、さまざまな人間模様が織りなす、予測不可能なヒューマンサスペンスを描く。坂口は、独学でプロファイリングを学んだ城西警察署の警察官・三枝健人(さえぐさけんと)役を演じる。
坂口健太郎、変化した心境
― 連続ドラマ初主演ですね。坂口:ついに。
― ご自身では「ついに」といった心境でしょうか?
坂口:「そんな風になっちゃったか」という感覚です。
― 演技レッスンに通い始めたのが2014年の1月と以前お伺いしました。そこから、約4年。とても順調なペースに見えます。
坂口:そのうち、落とし穴に落ちるんじゃないかなって(笑)。
― いつもポジティブな坂口さんがネガティブ発言を!
坂口:不安とかはないんですけど、そんな感じがするなーと。でも、もし落とし穴に落ちても、落ちたのは自分なので仕方がないかなって思っちゃうかも(笑)。
― これまでモデルプレスでは、坂口さんに何度もインタビューをさせていただいていますが、「初めて主演を演じてみたいと思った」とおっしゃっていたのが、2015年の『ヒロイン失格』のインタビューでした。
坂口:『俺物語!!』の後ですね。(『俺物語!!』主演の)鈴木亮平さんの役作り(※)を近くで見て、自分の中で大きな変化があったんです。削り方とか、役に対してのめり込んでいる姿に刺激を受けたのを覚えています。あと、そのちょっと前に色々な撮影が重なって、『at Home アットホーム』では(主演の)竹野内豊さんとか松雪泰子さん、『残穢(- 住んではいけない部屋 -)』では竹内結子さんが主演をやっている姿を近くで見たのも大きかったです。
※鈴木亮平は、体重を30kg増加して15歳の高校生役に挑んだ。
― 今の事務所に所属する前、「主演の興味がない」と事務所の方にお話されたということですが、詳しく教えていただけますか?
坂口:「最初から2番手3番手を目指すのはよくないぞ」みたいなことを言われました。その頃はどこかで、「スーパーサブじゃないですけど、小さな役でもすごく光っている人への憧れがあったんです。俳優のお仕事を始めてからも、個性派と呼ばれたり、クセのある役を演じていたり、そういう役者さんに対していいなって気持ちはありました。
新たな挑戦 反響は?
― 情報解禁後、ファンの方の反応は見ましたか?坂口:反響はすごかったです。「主演まだやってないんだ」って声が意外と多かったですね。
― 映画もW主演がありましたし。この活躍ぶりからすると、そう感じる方も多いかもしれませんね。
坂口:でも、観てくれるかな…?
― そこへの不安はありますか?
坂口:…意外とないかも(笑)。『シグナル』は刑事モノだし、人間の本質を描いているので、より多くの世代の方々に受け入れてもらえると嬉しいです。
俳優デビューから4年「わがままになった」その意味は?
― では、最後に俳優デビューから4年、坂口さんが自分の中で1番変わったなと思う部分を教えて下さい。坂口:いい意味でわがままになった。昔は個を出すことってすごく苦手だったんです。自分の立場でそう言うべきじゃないとも思ってたし。でも、少しずつこう考えてるんだよなっていうのを言葉に出していけるようになったなと思います。その役に対する役作りみたいなものってやっぱりあまり変わってないんですけど、僕が役のことをこう思ってきたんですよねっていうその解釈を人に説明するときには、前よりも言いやすくなったなと思います。
だからといって全部が全部、自分の意見を押し通すのが正解ではないし、監督だったりプロデューサーさんだったり、客観的な意見ってすごく大事なんですけど、前はイエスマンでいなきゃいけないのかなって思っちゃうときとかもあったんです。現場がうまく回るように、自分がそういうポジションでいようとする癖みたいなのもあったりして。でも、ちょっとずつ言えるようになってきて、ちゃんと自分の中の筋を通すようにしていいんだなって。そこが4年前と比べて1番変わった部分だと思います。
― ありがとうございました。
俳優デビューの翌年、2015年には6本の映画が公開となり、一気に“俳優・坂口健太郎”の名は広がった。その後、2016年にはテレビドラマへの露出が増え『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系、2016年)、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(2016年)、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系、2017年)と話題作への出演が続いた。
そんな中、ついに連ドラ初主演。本人も語っていたように、今回演じるのは“骨太な刑事役”。幼い頃に起きた女子児童誘拐殺人事件や、兄が自ら命を絶つ原因となった事件で心に深い傷を負い、警察を全く信用していないという役どころで、あの印象的な笑顔は封印だ。この春、坂口が挑む新たな挑戦を見届けてほしい。(modelpress編集部)
坂口健太郎(さかぐちけんたろう)プロフィール
1991年7月11日生まれ。東京都出身。2010年に、MEN’S NON-NO専属モデルとしてデビュー。また、2014年には、専属モデルとして20年ぶりの単独表紙を飾るなど快挙を成し遂げ、2017年に同誌を卒業。俳優デビューは映画「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」(2014年)で、近年の出演作は、映画「64-ロクヨン- 前編/後編」(2016年)、映画「君と100回目の恋」(2017年)、映画「ナラタージュ」(2017年)、映画「今夜、ロマンス劇場で」(2018)、ドラマ「東京タラレバ娘」(2017年)、ドラマ「ごめん、愛してる」(2017年)、ドラマ「コウノドリ」シリーズ(2017年)など。また、3月16日には1st写真集「25.6」(にじゅうごてんろく)を発売した。
【Not Sponsored 記事】