永野芽郁「半分、青い。」いよいよスタート「存在しているだけで魅力的」なヒロインができるまで…佐藤健とのほっこりエピソードも<インタビュー>
女優の永野芽郁(ながのめい/18)がヒロインを務めるNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」(月曜~土曜あさ8時)が4月2日よりスタート。今作は“ラブストーリーの神様”と呼ばれる北川悦吏子氏のオリジナル作品。故郷となる岐阜と東京を舞台に、ヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)の七転び八起きの成長を描く物語。モデルプレスでは永野にインタビューを実施し、撮影のエピソードや現場の雰囲気、役作りなどについて語ってもらった。
永野芽郁がヒロイン「半分、青い。」
ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン・鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでを描く今作。永野演じる鈴愛は幼い頃に病気で左耳を失聴しているが、雨音が片側しか聞こえないことをおもしろがり、雨上がりの空を見て「半分、青い。」とつぶやくような、ユニークな感性で前向きに乗り越えていく女の子だ。
永野芽郁、鈴愛は「存在しているだけで魅力的」
「素で演じられそう」と話すほどシンパシーを感じる“鈴愛”を、永野はどのように捉えているのだろうか。「クランクインから5ヶ月、鈴愛は自分にしかできないなって思えるぐらい馴染んできています。鈴愛は自分に似ていて素でできそうと思っていたんですが、やっぱり最初は作り込んでいるところはあったかなと思います。今では、現場に入ったら何も考えず自然に鈴愛としてセリフが出てくるようになりましたし、鈴愛のように私もたまにすごく声が大きくなったりして、『あ、鈴愛が入ってきてるな』と思います(笑)。
撮影に入る前には片耳が聞こえない方にお話も伺いました。でも、スタジオにいて何も危険がない状態と実際に生活するのは全然違う。撮影に入ってからも、ちょっとでも音が聞こえないことに慣れようと思って耳栓をして過ごしてみましたが、左からかすかに音が聞こえたら左側から振り返っちゃう。左耳が聞こえない鈴愛なら、右側から振り返らなきゃいけないですよね。はじめは戸惑いもあったんですけど、慣れてきたらそんなに耳のことを考えることもなくなってきて、それが鈴愛になるっていうことなんだな、と思っています。
鈴愛はもうそこに存在しているだけで魅力的で、他の人が持っていないような感性を持っている子。だからこそ、私が演じることでその魅力を薄めたくない。鈴愛が言うセリフって、考えさせられるような、ちょっとグサッとくるようなものがあって、でもそんなセリフを自然と言えちゃうのが鈴愛のすごいところ。私自身がその言葉をちゃんと内側に入れてセリフにしないと、鈴愛がすごく軽い子になってしまうし、ただのわがままで自由奔放な女の子になってしまったら、愛されるヒロインにならない。だからできるだけ考えてセリフを言うようにしているんですけど、果たしてどうなんでしょう、という感じです(笑)」。
永野芽郁、佐藤健とのエピソード
鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれ、ともに育った幼なじみ・萩尾律を演じるのは佐藤健。律は容姿端麗、成績優秀でクールな理論派。感情のおもむくままに行動する鈴愛とは全てが対照的だが、互いのことを誰よりも理解し合っている。ただの友達でもなく恋人でもない、不思議な関係だ。「健さんは、本当に頭の回転が速くて、一緒にいればいるほどすごいなぁって思わせてくれるような方。スタートって言われる前と後があんまり変わらない人なので、現場にいても鈴愛と律の関係がずっと続いている感じはあるなと思います。現場で健さんや他のキャストの方と一緒に私がかけた音楽に合わせて熱唱してたことがあったんですけど、撮影中だったので健さんは『ちょっと静かに静かに』って気にしながらも歌ってました(笑)。
鈴愛と律の関係は本当に不思議ですよね。恋人でもないし、ただの友達でも幼なじみでもなくて、こういう関係ってなかなかない。どっちかがちょっと前に出ちゃったら成立しないような関係だなと思います。やっぱり良い具合にバランスが取れている2人だからこそ、見ていられるんじゃないかなっていうのは演じながら思いますね。だから、距離を無駄に近くしないとか、でも意識しすぎるとそれは恋愛感情なのか、それとも単純に女の子だからなのか…よくわからなくなってきちゃうので、健さんともあんまり深く考えないでやろうね、とは話しています。
律のキャラクターはいまだに掴めないんですよね。実際に健さんが演じられているのを見てもわからなくなる時があって、『何を考えてるんだろう?』と思います。でも、そうやって鈴愛が律のことをわからなくなることが律を作る上での北川さんの狙いだったりするのかなって。『よくわからない子だな』って最初から最後まで思ってるんじゃないかなぁ?」。
(modelpress編集部)
「半分、青い。」第1週あらすじ
1971年の夏。岐阜県の田舎町でちいさな食堂を営む楡野一家は、新たな命を授かっていた。妊婦の晴(松雪泰子)は、やってくる陣痛に大騒ぎ。夫の宇太郎(滝藤賢一)は、愛する妻の手助けもできずにオロオロするばかり。同居する、宇太郎の父・仙吉(中村雅俊)と母・廉子(風吹ジュン)も、孫の誕生を今か今かと待ちわびる。一方、お腹の中の子どもは親の思いも知らずに調子に乗って暴れまくり、思わぬ事態に…。永野芽郁(ながの・めい)プロフィール
1999年9月24日生まれ。東京都出身。AB型。小学校3年生のとき、吉祥寺でスカウトされ芸能界入り。2009年に映画でデビュー。2015年公開の映画『俺物語!!』のヒロインに抜てきされ話題を集め、同年“ブレイク登竜門”といわれる「全国高校サッカー選手権大会」の11代目応援マネージャーに抜てき。『カルピスウォーター』や『UQモバイル』のCMでも話題に。主な出演作に映画『ひるなかの流星』、『帝一の國』、『ピーチガール』、『ミックス。』など。あわせて読みたい
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