<三代目JSB今市隆二インタビュー>「全てをさらけ出す方がいい」―ソロとしての“自分”とは?ダニエル・アーシャムとのコラボが刺激に【前編】
2018.03.26 21:00
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三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの今市隆二が、モデルプレスのインタビューに応じた。3月26日に、初のフォトエッセイ『TIMELESS TIME(タイムレス・タイム)』を発売した今市。同書は、NYを拠点に世界で活躍するダニエル・アーシャムをクリエイティブ&アートディレクターに迎え、京都と東京という日本の伝統を守り続ける街と、日々進化をくり返す街の対極をなす二つの都市で撮影。インタビューでは、デビューのチャンスを掴んだ「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2」、家族や友人との秘話、恋愛観…半生をあます事なく語っている。インタビュー前編となる今回は、ダニエル・アーシャムとのコラボレーションの裏側や撮影秘話を語ってもらった。
目次
今市隆二、初フォトエッセイでダニエル・アーシャムとコラボ
― 初のフォトエッセイが発売となりましたが、まずは、企画の始まりについて教えて下さい。今市:元々、出版社さんから2、3年前にお話をいただいていたんです。でも、なかなかタイミングが合わず、そんな中、今年自分のソロプロジェクトが始動して、監修をダニエル・アーシャムがしてくれたので、その一環としてこのタイミングで実現することになりました。ダニエルに参加もらったらただのフォトエッセイではなくて、アートの要素も入るので面白いかなと。そこからは色々発案させていただきました。
― ソロプロジェクトを今年始動させたことには、何か意図があったのでしょうか?
今市:三代目のアルバムに自分と臣(=登坂広臣)のソロ曲が入っていますし、前から準備みたいなものはお互いしていたんです。それは、それぞれヴォーカリストとして1人でステージ立って、ライブを成立させたいって思いからなんですけど、今のこのタイミングでソロとして力をつけることが、三代目的にもいいのかなと。自分たちが個を磨いて帰ってきたときに、グループにもまた新しい色がつくんじゃないかと、必然的な流れで今になりました。
― そんな中で、ダニエル・アーシャムさんとの出会いというのは、何がきっかけに?
今市:m-floのVERBALさんです。初めて会ったのは、もう1年以上前です。日本に個展を開きに来たタイミングで、打ち合わせみたいなものをさせていただきました。
― ダニエル・アーシャムさんとのコラボレーションは、今市さん発案ですか?
今市:初めはHIROさんです。臣もですけど、ソロとしての自分たちを最大限に輝かせたいって思いの元、提案してくださいました。臣だとAfrojackとコラボしたり、自分も大好きなブライアン・マックナイトとコラボしたり。ダニエルは、NYを拠点にしているので、実際にNYのアトリエを見せてもらいました。人脈も広くてプロデューサー気質なので、「ONE DAY」(今市ソロプロジェクト第一弾配信シングル)も監督からスタイリストまで、全部ダニエルのエッセンスが入っているんです。
― 世界で活躍する方とのコラボレーションは、刺激になったのでは?
今市:かなり刺激を受けました。まず発想が違いますし、生きている世界も違う。「アーティストとしてこうした方がいいよ」とか、そういうレベルではなくて、「もっと世界を広げるならこういう手順を踏んだ方がいい」「インスタならこうした方がいい」とか、世界基準でやっている方なので、アジアのアーティストが成功するための知識を色々教えてくれるんです。
― インスタとは?
今市:加工とか手伝ってくれるんですよ。やっぱり発信する道具だからって。
― そこまで含めたプロデュースだったんですね。
今市:自分の中では、最初そこまでのプロデュースは考えていなかったんですけど、本当に細かいところまで気を配ってくださって。ありがたいなと思います。自分っていうものを理解してくれて、最大限サポートしてくれています。
― ダニエル・アーシャムさんと密にやりとりし、出来上がった今回のアートフォトエッセイ。ご覧になった感想はいかがですか?
今市:アートフォトエッセイとして一つのアート作品のように仕上がったなと思います。本当は海外で撮影した方がいいのかなというのも自分の中にあったんです。ハワイとかロスとか、いろいろ考えたけど、ダニエルとやるからこそ、日本で撮った方が面白いなって。じゃあどこで撮ろうってなって、東京と生まれ故郷の京都に。海外の人が撮る東京ってすごく面白いんですよね。映画だと「ブレードランナー」とか。海外の人達は、自国の人たちが気づけていない部分を綺麗に面白く撮ってくれる。だから、今回もダニエル含め、海外のカメラマンさんが撮ることによって、作品として輝かせることができたなと思いました。納得のいく作品に仕上がりました。
― タイトルが『TIMELESS TIME(タイムレス・タイム)』に決定した経緯は?
今市:出版社さんと相談しました。候補が5個くらいあって、ほかに『TIME』もあったんですけど、『TIMELESS TIME(タイムレス・タイム)』がすごくフィットしたんです。
「全てをさらけ出す方がいい」半生を語る
― インタビューでは、ご自身の半生を語っていらっしゃいますが、色々なエピソードがありとても面白かったです。今市:本当ですか?確かにかなり語りましたね。
― 自分をさらけ出すことへの抵抗はなかったですか?
今市:元々聞かれたことを隠すタイプでもないですし、自分を知ってもらえるいい機会になったんじゃないかなと思います。
― 「ここまで語っていいの!?」と驚く部分もありました。
今市:気がつけば結構色々言ってるな…と部分は自分でもあります(笑)。恋愛に対しても全てを語ってますし、家族のことも。家族の話は、ちょっと怒られるかもしれないなと思いますけど(笑)、今回は全てをさらけ出す方がいいなと感じたので。メンバーに対することとか、幼少期の話しなんかも、なかなか話すことないですから。
今市隆二、ソロとしての自分とは…“原点”京都で感じたこと
― インタビューの中で、撮影場所の「普遍性を感じる京都」と「進化する東京」が、それぞれソロと三代目での自分をそれぞれ暗示している、ということを語っていましたが、詳しく教えていただけますか?今市:京都にはずっと変わらぬ風情があるし、逆に東京はずっと常に進化している場所だと思っていて、それが自分のアーティスト像とすごくリンクしているんです。ソロは京都で、ずっと変わらないものを歌っていく。東京は三代目で、常に最新のものを取り入れていく。自分の中では、そんなイメージなんです。
― 撮影場所が日本に決まってから、ほか土地が候補に上がることはありましたか?
今市:親父が鹿児島県出身なんですけど、自分はまだ1回も行ったことがないので、鹿児島もいいなと思いました。でも、自然と京都と東京に決まったんです。最初は意識していなかったんですけど、撮影していく中で、自分とリンクしていることに気が付きました。
― 撮影を通して、ソロとグループとの違いが、より明確になった感覚でしょうか。
今市:京都が落ち着くのは、変わらないものを守り続けいるからだし、その美しさは、ソロとして変わらぬ思いを歌うっていう部分に繋がっているような気がして。感謝の気持ちとか、人間初心を忘れてしまうこともあるかもしれないけど、それはアーティストとして活動していく上で忘れてはいけないものだなと、京都で撮影をしながら感じました。東京はスピード感もすごいですし、そこが三代目の良さにリンクする。やっぱり京都も東京もそれぞれ良さがあるんですよね。でも、本質的に歌っていることは一緒なので、自分は両方を兼ね備えていけたらなと改めて思いました。
☆EXILE ATSUSHI、登坂広臣について語った後編に続く。
(modelpress編集部)
今市隆二(いまいち・りゅうじ)プロフィール
1986年9月2日生まれ。京都府出身。2010年に行われた「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2 ~夢を持った若者たちへ~」で合格し、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのボーカルに抜擢され、同年シングル「Best Friend's Girl」でデビュー。2018年からはソロ活動も開始。1月から「ONE DAY」「Angel」「Thank you」を3ヶ月連続配信し、4月にもデジタルシングル第4弾となる「Alter Ego」の配信が決定している。3月26日には、初のフォトエッセイ『TIMELESS TIME(タイムレス・タイム)』を発売。
初フォトエッセイ『TIMELESS TIME(タイムレス・タイム)』
<仕様>B5変型
ソフトカバー オールカラー
224ページ
※特別限定版はメイキングDVD付
<目次>
京都と東京/男に必要な1人旅/熱狂的EXILEファン/VOCAL BATTLE AUDITION初挑戦/無我夢中のヴォーカル・レッスン/エネルギー源は鯖の塩焼き定食と納豆/心も鍛えてくれた山中湖合宿/涙の合格発表/実家の駐車場に染みる青春の証し/自分なりの職人魂/初恋/ソロヴォーカリストの喜びと苦悩/三代目のメンバー、そしてHIROさん/作詞の深さ、難しさ/ブライアン・マックナイトとの時間/愛すべき今市家の人々/恋愛とナンパ、そして結婚/僕の音楽と性善説 ほか
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