葵わかな×永野芽郁、朝ドラヒロインコンビの知られざる絆 距離が縮まった“思い出のオーディション”秘話<モデルプレスインタビュー>
2018.03.20 07:00
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現在放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」(月曜~土曜あさ8時)で、ヒロインの北村てんを演じる葵わかな(あおいわかな/19)と、次期放送の「半分、青い。」でヒロインの楡野鈴愛を演じる永野芽郁(ながのめい/18)がモデルプレスのインタビューに応じた。同じ事務所に所属し年も近い2人だが、意外にもこれまで共演経験はなし。今回は“朝ドラヒロイン”という共通点を軸に、お互いの印象や距離が縮まったきっかけ、そしてそれぞれの作品について語り合ってもらった。
葵わかな&永野芽郁、仲良くなったきっかけは?
― お2人は普段から交流があるんですか?よく会われるとか。葵:時々会うくらいかな?
永野:わかなちゃんが大阪の撮影から東京に帰ってきてた時に連絡くれて、ご飯一緒に行ったりはしましたね。
葵:ですね。
― ヒロインに決まってからは?
永野:会ってます。ヒロインに決まった時も連絡取ったもんね。
葵:取った!
永野:「決まりましたー」ってね(笑)。
葵:って、教えてくれて(笑)。その時は大阪のスタジオにいたんですけど、ちょうどお昼でテレビを見てたら(発表会見の様子が)流れてきて「えっ!」って。控え室に戻って携帯を見たら連絡が来てたので、すぐ私も連絡しました。
永野:わかなちゃんが朝ドラ決まって、クランクインする前からご飯に行かせてもらっていて、その頃自分ももうオーディションを受けてたので、わかなちゃんの次に続けたらいいなぁって思ってたから、今こうやって話すことができて本当に嬉しいですね。
― そもそもお2人が初めて知り合ったのはいつ頃ですか?
葵:初めては…
永野:小学生かな?
― その頃から定期的に会っていたんですか?
葵:いや、その頃はまだ会ったりはしてなくって…。1年に1回たまたま事務所ですれ違うとか、それくらいで。去年になって初めて連絡先を交換したんです。
― それは朝ドラの関係で?
永野:いや、関係なく。
葵:たまたまだよね。何だったんだっけ?
永野:宣材写真を撮りに行ったのが偶然同じ日で。
葵:あ、そうだ。そこで私が「ずっと連絡先を交換したいと思ってた」みたいなことを言ったら、交換してくれて…。そこから何回か会ってるね。
葵わかな&永野芽郁、思い出は“オーディション後のラーメン”
― これまで共演はないですよね。2人:ないです。
― 今回、朝ドラという縁で一緒にお仕事をすることになって、お互いの印象は変わったりしましたか?
葵:うーん。でも、お互いの印象というほど芽郁ちゃんのことを知らなかったので、最初はテレビで見る人くらいの距離が私的にはあったんですよね。だから本当に去年改めて知ったというか。
― では、実際の永野さんにはどんな印象を持ちましたか?
葵:明るくて大胆な感じ。
永野:大胆?
葵:細かくなさそうな感じ(笑)。
永野:細かくはないですね(笑)。
― 永野さんは葵さんの印象はいかがですか?
永野:小さい時、多分一緒にNHKのオーディション受けてるんだよね。覚えてる?
葵:そうだ!
永野:まぁ2人ともダメだったんですけど(笑)。
葵:よく覚えてるね!?全然覚えてないよ(笑)。あ、でも帰りにラーメン食べた?
永野:そう!その帰り道に一緒に「ラーメン食べよう」ってなって、ラーメン食べたの!
葵:それは覚えてる。駅前のでしょ?
永野:そうそう。そこからお互いのことをちょっと話すようになって、会ったら「わ~元気だった?」ってできるくらいの仲になって。そこからの今ですね。でも、初めて会った頃の印象はちっちゃすぎてよく覚えてないなぁ。でも、わかなちゃんは自分のこともそうだし、周りのこともそうだし、すごく色々考えて日々生活してるんだろうなと思います。
― ということですが葵さん、当たってますか?
葵:はい、当たってます(笑)。
― 永野さんは当たってました?
永野:明るい!よく言われます!
葵わかな、朝ドラは「青春」
― 葵さんは先日クランクアップしたばかりですよね。お疲れさまでした。永野:あっ、そうだ!お疲れさまでした!
葵:ありがとう(笑)。そういえばその時も連絡くれたね。
― クランクアップしたばかりの葵さんから、今まさに撮影中の永野さんになにかアドバイスはありますか?
葵:作品も違えばやっぱり環境も違うと思うし、アドバイスというのも難しいんですけど…。でも、どんな感じでも、多分芽郁ちゃんだったらどこでもやっていけるので。でも、楽しい思い出にはしてほしいなと思いますね。私、すごく楽しかったから。
永野:楽しかった?
葵:すっごく楽しかった。大変なこともあったんだけど、今思えば全部楽しかったなって思えてる。芽郁ちゃんにとっても最終的にそう思える日々だといいなと思います。
― 長い撮影を振り返って、一番やって良かったなと思うことはなんですか?
葵:作品や人によって違うとは思うんですけど、「わろてんか」の現場は結構若いキャストスタッフの方が多かったので、チーム感がすごくあって。皆でやってるっていう感覚は常にあったかもしれません。それが上手くいかないときももちろんあったけど、本当に“青春”って感じでした。大阪局なので皆泊まりで来てるから、よく皆でご飯に行ったりもしたし、一緒に10ヶ月戦ったっていう気持ちがより強いのかも。
永野:一体感が強いんだね。
葵:そう。そこでできた人脈というか人との繋がりが私は1番やらせて頂けて良かったなと思うことかな。
― 葵さんのお話を聞いて、永野さんはいかがですか?
永野:そうですね。東京は皆それぞれ自宅に帰っていくので(笑)、そういう意味では大阪局とはまたちょっと違うのかも知れないですけど。それでも10ヶ月はなかなかご一緒しないので、今のお話を聞いてもっと皆で一緒に作っていけたらいいなと思いました。
― 永野さんは以前「10ヶ月間の撮影があっという間に終わっちゃいそう」とおっしゃっていましたが。
永野:そうですね。もうあと半年なので。もうすぐ終わっちゃう。
― 葵さんは撮影が残り半年ぐらいの頃、どんな心境だったか覚えていますか?
葵:多分同じ心境でした。あっという間だなぁと。私はちょうど夏頃だったんですけど、マネージャーさんと帰り道に「え、今日で撮影あと半分じゃないですか?」って話したのを覚えてます。
― 体力的につらい時期もありましたか?
葵:やっぱり撮影後半になってくると、放送と収録の兼ね合いでどうしても急がなきゃいけなくなってくる時があって。今まで1週分を2週間かけて撮ってたのが1週間で撮らなきゃいけなくなったりすると、大変だなとは思ってましたけど、でも体力的にはそんなに。旦那さん(松坂桃李演じる藤吉)が亡くなる週があったんですが、その辺りはずっと暗いシーンを連日撮っていたので、大変だなと思ったことはありましたね。
葵わかな&永野芽郁、年を重ねていくヒロインを演じる難しさ
― 1人の人物をこれほど長く演じるというのも朝ドラならではだと思います。少しずつ自分の年齢を追い越していく役柄を演じることについてはどう考えていますか?永野:自分が過ごしてきたことがないものを演じるっていうのはやっぱり全部想像になってしまうし、難しいことではあります。でも本当にたくさんの先輩方がいらっしゃるので、「20歳の時ってどうでしたか?」とか「子供を産むってどんなですか?」って聞きながら周りの人に引っ張っていただいて、なんとか今鈴愛も成長して高校生から大人になっていってる感じです。
― 実際やり遂げた葵さんは振り返ってみてどうですか?
葵:私は着物だったので、色味を落としたりだとか髪型を変えたりとか、衣装さんやメイクさんが外側から変えようとしてくれたことに助けられてました。時代が飛ぶような感じで描かれていたので、徐々に年を取っていくよりも意外と演じやすかったのかなとも思いますし、てんは社長でもあったので、周りの人からの扱いがどんどん変わっていく感じにも助けられたのかなと思います。
― 撮影中、葵さんは座長として欠かさずやっていたことはありましたか?また、今、永野さんもそういうことはありますか?
永野:セリフを覚える。私は本当に当たり前のことしかやってないです。他のことをやるほど余裕もないですし、先輩方も助けてくださるのでそこに甘えさせていただいて、ただ毎日セリフを覚えて現場に行く。わかなちゃんはありました?
葵:そう言われると難しいなぁ。自分が1人の人物を10ヶ月やるにあたって、自分の考えは常に持っていようっていうのは思ってたかな。なんか格好いい言い方しましたけど(笑)、本当にてんちゃんというキャラクターが好きだったので、てんちゃんはどういう人なんだろうって考え続けていました。
― 葵さんはヒロイン発表会見の時のちょっと自信がなさそうなお話ぶりからはまるで違いますよね。この10ヶ月で捉え方や考え方も変わりましたか?
葵:本当にそうだと思います。10ヶ月って長いですからね。最後の方は自分の年齢を忘れてしまうくらいプライベートの時間も少なくなって、役のことを考えていることが多くなって。やっぱり失敗もたくさんしたし、今日上手くできなかったなっていう日があっても、次の日も次の日も撮影がある。それってよく捉えればいろんな経験ができるということなので、少しは成長できたのかなって思います。
葵わかな&永野芽郁、お互いの作品をどう思う?
― 永野さんは今「わろてんか」はご覧になっていますか?永野:申し訳ないですけど、全然見れてないです…。最初の頃はまだ撮影に入ってなかったので、「めっちゃ可愛い~」って言いながら毎朝見てましたし、「これは朝から見たら皆にやにやして家を出ていくだろうな」と思ってました。どうなったの?最後。
葵:まだ終わってないよ(笑)。
永野:まだか!もうちょっとか(笑)!
葵:「半分、青い。」はどの時代の話?
永野:いつなんだろう(笑)。でも、鈴愛ちゃんは1971年に生まれました。
葵:1971年生まれか。じゃあ、てんちゃんはもう死んでるか。
永野:てんちゃんは何年に生きてたの?
葵:明治後期から昭和初期だもん。
永野:そっか。昭和は鈴愛が引き継ぎました(笑)。
葵:でも原作じゃなくてオリジナルですもんね?何度か写真は見てるんですけど、どんな話なのか全然想像つかないな。あとポスターもすごく斬新だなと思ってた!
永野:これ大変だったの!
葵:撮影動画でちょっと見たよ(笑)。
永野:もうめっちゃ…めっちゃ飛んで。
葵:だってありえない方向に足がいってるもんね(笑)。
永野:でしょ?これ絵に描いたりするのは簡単だけど、実際に身体を動かすのは…。
葵:腰やりそう…。
永野:やったよ(笑)。楽しかったけどね。
葵:でも可愛い。「半分、青い。」って感じするもん。
永野:まんまじゃん(笑)。
葵:すごくオシャレだなって思ったよ!
― 「わろてんか」とはガラっと雰囲気が違いますもんね。
葵:そうですね。私は明治時代から始まって、最初から最後までずっと着物だったんですよ。
永野:しんどそう…。
葵:慣れちゃったけど、でも昭和ぐらいの時代の服も可愛いね。
永野:じゃあ今、普段着でも着物着たいと思う?
葵:でも、結構着物でも全然24時間過ごせるくらいの体は出来上がった(笑)。
永野:すごい!私、着物1時間持たないもん。
葵:みじかっ(笑)!
葵:じゃあ今現場での息抜きとか日々のリフレッシュ方法はどうしてるの?
永野:なんだろう。でも朝から晩まで現場にいる時は、お菓子を食べるか…寝る!
葵:わかる。同じ(笑)!
永野:そうなっちゃうよね。やっぱりね。
葵:いかに昼休憩の間で寝れるかみたいなところあるよね(笑)。
永野:かかってるよね(笑)!
葵:でも大事だと思う。よく食べて、よく寝る。
― 差し入れで嬉しかったものはありましたか?
葵:私は和菓子がすごく好きなので、大阪は結構和菓子屋さんが多くて、その差し入れはすごく嬉しかったな。あとはお料理指導の先生が現場で余ったものをくださるのがすっごく美味しいんですよ!それは結構食べてたかな(笑)。芽郁ちゃんはなにかある?
永野:私は自分で差し入れしたカップラーメンがめっちゃ嬉しかったな(笑)。
葵:(笑)。カップラーメン好きなの?
永野:そう、カップラーメン好きで昨日も夜食べたよ(笑)。今度渡すね!
葵:うん、ありがとう(笑)。えっ、でも普通のでしょ?
永野:普通の。
葵:買うよね、自分で(笑)。
永野:誰でも買えるのなんだけど…、まぁちょっと今度渡すね!
葵:まぁやっぱり差し入れは嬉しいですよね。
― 永野さんはカップラーメンの差し入れがほしいということで?
永野:でも、カップラーメンは自分で(笑)!皆さん本当色々美味しいものを持ってきてくださるので、皆さんが持ってきてくださったものも必ず全部食べますよ。
― 今はお芝居にたくさん体力を使ってるので、甘いものをつまんでも太ったりしなそうですね。
永野:太ってはいるんじゃないですかね?
葵:本当に?
永野:うん。太ってはいると思いますけど、今は別にいいかなくらいの気持ちでいないと、気にして何も食べなくなったら、またおかしなことになっちゃうので。元々あんまり気にするタイプでもないですけど。
葵:でも、朝ドラの撮影中って痩せない?
永野:本当?全然維持してる。むしろこのまま増えていくんじゃないか…。
葵:私は最初減りかけて、すごく食べるようになったから戻った感じ。
永野:えー!
葵:だから何もしなかったら本当に痩せると思う。今お菓子食べてるから維持してるんだと思うよ。
永野:そっか。
葵:本当に。本当よ、これ。
永野:そっかー!本当よ、これって(笑)。
葵:朝ドラはダイエット効果あると思う!それぐらい日々動いてるんだから。
永野:でも全然動いてないよ。前室(撮影前に待機する場所)に座って、撮影呼ばれて、行って、やって、また戻って…って感じじゃない?
葵:そうなんだけど(笑)。どこで動いてるのか私も謎なんだけど、すごく活動してるんだなと思う。だから、日々自分のことをちゃんと褒めてあげた方がいいよ。私、頑張ってるなって。
永野:偉いぞって?
葵:そう。だからそれこそ体重も気にしてないって言ってたけど、今は全然気にしなくていいと思うし、もうわがまま言っていいと思う(笑)。
永野:私いっつも褒めてる、自分のこと。「今日も自分偉いわ、頑張ったわ」って思いながらお風呂に浸かってる。
葵:じゃあ大丈夫だ。楽しく終われるね!
― ありがとうございました。
無邪気な永野と、それを優しく見守るお姉さんのような葵。タイプは違えど、人を元気にするヒロインらしい笑顔は共通していた。いよいよ佳境の「わろてんか」、そしてバトンを引き継ぐ「半分、青い。」。まだまだ朝が楽しみな毎日が続きそうだ。(modelpress編集部)
葵わかな(あおい・わかな)プロフィール
1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。小学5年生のときに原宿でスカウトされ、芸能界入り。2009年に女優デビュー。主な出演作に映画『サバイバルファミリー』(2017年)、『逆光の頃』(2017年)など。平成29年度後期の第97作連続テレビ小説『わろてんか』のヒロインを務めるほか、4月スタートのTBS日曜劇場『ブラックペアン』、公開待機作に『青夏 Ao-Natsu』(8月1日公開)がある。永野芽郁(ながの・めい)プロフィール
1999年9月24日生まれ。東京都出身。AB型。学校3年生のとき、吉祥寺でスカウトされ芸能界入り。2013年から2016年4月まで雑誌『nicola』専属モデルとして活動。2016年8月からは『Seventeen』モデルとして活躍中。2015年公開の映画『俺物語!!』のヒロインに抜てきされ話題を集め、同年“ブレイク登竜門”といわれる「全国高校サッカー選手権大会」の11代目応援マネージャーに抜てき。主な出演作に映画『ひるなかの流星』、『帝一の國』、『ピーチガール』など。「わろてんか」第25週あらすじ
北村笑店の映画第1作『お笑い忠臣蔵』の完成を見ないまま、伊能(高橋一生)はてん(葵)の元を去り密かに海外へ向かった。その後、太平洋戦争が勃発し、伊能の行方は知れなくなってしまう。てんは戦時中でも人々に笑いを届けようと寄席興行を続けるが、藤吉(松坂桃李)との思い出が詰まった千日前の南地風鳥亭が建物疎開で取り壊されることになりショックを受ける。
そんな中、てんの息子・隼也(成田凌)にも赤紙が届き出征することになった。てんは勘当していた隼也と和解し、つばき(水上京香)と孫の藤一郎を引き取ることにする。
戦争が激しくなり多くの芸人たちが戦地に赴き、てんと風太(濱田岳)は北村笑店の解散を決める。
「半分、青い。」ストーリー
大阪万博の翌年、1971(昭和46)年。岐阜県東部の架空の町・東美濃市梟(ふくろう)町の小さな食堂に、鈴愛(すずめ)という女の子が生まれた。毎日野山を駆け回る元気な子だったが、小学生のとき、病気で片耳を失聴してしまう。そんな彼女を励ましたのは、わが子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみだった…。
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