ドラマ『BG~身辺警護人~』で22年ぶりの共演を果たす山口智子、木村拓哉(C)テレビ朝日

<木村拓哉&山口智子「BG」インタビュー>再会は熱いハグ「ロンバケ」名シーンが実現していた 22年抱いていた互いへの思いとは?

2018.02.18 05:00

木村拓哉が主演を務めるテレビ朝日系木曜ドラマ『BG~身辺警護人~』(毎週木曜よる9時)の第6話、7話に、女優の山口智子が出演することが決定。木村演じる島崎章の元妻・仁美役での出演で、2人の共演は96年放送のドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)以来、22年ぶりとなる。共演シーンの撮影を終えたばかりの2人にインタビューを行った。

  
危険と隣合わせで任務を遂行するボディーガードたちの、熱く泥臭い戦いの日々が濃密に描かれていく同作。木村演じる章はシングルファーザーという設定とあり、放送開始後もネット上では「章の元妻役は誰なのか?」と話題を呼んでいた。そんな中、その重要な役柄を演じる人物が山口に決定した。

木村拓哉が山口智子を抱き上げる “再会”の瞬間

― 22年ぶりの再共演。始めにお話を聞いたときの心境はいかがでしたか?

山口:「ついに!また会える!」とすごく嬉しい感動でした。冷静に考えて、22年と言われると「うわ~そんなに時間が過ぎたんだな」と不思議ですよね。すっごい懐かしさと同時に、元夫婦、別れた夫婦役ということですから、不思議な時間の距離感、心の距離感が懐かしさと同時に生きるだろうなと思います。

木村:本当に参加してくれることに対してすごく感謝しています。実際に山口智子さんというお名前を聞いた時は信じられなかったんですけど、衣装合わせに来られて、その時自分は撮影していたんですよ。その時に目の前に「いる」。

山口:いるよ(笑)。

木村:いる。存在を言葉だけでなく、目の前で感じた時、大きな衝撃がありました。これはちょっとおノロケになっちゃうかもしれないんですけど(笑)、山口さんのほうに動物チックな「間」があったんですよ。

山口:何?どういうこと(笑)?

木村:間に距離感があったんですよ。「いるの?」みたいな。僕もガラス1枚隔てた向こう側にいるんだったら(自分から)「行く?」みたいな感じがあって。視界に山口さんがバンと飛び込んできた時に、何というか、まだまだ自分は素直じゃないんだなと思ってしまいました(笑)。本当だったらガラス1枚隔てた場所にいる必要はないわけだからバッと出ていけばいいのに。

山口:その間だったんだ(笑)。でもそのあとちゃんと私の方に来てくださって、私がこう手を広げたら(※実演して説明)ちゃんとハグしてくださって、しかも持ち上げてくれたんです!びっくりした!(※「ロングバケーション」最終回で木村が山口を抱き上げキスをする場面があった)

木村:笑

山口:それこそドラマみたいで。「うわ~ありがと~」って言っちゃいました。

木村:それ(ロンバケ)ぶり感があったので。僕らの間では再会であり、また会えたことの喜びを感じていたんですけど、その0.5秒後に現実に戻されました。廊下からとスタジオの出口から、スタッフ全員がこう(※壁からこっそりのぞく仕草)見ていて。思わず「見せモノじゃねーぞー!」って叫んじゃいましたよ(笑)。

山口智子「あの時のまま時間が止まっている感じ」

― 実際にご一緒のシーンを撮影していかがでしたか?

山口:すごく幸せでした。積もる話がありすぎていろいろお話したいんですが、まだ近づいてはいけない別れた夫婦って距離があるので、今日はものすごく我慢して控えめな自分でした(笑)。ね?

木村:(笑)。ご本人を目の前にして言うのはすごく失礼に値するんですけど、「そう、これ、これ!」って思う瞬間がすごくありました。相手を100で感じるというか、本番でカメラが回っている間は、もちろん台詞があってフィクションの設定でやっているんですが、どこか“ノンフィクション”な感覚になってしまって、「あぁ、前もこうだったな」って何度も思いました。

山口:すごく安心感があるの、私も。「あ~これ、これ!」って。「あ~安心できる~」っていう感じがすごくありました。

― 22年前から変わらないなと思うところはありましたか?

山口:ほとんど変わらない。本人同士は同時に歳を重ねているから、もうあの時のまま時間が止まっている感じがするよね。

木村:まさにね。

山口:22年というより22秒しか経ってないくらい。

木村:「おい!」って言われるよ(笑)。

木村拓哉&山口智子、22年互いに抱いていた思いとは

― では22年前と変わったなと感じる部分はありましたか?

山口:木村さんは、いろいろな人生の経験や時間を自分のものにしている本当に素敵な役者さん。私はずっと一視聴者としてドラマで活躍する木村さんを見ていましたが、「あぁ、惚れ惚れするなぁ、大きくなっているんだな」という憧れを持って見ていました。どこか近いような、心の恋人のような気持ちもあると同時に、見上げるような気持ちでずっとテレビで木村さんを見ていました。

お会いしていなかった間、様々な分野で活躍される木村さんを、私はイチ視聴者として拝見してきました。木村さんは、私の大切な心の恋人のような存在でもあり、着々と人生の経験を力にして、素晴らしい役者さんとして大きくなられていく姿を、尊敬と憧れをもって見上げてきました。

木村:山口さんのことは、「私は私の生き方で生きる」という感じがすごく“らしい”なと思って見ていました。

山口:ありがとうございますっ!(笑)

木村:何かが変わったというより、22年の間にそれぞれ色々なことを体験して、色々なことを思って、そしていま一緒に撮影できている。それだけじゃないかなと思います。

― 最後に楽しみにされている視聴者へのメッセージをお願いします。

山口:私は『BG~身辺警護人~』のファンで、大好きな作品です。今回はこれまでとはひと味違う個性的な回になりそうなので、ぜひ楽しみに観てください。

木村:島崎章のまた新たな一面が、別れた奥さんという観点から明らかになります。また違った『BG~身辺警護人~』の表情を見ていただけるのではないでしょうか。山口さんの存在がより大きなアクセントになり、みなさんが想像している『BG~身辺警護人~』とは違う方向に転換していきます。とてもドラマチックな回なので、楽しみにしていてください。

(modelpress編集部)

『BG~身辺警護人~』第6話あらすじ

日ノ出警備保障に元内閣総理大臣の鮫島匡一(橋爪功)から警護の依頼が入る。通常、総理大臣経験者には警視庁のSPが警護につくものだが、政府の決定でSP警護は終了に。しかし自宅に再三、無言電話がかかってくることもあり、鮫島は民間の警備会社に警護依頼をしたのだった。

村田(上川隆也)とともに鮫島の警護にあたることになった章(木村拓哉)は、鮫島の家の門柱に小石が4つ乗せられているのを発見する。総理在任中に恨みを抱いた者たちからの報復だろう、と話す鮫島。同時に、章は鮫島を監視する視線を感じ…?

その後、民事党幹事長・五十嵐映一(堀内正美)の古稀を祝う会に出席する鮫島に同行した章たちは、そこで五十嵐の元秘書・植野(萩原聖人)が襲撃にやってくる現場に遭遇。男を取り押さえ、所轄署に引き渡した落合(江口洋介)だったが、章はその過剰とも思えるほどのやり方に疑問を…。

その矢先、鮫島の孫・彩矢を警護していたまゆ(菜々緒)から、下校時刻を一時間以上経過しても彩矢が帰宅しないと連絡が入る。誘拐されたのではないかと、身辺警護課総出で周辺を捜索すると、公園で謎の男性と一緒にいる彩を発見! しかし沢口(間宮祥太朗)が、逃げた男の後を追うも、あと一歩のところで見失ってしまう!鮫島を狙う人物とは?そしてその真の目的とは何なのか?
 
そして同じ頃、章は、元妻の仁美から「私の警護をしてほしい」と依頼されていた。「誰かに狙われている」と話す仁美に、章は…!?
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