宮田悟志(画像提供:LDH)

LDH所属ソロ・シンガー宮田悟志「BREATHE解散という悲しみを乗り越えて…」 グループラストライブ日から2年、新たな一歩<インタビュー>

2018.01.10 14:00

2人組ボーカルデュオ・BREATHE(ブリーズ)としての活動が終了し、ソロ・シンガーとなった宮田悟志が自身のスタートとなるソロデビューアルバム「RISE」を1月10日にリリース。1月10日はBREATHEとして、ラストライブとなった日。そこから2年の時を経て、新たな一歩を踏み出す。

  

ソロシンガーとして再始動 BREATHEラストライブから2年

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのボーカリストを決めるオーディション『EXILE Presents Vocal Battle Audition2~夢を持った若者たちへ~』(2010年)で、約3万人の中からファイナリストとして残り、2011年12月ボーカルデュオBREATHEとしてデビュー。その後5枚のシングルをリリースし2度の全国ツアーを開催するも、2016年4月BREATHEの活動は終了し、ソロ・シンガーとして再始動した。

2016年12月にはソロとなって初の全国ツアーとなる『宮田悟志 STORY acoustic live tour』を7都市で開催し、その後も定期的にコンセプトライブ『mariage!』を行うなど、より近くでより多くの方に自身の歌を届ける場を設けながら新たなアルバム制作を行ってきた。

EXILE MATSU演出による舞台『かげろう』で主題歌を手掛けるとともに自身初となる舞台を経験。その後も方南ぐみ公演『THE面接』や朗読舞台『逢いたくて』への出演のほか、ドキュメンタリー番組でのナレーションなど、表現力の幅を広げるべく様々な分野への挑戦を続ける宮田。短編映画『Naoki~Time Is Life~』では主演の野呂田役を務めるとともに、作品に合わせて主題歌を書き下ろし、劇中のBGMなども手掛ける。

宮田悟志ソロデビューアルバム「RISE」(1月10日リリース)/(画像提供:LDH)
そして、今回ソロデビューアルバム「RISE」をリリース。「RISE」 とは「立ち上がる」 「起き上がる」 という意味。「悲しみを乗り越えて人は強くなれる。ここからまた立ち上がるんだ」――表現者 「宮田悟志」 がそんな想いを込めて、今もっている全ての力と心を込めて作りあげた。

宮田悟志インタビュー

― キャリアを通して初のアルバム・リリースにあたって、これまでの時間をどう捉えていますか?

宮田:ソロ活動前、BREATHEとしてデビューさせていただいたのが2011年。あれから約6年という時間の中で、BREATHEの活動終了など本当にいろんな出来事を経験しました。でも、今感じていることは、その6年間があったからこそソロの宮田悟志があるということなんです。ここからもう一度ボーカリストとして立ち上がっていこうという想いを込めて、初めてのアルバムとなる今作に「RISE」というタイトルを掲げました。今作の発売日を1月10日にしたのにも理由があって、BREATHEが最後にライヴを行った日が、もう一度スタートの日になるようにという想いからなんです。

― 2016年4月にBREATHEの活動を終了し、ソロ・シンガーとして始動した当時は、どのような心境でしたか?

宮田:とにかくスタートしなえればという気持ちが強かったです。歌っていないと終わってしまう気がして、できるだけ早くひとりでもライヴをやろうと決めました。なので、2016年4月にグループとしての活動が終了して、その2ヶ月後にはソロ・ライヴをやらせてもらいました。本当にこんなにもひとりで歌うのって大変なことなんだっていうのが、当時の率直な感想でした。でも、これも自分の試練であり、乗り越えればひと皮むけるのかなという実感もありました。EXILE MATSUさんから舞台『かげろう』のお話をいただいたのも、ちょうどの頃。その後も別の舞台やナレーションの仕事を経験させていただき、新たな経験が歌の表現の幅も広げていってくれたと思っています。BREATHE解散という悲しみを乗り越えて、自ら積極的に動くことで、ソロとしての不安を払拭していった感じです。

― EXILEの松本利夫さん演出による舞台『かげろう』では、ご自身作詞の主題歌「かげろう」を担当されましたが、こちらはどのような経緯で実現したのでしょうか?

宮田:歌以外でチャレンジした初めてのお仕事だったので、凄く思い入れがあります。舞台で歌うシーンが欲しいからとEXILE MATSUさんから直接お声かけいただいたんです。EXILE MATSUさんがEXILEを勇退された直後に書かれた脚本だったので、新たなスタートという意味では同じ境遇だねっていうお話、さらにはEXILEさんにはないようなアプローチの曲が欲しいというリクエストもいただきました。夏の舞台だったので、どこか懐かしい、夏の終わりの切ない曲を3曲用意したんです。そうしたら「めちゃくちゃいいじゃん!」と、まっ先にこの曲を選んでくださったのが嬉しかったです。

「解散の悲しみやソロでの不安や葛藤というトライアルがあったからこそ」

宮田悟志(画像提供:LDH)
― 改めて今回の1stアルバム「RISE」は、どのようなイメージで制作に入ったのでしょうか?

宮田:今の僕にしか作れないボーカリスト作品にしたいという想いが最初にありました。BREATHE解散の悲しみやソロでの不安や葛藤というトライアルがあったからこそ、でき上がった作品だと思っています。新曲はもちろんですけど、既発曲の「サンラーラ」も「かげろう」も「Mask」も、やっぱり僕の想いが色濃く反映されている曲だと感じています。あとは、宮田悟志という名前を初めて耳にするリスナーの方が聴いても、しっかり楽しめるアルバムにしたいと思って制作しました。切ない曲が多いですけど、単に悲しいだけじゃなくて、それを乗り越えていくことをテーマにしているので、そこも感じてとっていただきたいです。

― では、表題曲の「RISE」はどのような想いを込めた楽曲なのでしょうか?

宮田:ファースト・アルバムの表題曲なので、ソロとしての決意を込めた曲が作りたかったんです。自分を叱咤激励するじゃないですけど、ずっと野球をやってきたこともあって、体育会系の方々も共感してくれるような世界観にしたかったんです。「そんなにがんばらなくても大丈夫だよ」とか「一度休んでみなよ」とか、そういうメッセージではなく、壁にぶち当たったなら自分でこじ開けて乗り越えていけ!みたいなSっ気がありますね(笑)。自分に向けて歌っている曲でもあるんですけど、背中をドンと押してあげられる曲だと思います。

― MVでは、中学時代の野球仲間である東京ヤクルトスワローズの雄平選手が特別出演。どのような経緯で実現したのでしょうか?

宮田:彼は2017シーズンにケガをしてしまって、そこから試合に出られずリハビリを続けてきたんです。シーズン最後の試合に4番で戻ってきたんですけど、彼にとって今シーズンは悔しさが残るシーズンだったと思うんです。雄平と話した時も、2018年はゼロからの勝負の年になると言っていました。ちょうど僕が「RISE」を書いている時に聞いたので、何だか自分のことのようにも思えたんです。だったら自分のことだけではなく、雄平のことも応援できる曲にしてもいいかなと思って、歌詞を少し書き換えたんです。そういう経緯もあって、最初の歌詞よりもスポコン度合いが上がりました(笑)。この流れなら…と考えてMVに雄平も出演してもらって、母校の専修大学のグラウンドで撮影しました。4年間練習していた原点の場所で、またここからのスタートだという想いをMVに込めました。

― BREATHEとしてストリート・ライヴ時代から愛されてきた楽曲「待ってて」も大切な曲ですね?

宮田:はい。BREATHEとしてもリリースしていない曲なので、今回が初音源化です。BREATHEの曲の中でも一番と言っていいほど人気の曲だったので、プレッシャーを感じながらのレコーディングでした。リリースするなら今しかないと思って、松尾潔さんに承諾をいただくためにお手紙を書いたんです。松尾さんは僕の「サンサーラ」を聴いてくださっていて、それで宮田ひとりでも「待ってて」を歌えると判断してくださったそうです。2ndアルバムでも3rdアルバムでもなく、このタイミングでしか収録できなかった、僕にとっても大切な楽曲です。

― 「STORY」もソロ活動時から歌い続けてきた楽曲。

宮田:僕にとってはスタートになる曲で、自分のこれからのストーリー、そして自分を鼓舞する気持ちで作った曲です。昨年のツアー会場限定で音源化している曲なんですけど、今作の11曲目に収録したのは、このアルバムをきっかけにソロ・ボーカリストとして立ち上がるんだという気持ちがあったから。自分の周りには応援してくれる人がこんなにいるんだ、そう気づけたという内容の歌詞なので、アルバムの最後に収録する曲にはぴったりだと思っています。

ファンへ「お待たせしてしまいましたが…」

宮田悟志(画像提供:LDH)
― 「RISE」を手に取ってくださる方に、どんなメッセージを受け取って欲しいですか?

宮田:もう一度ここから立ち上がるんだっていう、リアルな気持ちを込めさせていただきました。生きていれば、悲しいこと、辛いこと、悩むことは誰にでも訪れると思います。そういう意味では、誰もが経験したことがある感情を歌った曲が並んだと思っています。悲しいという感情があるということは、それ以前に楽しい、幸せな経験をしているということだと思うんです。生きるということをテーマに、リスナーの方に寄り添えるアルバムになったと思います。

― 最後に、1stアルバムを楽しみに待ってくれていたファンのみなさんにメッセージをお願いします。

宮田:BREATHE時代から応援してくださっている方々には、3年半ぶりのリリースになります。そして、オリジナル・アルバムは一度もリリースしたことがなかったので、僕にとっても念願のフル・アルバムが完成しました。お待たせしてしまいましたが、自分でも納得のできる思い入れの深い1枚になりました。切ない曲、悲しい曲がたくさんありますが、その悲しみを乗り越えて人は大きくなっていくという前向きなメッセージが込められているので、みなさんの生活に少しでも寄り添える作品になれば嬉しいです。ぜひ聴いてください。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

宮田悟志プロフィール

小学3年生から野球を始め、プロ野球選手を目指し始める。その後 宮城県の東北高校に入学し、2年生の時に春の甲子園出場を果たすと、卒業後は専修大学に進学しレギュラーとして活躍。高校の同級にはヤクルトの雄平、後輩にはダルビッシュ有、大学の同級にはソフトバンク長谷川勇也や引退した巨人の松本哲也などがいる。大学を卒業後は1年間の野球留学期間を経て、アパレル会社に就職。その間に広瀬香美と出会い、歌手を志すようになる。

2010年に行われた 『EXILE Presents Vocal Battle Audition2~夢を持った若者たちへ~』三代目J Soul Brothersのボーカリストを決める約3万人のオーデションのファイナリストとして残り、圧倒的な歌唱力が目に止まり、2011年12月ボーカルデュオBREATHEとしてデビュー。その後5枚のシングルをリリースし2度の全国ツアーを開催するも、2016年4月BREATHEの活動は終了し、ソロシンガーとして再始動。

2016年12月にはソロとなって初の全国ツアーとなる 『宮田悟志 STORY acoustic live tour』 を7都市で開催し、その後も定期的にコンセプトライブ 『mariage!』 を行うなど、より近くでより多くの方に自身の歌を届ける場を設けながら新たなアルバム制作を行い、7月2日にはドキュメンタリー番組 『ザ・ノンフィクション』 のエンディングテーマ 「サンサーラ」 を、ポニーキャニオンより配信。さらに、EXILE MATSU演出による舞台 『かげろう』 で主題歌を手掛けるとともに、自身初となる舞台を経験。その後も方南ぐみ公演 『THE面接』 や朗読舞台 『逢いたくて』 への出演の他、ドキュメンタリー番組でのナレーションなど、表現力の幅を広げるべく様々な分野への挑戦を続ける。短編映画 『Naoki~Time Is Life~』 では主演の野呂田役を務めるとともに、作品に合わせて主題歌を書き下ろし、劇中のBGMなども手掛ける。

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