MACO (C)モデルプレス

MACO「悔いが残ることもたくさん」リベンジと新境地 MVで“同性愛”描いた理由にも迫る<モデルプレスインタビュー>

2017.11.17 07:00

シンガーソングライターのMACO(26)がモデルプレスのインタビューに応じた。2014年にメジャーデビュー以降、ラブソングを中心に人気と支持を集める彼女。これまでのアーティスト活動を振り返って思うことや、新たな挑戦について胸の内を語ってくれた。

  
インディーズを経て、2014年にメジャーデビューを果たした彼女。活躍の場を広げる中、11月15日には3rdオリジナル・フル・アルバム「メトロノーム」を11月15日にリリースした。今作には、同性愛を描いたミュージックビデオで話題を呼んでいるリード曲「Sweet Memory」をはじめ、「恋するヒトミ」「恋の道」といったタイアップ曲など、全12曲を収録。初回限定盤には、今年7月8日に行われた自身最大級のパシフィコ横浜公演のライブ映像約2時間を特典DVDとして収録する。

今年は、ライブツアーはもちろん、ファッションイベントへの出演やCMタイアップ、フォトエッセイ「タイムマシンができたなら。」の発売など活躍の場を広げた彼女。そして、12月には初の海外ワンマンライブとなる上海での2days公演、来年からは今回のアルバムを引っ提げて自身最大動員となる全国ツアーに挑む。着実にキャリアを積んでいるようにも思えるがインタビューでは「悔いが残った」という言葉も。そんな後悔と、リベンジを誓う彼女に迫った。

MACO (C)モデルプレス

MACOが3rdフルアルバム「メトロノーム」をリリース

― 約1年ぶりとなる3rdフルアルバム「メトロノーム」ですが、テーマやタイトルに込めた思いをお聞かせください。

26歳のMACOの全てが聴ける1枚になっています。調子の良いときはもちろん、寂しいとき、悲しいとき、いろんな場面で、みんなの心の隙間に寄り添えればと。いろんなシーンで聴いていただけると嬉しいです。

タイトルの「メトロノーム」は、自分のリズムが崩れたとき、一定のリズムを刻むメトロノームのように気持ちを整えて、満たしたほしいという願いから付けました。うまくいかないとき、このアルバムで自分らしさを取り戻せる手助けができたらと思います。

また私自身も、自分の曲の振り幅がメトロノームではないですが、すごく広がったなと感じています。歌詞の内容や世界観、表現の幅が広がり、作り終えた後に成長を感じました。

MACO (C)モデルプレス

同性愛が話題のリード曲「Sweet Memory」のMV

― リード曲「Sweet Memory」のMVは、切ない楽曲とともに、ドラマ仕立ての壮大なストーリーが話題を呼んでいますね。

ドラマ仕立てのMVは初めてです。同性を好きになってしまうといったストーリーなのですが、見ていただいた方の印象に強く残れば嬉しいです。歌詞と一緒にストーリーを楽しんでもらえたらと思います。ストーリーを通して、私の歌だけでは届けきれなかった切なさが伝わったようで「胸にグサッと刺さった」といった声をいただいています。

― 初めてのドラマ仕立てのMVということですが、同性愛というテーマはかなり攻めたように思います。

そうですね。きっと私のイメージだと、学園モノのストーリーだと思われるだろうなと考えたので、衝撃というか、自分の曲の振り幅を広げたくて。いろんな愛の形があるんだよというメッセージを込めています。当事者でない方も、自分の気持ちをそこに投影して「こんな切ない恋もあるんだ」と感じていただけると嬉しいです。切ない恋を歌ったこの「Sweet Memory」という曲を、また違った視点で見られるかなと思い挑戦しました。

MACOが初の海外ワンマンライブ&最大規模のツアーに挑戦

― 熱い思いが込められた意欲作ですね。12月2日・3日には、上海での初の海外ワンマンライブを控えていますが、意気込みをお願いします。

まさかこのタイミングで、上海でライブができると思ってなくって。最近アジアでも私の歌を聴いていただけているようで、サイン会でも中国のお客様が増えているなと感じていたところだったのですごく嬉しいです。初の海外ワンマンライブになるので、自分のベストを尽くして、ベストアルバムのようなライブにしたいなと思っています。

― SNSなどでも中国の方からメッセージなどはありますか?

はい。中国語でのメッセージも、がんばって日本語でメッセージをくださる方もいらっしゃいます。現地でお会いできるのが楽しみです。

― そして日本では来年1月から全国ホールツアーが始まりますね。

全国8箇所でのツアーで、動員予定数は過去最多です。毎回、プレッシャーを感じつつ、楽しくやっているのですが、ときには悔いが残ることもたくさんあって…。ですが今回は、自分でもいいアルバムができたと思える「メトロノーム」とともに、悔いの残らないように8都市を回っていきたいなと思っています。

MACO (C)モデルプレス

MACOが明かす後悔…リベンジ誓う

― 具体的にどのような後悔があったのでしょうか?

すっごく緊張しやすいんですよね。実は前のツアーのパシフィコ横浜でのファイナルもガチガチで(苦笑)今までリラックスしてできていたのに、どうしてファイナルでこんなにガチガチなんだろうとか、準備は万端だったけど、ステージに立つとああしておけばよかった、こうしておけばよかったといった反省もあるんです。

今回は過去最多動員のツアー。肩の力を抜きつつ、びしっと決めたいと思っています。

― YouTubeがきっかけでアーティストデビューされたMACOさん。Googleが2014年から展開する「好きなことで、生きていく」キャンペーンは大きな反響があったかと思います。YouTuberが注目を集める昨今ですが、YouTubeの大きさをどのように感じていますか?

当時からYouTubeでアーティストさんのMVやライブを見ることが多い時代で、YouTubeがすごく盛り上がっていたからこそ、私のカバーも日本、そして世界で見ていただけたんだと思います。やはりYouTubeの存在は大きく、感謝しています。転機の一つですね。

今、多くの方がYouTubeで活躍されていますが、それに負けずにと、今回の「Sweet Memory」のMVでは工夫をこらしてみました。これからも気を引くような仕掛けができればと思っています。

― そんなYouTubeから始まってメジャーデビュー。フルアルバムも今回の「メトロノーム」で3枚目と、多くの人に歌を届けていますが、音楽活動の中でやりがいを感じる瞬間を教えてください。

ライブで曲を口ずさんでくれる人が増えたり、ツアーの規模がどんどん大きくなったりと、その手応えがやりがいですね。ファンの方の声もあって、日々がんばれています。

MACO (C)モデルプレス

MACOの2017年&これからのMACO

― 今年もさまざまな場で活躍されてこられましたが、この1年はいかがでしたか?

今年はツアーから始まった1年で、アルバムもリリースでき、充実した1年になりました。CMソングに起用していただけたことも嬉しく、たくさんの人に私の歌が届いたなと感じていて、トータル的にはすごく満足した1年になりました。

― では、来年を含め、今後チャレンジしたいことを教えてください。

来年もツアーから始まる1年となるので、すごく幸せです。それから、ラブソング以外の曲に挑戦してみたいなと思っています。ラブソング以外の曲があまりなく、これまでもあまり書くことがありませんでしたが、歳を重ねていくに連れて、伝えたいことも増えていくと思うんです。ラブソング以外にも挑戦してみたいという気持ちが最近芽生えてきて、今回のアルバムでも「二人は夢見るマーメイド」という曲で友達の歌に挑戦しています。

MACO (C)モデルプレス
MACO (C)モデルプレス

YouTubeがきっかけでデビュー…MACOの夢を叶える秘訣

― MACOさんの新境地となりそうですね。最後に、MACOさんが思う夢を叶える秘訣をお聞かせください。

夢が叶うことを信じ切ることです。叶ったときの自分をイメージすることで、周りも変わっていくので、そういう気持ちを持ち続けることが大事だと思います。これはYouTubeで動画を投稿していた頃から思っていることです。夢を叶えるためには、運やタイミングも大事になってくるかと思いますが、それらは自分ではどうしようもできないもの。だけど、自分が思ったり信じたりすることはいつでもできます。これはずっと私の軸にあるものです。

― ありがとうございました。

MACO (C)モデルプレス
YouTubeをきっかけに華々しくメジャーデビューし、多くの人にその歌声を届けているMACO。着実に歩んでいる音楽の道では、時に後悔を感じることもあると明かしてくれた。それでも彼女はその反省点を受け入れ、自分を見つめ、ひたすらに前に進む。

今では“恋愛ソングのカリスマ”との呼び声も高いが、恋愛ソングにも挑戦したいと新境地にも意欲的。来年の全国ツアーとともに、この先も彼女がどんな歌を届けてくれるのか楽しみだ。(modelpress編集部)

MACO (C)モデルプレス

MACO プロフィール

2014年にメジャーデビュー以降、ラブソングを中心に共感を呼ぶ歌詞や、歌声で10代~20代の男女より支持を受けるシンガーソングライター。メジャーデビューのきっかけとなったテイラー ・スウィフト「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~ We Are Never Ever Getting Back Together」の“テイラー公認”日本語カバーを筆頭に注目を集める。2015年11月にはスマッシュヒット「LOVE」、「ふたりずっと」、「Kiss」を収録した1stアルバム「FIRST KISS」を、2016年9月には2ndアルバム「love letter」をリリースした。2017年11月15日には待望の3rdアルバム「メトロノーム」を発売。このアルバムを引き連れ、2018年1月より全国8都市を回る「MACO メトロノームツアー2018」の開催も決定している。

MACO (C)モデルプレス

「MACO メトロノームツアー 2018

1月27日(土)新潟・りゅーとぴあ・劇場(新潟)
1月28日(日)トークネットホール仙台(仙台市民会館)(宮城)
2月10日(土)愛知県芸術劇場 大ホール(愛知)
2月18日(日)上野学園ホール(広島)
3月10日(土)札幌市教育文化会館大ホール(北海道)
3月18日(日)福岡サンパレス(福岡)
4月8日(日)オリックス劇場(大阪)
4月22日(日)昭和女子大学人見記念講堂(東京)

MACO (C)モデルプレス

MACO 上海 初ワンマンライブ情報

日程:12月2日(土)/12月3日(日)
時間:開場19:00/開演19:30
場所:MAO LIVE HOUSE

MACO (C)モデルプレス
【Not Sponsored 記事】

あわせて読みたい

  1. 「Ray」最年少モデル中村里帆&“福岡一の美少女”今田美桜、禁断恋愛でキス MACO史上最も切ない世界観

    モデルプレス

  2. Da-iCE&MACO、初開催「TGC広島」出演決定<コメント到着>

    モデルプレス

  3. MACO“恋愛ソングのカリスマ”として目指す先は?戻りたい過去も明かす

    モデルプレス

  4. MACOが魅せた“ラブソングのカリスマ”の真骨頂 サプライズ発表に歓声響き渡る<ライブレポ/セットリスト>

    モデルプレス

  5. MACO、地元・北海道で美声響かせ魅了「ただいまー!」<札幌コレクション2017>

    モデルプレス

  6. Flower鷲尾伶菜&MACO「週4でカラオケ」仲良すぎな“わしまこ”のプライベートとは<2人を直撃>

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. 1月のカバーモデルは「25年ヒット予測」俳優部門に選出された木戸大聖

    特集

  2. 1月のカバーモデルは「25年ヒット予測」女優部門に選出された出口夏希

    特集

  3. 「2025年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  4. グルメや歴史、豊かな自然に包まれる癒しの旅「鳥取女子旅」をご紹介!

    特集

  5. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  6. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  7. モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」

    特集

  8. インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  9. "史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介

    特集

  10. アパレル業界を覗いてみよう!おしゃれスタッフ&求人情報もチェック

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    西野七瀬の「つらいことの忘れ方」 転機の2024年→2025年の抱負も語ったインタビュー

    モデルプレス

  2. 02

    奥平大兼「御上先生」撮影で感じた松坂桃李のすごさ「学園モノをやっていないと見られない」気づきとは【インタビュー】

    モデルプレス

  3. 03

    鈴木伸之、胸キュンシーンで「殻を破っていきたい」今に繋がる人生の転機語る【「まどか26歳、研修医やってます!」インタビュー】

    モデルプレス

  4. 04

    日向坂46山下葉留花、小坂菜緒は“恩人” 不安な時期に救われた言葉とは「自分はここにいて良いのかなと思ったことも…」【「卒業写真だけが知ってる」インタビュー】

    モデルプレス

  5. 05

    日向坂46上村ひなの「もっと強く存在感を」先輩卒業で決心 “けやき坂46(ひらがなけやき)イズム”に強い思いも【「卒業写真だけが知ってる」インタビュー】

    モデルプレス