磯村勇斗(C)モデルプレス

<ひよっこ磯村勇斗インタビュー>来るのかヒデ!?呼び捨て宣言&あの表情に込めた真意…「みね子を100%好き」と自覚するまで

2017.08.19 08:20

NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」(月~土、あさ8時)にて、有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子と一緒に働く「すずふり亭」の見習いコック・前田秀俊を好演中の磯村勇斗(いそむらはやと/24)。同僚としてみね子を優しく見守ってきたヒデだが、いよいよ恋心を自覚したらしい。大学生の島谷(竹内涼真)、茨城出身の警察官・綿引(竜星涼)に続く“第3のイケメン”は今後どう動くのか。

  

連続テレビ小説「ひよっこ」

「ひよっこ」(脚本・岡田惠和氏)は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる波乱万丈青春記。

父を探すため茨城から上京してきたみね子にとって、「すずふり亭」の人々は東京の家族のような存在。その中で年齢や立場も近いヒデは、みね子の家庭の事情、そして恋人だった島谷との切ない別れをいつも近くで見届けてきた。

ヒデは100%好きです

有村架純、磯村勇斗/「ひよっこ」より(C)NHK
ずばり、ヒデはみね子のことを好きなのか?直球な質問に磯村は「ヒデは100%好きですね。大好きです」と即答した。

薄々そうだとは思っていたが、一体いつのまに100%に?みね子が入ってきた頃はまるで関心がなさそうに見えたが…。“100%の恋心”を自覚するまでを深掘りしていく。

「絶対にみね子とヒデが一番最初に店に来て準備をするので、必然的に一緒にいる時間が長くなるんですよ。ヒデはそれまで女性と出会うことがあまりなかったので、やっぱりみね子を女性として意識していて、彼女のことを知るうちに徐々に好きになっていたんだと思います」。

みね子を見守る目がいつも優しい…(C)モデルプレス
となると、島谷との交際はどんな思いで見ていたのか…。

「あの頃は結構つらい時期でしたね。島谷への嫉妬もありながら、仲が良いので彼のことも家の事情も知ってるし。応援したい気持ちではあったんですけど、どこかでやっぱり2人に対して、まあ島谷に対して羨ましい気持ちもあって(笑)。(みね子を)自分のものにしたいなと思う時はありましたね」。

話題を呼んだ“あの表情”の意味と“呼び捨て宣言”

他の登場人物に比べ、口数が少なくナレーションでの解説もあまりないヒデは何を考えているかわからない節があるが、折に触れて印象的な表情を見せている。

中でも、みね子が鈴子(宮本信子)に島谷との破局を打ち明けているのを調理場で聞いていたシーン。こっそり話を聞き、微笑むヒデを見て「ついにヒデのターンなのか!?」と感じた視聴者も多かっただろう。

注目を集めた“あの表情”について、磯村は「“よし、次は俺が!”という思いで笑ったわけではないです(笑)」と明かし、「ここは鈴子さんに任せようという思いと、失恋して悲しんでいるみね子が鈴子さんの言葉に励まされて立ち直ってほしいなという思いを込めて、少しだけ笑みを残しました」と真意を説明してくれた。

ワイルド“ヒデ”のアプローチに期待(C)モデルプレス
それからほどなくして、ヒデはみね子に対し「今日から呼び捨てにするわ」と宣言。真面目で恋に不器用なヒデなりに「ジャブを少しずつ打っていく」もどかしいアプローチを開始する。

「やっぱりここでもっと近づきたいという思いもありましたし、何年も一緒にいる仲間なので。台詞でも“もっと対等でいたい”というふうに言っていましたが、やっぱりちょっと男らしい部分を見せつつ、みね子との距離感を詰めたかったんだと思います」。

では、ヒデの恋心を加速させた最大のきっかけは何だったのだろうか。

「本格的に好きだと気づいたのは、世津子さん(菅野美穂)のところで実さん(沢村一樹)が見つかった時ですかね。『すずふり亭』のメンバーはさらにみね子を支えていく存在になっていくんですけど、ヒデは“自分が守りたい”という気持ちもすごく強い。その気持ちに気づいたのが大きなきっかけだったと思います」。

ヒデとみね子の今後は?磯村勇斗の希望的観測

ヒデとみね子の関係進展を期待する視聴者も多く、SNS上ではもどかしい2人を見守る「#ヒデみね」のハッシュタグも流行中。

ヒデ役に抜擢された当初は、ヒロインに恋する役柄とも知らされておらず、台本が進むごとにヒデの気持ちを想像し演技してきたという磯村。「もし、最初からみね子のことを好きになると聞いていたら、みね子がすずふり亭に初めて来た時から恋の目で見てしまっていたかもしれないので、知らされてなくてよかったなと思います」とここまでの撮影を回顧。

ヒデとみね子の今後について、「磯村勇斗の希望としては、将来もっと近い存在になれたらなと思いますし、ずっと側にいたいなというふうには思いますね」と希望を明かしてくれた。

肩幅が広くてスタイル抜群(C)モデルプレス
ちなみに、ヒデとしてではなく、個人的にはみね子のような女の子はどう思う?

「僕自身も好きですね。田舎から出てきたばっかりで東京のことは何もわからないけど、すごく純粋で家族思い。なんかほっとけないというか、守ってあげたいなと思います。だけど、綿引さんと島谷くんを落とすわけですから、小悪魔とまでは言わないですけど多分なにか人をひきつけるものを持っている子なんだろうなとも感じますけどね(笑)」。

有村架純ら「すずふり亭」メンバーから学んでいること

磯村勇斗/「ひよっこ」より(C)NHK
みね子を演じる有村とは今回が初共演。「同い年ですけど自分がデビューする前からテレビで活躍されている方だったので、最初は緊張感というか壁がありました」と出会った当初を振り返り、「でもヒデとみね子の関係はそうではないし、ヒデは先輩としてリードしていかなきゃいけない。最初は距離感を掴むのに苦労しました」。

撮影が進むにつれすっかり打ち解け、前室ではムードメーカーである“元治先輩”ことやついいちろうを中心に「すずふり亭」メンバーが集まって過ごすことも多いそうで、まるでリアル“裏天広場”。

「話している雰囲気や距離感がきっとシーンにも通じていると思います」と微笑んだ。

「まれ」以来、自身にとって2度目の朝ドラ出演となるが、鈴子役の宮本信子、省吾役の佐々木蔵之介をはじめ先輩俳優から学ぶことも多いよう。

「僕はそんなにたくさんの現場を踏んで今に至るわけではないので、やっぱり未熟だなと毎回すごく感じるんですよね。先輩方のお芝居とか台本の読み方、芝居の考え方を見て、すごく浅いなと思ったんです、自分の今までやってきたことが。もっといろんな角度から台本を読もうと思いましたし、なんて言うんだろう…。全部に全力の力を入れて芝居しなくてもいいんだなというのも学びました。力を抜くからこそいい表情が生まれたり、新しいコミュニケーションになるということもわかったので、そういう引き算の演技も考えていきたいと思いました」。

「ひよっこ」は「悪い人が一切出てこないあたたかい世界」

磯村勇斗(C)モデルプレス
今作を「悪い人が一切出てこないあたたかい世界」と表現した磯村。それは岡田氏が紡ぐ脚本の世界に限った話ではなく、現場の雰囲気にも通じるようで、例えば宮本は常に他の出演者の体調を気遣い、大変なシーンがあればそっと肩を叩いて励ましてくれるという。

前回のインタビューから早3ヶ月。出演シーンも増え注目度も高まっているが、周囲の反響を聞いてみると、「周りの人からも“観てるよ、ヒデが喋るようになったね”って言われるようになりました」と嬉しそう。

「ヒデはみね子を100%好き。この先みね子との関係がどんどん近付いていきますが、その気持ちがどうみね子に伝わるのか。果たして最終的にどうなるのかは言えないですけど(笑)、ぜひ想像しながら楽しんでいただけたらと思います」。

最終話まであと少し、毎朝ドキドキしながら見守りたい。(modelpress編集部)

磯村勇斗(いそむら・はやと)プロフィール

磯村勇斗(C)モデルプレス
生年月日:1992年9月11日
出身地:静岡県
身長:176cm

2015年、「仮面ライダーゴースト」で仮面ライダーネクロム/アラン役を演じ注目を集める。放送中のNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」に、ヒロイン・有村架純が勤める洋食屋「すずふり亭」の見習いコックの前田秀俊役で出演中。

「またこのボードを持てて嬉しい~!」と仰ってくれました(C)モデルプレス
これからもたくさん持ってください!(C)モデルプレス
ラストカットで渾身の表情いただきました(C)モデルプレス
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