チャン・グンソクの“やりたいけどまだやれてないこと”が壮大 “電話が来るとうれしい”相手も明かす モデルプレスインタビュー<後編>
2017.08.11 00:00
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8月9日にアルバム『Voyage』をリリースしたチャン・グンソクのインタビュー後編。日本デビュー後の6年間、「一度も後悔したことがない」ほど全力を尽くしたアーティスト人生。これから先の野望は――?後輩たちに抱く想い、ピラティスにハマっている理由、夢を叶える秘訣…いつだって自分の手で“希望”をつかんできたグンちゃんマインドがそこに。
「PRODUCE 101」で後輩たちを見つめて感じたこと
― これからの人生を考えた時、“やりたいけどまだやれてない”ことは?グンソク:世界征服!(笑)僕の20代は韓国や日本はもちろん、中国、タイなどアジアを拠点に、アジアツアーもやってすごく忙しかった。だからチャンスがあればもう一度アジア征服、そして世界の征服を。どこにいたとしても仕事を頑張らないとダメだから、どうせなら大きな夢を見たい。アメリカで映画も撮りたいし、どこへでも行きたいです。
― そのために、まだご自身の中で「成長しなきゃ」と思う部分はありますか?
グンソク:ないです(即答)。
一同:(笑)
グンソク:もう十分。今のままで自信があるから、ありのままで。
― 韓国で大ブームとなった、アイドルグループをデビューさせるオーディション番組「PRODUCE 101」でMCをつとめたことも話題になりました。後輩を育成してみたいという思いはありますか?
グンソク:僕は子どもの頃から医者になりたいとか色んな夢があったんですけど、その中の一つがマネージャーでした。誰かタレント性がある人を探して、デビューをさせ、成長する姿を見届けるのがマネージャーにとっての喜びじゃないですか。まさに今、僕は後輩を作って、一緒に勉強し、お互いに成長していくことに大きな満足感を感じています。これからはまだ何も持っていない人を探して、ひとりのエンターテイナーを創り上げてみたい。僕の経験を生かして、演技や歌を教えてあげたいです。
― “第2のチャン・グンソク”を作るという?
グンソク:はい。作ってみたいです。
― 「PRODUCE 101」の盛り上がりはすごいですよね。日本でもああいったオーディション番組が盛り上がったら面白いのになと思います。
グンソク:韓国人にはすごくハマっているんですよ。今、どのチャンネルを回してもオーディション番組をやってるんじゃないかってくらい。それだけ芸能界でデビューしたい人がいっぱいいるってことですよね。
― やっぱり残酷な部分もあって、実際はごく一部の人しかデビューできないわけじゃないですか。壁にぶつかっている若者を見て、ご自身の過去と重ね合わせたりしましたか?
グンソク:芸能人って星みたいにキラキラするじゃないですか。でも、見えないところではすごく寂しい。僕もそうなんですけど、例えばライブが終わって部屋に戻ったら、壁を見つめて…
― またしても壁を…!
グンソク:「終わったなあ…」という気持ちを噛み締めた瞬間、すごく寂しくなります。だからこれから芸能界を目指す子たちにはそういう部分も教えてあげたい。いつもキラキラしているわけじゃないし、寂しい時にも自分の責任感と戦わなくちゃいけない。でもそこで負けたらダメ。落ち込んだ時も自分自身に負けないでと伝えたいです。
― グンソクさんの“壁が友達”な一面を知れて嬉しいです。
グンソク:上の壁。
― 天井でしたか。
グンソク:横になって。
― 10年後はどんな風になっていると思いますか?
グンソク:うーん…。誰も想像できないことですね。でも今、日本デビューして6年くらい経ちましたけど、すごく早く感じました。思ったよりあっという間でビックリしたくらい。今までやってきた仕事を振り返ると、一度も後悔したことがないんです。それくらい頑張っていたし、楽しかった。そういう意味では満足しているんですけど、10年後となると同じ人間じゃないかもしれないし。体力的にも変わっていくじゃないですか?
― 確かにそうですね。
グンソク:でもやっぱりその時も、僕は台本を読んでキャラクターを作る人であり、ライブのステージの上で自分自身に負けない人でありたい。自分の世界観やメッセージを強く持った人でありたいです。
グンちゃんがピラティスにすごくハマっている理由
― 日頃、体力づくりはどんなことをしていますか?グンソク:最近は運動にハマっています。韓国では1日に2回ほど運動をするんですけど、1つはボクシングで、もう1つはピラティスを始めて。
― ピラティス!
グンソク:すごく楽しいんです。あんまり難しくないように見えるけれど、実際にやってみるとものすごく汗が出る。
― ヨガよりもさらにハードですよね。
グンソク:そして…あの…ピラティスの先生が可愛い。
― !!!(笑)
グンソク:先生、彼氏いない(ニッコリ)。
― あら、いいじゃないですか(笑)。
グンソク:……という希望がある。
― それは毎日通うモチベーションを保つ上で大切ですよね!
グンソク:男は本当にそういう単純なことが大事ですから(笑)。でもそれでいいじゃん、頑張れるし!
― 先生に褒められると嬉しいし。
グンソク:そう。すごい楽しんでる。それまであんまり運動しなかったんだけど(笑)。
― お食事で気をつけていることはありますか?
グンソク:白いご飯や小麦粉をあまり食べない習慣を作っています。日本にもささみを20個くらい持ってくるようにして。30代になると自己管理が大事なんですよね。
― 体質の変化が。
グンソク:前と本当に違います。お酒は我慢しない分、気をつけないとお腹がすぐ出る。味のしないささみは、あんまりおいしくないんですけどね…。ご飯を食べるとしたら、白米じゃなくて玄米を。でも炭水化物は食べないほうがいいかなと思っています。GACKTさんもそうしているじゃないですか。一日一食で。焼肉しか食べないし。
― ちょうど先日、GACKTさんのブログでプライベートショットがアップされていましたね。
グンソク:会いました。いきなり「グンちゃん、今大阪なんだって?」って連絡をもらって。GACKTさんから新しいお酒を教えてもらいました。テキーラにトマトジュースを入れるんです。あれは飲みやすいですよ。
― そうやってご友人と会う時は、情報交換をするんですか?
グンソク:うーん、男はそれよりも酒を飲むことじゃないですか?(笑)大阪の北のほう…
― 北新地?
グンソク:北新地。ヤバイ、北新地ヤバイ!
―(笑)。
グンソク:GACKTさんから新しい世界を教えてもらいました(笑)。
― 今、一番欲しいものは何ですか?
グンソク:欲しいもの?彼女。
― そうでした(笑)。
グンソク:僕は女性を見る時、容姿で判断することがないんですよ。脳がセクシーな人が好き。お酒を飲む時とか、同じ世界観で話すことができる人がすごく好きです。
― 物欲はないんですか?
グンソク:あんまりないかな。今も十分自分の生活に満足しているし。でも仕事が終わった後いつも寂しいから、一緒に話せる相手が欲しいです。
グンちゃんの“喜・怒・哀・楽”
― 今回、『Voyage』のジャケットが“喜・怒・哀・楽”の4つに分かれていることにちなんで、最近の“喜・怒・哀・楽”を教えてください。グンソク:難しいな。「喜」は…車を買ったこと。ポルシェです。僕の人生では4台目のポルシェですね。忙しいので運転はあんまりしないんですけど、仕事に向かうために家を出る時、駐車場で見かけるだけで満足する。
― 観賞用?
グンソク:車オタク(笑)。それが「喜」。「怒」は…あんまり怒らないんですよね。僕が怒ったの見たことある?
マネージャー:あんまりない。
グンソク:ないかな。怒ると相手に対して過激になったりすると思うんですけど、僕は全然ないんです。1人で怒って、1人で我慢する。壁を見て。
― また壁(笑)。
グンソク:そう。まあ、しいて言えば宿題か。
― 宿題?
グンソク:大学院の宿題(※漢陽大学院 演劇映画科在学中)。やってもやっても終わらない!学校に行って家に帰ると、本当にいつも宿題がすごいから、それが怒るというかストレスになる。
― そんなに山積みなんですか?
グンソク:いっぱいあります。ヤバイです。
― 学業と両立されていて本当にすごいです。
グンソク:ストレスが溜まった時は……ピラティス(笑)。
一同:(笑)
― (笑)。では「哀」、悲しかったことは?
グンソク:家で1人でささみを食べる時(笑)。僕は料理するのが好きなので、友達を招待したらパスタとか色んなものを作るんですけど、1人の時はささみと玄米を。すごく悲しくなる。味もしないし、「何のために食べてるのか…」って。
― 一番の得意料理は何ですか?
グンソク:パスタとか、韓国のチゲやカルビチム。わざわざマーケットに買いに行くんじゃなくて、冷蔵庫にあるもので料理を作るのが好き。何を作るのか決めずに作り始めるんです。
― 本当に料理上手なんですね!
グンソク:でも同じ味は二度とできない(笑)。
― スーパーで買い物もするんですか?
グンソク:行きますよ!スーパー大好き。いっぱい材料を見て、何を作るか想像するだけでもすごく嬉しいです。
― では最後の「楽」を。
グンソク:ピラティス!
一同:(笑)
グンソク:いや、本当に運動が楽しい(笑)。例えば、家で1人寂しくささみを食べてるじゃないですか。その時、ボクシングの先生やピラティスの先生から電話が来る。普段、あんまり電話が来ないんですよ。カカオとかLINEはいっぱい来るんだけど、最近の人達は電話とかあんまりしないじゃないですか。
― 今はほぼテキストメッセージで完結しますね。
グンソク:今の文化的にそうでしょ?だから先生から「トレーニング始めましょう」って電話をもらった瞬間、「ああ、運動するんだ…!」っていう。そういう気持ちが好き。運動している間も楽しい。ものすごく汗が出ると、「これだけ頑張った。だから炭水化物やめるんだー!」って(笑)。
― 日本にいる時の運動は?
グンソク:日本で運動はあまりしないんですけど、韓国だと車移動になるので、日本ではなるべく歩くようにしています。スタッフの方と散歩したり、公園に行くことも大好き。代々木公園にピクニック行ったこともあります。お弁当買って。
― 本当に庶民的な。
グンソク:そういう一般的なことが好きです。
夢を叶える秘訣「明日の自分を想像することが、希望になる」
― 最後になりますが、夢や目標に向かって頑張っているモデルプレス読者に向けて“夢を叶える秘訣”をアドバイスしていただけますか?グンソク:明日の自分自身を想像すること。それこそが希望になるんじゃないのかなと思います。今の自分も大事だけど、明日、そして来月、来年の自分を「こういう人間になりたいな」と想像すること。それだけで十分、頑張るための希望になると思います。自分の人生を作るのは自分。人生、ポジティブが一番大事だと思いますよ。
― 諦めそうになった時は、どうしたらいいと思いますか?
グンソク:うーん、諦めて!それは簡単(笑)。自分の選択だから。
― 自分の思いに素直になることですよね。
グンソク:僕は感じたこと、全部正直に表現します。特にファンの方たちに対してそうなんですよ。気持ちいい時だけじゃなくて、疲れた時には「疲れた」、寂しい時には「寂しい」と言える人でありたい。そうすることで、距離を近く感じてもらえると思う。同じ人間ですからね。こんな俺様を見て、希望を持って!
― 素敵なお話をありがとうございました!
グンソク:お疲れ様でした!
(modelpress編集部)
チャン・グンソク プロフィール
5歳でモデルデビュー、芸能活動は25年以上を数える。俳優、モデル、歌手としてマルチなタレント性を発揮し、幅広い世代、国境を越えた人気を博す。歌手としては、2010年に日本デビュー。2016年にユニバーサルミュージック/EMI Recordsへ移籍し、精力的にシングルをリリース。2017年8月9日にオリジナルアルバム『Voyage』をリリース。
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