芸歴25年“チャン・グンソクが、チャン・グンソクを絶対に諦めなかった”理由 モデルプレスインタビュー<前編>
真夏の陽射しが照りつける7月上旬、チャン・グンソクは都内スタジオに現れた。車から降り立ったその瞬間から、この日の太陽のようにピカピカの笑顔でスタッフたちと挨拶を交わす。自ら総合プロデュースを手がけ、東京・大阪全4公演で4万人を動員したツアー「JANG KEUN SUK THE CRISHOW ROCKUMENTARY」の最終公演を終えてからわずか数日だったが、その疲れを微塵も感じさせることなく取材スタート。30代を迎え、アーティストとしても、ひとりの男性としても成熟したグンソクは今、どんなことを考えているのか…受け答えのユーモアに富み、終始笑い声の絶えなかったインタビューをたっぷり前・中・後編に分けてお届けする。
チャン・グンソクの新しい旅は希望に満ちている
― おはようございます。今日は暑いですね!グンソク:すごく暑いですね!僕は夏が一番好きなんです。旅行に行きたくなるし、泳ぐのも大好き。
― 肌がこんがりと焼けていますね。
グンソク:はい。これは日焼けサロンに通って(笑)。今年はまだ海外旅行に行っていないので、早く大好きなハワイやプーケットで太陽を浴びたいです。
― それでは、8月9日にリリースされるアルバム『Voyage』のお話から。チャン・グンソク名義では2年ぶり4枚目のオリジナルアルバムとなりますが、作品のコンセプトや制作過程についてお聞かせください。
グンソク:このアルバムを作るのに大体1年かかりました。先に130曲ほどの候補をもらって、どういう雰囲気でいこうかと考えていたんですが、なんとなく旅行に行っているような感じを出したい…というイメージから、音楽的にも明るく、希望の感じられるものにしようと。「明日に向かおう」「走ってみよう」といったコンセプトでアルバムを作ってみました。
― 130曲の中からチョイスするのは大変でしたね。
グンソク:はい。家に大きなスピーカーがあるので、1曲ずつ聴いてみて。決めるのはすごく難しかったし、時間もかかりました。でも、結局は僕が歌いたい曲だってことが一番大事じゃないですか。
― 今のグンソクさんとしては明るい曲の気分であったと。
グンソク:そうです。以前リリースした「モノクローム」(2015)というアルバムはちょっと寂しいイメージで、過去をもう一度振り返り、自分自身を見つめ直すような作品でした。だから今回は「もっともっと、みんなと一緒に走りたい」という気持ちを表現したかった。
たったの5分で作詞「僕、本当に天才だな(笑)」
― タイトル曲の「Voyage」もすごく明るく爽やかな1曲です。グンソク:今までの僕が歌っていた曲とは完全に違うイメージですよね。今回、新しいレーベルに移籍したこともあって、新しい雰囲気で“チャン・グンソクらしい”音楽を作ってみましょう、という動きがあって。
― この「Voyage」はうなぎ(※ファンの呼称)のことを想いながら作詞をされたということで。
グンソク:福岡でファンミーティングをした翌朝、朝起きていきなり頭の中にバーンとアイディアが浮かんできました。ファンの方からすごく応援や愛をもらってきたから、それを逆に僕が表現したらどんな気持ちかなって。例えば歌詞の中にある“僕を選んだことを後悔させない”というメッセージは、僕が10年前からずっとファンの方に話していたこと。そういう気持ちを歌詞にのせて作ってみたんですけど、5分くらいで全部終わりました。
― たったの5分で!?
グンソク:5分で作って、あとの15分は「僕、本当に天才だな~」って考えていたから、全部で20分(笑)。
― (笑)。ファンの方に向けた曲って、なんとなくバラードのイメージが強いので新鮮でした。
グンソク:そうですよね。普通は「抱きしめたい~♪」とかそんな感じだけど、明るい曲のほうがライブで歌う時も楽しいし。今回は曲の候補を初めてもらった時から、ライブで歌う時のことを想定しながら選んでいたんです。
― ライブで盛り上がるような曲を。
グンソク:はい。実際、今回のライブで新曲を歌った時も、自分自身「この曲だ!」と思った瞬間がありました。
― 特にライブでハマった曲は?
グンソク:「For you 〜僕が頑張れる理由〜」という曲は、自分でも歌いながらすごくテンションが上がりました。レコーディングした時から「これは絶対、みんなと一緒に踊りたいなぁ」と思っていたし、本当に一生懸命な気持ちをステージで表現できてすごく満足しました。
― ファンの皆さんの反応含め、ライブで歌ってみて初めて気づくこともありそうですね。
グンソク:そうですね。「Parade」という曲の歌詞も好きです。すごく寂しい歌詞だから、歌いながら涙が出るかもしれない。全体的に僕自身ハマったアルバムが完成したと思います。
長い芸能生活 原動力は「希望と責任感」
― “THE CRISHOW”は2011年から続いていますが、今回新たに気づいたことはありましたか?グンソク:今回のライブは“ROCKUMENTARY”というタイトルで、今までの活動を振り返り、まとめる時間になりました。日本で歌手デビューして6年ほどですが、昔からずっと応援してくれているファンの方々と一緒に過去の自分を見つめ直して「あの時はそんな感じだったなぁ」と振り返ることができてすごく嬉しかったし、本当にチャン・グンソクも成長したなぁって。僕だけじゃなくて、ファンの方々も長い時間を一緒に過ごすうちに成熟して。どんどん大人になっているなぁと思いました。
― 5歳のモデルデビューから25年以上が経ちます。ここまで続けてこられた理由を、ご自身でどう考えますか?
グンソク:うーん…“希望”かな。僕が「辞めたい」と思う瞬間にも、誰かがどこかで僕のことを想いながら応援してくれている。そういう希望や責任感があるから、絶対に諦めない。そして何よりも、自分自身に負けたくなかった。「辞めたい」って思った時は、「チャン・グンソク、お前何やってるんだ!男らしくないだろ!」って自分自身と喧嘩するんですよ。
― 自分で自分を奮い立たせるんですね。
グンソク:そうです。自分自身と一対一の喧嘩。朝起きて鏡を見る時、そこに映った自分にメッセージを送る。
― 落ち込んだ時、誰かに相談することは?
グンソク:相談?そういうのは全然ないんですよね、性格的に(笑)。
― 悩んでいる姿は見せたくない?
グンソク:そうかもしれないですね。僕、怒ることがあんまりなくて、誰とも喧嘩したことがないんですけど、自分自身にはすごく厳しいんです。
― いつでも自分の基準で決断されてきた?
グンソク:はい。あまり相談とかはしない。家族にもあまりしないんですよ。
― 演技と音楽を長く両立されてきましたが、ご自身の中でそれぞれの活動の位置づけや、バランスを意識してきましたか?
グンソク:それについてははっきりと思うことがあります。演技はカメラの前で、チャン・グンソクの性格を封印して、台本のキャラクターとして世界観を表現することが僕の役目ですよね。一方で音楽は、完全にチャン・グンソクという人間そのもの。ライブのステージの上では、チャン・グンソクの全てを表現しています。全く違う魅力ですが、どちらも大好きなんです。
― 両立しているからこそ表現できることもあるのかなと思いますが、2つが影響し合うことは?
グンソク:うーん、どうだろうなあ。僕の中では完全に別なので、そういう風に思ったことはないかな。完全に別だからこそ魅力的なのかもしれない。でも僕が高校生の時、日本でデビューしたいと思ったのは、演技も歌手もMCもできるマルチなエンターテイナーになりたかったから。韓国の芸能界だと、俳優なら演技だけ、歌手なら音楽だけに専念することのほうが多いんですよね。日本の番組を見てから、日本でデビューすることが夢だったので、今それを実現して、俳優と歌手を両立しながら活動していることがすごく嬉しいです。
★中編に続く。(※10日0時更新予定)(modelpress編集部)
チャン・グンソク プロフィール
5歳でモデルデビュー、芸能活動は25年以上を数える。俳優、モデル、歌手としてマルチなタレント性を発揮し、幅広い世代、国境を越えた人気を博す。歌手としては、2010年に日本デビュー。2016年にユニバーサルミュージック/EMI Recordsへ移籍し、精力的にシングルをリリース。2017年8月9日にオリジナルアルバム『Voyage』をリリースする。あわせて読みたい
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