小野塚勇人(C)モデルプレス

「仮面ライダーエグゼイド」反響受け異例の復活!劇団EXILEの“注目株”小野塚勇人を直撃「役者冥利につきる」<モデルプレスインタビュー>

2017.06.24 09:00

劇団EXILEメンバーで俳優・小野塚勇人(23)が、モデルプレスのインタビューに応じた。現在放送中の「仮面ライダーエグゼイド」(毎週日曜あさ8時、テレビ朝日系)で、九条貴利矢/仮面ライダーレーザーを演じ好評を得ている小野塚。九条貴利矢は、第12話(2016年12月25日放送)にて敵の仮面ライダー・ゲンムの手にかかりゲームオーバーとなり消滅。しかし、今回多くの反響も受け、第35話(2017年6月11日放送)より仮面ライダーレーザーターボとして再登場し、復活という形となった。

  

劇団EXILEの“注目株”小野塚勇人

小野塚勇人(C)2016 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2010年開催の「第3回劇団EXILEオーディション」に参加したことをきっかけに、2012年9月、舞台「あたっくNo.1」に出演し、劇団EXILEに加入した小野塚。その後は、舞台、映画、ドラマで経験を積み、昨年10月より放送がスタートした「仮面ライダーエグゼイド」にて、メインキャラクターのひとり、九条貴利矢を演じている。

劇団EXILEのメンバーは、ソロアーティストとしても活躍し俳優として高い評価を受ける青柳翔、人気急上昇中の鈴木伸之、町田啓太をはじめ、秋山真太郎、小澤雄太、野替愁平(DOBERMAN INFINITY・SWAY)、八木将康、佐藤寛太の9人。個人活動が活発になると同時に、個々への注目度もアップしている。

今回のインタビューでは、「仮面ライダーエグゼイド」の反響や撮影エピソードはもちろん、劇団EXILEメンバーとの秘話、俳優としての今後について語ってもらった。

“異例”消滅からの復活

― 今回、反響を受けて復活ということですが、いかがですか?

小野塚:消滅したあとに、もしかしたらまた戻ってくるかもね、という話が出たんですけど、1回花束をいただいてクランクアップしていたので、どうなるか分からない状態で。でも、視聴者の方からたくさんのご意見をいただいたみたいで、それがきっかけになり復活が決まったのはすごく嬉しかったです。すごく珍しい形で再登場ということなので、光栄でもあります。

― 出演しているときから、反響は感じていましたか?

小野塚:近くの子どもって姪っ子と甥っ子くらいなんんですけど、電話がかかってきました。「レーザー!」って言われて、「そうだよ~」って。あとは、地元の友だちの子どもが観てるみたいで「お前、仮面ライダーなの?」とか(笑)。「仮面ライダー」は皆さんが知っている作品なので、そういう反響をもらうことで、「自分が仮面ライダーに出てるんだ」と実感していました。家族も兄も喜んでいますし、親孝行ができる作品に出られたということは、役者冥利につきます。

― オーディションで出演が決定したということですが、元々出演したいという目標はありましたか?

小野塚:はい、小さい頃の夢が「仮面ライダー」だったんです。まさか出られるとは思ってなかったですし、僕は23歳なんですけど、今の「仮面ライダー」って10代とか若い人が多いんですよ。この世界に入りたての人とかも多いので、自分は5年位経っているし、もうないかな…と思っていました。

― 劇団EXILE初の「仮面ライダー」に。

小野塚:メンバーから「小野塚、ライダーなの?」とか、言われました(笑)。いつもイジられキャラなので、「え?大丈夫?」とか冗談も交えながら(笑)、激励もいただきました。

― 男性にとっては、特に思い入れの強い作品ですよね。

小野塚:小さい頃から、皆観てますからね。僕が小さい頃に「仮面ライダー」をやっていた俳優の方とか、いつまで経っても自分の中のヒーローなんですよね。だから、自分もそういうプレッシャーというか、観てくれる子どもたちの夢は壊しちゃいけないと思いました。

― 現場の環境としては、ほかの作品と違いを感じましたか?

小野塚:全然違いました。まず、1年間ずっと撮影すること自体があまりないので。あと、現実世界ではありえない世界観でもありますし、夢が詰まっていて、撮影していても爽快といいますか、濁ったものがない少年のような気持ちで、皆撮影していました。

― 先程のお話にも出てきましたが、実際にこの現場が初という俳優の方も多いですよね。

小野塚:そうですね。僕は劇団EXILEだと若い方なんですけど、この現場だと上の方なんです。それが新鮮でしたし、引っ張っていくというと大げさかもしれないですが、しっかりしようと気が引き締まりました。この現場を経験したことで、前より少ししっかり者になれたと自分では思っています。

― この現場で経験したことで、次の現場に活かしていきたいと思ったことは?

小野塚:同じ役を1年間かけて掘り下げていける経験が、初めてだったので、そこから学ぶことが多かったです。消化不良のように終わってしまうこともあるんですけど、時間をかけて役を広げていく感覚を味わったことで、短い時間で作り上げていくことの難しさも感じましたし、本当に色々なことが勉強になりました。

撮影で5kg減

― アクションシーンも多いかと思いますが、その点についてはいかがですか?

小野塚:これまでは不良の役も多かったので、ケンカ系のアクションはやったことがあったんです。でも、今回は“ザ・ヒーロー”のアクションなので、違いました。僕は蹴りが得意なキャラクターなので、ジャンプで回し蹴りしたり、後ろ回ししたり、ヒーヒー言いながらやっていました(笑)。次の日、筋肉痛が酷かったです(笑)。

― このために身体を鍛えることはありましたか?

小野塚:いや、現状維持くらいです。普段からジムにもいってますし、夜も炭水化物抜いたり、遅いときは食べないようにしたり。顔とかむくみやすいので、嫌なんですよね。あっでも、去年の夏と比べると、5kgくらい違います。

― それは自然と痩せていったということでしょうか?

小野塚:そうです。この作品が始まったくらいの頃は、映像で観ると顔がパンパンで「太ってるな!」と思っていたんですけど、撮影をしているうちに痩せていました。比べてみると、自分でも痩せている方がいいなと思います。顔周りに肉が付いちゃうタイプみたいなんで、5kgでかなり印象が変わるんですよ。そこからは、現状維持で。

反響はチェックするタイプ?

― 「仮面ライダー」のような若手俳優の方が揃った作品は、“ここから誰がブレイクするか”という視点で観る方も多いと思います。小野塚さんは、そういった点を意識することはありますか?

小野塚:嫌になっちゃうくらい、皆イケメンですもんね(笑)。でも、そういう視点でも観られるっていうのはこの作品の魅力でもありますし、反響をいただけるのは嬉しいです。子どもたちだけじゃなくて、幅広い層に楽しんでいただけているんだなと思います。

― ネットの反響はチェックするタイプですか?

小野塚:みます。自分が出てないのに「貴利矢」がトレンド入りしてると、「なんでだろう?」って検索しますし、放送後にはチェックすることも多いですね。

― 出てなくてもトレンド入り!それだけ人気の高いキャラクターということですよね。

小野塚:ありがたいです!消滅してからも、台詞の中に「貴利矢」って出てくることもあって、どんどんかっこいい設定になっているし…脚本家さんの愛も感じます。

劇団EXILEの人気も急上昇中

― 自分のキャリアを振り返って、この作品はどういう位置づけですか?

小野塚:代表作のひとつというか、誰でも知っているタイトルの作品に出られたというのは強みになりました。舞台をきっかけにこの世界に入って、小劇場でやっているときもありましたけど、少しずつ階段を登れているのかなと思います。

― 今、劇団EXILE全体としても注目を浴びているかと思いますが、変化は感じますか?

小野塚:いつも誰かがニュースになっていて、やっぱりすごいなと思います!“劇団EXILE”という名前が世に浸透していってるのかなと思うと、嬉しいですし、僕が「仮面ライダー」に出ることで、またその名前が広がっていくきっかけになればいいなと思います。これまでLDHや劇団EXILEをあまり知らなかった層の方たちが、自分をきっかけに僕達のことを知ってくれるのが1番の目標です。それぞれが、劇団EXILEに何を還元していけるかを大事にして、頑張っています。

― ほかのメンバーの出演作はチェックしますか?

小野塚:観ます。鈴木くんの「あなたのことはそれほど」も、町田くんの「人は見た目が100パーセント」も。身近な人が活躍する姿は、見ると刺激になります。

― 劇団EXILEとしての今後の目標をメンバー同士で話し合うことはありますか?

小野塚:改めてというよりは、前から行っていることではあるんですけど、全員で舞台もやりたいですし、ドラマも楽しそうだなとか色々考えます。9人いるから男臭い感じもいいし、ラブストーリーもいいし、それこそ9人でスーパー戦隊とか。夢は膨らみますね。昔から「共演したいね」「売れたいね」とか夢を話すことが多かったんです。そういう目標をずっと語り合っていたからこそ、自分がEXILE TRIBEで初の特撮作品をやらせていただいていることが、すごく意味のあることに感じていますし、それを次に繋げていきたいと思っています。

― 皆さんで集まると、夢のお話が多いですか?

小野塚:いや、基本はくだらない話ばっかりで…(笑)。(八木)将康さんとかとは、LINEでもくだらないやりとりしてます(笑)。

― 劇団EXILEのグループLINEとかも?

小野塚:あります。でも今、何個もあるんですよね。何が何だか分からなくなってる(笑)。夏になると、そこで毎年「BBQ行こうぜ!」って話になるんですけど、ほとんど行ったことないですね。

― 忙しいですよね…。

小野塚:なかなか9人は揃えなくて…。今年は5月末くらいから、青柳(翔)さんが言ってましたけど、未だに誰も動いてないです(笑)。もう絶対予定合わないでしょって思ってます(笑)。

夢を叶える秘訣は?

― 小野塚さんがこれまでのキャリアを振り返って実感する“夢を叶える秘訣”を教えてください。

小野塚:僕は思い描いた夢がこれまですべて叶っているんです。サッカーをやっていたとき、どうしても入りたい高校があって、小学生のときからそこを目指して頑張って合格して。次は、EXILEさんに憧れて、2、3回くらいオーディションに落ちましたけど、LDHに所属することができて。夢はそのときどきで変わっていますけど、その度に叶えることができたのは、諦めずしつこいくらいにトライしたからだなと思っています。その経験が僕の人生の糧になっていますし、1回で上手くいくことはないですから、挫折したり失敗しても、そこで折れず、雑草魂で粘り強く目標に進んでいくことが大事かなと実感しています。ときには、諦める勇気が必要なこともあるかもしれませんが、今の僕があるのは、辛抱強く我慢して耐えてきたからです。失敗しても諦めないってことが、結局1番の近道だと思います。

― 常に夢や目標を持って行動するタイプですか?

小野塚:役者なので具体的な数字とかではないんですけど、息長くやっていきたいので、そこを目標ととらえて動いています。具体的には、自分にどういう役がハマるのかハマらないのか、得意不得意は何か、役者としての自分を自己分析することが大事な時期かなと思って、色々考えている最中です。前はもっと目標に真っ直ぐな進み方をしていたんですけど、今は少し冷静な視点を持てるようになりました。

― そのきっかけは?

小野塚:今活躍されている方のインタビューを読んだり、ドキュメンタリーを観たりすると、皆さん自分を客観視されているんだなと思ったんです。それで、自分がこんな風になりたいって目標と、周りの人のイメージは違うのかも、と考えるようになりました。

― 印象に残っている方や、特に影響を受けた方はいますか?

小野塚:それこそ(EXILE)HIROさんは、逆境から今の状況を築き上げて来た方なので、HIROさんのおっしゃること、行動の一つひとつから影響を受けています。あと、1番最初に出演した舞台で、演出家の方が「100人中99人がする芝居はするな。100人のうちの1人になれ」とおっしゃっていたことは、今でも常に意識しています。

― では、最後に復活を遂げてからの見どころをお願いします。

小野塚:皆さんにとっては、まさかの形での復活だったと思いますが、これにはすごい意味が隠されているので、ぜひポイントのひとつとして、貴利矢の真意に注目していただきたいです。そして、物語も終盤戦なので「仮面ライダーレーザー」としても、最後まで見届けていただけると嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

小野塚勇人(おのづか・はやと)プロフィール

誕生日:1993年6月29日
出身地:千葉県
血液型:A
身長:173cm

2012年9月、舞台『あたっくNo.1』の出演をきっかけに劇団EXILEメンバーに。代表作は「朝が来る」「仮面ライダーエグゼイド」、「HiGH&LOW」シリーズなど。
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