高橋一生、5キロ減量役作りも“語らない”理由「この役で試している」大河にかける思いとは<インタビュー>
いま最も注目を集めている俳優の一人、高橋一生(36)。ドラマ「カルテット」(TBS系)での家森諭高役、雑誌「an・an」で披露したヌードグラビアなど、世の女性たちをときめかせている高橋が現在挑んでいるのは、柴咲コウ主演の2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週日曜よる8時)。主人公・次郎法師(井伊直虎)の幼なじみ・小野政次役を好演している。
「政次を“よしよし”してあげたい」―胸の内に秘めた思い、大河との縁
戦国時代に愛を貫き自らの運命を切り開いた女性・井伊直虎の生涯を描いた同作。駿河の今川氏、甲斐の武田氏、三河の徳川氏に挟まれた遠江(静岡県西部)井伊家は、相次ぐ戦乱で当主を殺され、ただひとり残された姫が「直虎」という勇ましい男の名前を名乗って、戦乱の世に立ち向かう姿を描く。高橋が演じる政次は、直虎(柴咲)の幼なじみで、右腕的存在の筆頭家老。直虎への特別な思いを抱きながらも決して表に出すことはせず、自分の使命を全うする。
切ない境遇にある政次を、高橋は「政次は今考えうるベストの方法で直虎と向き合っているんだと思います。目付けとして胸の内全てを出してはいけない。いつも裏表を使い分けなきゃいけない複雑な人間に仕上がってしまう政次を、僕は“よしよし”してあげたいです(笑)」と愛情を込めて話し、その「内に秘めたるもの」が政次の魅力だという。
「以前、大河ドラマ『軍師官兵衛』で演じた井上九郎右衛門役のセリフの中に、『内に秘めたるもの』とあって、ずっと心に残っていたんです。まさに政次は、それはいったい何なのか考えさせてくれる役。『内に秘めたるもの』に向き合うバトンを九郎右衛門から引き継いだ気がしています」。
高橋一生の俳優論「ただいるだけで何を語れるか」
再び大河で向き合うことになったテーマ『内に秘めたるもの』は、高橋の芝居論にも通じるところがある。「“何もしない”ということが僕の理想なんです。芝の上に居るだけで“芝居”になる、“ただいるだけで何を語れるか”ということを年々思うようになっています」。だからこそ政次に注ぐ熱量は特別大きい。「僕が本当に伝えたかったことをいかに言語化せず、いろんなものを削ぎ落とした時、観てくださっている方に『内に秘めたるもの』がどう響いているか聞いて回りたいくらい。今回、さらに長い期間、さらに密度の濃いかたちで『内に秘めたるもの』をみなさんに感じていただけるか、試させてもらっている気がします」――政次は高橋の一つの挑戦的な役柄にもなっている。
5キロ減量の役作り「どうかバイアスをかけないで」
“役作り”や“政次の本心”について言語化したくないという高橋だが、「あんまりそういうバイアスをかけて観ないでください」と前置きしつつ、「今川に目付としての選択をせまられ、井伊を裏切ったあたりで、1週間半くらいで4~5kg落としました。クマを作ったり頬をコケさせたり、割と僕はいつも意図的にやっています。よく食べますし、よく運動もしてますし、『高橋一生、激務だね』とかどうか思わないで欲しい(笑)」と優しい微笑みで裏話を明かしてくれた。自身のブレイクと世間の反応に本音
最近では“ブレイク俳優”と称されることも多いが、そうやって演じる役にまっすぐ向き合い、地道にキャリアを積んできたからこその今。世間からの注目やイメージについて高橋自身は「最近よく『なんでもこなせますね』って言っていただくんですけれど、僕は器用ではないし、役にジャンプするっていうようなこともできません。自分の中からしかお芝居は生まれないですし、あくまで自分でしかないと思っています」と分析。「ただ、僕に対していろいろなイメージを持って、いろいろな解釈をしてくれるのは俳優冥利に尽きるとも思います」と話す。
“生身の高橋一生”へはどんなイメージでも歓迎。だから大胆な挑戦にも積極的だ。「お話を頂いた限り、やれることはやっておこうっていうのが今の僕の心境です。それがヌードであれ何であれ、『これを高橋一生にやらせよう』と思ってくださってる方がいるのなら、出来る限り前向きに考えたい。ヌードを披露したからといってそれが政次という役に影響するかといったら僕はそうじゃないと信じています」。
“直虎”柴咲コウは「全て受け止めてくれる」
――大河はここから大きな転換を迎える。直虎と政次の関係性も大きく動き出すが、「コウさんは僕の芝居をすごく細かく以前から見てくださっていたんですが、今は直虎として政次に対する時、ある迷いがなくなってきているような気がします。『政次は大丈夫』っていう感覚が目にすごく表れている。だから、僕が政次として本意とは全く逆のことを言っても、全て受け止めてくださっているんです。その通じ合いはこの約半年間、一緒にやってきたからこそのつながりのような気もします」と高橋。「呼吸というか、セリフとセリフの合間の余白で通じ合える瞬間が、コウさんとは確かにある。それはコウさんだからこそだと思うし、直虎だからこそだと思います」と“直虎”柴咲への強い信頼感をのぞかせた。(modelpress編集部)
高橋一生(たかはし・いっせい)プロフィール
1980年12月9日生まれ。東京都出身。ドラマ・映画・舞台で幅広い役柄を演じ実力派俳優として確かな地位を築く。2016年はドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)、『僕のヤバイ妻』(関西テレビ・フジテレビ系)、『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(テレビ朝日系)、『プリンセスメゾン』(BSプレミアム)、映画『シン・ゴジラ』などに出演。2017年は大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)、ドラマ『カルテット』(TBS系)、映画『3月のライオン』など、公開待機作に、映画『blank13』『嘘を愛する女』がある。あわせて読みたい
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