橋本環奈“女優一本”を決意した思い、Sexy Zone佐藤勝利を驚かせた現場エピソード<モデルプレスインタビュー>
2017.02.26 17:00
views
女優の橋本環奈(18)が、モデルプレスのインタビューに応じた。昨年主演した映画『セーラー服と機関銃 -卒業 -』で「第40回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞するなど、女優として成長著しい彼女が佐藤勝利(Sexy Zone)とW主演で挑むのは、高校の吹奏楽部を舞台にした青春映画「ハルチカ」(3月4日公開)。彼女自身、この春高校を卒業し、女優として新たなステージに飛び込む。大きな岐路に立つ橋本に、これからについて、そして今作に込めた思いを聞いた
佐藤勝利×橋本環奈で描く青春純愛ストーリー
今作は、初野晴氏による青春小説「ハルチカ」シリーズを実写映画化。少々頼りないが気の優しい美男子・ハルタ(佐藤)と、気が強くて明るく元気な女子高生のチカ(橋本)が、高校の入学式で運命的な再会を果たし、吹奏楽部で音楽を通して気持ちをつなげていく物語。映画ではオリジナルストーリーとして、多感な高校生たちが経験する挫折や痛み、そしてハルタとチカに訪れる淡い初恋を、吹奏楽の響きにのせて爽やかに描く。「思った以上に難しく必死で練習した」
― 完成した作品をご覧になっていかがでしたか?橋本:早く公開しないかなとワクワクしていたので、やっと皆さんに観てもらえるなと。撮影中の思い出が蘇ってきましたし、改めて「キラキラしてるな、いいな~」と思いながら観ました。それと、フルートを頑張ってよかったなっていうのはしみじみと思いましたね(笑)。実際に演奏しているので、中途半端にはできないという思いは撮影中からありました。
― フルートは初挑戦でしたね。相当練習を積まれたのでは?
橋本:私は他の共演者の方より少し遅く、クランクインする2ケ月前からフルートの練習を始めたので、ちょっとでも時間があれば現場でも練習していました。他のみんなが1曲吹けるようになったって話を聞いて少しでも追いつこうと必死で練習して。すごく大変だったんですけどそれも青春っぽいなと感じたし、苦労した分、フルートへの愛情も大きくて、これからも続けていきたいと思っています。そういうものに出会えることって、人生の中でも数少ないし財産だなと思いましたね。
― チカもフルート初心者ながらみんなを必死に引っ張ろうとしています。ご自身に重なる部分もあったのではないでしょうか?
橋本:そうですね。チカはみんなに追いつこうと、誰より早く学校に来て練習するような子。行動でしっかりみせるから、みんながチカを信頼して愛していると思うんです。そういう部分は大切に演じようと意識していました。私もこうと決めたらとことん追求するタイプなので、チカに共感する部分は多かったです。
「勝利くんがビックリするくらい、思い切りぶつかっていきました」
― 現場の様子はいかがでしたか?橋本:同世代の方とお仕事をする機会って案外少ないので、今回は周りから受ける刺激がすごく大きくて、自分を成長させてくれたなと実感しています。演奏でも演技でも、みんなに尊敬する部分があって、だからこそ、「自分もついていかなきゃ」、「主演なんだから自分がもっと引っ張らなきゃ」って気持ちが大きかったです。
― 佐藤さんとは初共演でしたね。
橋本:勝利くんは年上ということもありましたし、すごく頼りがいがありました。言葉で引っ張るというより、勝利くんが頑張っている姿を見てみんながついていきたいと思うような存在。初めての共演だったんですけど、すごく頼りになりました。
― 印象に残っている佐藤さんとのシーンはありますか?
橋本:勝利くんとの1番最初のシーンが、チカがハルタを蹴ったり殴ったりするようなシーンだったんです。2人にとってお互いの特別な関係性を表すシーンなので、私と勝利くんは初めましてだけど、唯一無二の存在というか幼馴染感のようなものを出したいねっていうのは話しました。勝利くんも「思いっきりやっちゃっていいよ、痛くないから大丈夫」と最初に言ってくださったので、本番で勝利くんがちょっとビックリするくらい思いっきりぶつかっていきました(笑)。それが最初だったからその後の撮影もやりやすかったです。
高校卒業で女優一筋…「不安は全然ない」
― 橋本さんは今春、高校を卒業されますが、演じながらご自身の高校生活と重ね合わせる部分はありましたか?橋本:改めてたくさんの人に支えられているなと。高校3年間、福岡の学校と東京を行き来するので、やっぱり仕事が忙しくてなかなか学校に行けない時も多かったんです。でも友達が授業のノートを取ってくれていたり、真摯に勉強を教えてくれたりしました。家族も送り迎えをしてくれて、大変なことばっかりだったと思うんですけど、本当に周りの理解があったからこそ仕事も勉強も続けられました。そういう人に恩返しをしたいという気持ちはすごく強くなりましたね。
― 高校卒業後、女優業に専念するということで、新たな道に進んでいきます。大きな転換期を控える今の心境はいかがですか?
橋本:高校を卒業して進学せずにお仕事一本で行くと決めたので、これまで以上に言動や行動に責任と自覚を持ちたいですし、もっと頑張りたいっていう楽しみな気持ちが大きいです。不安は「全然ない」って言い切れるくらい、ないです。それはきっと今までの経験を誇れるからだと思います。
女優としていろんな役ができるようになるのも嬉しいし、生活が新しく変わることも嬉しい。これからきっと、いろんな壁にぶつかることは多いと思いますけど、だからこそそれを超えていきたいです。今までを振り返っても、大変だったことのほうが鮮明に覚えてるんです。大変なことがあったからこそ、乗り越えた時の嬉しさが何倍にもなるのを知っている。だからこれから、どんな大変なことがあるんだろうとワクワクしてます(笑)。
夢を叶える秘訣
― では最後に、新たなステージに向かっていく橋本さんから、モデルプレス読者へ向け“夢を叶える秘訣”のアドバイスをお願いします。橋本:夢を途中で諦めないこと。諦めなければ夢が叶うかもしれないし、もし思うようにいかなくても頑張った過程が必ず自分のプラスになる。だから行動する前から諦めないことが大切だと思います。それは私自身もモットーにしていること。
好きなことを仕事にできているのはすごくありがたいし、もう夢が叶ったともいえるかもしれないですが、私自身はまだまだ夢は叶っていないと思っています。私も同世代のモデルプレス読者の方と同じように、一緒に頑張っていきたいです。
― ありがとうございました。
インタビュー中、天使のような笑顔を絶やさず丁寧に思いを語ってくれた橋本。「ふわっとしたイメージを持たれがちなんですけど、チカに似て、決めたことには一直線。負けず嫌いです」という言葉通り、女優として進むことを決めた固い決意や覚悟が見え隠れした。その思いを全身全霊でぶつけた今作、キュンとするストーリーだけでなく、まっすぐな橋本の演技が胸を打つ。(modelpress編集部)
映画「ハルチカ」(3月4日公開)
2017年3月4日全国ロードショー原作:「ハルチカ」シリーズ 初野晴・著(角川文庫刊)
脚本・監督:市井昌秀/脚本:山浦雅大
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、橋本環奈/恒松祐里、清水尋也、前田航基、平岡拓真、上白石萌歌、二階堂姫瑠/志賀廣太郎、小出恵介
<ストーリー>
近くて遠い、友達よりもトクベツ―
気持ちをひとつにして奏でる音楽が、恋する背中をそっと押す。ちょっぴり頼りないけど気の優しい美男子のハルタ(佐藤勝利)と、真っ直ぐな性格で負けん気の強いチカ(橋本環奈)。小学校3年生の時にハルタが引っ越してしまうまで幼なじみだった二人は、高校入学式の日に運命的な再会を果たす。入学後、ずっと憧れていた吹奏楽部に入ろうと心に決めていたチカ。しかし、吹奏楽部はなんと廃部寸前の危機だった!大好きなフルートを諦めきれず、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに走り回る。音楽一家に育った芹澤(恒松祐里)、部員をまとめようと奔走する部長の片桐(前田航基)とその彼女・わかば(二階堂姫瑠)、野球部で肩を痛めた宮本(平岡拓真)、チューバソロコンサート入賞の実力を持つ妙子(上白石萌歌)、登校拒否中のカイユ(清水尋也)などワケありのメンバーたち。それでもなんとか部の復活に漕ぎ着けたチカたちは、かつては将来を嘱望される指揮者だった顧問の草壁(小出恵介)による指導のもと、コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。しかしフルート初心者のチカはなかなかみんなに追いつけず、ハルタもまたホルンを続けることに悩んでいた。それぞれにすれ違う思い。部員たちの不満が爆発しそうになる中、チカの後ろに隠れがちだったハルタに変化の時が訪れる。さらに二人の関係も動き始め……?
橋本環奈(はしもと・かんな)プロフィール
生年月日:1999年2月3日血液型:AB型
身長:152cm
特技:フルート
出身地:福岡県
福岡発ダンスボーカルアイドルユニット Rev.from DVL(レブ・フロム・ディーブイエル)のメンバー。2014年4月に発売されたシングル「LOVE-arigatou-」でメジャーデビュー。「奇跡の一枚」といわれる写真をきっかけに“天使すぎるアイドル”“1000年に一度の逸材”としてブレイク。映画、ドラマなど女優としても活躍し、映画『セーラー服と機関銃 -卒業 -』で主演デビュー。同作で「第40回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。
【Not Sponsored 記事】