モデルプレスのインタビューに応じた志尊淳(C)モデルプレス

志尊淳「僕は“2番目の男”は嫌です」 イメージぴったり「きみはペット」モモに共感できない? モデルプレスインタビュー

2017.02.04 16:00

俳優の志尊淳(21)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2017年は、すでに発表されているものだけでも、3本の映画をはじめ、初の主演舞台など待機作が控えている。そんな中、2月6日からは入山法子とW主演をつとめるフジテレビ新ドラマ「きみはペット」(毎週月曜初回26:35~よりスタート/FOD:2月5日20:00~毎週2話ずつ先行配信スタート)が放送開始。累計発行部数420万部を記録した小川彌生氏の人気コミック「きみはペット」を、14年ぶりにドラマ化。志尊が演じるのは、“モモ”だ。

  

「きみはペット」14年ぶりドラマ化

(C)小川彌生/講談社 c2016「きみはペット」製作委員会
同作は、「キャリアウーマンがペットとして美少年」を飼うという新しい同居スタイルを描いた物語。高学歴で容姿端麗のキャリアウーマン・巌谷澄麗(スミレ/入山)と、ペットとして同居を始めるイケメン男子・合田武志(モモ/志尊)を中心に、ちょっぴり大人のピュアラブストーリーを紡ぎ出す。

2003年に初めて日本でドラマ化され、2011年には韓国で映画化された。


愛らしい容姿やこれまでのイメージから、志尊のモモ役抜てきが発表されると「似合う」「楽しみ」と期待の声が続々と上がったが、本人は「発表されたときは、皆さんの意見を全然聞いてなかったので、知らないんです。これまでの映像作品のイメージがついているとは思いますけど、撮っている間はそこを気にしなくていいなと思ったので。自分が思った通りにモモを演じることの方が大事だと思ったんです」と反響はあえて耳に入れず、撮影に挑んだそうだ。

「今回は抜け殻になりました」初めて味わった感覚

“モモ”のイメージにぴったり!/志尊淳(C)モデルプレス
― モモ役を演じてみて、いかがでしたか?

志尊:演じているときは、本当に夢中で演技をしていました。改めて観ると、ちょっと恥ずかしさもあるんですけど(笑)、すごく面白い作品に仕上がっているなと思いました。モモって色々なイメージがあると思いますが、僕はそれに囚われすぎず等身大の20歳の青年を演じたつもりなので、皆さんがどう観てくださるのかなって楽しみです。

― 周りからの反響も大きかったのでは?

志尊:「きみはペット」の撮影と並行して「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系連続ドラマ)を撮っていたんですけど、主演の藤原竜也さんからは「ペットやるんでしょ?」って声をかけていただいたり、「志尊くん、ペットやるんだって!」と、か宣伝していただいたりしました(笑)。ヒロミさんとか玉山鉄二さんとか伊野尾慧くんとか、皆さんが揃ったときには、「今日言ってきた、甘い台詞ちょうだい」とか。実際に言ったら、「この時間なんなんだよ!」ってヒロミさんからツッコまれましたし、藤原さんは照れていました(笑)。

― そうやって反響をいただけるのは嬉しいですね!にしても、「きみはペット」ではペット、「そして、誰もいなくなった」では藤原さんを裏切る後輩…とすごい振り幅です。同時に撮影していたとは…。

志尊:対極だからこそ、やれたのかなと思います。役へのアプローチも全く違いましたし、それぞれの現場に入れば、勝手にスイッチが入っていました。「きみはペット」の現場では、意識したつもりはなかったんですけど、普段から「モモっぽい」って言っていただきました。

― 「モモっぽい」とは?

志尊:僕、普段の現場だと人前で一切寝られない人なんですけど、モモを演じているときは、空き時間に爆睡してたんです。白目向いて寝て、それを皆さんに撮られてって(笑)。知らない間に自分が変わってたみたいで、モモのように本当に飾らない生活を送れたし、「このままで勝負しよう」って思えたんです。

― 今まで、そのような感覚を味わったことはなかった?

志尊:オンとオフは切り替えるタイプなので、あまりないです。でも、今回は抜け殻になりました。後半になると、感情を爆発させるシーンも多くて、撮影で1日泣いてることもあったので、引きずっていました。

胸キュンシーンのポイントは「不自然にならないこと」

― ドラマでは、お手をしたり、甘えたり…胸キュンシーンも見所のひとつになるかと思いますが、撮影で意識したことを教えてください。

志尊:可愛く演じようとか、スイッチを入れようとか、そういうことは全く意識しませんでした。意識したことと言えば、不自然にならないこと。シチュエーションが不自然だからこそ、なるべく自然に見せたいなって。アドリブも結構多いんですよ。

― 例えば?

志尊:ソファーに手をドンってやるシーンがあるんですけど、そのシーンでモモは手に包帯を巻いているんです。胸キュンを求めるなら、痛いってリアクションはしないんだろうけど、「普通痛いよね?」って思って、段取り確認の段階で「イテテ…」ってリアクションをしたんです。そしたら、そのまま採用になりました。漫画の世界だけど、リアリティを出すってことを意識していましたね。スミレちゃんと2人のシーンでは「台詞なしで自由にやって」ってこともあったんですけど、会話がパパパパパパってすぐ出てくるんです。それくらい意識せずに自然に演じていました。

― それだけ、モモになりきっていた…ということでしょうか。

志尊:特に後半は、あまりお芝居をしているって感覚がなかった…かな。モモの気持ちに寄り添えたなって思える部分も多かったです。自然とモモになれた気がします。

「僕は“2番目の男”は嫌です」モモに共感は…?

“モモ”に共感できる…?/志尊淳(C)モデルプレス
― モモは“飼い主”であるスミレに、徐々に惹かれていきますが、共感できましたか?

志尊:(食い気味)出来ません。

― きっぱり!それは何故?

志尊:スミレちゃんが好きでペットとして飼われてるわけじゃないので。それを抜きにして、その恋愛観だけなら共感できるかもしれないです。モモは人間らしさのある正義感の強いキャラクターだと僕は思っていて、だからこそ好きな人のために成長したいって頑張るんですけど、それは「分かるな」って思いました。

― スミレのような女性は?

志尊:いや、ちょっと…(苦笑)。はっきりしてよって思うかな。モモに対してしてくれていることは素敵ですけど、同じ立場に志尊淳がなったとしてって考えると、彼氏がいるのに僕を飼うっていうのが…。コミュニケーションとか距離感とか「何!?」って思っちゃいますね。まあ、まず僕は飼われないですけど(笑)。

― 「志尊淳は飼われないぞ」と(笑)。

志尊:絶対に(笑)。スミレちゃんには彼氏がいるわけだから、モモは“2番目の男”なんです。僕は“2番目の男”は嫌です。

― 今は2番目だけど、1番になるために奪ってやる!とかは…?

志尊:(スミレが憧れる会社の先輩)蓮實(滋人)くん(竹財輝之助)とモモの関係だったら、それを考えるかもしれません。でも、蓮實くんのことでモモの目の前で泣くんですよ!?それを応援するんですよ!?切なくないですか…?やっぱり“2番目の男”は嫌ですね(笑)。

― では、最後になりますが、モデルプレス読者に向けて見所を教えてください。

志尊:すべてが見所です!スミレちゃんの恋愛に対する不器用なところとかは、きっとどの世代の方が観ても共感できると思います。感情の揺らぎが表現されたり、恋愛に関する豆知識が登場したりするので、「分かる分かる」って楽しんでもらえるんじゃないかなと。キャラクターの成長をぜひ、見届けてほしいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

志尊淳(しそん・じゅん)プロフィール

生年月日:1995年3月5日
出身地:東京都
身長:178cm

2011年俳優デビュー。2014年、スーパー戦隊シリーズの第38作「烈車戦隊トッキュウジャー」で主演のライト/トッキュウ1号役を務める。2017年は、主演ドラマ「きみはペット」(フジテレビ)、主演舞台「春のめざめ」(5月)、映画「サバイバルファミリー」(2月11日公開)、「帝一の國」(4月29日公開)、「覆面系ノイズ」(11月25日公開)などが控える。

ドラマ「きみはペット」

(C)小川彌生/講談社 c2016「きみはペット」製作委員会
出演者:入山法子 志尊淳/竹財輝之助 柳ゆり菜 野呂佳代 志田友美 ほか
エピソード数:16話

<あらすじ>
大手新聞社に勤める新聞記者・巌谷澄麗(スミレ)は、容姿端麗、高学歴という才色兼備のキャリアウーマン。でも、本当は繊細で恋愛に不器用。スミレが失恋した上に左遷という人生のどん底にいたある日、ダンボールに入った美しい青年・合田武志と出会う。
かつての愛犬“モモ”に似ている彼を“ペット”として一緒に暮らし始めたスミレは、次第に彼との時間に心癒されていく。そんな頃、初恋の人・蓮實滋人と新聞社で再会し…。

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