綾野剛、勘違いされ「警察来た」派手すぎる撮影の裏話語る
2016.12.12 08:00
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人気漫画の実写映画「新宿スワン」(2015年公開)で主演した俳優の綾野剛(34)。同作のヒットを受け、再び綾野主演で製作された新章「新宿スワンII」が来年1月21日に公開される。今年3月に横浜で行われた同作の撮影中、新章の見どころや撮影秘話などについて綾野に話を聞いた。
映画「新宿スワン」は…
「新宿スワン」は和久井健氏の人気コミックが原作で、新宿・歌舞伎町のスカウトマン・白鳥龍彦の成長を描く。2015年には綾野が主演し、沢尻エリカ、山田孝之ら豪華キャストが出演した実写映画が公開された。来年1月に公開される新章では、原作でも人気の「横浜王国編」が舞台となる。新キャストには、横浜に君臨し、龍彦らと壮絶なバトルを繰り広げる“新宿スワン史上最恐の敵”・滝マサキを、国内外で活躍する俳優・浅野忠信が怪演。
また、広瀬アリス、上地雄輔、椎名桔平、高橋メアリージュン、要潤らも新たに登場し、新章を盛り上げる。
山田孝之とのシーンで脳震とう…前作の撮影は
今作ではアクションシーンやバトルシーンを強化している。綾野はまず、山田孝之演じる秀吉との前作のバトル撮影を振り返り「壁に頭部を強打し、脳しんとうで直ぐには立ち上がれませんでした」と撮影時の壮絶なエピソードを告白。続けて「(山田と)お互い気持ちが入り、距離が近くなり過ぎた結果でした。避け切れなかった自分が悪い」と、体当たりで演じたことを明かした。「るろ剣」監督“参戦”でアクションを強化
アクションを強化することにあたって安全に撮影するため、今作から映画「るろうに剣心」(2012年)などのアクション監督として知られる谷垣健治監督が新たに参加している。「るろうに剣心」(※外印役)でもアクションの指導を受け、谷垣監督に信頼を寄せる綾野は「怪我が圧倒的に少なくなった」と話し、「撮影前にはアスリート並みにストレッチをして、一つの動きに対する意識が高くなっているので(アクションが)作品にとって良い方向に仕上がっています」と谷垣監督の参加を喜んでいた。
見どころは“魅せるアクション”
「龍彦が19歳くらいの設定だったこともあるので、“若者の喧嘩”に近いアクションだった」という前作から、新章ではアクションの技術や見せ方についても向上。綾野は「ただ人が殴り合っているわけではなく、それぞれのキャラクターが持っている個性や能力を活かしたアクションになっている」と話し、登場人物毎にアクションの見せ方に変化があることを明かした。また、「(今作は)ちゃんと“魅せるアクション”として、スクリーンで見ている人に届くようにしたい」とアピールしている。
綾野剛は“体育会系”身体能力の高さを見せたシーンも
新章ではほかにも、綾野の身体能力の高さが存分に発揮されている。劇中で描かれる歓楽街での乱闘シーンでは、大きな看板が立て続けに倒れる中、綾野が切り抜けながらダッシュするという迫力満点のシーンがあるが「本当に必死でしたね。事前の『打ち合わせの話とちげー!』って思いながら逃げてギリギリの状態です。よく見るとほとんど間に合ってない(笑)。そのシーンにも注目してほしい」と、自身の身体能力が問われたことを明かしつつ「撮影の空間が広いと『いけるんじゃないかな?』と思ってしまう」と平然と語っていた。
撮影の様子を見ていた谷垣監督が「ああ見えてすごく体育会系です。男っぽい男」と綾野の印象を明かしているように、映画では綾野の身体能力や“男気演技”にも注目が集まりそうだ。
派手な演出が騒ぎに…
そんなド派手な演出により「許可をもらって撮影していたのに、あまりに派手にやりすぎて『セットが倒れた!』とギャラリーの方々が勘違いし、警察の方が来たんです」と綾野は裏話を語り、「そのくらいの演出もあるので、(今回の映画には)期待してもらっていいと思っています」と、まさに“命がけの”新章に自信を見せた。(modelpress編集部)綾野剛プロフィール
綾野剛(あやの・ごう)、1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。2003年に「仮面ライダー555」でデビュー。主な映画作品に「シャニダールの花」「そこのみにて光輝く」「新宿スワン」など。今年は「日本で一番悪い奴ら」「64-ロクヨン-(前後編)」「怒り」などが公開された。また、ドラマは朝ドラ「カーネーション」、大河ドラマ「八重の桜」(いずれもNHK)、「すべてがFになる」(CX)、「コウノドリ」(TBS)など。2017年は「新宿スワンII」のほか、「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」「武曲 MUKOKU」の公開が控えている。「新宿スワンII」
スカウト会社・新宿バーストのエース格となった白鳥龍彦(綾野)は、勢力拡大を目論む社長・山城(豊原)の命により、幹部の関玄介(深水)と共に横浜へと送り込まれる。しかしそこは、滝(浅野)が支配する難攻不落の王国だった。早々に手荒い洗礼を受ける龍彦たち。警察やヤクザとも裏取引をする滝の謀略によって窮地に陥った新宿バーストは、龍彦を破門することで事態を回避しようとする…。「オレは歌舞伎町の番犬だ。この街守るためだったら何でもすんだよ!」新宿と横浜は全面戦争へと突入。龍彦は逆襲の狼煙をあげる。プロデューサー:山本又一朗
脚本:水島力也
監督:園子温
アクション監督:谷垣健治
原作:和久井健「新宿スワン」
主題歌:MAN WITH A MISSION「Dead End in Tokyo」
挿入歌:UVERworld「エミュー」、MY FIRST STORY「Smash Out!!」
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