加藤ミリヤの“最高なしあわせ”とは「恋愛に正解はない」「この曲を作れるのは私しかいない」 モデルプレスインタビュー
2016.12.06 18:00
アーティストの加藤ミリヤ(28)がモデルプレスのインタビューに応じた。2004年9月に歌手デビューを果たしたミリヤは、現在も同世代の女性から圧倒的な支持を受けている。現代女性と同じように歳を重ね、そのときの時代にあった愛と葛藤を歌にしている。12月7日にリリースされる新曲「最高なしあわせ」―――愛を信じて進み続ける1人の愛の物語…カップリングに収録されている「愛の国」「幻」と3曲で1つの物語が完成される。今回の新曲について、加藤は「この曲を作れるのは私しかいない」と語る。
目次
3部作の愛の物語…「この曲を作れるのは私しかいない」
― 今回の新曲「最高なしあわせ」はミリヤさんのどのような想いが詰まっているのでしょうか?ミリヤ:今回は3部作になっています。「最高なしあわせ」「愛の国」「幻」の3曲で1人の女性の愛の物語を作りました。「最高なしあわせ」は思い合っている2人の男女の最高な幸せの瞬間を切り取った曲。「愛の国」は最高だった2人ですが、実はいろいろな障害があり、自分たちが幸せになると誰かが幸せじゃなくなっちゃうという現実が待ち受けているが、2人にとってはそれでも愛の国だと思えるという曲。「幻」は終わったその恋を振り返っている曲。思い出ではなく、幻として…。私自身、終わった今までの恋を振り返ったり、その相手と連絡を取ったりすることは一切ありません。そこで、思い出として振り返るのではなく、本当にあの恋はあったのかなと幻にしたいと思いました。
― ミリヤさんの歌は毎回実体験なのかどうか気になるのですが、今回は?
ミリヤ:「最高なしあわせ」は自分が経験を基に書きました。「愛の国」は周りの友達の体験を曲にしました。叶わぬ恋やいけない恋をしている子が周りに多くて…。キスをした日から覚悟を決めるそうです。ダメとわかっていても、そういう話を聞くと心に響くんですよね。「幻」はそれを経験したからこそ、こう思うのかなということを自分なりに解釈して歌詞にしました。
今回3部作になっていますが、中でも「愛の国」のような曲を作れるのは私しかいないと思いました。同世代の女の子たちが経験している恋だからこそ、挑戦してみようと思いました。
― では、ミリヤさんにとって「最高なしあわせ」とは?
ミリヤ:恋愛でいったら、自分が相手のことを愛して、その自分の愛に対して、思っていた以上の愛を返してくれたとき。私が愛しているという思いよりも、相手の方が愛しているといった愛を与えてもらえたときに最高な幸せを感じます。曲の中に「こんなに愛されてしまって」という歌詞があるのですが、こんなに愛されちゃってどうしようと感じることが最高な幸せです。
― ミュージックビデオは、お花に囲まれているシーンが素敵だなと思いました。
ミリヤ:お花は自分の中で幸せの象徴と思っています。好きな人からもらったら嬉しいですよね。その好きな人が愛で満たされているということを表現したく、フラワーウォールにしました。ダリアという生花で、私の大好きなお花。今回は曲の世界観について監督と話し合って、淡くてナチュラルな色合いにしました。
ミリヤ:私自身は変わりません。友達と話していても、こういう考え方があるんだなと思ったり、それはそれで間違ってはいないと思います。恋愛には正解がないから、正しい恋愛なんてないと思います。結婚しなくても、ずっと一緒にいる人たちもいます。人それぞれなので、いろいろな人生があってもいいと思います。
― そんなミリヤさんが今、考える恋愛ってなんですか?
ミリヤ:なんだろう…。でも、恋愛最高!と思います。今は、女最高!恋愛最高!って気分です!
「愛されたい」今後の恋愛、そして結婚を語る
― ミリヤさんの結婚観についてもお聞きしたいです。ミリヤ:結婚したから勝ち組、彼氏がいるから勝ち組のように言われていますが、私はそういう考え方が好きではなくて。1人でも人生楽しんでいる方はたくさんいます。私は、結婚は相手が望むならいいかなというぐらいなんです。ずっと一緒にいたいと思うことはあるけど、結婚という形に囚われなくてもいいのかもしれません。
― 何歳までにしたいなど、結婚願望はあまりないんですね。
ミリヤ:昔はありました。母が25歳で結婚したので、私も25歳で結婚するのかなって。でも、とっくに過ぎてしまいました。過ぎたら、こだわりがなくなってしまいました(笑)。
― 子どもを欲しいと思ったりは?
ミリヤ:子どもは欲しいと思います。でも、まだイメージが沸きません。
― ミリヤさんにとって恋愛と結婚は別?それとも、恋愛の延長線上に結婚があるタイプですか?
ミリヤ:延長線上に結婚があると思っています。私の仕事は特殊なので、女性に対して普通のことを求めてもできないことがたくさんあります。それを理解していただけた人とこれまでも付き合ってきました。
― あと2年後には30代になり、また1つの区切りを迎えるわけですが、今後どのような恋愛をしていきたいですか?
ミリヤ:愛されたいです。自分の愛よりも100倍に返してくれる人がいいということに最近気が付きました。今までは、自分がどれだけ愛せるのかと思っていたのですが、それ以上にどれだけ愛されているのかがすごく大事なのかなと。そういう人と一緒にいたいです。
ハプニングも発生!2016年を振り返る
― 2016年もあと1ヶ月で終わりますが、今年はどんな1年でしたか?ミリヤ:今年はとにかくたくさんライブをさせていただき、バタバタした1年でした。そこで、メイクでたくさんのラメを付けていたので、それを含めて外見も中身もキラキラすることができました。
― どんな2017年にしたいですか?
ミリヤ:とにかくアルバムが作りたいです。制作に集中したいと思っています。
― 今年はライブをたくさん開催したとおっしゃっていましたが、モデルプレス読者にだけ、実はこんなハプニングがありました!ということを教えてください。
ミリヤ:「DRAMATIC LIBERTY」というツアーで、2着目の衣装のとき滑り棒の上からスルスルと滑り落ちる演出があるのですが…、最初は脚が丸出しになってしまうので肌色のタイツを穿いていたのですが、熱いので、今日はタイツを穿くのをやめようというタイミングがありました。なので、タイツを脱いで素足で滑り棒を降りようとしたのですが、擦れてしまい火傷をしてしまいました。それをシュミレーションしていなかったので、思わぬ怪我をしてしまいました(笑)。
加藤ミリヤの“夢”とそれを叶えるためには
― ミリヤさんの夢を教えてください。ミリヤ:幸せになること。今回「最高なしあわせ」をリリースするにあたって、やはり自分の人生最高って思えるようにしたいと思いました。死ぬときにそう思えるように過ごしていきたいです。
― その夢を叶えるために、どんなことをしていますか?
ミリヤ:毎日どんなに大変だった日でも、今日面白かったなと思って寝るようにしています。忙しい日々を送っていると、大変なこともたくさんあると思いますが、それでも今日面白かったというポイントが1個でもあったらいいなと。せっかく自分の好きなことを仕事にさせていただいているので、そう思って寝るようにしています。
― ありがとうございました。
“時代の代弁者・加藤ミリヤ”―――そんな彼女が1番大切にしているのは“自分”。「自分をフォーカスしていないと、仕事も恋愛もベストな状態に持って行けないと思います。だから、みんな自分が主体でいいと思います」。彼女が1番大切にしているのは“恋愛”ではない。“自分”だからこそ、これまでもこれからも、同世代の心に響く歌を届けられるのだ。(modelpress編集部)
加藤ミリヤ(かとうみりや)プロフィール
1988年6月22日愛知県生まれ。2004年9月に「Never let go/夜空」でメジャデビューするとリアルで等身大な歌詞とメロディセンス、生き様が支持され瞬く間に“女子高生のカリスマ”として注目を集める。ファッションデザイナーとしても活躍する彼女の髪型やメイク、ファッションを真似する“ミリヤー”現象を巻き起こし、『VOGUE JAPAN WOMAN OF THE YEAR 2010』に選ばれる。現在は小説家としても才能を発揮。デビュー12年を経て、現在も現代女性の愛や葛藤を歌い続け、“時代の代弁者”と呼ばれている。2016年12月にはファンクラブツアー限定のツアー”歌の会”を開催予定。
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