“パッと見チャラい”もコンセプト!イケメン揃い「I Don't Like Mondays.」のカッコ良すぎる魅力に迫る
2016.09.28 18:00
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2014年にメジャーデビューを果たしたイケメン揃いの4人組ロックバンド「I Don't Like Mondays.」(アイドラ)に今、熱い視線が注がれている。「流行に敏感なオシャレな女の子を踊らせる」ことをメインに掲げる彼らは、「パッと見チャラい」だってコンセプト。楽曲やビジュアル、ライブなど全てに対して、自分たちの信じる“カッコよさ”を徹底的に追求。そのこだわりから生み出される作品の数々は、まさに「アイドラ」という名のエンターテインメント。今回、そんな彼らの素顔に迫るインタビューを行った。
「I Don't Like Mondays.」―直訳すると「月曜日は嫌い」。あいにくにもインタビュー日は“月曜日”だったので…
― 今日はダルい感じですか?
悠:あ、今日は月曜日か!
謙二:忘れてました(笑)。めちゃくちゃ陽気に来ちゃってすいません。
悠:じゃあここからはダルい感じで…
謙二:もう帰っていいっすか?
全員:(笑)。
謙二:…すいません(笑)
のっけからユーモア炸裂で、現場の雰囲気は一気に和やかに。カッコイイのに全く飾っていない。彼らの魅力がひとつ、さっそく現れた瞬間だった。そんなアイドラが教えてくれた「I Don't Like Mondays.」の意味とは?
悠:昔から学校に行くのが嫌で。自分が好きな音楽をやっていたら「月曜日だから行きたくない」とは思わない。だから“月曜日”に感じる、仕事や学校へ行くのが嫌だなって気持ちを、僕らの音楽やエンターテイメントで吹き飛ばせたらいいなって思いを込めています。
彼らの根底にあるのは「何事も『カッコよければいい』。自分たちが飽きるものはやらない」ということだそうだが…。
― ビジュアルから楽曲まで“カッコよさ全開”のアイドラのみなさんですが、まずはバンドのカッコイイところを教えてください!
悠:キャラ作りをせず、素を出してる感じが自分的にはカッコいいんじゃないかなって思います。むしろカッコつけちゃってるのも素というか…仕事も私生活もスタイルが変わらないところが、このバンドのかっこいいなと思うところですね。
秋気:確かに間違いないね、それは。音楽で言うと、多分聴いたことないようなJ-POPのジャンル。新しいものを自信をもって出しています。例えば、実験的に異なるジャンルを組み合わせたり、世界的にイケてるものと過去にイケてたものを組み合わせたりだとか。
兆志:俺はバランス力かなって思いますね。例えばひとつの仕事に対して、ひとりがいなくてもちゃんと誰かがフォローする。そういうチームの力もカッコイイところですね。
謙二:ミュージシャンって音楽だけを追求しがちですけど、僕たちは色んなことに貪欲なんです。例えばPVだったり、CDジャケットのファッションだったり、すべて自分達でプロデュースして作品づくりをしているところが、凄くカッコイイところなんじゃないかと思っています。
― すべてプロデュースしていると、どれだけ時間があっても足りなさそうですが…
悠:でも好きだからやっているので、オンオフの感覚ないです。オフもオンだし、オンもオフ。
悠:オシャレな女の子っていちばん踊りにくい人種だと思うんです。流行に敏感で、今の時代のカワイイもの、カッコイイものを追求して、ちょっとでもダサいことはしたくない。そんな人たちって一番躍らせるのが難しいと思うんです。オシャレな女の子が踊ったら、全人類が踊るって僕たちは思っていて。だから最も高いところに目標を設定しているという意味です。
― とても深い意味が…!
悠:パッと見チャラいですけど、裏ではちゃんと考えてます!(笑)。
― パッと見チャラい(笑)。
悠:それもコンセプト。初めマイナスから入ったほうが、あとでプラスになるから。例えば、僕が個人的に女の子とデートに行った時も、最初はちょっとアホなフリして(笑)。
謙二:それホントにやってんの(笑)?
悠:お互いを知っていくうちに「あれ?意外としっかりしてるじゃん」って(笑)。
― ちなみに最初のデートはどこへ行くんですか?
悠:最初はご飯です!普通においしいものを食べに行きます…ってなんで僕の恋愛の話してるの(笑)?
謙二:まぁでも、おいしいものは間違いないよね。
悠:怪しいお店で味がおいしかったら「わぁーっ!」てなるよね。
― 一見「なにこの店?」ってハードル下げてからの…
悠:そう!ギャップ。
― じゃあ今までそうやって…。
悠:いやいや!そんなブイブイいわせてないですけどね!…それなりに僕の人生歩んでいます(笑)。
謙二:素晴らしい(笑)。
悠:アーティストグッズって普段は着づらくて、結局パジャマになっちゃったりすることがあるじゃないですか。それはモノづくりをしていく上で非常に勿体無いと思っている部分なので、そういったグッズひとつでも、ちゃんと独立して使えるものを目指していきたいと考えています。
― なるほど。それは他の部分でも?
謙二:そうですね。ライブでも同じです。いくら好きなアーティストでも、つい時計を気にしちゃう瞬間があるというか…。僕らが心がけていることは、飽きさせないエンターテイメントにするということ。曲の流れはもちろん、ほかのバンドがやらないような仕掛けを入れたりね。初めて来たお客さんでも楽しめるようなライブづくりをしています。
― 全てにおいて、とことんこだわり抜いてるんですね。
悠:はい。こだわっていない部分は…ないんじゃない?そういうものは、恥ずかしいから世に出しません!こだわりきれないものはその場で捨てます。
― ではご自身がやりたいこと以外はやらないと。
悠:僕らは“やらされているバンド”ではないので。誰かから「あれこれやりなさい」って言われたことは一度もないし、全部自分たちでやってきました。
謙二:好き勝手やってるよね。
― 人気者になってきた今、“大人の要求”的なものもあるんじゃないですか。
悠:それはもう全部シカトですね!俺らに逆らうな!って(笑)。
謙二:いやちょっと待って(笑)。あの、取り込むところは取り込みますけどね(笑)!
悠:でも自分たちが「違うな」って思ったことはやらない!
秋気:事務所やレコード会社の方が、僕らと同じ目線になって話し合いをしてくれるんですね。
悠:ひとつのチームだよね。一緒に意見を出し合いながら作っているから、上から言われるってことはないよね。
秋気:やりたいことも明確だし、「誰も知らなくてもこれやったらかっこいいでしょっ」ていう僕らなりの意志も強いので、それをスタッフさんが理解してくれてるのが大きいです。
秋気:僕は黒が好きなんで「オールブラック」コーデです。それで、好きな女性のファッションも「黒」なんです。ただ強すぎたり、モードに寄りすぎているのも嫌なので、バランスが大切。上は黒のライダース着ているけど、下は女性らしいワンピースとかね。
― ご自身も黒だと、夜デートだとスゴそうですね。
秋気:確かに(笑)。見えないですね。
悠:危ないね。車に気をつけて
謙二:死亡確率がぐんと上がってるよ(笑)。
― (笑)。では続いて悠さん。
悠:今日初めて着た、このTシャツがポイント。ブランドの「GUESS」と、僕と同い年ぐらいのラッパー「A$AP Rocky」がコラボレーションしたアイテムです。僕らも色んなブランドさんとコラボしたりだとか、バンドの枠を飛び越えていきたいという意味を込めて、このTシャツを着てきました。
謙二:ファッションにちゃんと意志が通ってる(笑)。
悠:好きな女性の格好は、ボーイッシュだけど、男の子過ぎない格好。例えばジーンズにオーバーサイズのパーカーとか。かっこいいフェミニンが好きです!
秋気:スタイリッシュフェミニン(笑)。
― 続いて謙二さんお願いします。
謙二:僕はハットが好きなんです。「どんだけハット被るんだお前」ってくらい被っていて、ポイントとかじゃなくて、ハットを僕のアイコンにしていきたいと思っています。もちろん女子のハットもめちゃくちゃ好きです!
― 二人並ぶとハットカップルですね(笑)。
悠:それうざいな~(笑)、なんか嫌だ。
謙二:それはたしかに俺も思う(笑)。
― その場合「ハット取れよ」みたいなオーラを出すんですか?
謙二:僕は言わないですよ!大人なので(笑)。どこかで僕が外すか、被り方を変えます。深めに被ったりね。
― それも車に気をつけないといけないですね(笑)。
謙二:僕も事故るファッションですね(笑)。
― では最後に兆志さんお願いします。
兆志:大きいアクセサリーが好きで、それに合うファッションをしたいなって思っています。買い物で一目惚れしても、すぐには買わず一回持ち帰って、「やっぱり欲しかったな」って思うと買いに行くことが多いです。
― そうなんですね。やっぱり相手のアクセサリーも気になったり?
兆志:いや、僕は女性の好きなファッションってあんまりないんですよね。何を着ていても気にならないというか…よっぽど変な格好をしていなければ(笑)。
謙二:「これ萌える」とかないの?袖なしニットとか萌えるじゃん!
悠:俺それすっごい萌える!
謙二:好きでしょ?
兆志:好きですよ。でもみんなほどじゃない。特別に好きとかはないです。もう自分が着ているもので精一杯です(笑)。
秋気:僕らの世代の音楽の聴き方って、昔とは違って好きな曲でプレイリストを作ったり、1曲単位で聴く文化だと思っていて、1stアルバムでは1曲1曲をシングルで出せるような曲作りをしました。でも今回は、それと対極というか、ちゃんとアルバム聴きできるよう、1曲目から最後まで僕らの世界に入り込めるようなアルバムを作りました。デモの段階から、この流れで次にこれだったら違うとか、ここでこの曲ならもっとテンポを早くしたほうがいい、もっと明るめの方がいいとか、全体の流れを考えたのが1stアルバムとは違う点です。
― 前作とはまた違ったアルバムに仕上がったんですね。
秋気:そうですね。脳みそは違うところを使っていたなって。でもアルバムでしか表現できない曲を作り出せたし、一般的に認知されている僕らのイメージとは違う曲など、幅を持たせられる作品になりました。ジャンルも今まで以上に挑戦して、ライブで演奏するときもテンポごとに色々な踊り方ができるんじゃないかなって。まさに「オシャレな女の子を躍らせる」ような作品になりました。
兆志:長いこと続けていきたいなって思います。色々なところに行ってみたいですね。日本じゃなくて海外とかも。
秋気:前から話していることは、今までアメリカやヨーロッパの音楽ランキングに入った日本人って、もちろん音楽性で入った人もいるんですけど、ファッションや文化がプラスアルファにあったりするんですね。でも僕らはやっぱり音楽をやっているので、ビジュアルが世に出ていなかったとしても、音楽性だけで世界で聴かれたり、例えばビルボードチャートにランクインしたりしたいですね。
悠:アメリカンビルボードチャートって世界中の色々な音楽が入っているので、純粋にいい音楽を作って世界に挑戦していきたいです。
秋気:夢を持とうとすると夢のままで終わると思うんです。本当にそれがやりたいんだったら、夢じゃなくて目標にして、じゃあどうすればいいかって道筋を作っていくことが大切だと思います。それは夢なのか目標なのかを自分で見極めて、やるって決めたらやる、そしてそのために何が必要かを考え続けることです。
悠:僕もほぼ同じで、夢を夢だと思わないことが夢を叶えるポイントというか…。僕の場合は夢がなくて。全部通過点だと思っています。夢を叶えた時、その後どうすればいいのかわかんないってなっちゃうのが嫌なんです。達成したい目標はいっぱいあるけど、いずれ今じゃ想像つかないような目標もきっと出てくると思うので、全部通過点でありたいなって。一生そうやって過ごしたいって思っています。
謙二:目標に到達するまでの最短距離をちゃんと考えることがいちばん大事なのかなって。僕は、「諦めないで続けていれば大丈夫だよ」っていう無責任な人がちょっと多いんじゃないかと思ってるんです。漠然と考えちゃダメ。ちゃんと夢に対しての計画性を持つこと。僕はこのバンドをやっていてそう思います。
悠:計画をちゃんと立てると、それが目標になるんですよ。
― ただ漠然と「ビッグになりたい」じゃダメってことですよね。
謙二:ビッグになりたいって自分の夢じゃないですか。もう一歩進んで、ビックになったら誰に何をしたいってその先を考えることも大事だと思います。
悠:いいこと言うね!
謙二:そこら辺は無駄に年を取ってきたから(笑)。若さではいけないから、ちゃんと目標を立てて…みたいな。
悠:性格も趣味もこだわりも強い4人が、どうバランス良くバンドを出来るかっていうと、達成したい目標はみんな一緒だからなんです。僕らは同じ方向を向いているのが強みかなって思います。
― なるほど。では最後に兆志さん、お願いいします!
兆志:根拠がなくても自信を持つことが大切だと思います。僕よりも上手いギタリストがいっぱいいるのなんてわかってるんですけど、それでも負けないって気持ち。そして自信を持つためには、好きっていうことがいちばん強いですよね。嫌いだったら続けてないので。だから、やり始める時に時間をかけて好きかどうかを選別してほしいですね。
悠:そう。根拠なんて自分で作ればいい。
― 先に自信が来て、根拠は後から。
悠:僕らは本当にそういうタイプです。バンドを結成した時なんて、曲もなければ、歌詞もない。そこにあるのは自信だけ。なので、その自信に見合うものを一つひとつ作って来ました。
悠:バンドとは関係ないんですけど、女性にいつも言いたいと思っていることがあります。男性で僕らみたいに好きなことが仕事になっているのって運など色々なことが重なって出来ていると思うんです。でも女性って、いざとなったら結婚したりなど、チャレンジの選択肢が男よりも多いと思うんです。だから今、自分が好きなことをやったほうが良い。それを早い段階から探して、仕事につなげていってほしいですね。
謙二:本当に関係ない(笑)。
― 以上になります!ありがとうございました。
“カッコよさ”が詰まっていたが、それ以上にユーモアに富んでいるのもアイドラの魅力。インタビュー中は常に笑い声を発し、常に自然体でいるその姿は、カッコつけてないのにカッコイイ。世に出す作品全ての“プロデュース”を自分たちでしていて、なおかつ、こだわらなかったものは世に出さないという潔さ。「一見チャラい?」それだって彼らによって考え出された“エンターテインメント”に違いない。(modelpress編集部)
2015年10月に渋谷WWWで初のワンマンライブを開催。2016年3月には渋谷クラブクアトロでの2ndワンマンを実施し、2016年10月からは全国を巡る初のワンマンツアーも決行。インドネシア・台湾・タイなど、日本を飛び出し、海外の音楽ファンも躍らせている。
セルフプロデュースは、作詞作曲にとどまらず、ライブ演出やジャケット、Music Videoの制作など多岐にわたる。さらに最近ではラグジュアリーセレクトショップ「RESTIR」と共同で、ファッションブランド「アイディーエルエムエス. クリエイティブ ディレクション バイ リステア エディション(IDLMs. CREATIVE DIRECTION BY RESTIR EDITION)」を設立するなど、ファッションと音楽との垣根を超える新たな動きが注目を集めている。
形態:初回限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD only)
【収録曲】
01. Introduction
02. Crazy
03. Don't look back
04. Game over
05. Sorry
06. Marry me
07. Right before sunset
08. Tonight
09. Fashion
10. Stranger
11. Girlfriend
12. Freaky boy
13. Life
【初回限定盤DVD】
[music video]
1. Sing
2. Love Yourself
3. Girlfriend
4. Sorry
5. Tonight
6. Crazy
[bonus track]
7. Sorry another edition
8. Behind the scene
場所:タワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」
OPEN 17:30 / START 18:00
2016年11月3日(木・祝) 福岡・DRUM Be-1
OPEN 17:30 / START 18:00
2016年11月12日(土) 大阪・Music Club JANUS
OPEN 17:30 / START 18:00
2016年11月13日(日) 愛知・名古屋 APOLLO BASE
OPEN 17:30 / START 18:00
-FINAL- 2016年11月19日(土) 東京・Zepp DiverCity (TOKYO)
OPEN 17:30 / START 18:30
― 今日はダルい感じですか?
悠:あ、今日は月曜日か!
謙二:忘れてました(笑)。めちゃくちゃ陽気に来ちゃってすいません。
悠:じゃあここからはダルい感じで…
謙二:もう帰っていいっすか?
全員:(笑)。
謙二:…すいません(笑)
のっけからユーモア炸裂で、現場の雰囲気は一気に和やかに。カッコイイのに全く飾っていない。彼らの魅力がひとつ、さっそく現れた瞬間だった。そんなアイドラが教えてくれた「I Don't Like Mondays.」の意味とは?
悠:昔から学校に行くのが嫌で。自分が好きな音楽をやっていたら「月曜日だから行きたくない」とは思わない。だから“月曜日”に感じる、仕事や学校へ行くのが嫌だなって気持ちを、僕らの音楽やエンターテイメントで吹き飛ばせたらいいなって思いを込めています。
「I Don't Like Mondays.」の“カッコよければいい”
結成は2012年。場所は表参道。キャッチーなメロディをベースにさまざまなジャンル・年代をミックスさせたのが彼らの音楽。見た目からは想像できないほどに洗練された音作りは業界でも話題を呼び、耳の肥えた音楽人からの評価も絶えない。彼らの根底にあるのは「何事も『カッコよければいい』。自分たちが飽きるものはやらない」ということだそうだが…。
― ビジュアルから楽曲まで“カッコよさ全開”のアイドラのみなさんですが、まずはバンドのカッコイイところを教えてください!
悠:キャラ作りをせず、素を出してる感じが自分的にはカッコいいんじゃないかなって思います。むしろカッコつけちゃってるのも素というか…仕事も私生活もスタイルが変わらないところが、このバンドのかっこいいなと思うところですね。
秋気:確かに間違いないね、それは。音楽で言うと、多分聴いたことないようなJ-POPのジャンル。新しいものを自信をもって出しています。例えば、実験的に異なるジャンルを組み合わせたり、世界的にイケてるものと過去にイケてたものを組み合わせたりだとか。
兆志:俺はバランス力かなって思いますね。例えばひとつの仕事に対して、ひとりがいなくてもちゃんと誰かがフォローする。そういうチームの力もカッコイイところですね。
謙二:ミュージシャンって音楽だけを追求しがちですけど、僕たちは色んなことに貪欲なんです。例えばPVだったり、CDジャケットのファッションだったり、すべて自分達でプロデュースして作品づくりをしているところが、凄くカッコイイところなんじゃないかと思っています。
― すべてプロデュースしていると、どれだけ時間があっても足りなさそうですが…
悠:でも好きだからやっているので、オンオフの感覚ないです。オフもオンだし、オンもオフ。
「I Don't Like Mondays.」の“オシャレな女の子を躍らせる”
― メインに掲げている「流行に敏感なオシャレな女の子を躍らせる」。具体的にいうと?悠:オシャレな女の子っていちばん踊りにくい人種だと思うんです。流行に敏感で、今の時代のカワイイもの、カッコイイものを追求して、ちょっとでもダサいことはしたくない。そんな人たちって一番躍らせるのが難しいと思うんです。オシャレな女の子が踊ったら、全人類が踊るって僕たちは思っていて。だから最も高いところに目標を設定しているという意味です。
― とても深い意味が…!
悠:パッと見チャラいですけど、裏ではちゃんと考えてます!(笑)。
― パッと見チャラい(笑)。
悠:それもコンセプト。初めマイナスから入ったほうが、あとでプラスになるから。例えば、僕が個人的に女の子とデートに行った時も、最初はちょっとアホなフリして(笑)。
謙二:それホントにやってんの(笑)?
悠:お互いを知っていくうちに「あれ?意外としっかりしてるじゃん」って(笑)。
― ちなみに最初のデートはどこへ行くんですか?
悠:最初はご飯です!普通においしいものを食べに行きます…ってなんで僕の恋愛の話してるの(笑)?
謙二:まぁでも、おいしいものは間違いないよね。
悠:怪しいお店で味がおいしかったら「わぁーっ!」てなるよね。
― 一見「なにこの店?」ってハードル下げてからの…
悠:そう!ギャップ。
― じゃあ今までそうやって…。
悠:いやいや!そんなブイブイいわせてないですけどね!…それなりに僕の人生歩んでいます(笑)。
謙二:素晴らしい(笑)。
「I Don't Like Mondays.」の“こだわり”
― ジャケットやPVなどから見られるように、ビジュアルも相当なこだわりが見て取れます!悠:アーティストグッズって普段は着づらくて、結局パジャマになっちゃったりすることがあるじゃないですか。それはモノづくりをしていく上で非常に勿体無いと思っている部分なので、そういったグッズひとつでも、ちゃんと独立して使えるものを目指していきたいと考えています。
― なるほど。それは他の部分でも?
謙二:そうですね。ライブでも同じです。いくら好きなアーティストでも、つい時計を気にしちゃう瞬間があるというか…。僕らが心がけていることは、飽きさせないエンターテイメントにするということ。曲の流れはもちろん、ほかのバンドがやらないような仕掛けを入れたりね。初めて来たお客さんでも楽しめるようなライブづくりをしています。
― 全てにおいて、とことんこだわり抜いてるんですね。
悠:はい。こだわっていない部分は…ないんじゃない?そういうものは、恥ずかしいから世に出しません!こだわりきれないものはその場で捨てます。
― ではご自身がやりたいこと以外はやらないと。
悠:僕らは“やらされているバンド”ではないので。誰かから「あれこれやりなさい」って言われたことは一度もないし、全部自分たちでやってきました。
謙二:好き勝手やってるよね。
― 人気者になってきた今、“大人の要求”的なものもあるんじゃないですか。
悠:それはもう全部シカトですね!俺らに逆らうな!って(笑)。
謙二:いやちょっと待って(笑)。あの、取り込むところは取り込みますけどね(笑)!
悠:でも自分たちが「違うな」って思ったことはやらない!
秋気:事務所やレコード会社の方が、僕らと同じ目線になって話し合いをしてくれるんですね。
悠:ひとつのチームだよね。一緒に意見を出し合いながら作っているから、上から言われるってことはないよね。
秋気:やりたいことも明確だし、「誰も知らなくてもこれやったらかっこいいでしょっ」ていう僕らなりの意志も強いので、それをスタッフさんが理解してくれてるのが大きいです。
「I Don't Like Mondays.」の“ファッション”
― ではちょっとプライベートな部分もお聞きします!「今日の私服のこだわり」と「好きな女性のファッション」を教えてください。秋気:僕は黒が好きなんで「オールブラック」コーデです。それで、好きな女性のファッションも「黒」なんです。ただ強すぎたり、モードに寄りすぎているのも嫌なので、バランスが大切。上は黒のライダース着ているけど、下は女性らしいワンピースとかね。
― ご自身も黒だと、夜デートだとスゴそうですね。
秋気:確かに(笑)。見えないですね。
悠:危ないね。車に気をつけて
謙二:死亡確率がぐんと上がってるよ(笑)。
― (笑)。では続いて悠さん。
悠:今日初めて着た、このTシャツがポイント。ブランドの「GUESS」と、僕と同い年ぐらいのラッパー「A$AP Rocky」がコラボレーションしたアイテムです。僕らも色んなブランドさんとコラボしたりだとか、バンドの枠を飛び越えていきたいという意味を込めて、このTシャツを着てきました。
謙二:ファッションにちゃんと意志が通ってる(笑)。
悠:好きな女性の格好は、ボーイッシュだけど、男の子過ぎない格好。例えばジーンズにオーバーサイズのパーカーとか。かっこいいフェミニンが好きです!
秋気:スタイリッシュフェミニン(笑)。
― 続いて謙二さんお願いします。
謙二:僕はハットが好きなんです。「どんだけハット被るんだお前」ってくらい被っていて、ポイントとかじゃなくて、ハットを僕のアイコンにしていきたいと思っています。もちろん女子のハットもめちゃくちゃ好きです!
― 二人並ぶとハットカップルですね(笑)。
悠:それうざいな~(笑)、なんか嫌だ。
謙二:それはたしかに俺も思う(笑)。
― その場合「ハット取れよ」みたいなオーラを出すんですか?
謙二:僕は言わないですよ!大人なので(笑)。どこかで僕が外すか、被り方を変えます。深めに被ったりね。
― それも車に気をつけないといけないですね(笑)。
謙二:僕も事故るファッションですね(笑)。
― では最後に兆志さんお願いします。
兆志:大きいアクセサリーが好きで、それに合うファッションをしたいなって思っています。買い物で一目惚れしても、すぐには買わず一回持ち帰って、「やっぱり欲しかったな」って思うと買いに行くことが多いです。
― そうなんですね。やっぱり相手のアクセサリーも気になったり?
兆志:いや、僕は女性の好きなファッションってあんまりないんですよね。何を着ていても気にならないというか…よっぽど変な格好をしていなければ(笑)。
謙二:「これ萌える」とかないの?袖なしニットとか萌えるじゃん!
悠:俺それすっごい萌える!
謙二:好きでしょ?
兆志:好きですよ。でもみんなほどじゃない。特別に好きとかはないです。もう自分が着ているもので精一杯です(笑)。
「I Don't Like Mondays.」の“2ndアルバム「FASHION」”
― 9月28日に2ndアルバム「FASHION」がリリースされますが、今回のこだわりについて教えてください。秋気:僕らの世代の音楽の聴き方って、昔とは違って好きな曲でプレイリストを作ったり、1曲単位で聴く文化だと思っていて、1stアルバムでは1曲1曲をシングルで出せるような曲作りをしました。でも今回は、それと対極というか、ちゃんとアルバム聴きできるよう、1曲目から最後まで僕らの世界に入り込めるようなアルバムを作りました。デモの段階から、この流れで次にこれだったら違うとか、ここでこの曲ならもっとテンポを早くしたほうがいい、もっと明るめの方がいいとか、全体の流れを考えたのが1stアルバムとは違う点です。
― 前作とはまた違ったアルバムに仕上がったんですね。
秋気:そうですね。脳みそは違うところを使っていたなって。でもアルバムでしか表現できない曲を作り出せたし、一般的に認知されている僕らのイメージとは違う曲など、幅を持たせられる作品になりました。ジャンルも今まで以上に挑戦して、ライブで演奏するときもテンポごとに色々な踊り方ができるんじゃないかなって。まさに「オシャレな女の子を躍らせる」ような作品になりました。
「I Don't Like Mondays.」の“目標”
― では改めて、バンドとしての目標を教えてください。兆志:長いこと続けていきたいなって思います。色々なところに行ってみたいですね。日本じゃなくて海外とかも。
秋気:前から話していることは、今までアメリカやヨーロッパの音楽ランキングに入った日本人って、もちろん音楽性で入った人もいるんですけど、ファッションや文化がプラスアルファにあったりするんですね。でも僕らはやっぱり音楽をやっているので、ビジュアルが世に出ていなかったとしても、音楽性だけで世界で聴かれたり、例えばビルボードチャートにランクインしたりしたいですね。
悠:アメリカンビルボードチャートって世界中の色々な音楽が入っているので、純粋にいい音楽を作って世界に挑戦していきたいです。
「I Don't Like Mondays.」の“夢を叶える秘訣”
― “夢を叶える”ために進み続けるアイドラのみなさんにお聞きします。ご自身の考える“夢を叶える秘訣”とは何ですか?秋気:夢を持とうとすると夢のままで終わると思うんです。本当にそれがやりたいんだったら、夢じゃなくて目標にして、じゃあどうすればいいかって道筋を作っていくことが大切だと思います。それは夢なのか目標なのかを自分で見極めて、やるって決めたらやる、そしてそのために何が必要かを考え続けることです。
悠:僕もほぼ同じで、夢を夢だと思わないことが夢を叶えるポイントというか…。僕の場合は夢がなくて。全部通過点だと思っています。夢を叶えた時、その後どうすればいいのかわかんないってなっちゃうのが嫌なんです。達成したい目標はいっぱいあるけど、いずれ今じゃ想像つかないような目標もきっと出てくると思うので、全部通過点でありたいなって。一生そうやって過ごしたいって思っています。
謙二:目標に到達するまでの最短距離をちゃんと考えることがいちばん大事なのかなって。僕は、「諦めないで続けていれば大丈夫だよ」っていう無責任な人がちょっと多いんじゃないかと思ってるんです。漠然と考えちゃダメ。ちゃんと夢に対しての計画性を持つこと。僕はこのバンドをやっていてそう思います。
悠:計画をちゃんと立てると、それが目標になるんですよ。
― ただ漠然と「ビッグになりたい」じゃダメってことですよね。
謙二:ビッグになりたいって自分の夢じゃないですか。もう一歩進んで、ビックになったら誰に何をしたいってその先を考えることも大事だと思います。
悠:いいこと言うね!
謙二:そこら辺は無駄に年を取ってきたから(笑)。若さではいけないから、ちゃんと目標を立てて…みたいな。
悠:性格も趣味もこだわりも強い4人が、どうバランス良くバンドを出来るかっていうと、達成したい目標はみんな一緒だからなんです。僕らは同じ方向を向いているのが強みかなって思います。
― なるほど。では最後に兆志さん、お願いいします!
兆志:根拠がなくても自信を持つことが大切だと思います。僕よりも上手いギタリストがいっぱいいるのなんてわかってるんですけど、それでも負けないって気持ち。そして自信を持つためには、好きっていうことがいちばん強いですよね。嫌いだったら続けてないので。だから、やり始める時に時間をかけて好きかどうかを選別してほしいですね。
悠:そう。根拠なんて自分で作ればいい。
― 先に自信が来て、根拠は後から。
悠:僕らは本当にそういうタイプです。バンドを結成した時なんて、曲もなければ、歌詞もない。そこにあるのは自信だけ。なので、その自信に見合うものを一つひとつ作って来ました。
「I Don't Like Mondays.」の“メッセージ”
― では最後にモデルプレスの読者の方に向けてメッセージをお願いします。悠:バンドとは関係ないんですけど、女性にいつも言いたいと思っていることがあります。男性で僕らみたいに好きなことが仕事になっているのって運など色々なことが重なって出来ていると思うんです。でも女性って、いざとなったら結婚したりなど、チャレンジの選択肢が男よりも多いと思うんです。だから今、自分が好きなことをやったほうが良い。それを早い段階から探して、仕事につなげていってほしいですね。
謙二:本当に関係ない(笑)。
― 以上になります!ありがとうございました。
“カッコよさ”が詰まっていたが、それ以上にユーモアに富んでいるのもアイドラの魅力。インタビュー中は常に笑い声を発し、常に自然体でいるその姿は、カッコつけてないのにカッコイイ。世に出す作品全ての“プロデュース”を自分たちでしていて、なおかつ、こだわらなかったものは世に出さないという潔さ。「一見チャラい?」それだって彼らによって考え出された“エンターテインメント”に違いない。(modelpress編集部)
I Don't Like Mondays.(アイ・ドント・ライク・マンデイズ)プロフィール
2012年に表参道で結成。2014年、日本コロムビアよりメジャーデビュー。略記は「IDLMs」、愛称は「アイドラ」。同年9月24日、1stミニアルバム「PLAY」をリリース。2015年7月に1stアルバム「TOKYO」をリリース。2015年10月に渋谷WWWで初のワンマンライブを開催。2016年3月には渋谷クラブクアトロでの2ndワンマンを実施し、2016年10月からは全国を巡る初のワンマンツアーも決行。インドネシア・台湾・タイなど、日本を飛び出し、海外の音楽ファンも躍らせている。
セルフプロデュースは、作詞作曲にとどまらず、ライブ演出やジャケット、Music Videoの制作など多岐にわたる。さらに最近ではラグジュアリーセレクトショップ「RESTIR」と共同で、ファッションブランド「アイディーエルエムエス. クリエイティブ ディレクション バイ リステア エディション(IDLMs. CREATIVE DIRECTION BY RESTIR EDITION)」を設立するなど、ファッションと音楽との垣根を超える新たな動きが注目を集めている。
2ndアルバム「FASHION」/I Don't Like Mondays.
発売日:2016年09月28日形態:初回限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD only)
【収録曲】
01. Introduction
02. Crazy
03. Don't look back
04. Game over
05. Sorry
06. Marry me
07. Right before sunset
08. Tonight
09. Fashion
10. Stranger
11. Girlfriend
12. Freaky boy
13. Life
【初回限定盤DVD】
[music video]
1. Sing
2. Love Yourself
3. Girlfriend
4. Sorry
5. Tonight
6. Crazy
[bonus track]
7. Sorry another edition
8. Behind the scene
I Don't Like Mondays. 2ndアルバム「FASHION」発売記念ライブ
日時:2016年10月2日(日)14:00~場所:タワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」
ワンマンツアー「I Don't Like Mondays. “FASHION” 1st Tour」
[SOLD OUT]2016年10月30日(日) 宮城・HooK SENDAIOPEN 17:30 / START 18:00
2016年11月3日(木・祝) 福岡・DRUM Be-1
OPEN 17:30 / START 18:00
2016年11月12日(土) 大阪・Music Club JANUS
OPEN 17:30 / START 18:00
2016年11月13日(日) 愛知・名古屋 APOLLO BASE
OPEN 17:30 / START 18:00
-FINAL- 2016年11月19日(土) 東京・Zepp DiverCity (TOKYO)
OPEN 17:30 / START 18:30
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