大原櫻子“今”だから歌いたい曲、成長と変化…求められていることも考えた<モデルプレスインタビュー>
歌手で女優の大原櫻子(20)が待望の2ndアルバム『V(ビバ)』を6月29日にリリースする。1stアルバム『HAPPY』(15年3月)から1年3ヶ月、その期間の成長と変化、このアルバムに込めた想いなどを聞いた。
今の“さくちゃん”にピッタリなタイトル
― 1stアルバムのタイトルが『HAPPY』で今回が『V(ビバ)』。このタイトルに込めた意味を教えてください。大原:全曲入れてからタイトルは決めました。最初に“V”という字を提案しましたが、理由は2ndアルバム、20歳、それから『サイン』という曲がリード曲になるんですけど、サインは“V”って言うなって。この“V”の形が今の私に共通していて、“V”いいと思ったんです。でもこれファイブとも読めちゃうんですよね。なので読み方をどうしようかってなった時に、スタッフさんと話し合って「頭文字が“V”の単語をとにかく集めよう」となりました。ビーナス(Venus)、ビタミン(Vitamin)、ビクトリー(Victory)などいろいろあった中、『HAPPY』もシンプルでしたので、「シンプルかつ私らしいものってなんだろう?」と考えた結果、『V(ビバ)』(※イタリア語でviva、喜びを表すバンザイ!)になりました。
― いろんなタイプの曲が収録されていますが、すべての曲のプロデュースを手がける亀田誠治さんからは2ndアルバムの制作にあたって何かお話はされましたか?
大原:私の中にバラエティーに溢れるアルバムにしたいという想いがあって、それは亀田さんも同じでした。亀田さんは「さくちゃんの一皮むけた作品になるから『勇気と微笑み』を入れたい」と言って下さっていて、私は『サイン』を推していたので、その2曲からアルバムを組み立てていきました。すべてのストック曲の中から、私がどうしても『サイン』を入れたかったのには理由があって、この曲はもう2年前、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』から少し経った時にいただいたのですが、その頃は『明日も』や『うたうたいのうた』、『頑張ったっていいんじゃない』とか元気な曲を歌っていたので、亀田さんから『サイン』をいただいた時、すごく新鮮に思ったことを今でも覚えています。しかも歌詞がそれまでみたいに「~しようよ」とか「そばにいるよ」「元気になるよ」ではなくて、まず最初に「モスグリーンのビルの谷間 グレイの空が 今にも泣き出しそう♪」って小説を読んでいるような、全体の曲のイメージはストレートですが、歌詞を一つひとつ見てみると、ストレートに情景を言っているものでもない、というのがすごく大人っぽいなって思いました。でもその時は「もうちょっと大人になってから歌いたいな」って。今回、20歳になって初のアルバムということで「今、歌いたい!」そう強く思ってアルバムのリード曲にしました。
“新しい大原櫻子”もたっぷり
― “新しい大原櫻子”を提示できる楽曲として相応しいですね。大原:そうなると嬉しいです。これまでの大原櫻子を見てくれていた方々は「これをリード曲にしたんだ」って思うかもしれませんが、メロディーはちょっとグレーっぽいというか、ちょっともやっとした要素が入りつつも、サビはすごく明るいし、聴いた時には心が晴れる曲だと思うので、ぜひ聴いてほしいですね。
― このほかの収録曲からも“新しい大原櫻子”を出せている楽曲はありますか?
大原:新しいって思うのは、最後の曲に選んだ『Scope』ですね。これは亀田さんの作曲ではなくて、亀田さんの右腕でもある小名川高弘さんが作曲してくれました。『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の最終審査で路上ライブをしましたが、その時にも演奏してくださった方なんです。小名川さんから「こんな曲作ったから聴いてみて」と言われて聴いたら、メロディーラインも今までにない感じで、歌詞も本当に素晴らしくて。「これは最後にぜひ持ってきたい!」「新しい一面を見せられる!」って思いました。
― 8月5日からは全国ツアーも始まります。ライブを意識した楽曲はありますか?
大原:それこそ『Scope』はライブ意識も高い曲です。あとは『September』もライブで早くやりたいですね。
成長と変化…大原櫻子に求められているものとは?
― 1stアルバムから2ndアルバムまで約1年3ヶ月、初の紅白歌合戦、そして初の舞台、たくさんのことを経験した中で、成長の実感はありますか?大原:紅白は私の中でとても大きな出来事でした。ぜひ途切らせることなく今年も来年も出続けたいなって思います。舞台も稽古を含めて5ヶ月と長かったので、自分自身、とても成長することができたと思います。先日、稽古初日のビデオを観たんですけど、よく今までこれでお芝居をしていたな、って…(苦笑い)。
― きっとこれまでがむしゃらに突っ走ってきたと思うんですけど、心に余裕みたいなものは生まれてきましたか?
大原:生まれたと思います。一つひとつに対して丁寧にできるようになりました。舞台が終わってから、一度落ち着いて自分を見返せる時間がありましたが、「自分はどういう風に見られていて、何を求められていて、自分は何をしたいんだろう」ということをすごく考えました。アルバム制作にもそれは反映されていて、一曲目に『踊ろう』を持ってきたのは、アルバムを聴いてくださる方には、もちろんこれまでのファンの方もいらっしゃいますし、新しく聴く方もいらっしゃる、としたら「今までの曲を裏切りたくない」って最初に思ったんです。『踊ろう』は明るくてキャッチーな曲で、一番ぴったりだと思いました。リード曲は『サイン』ですが、それを一曲目に持ってくるのは私ではない、ということもこのアルバムを制作する中で発見できました。
― 最後にファンにメッセージをお願いします。
大原:2ndアルバムでは1stにはなかった大人っぽさが多く入っています。音楽を楽しみながら、それにプラスしてメロディーと歌詞に聴き入ってほしいです。でも楽しい曲ももちろん入っています。とにかくバラエティーに富んだアルバムになっているので、そのストーリーについてきていただけたら嬉しいです。
――――デビュー当時に比べてグッと大人っぽくなった。「少しずつ一皮むけていっているなって。外見的なこともそうなんですけど、いろんな経験から内面が強くなっていると感じます」(マネージャー談)。常に身近で見ている人の評価に少し照れた大原。歌手と女優、二足のわらじを履きながら大学にも通う。「プライベートの時間もあって、気づくことがあります。今までって『お仕事のことばっかり考えなきゃ』って思っていたんですけど、ハタチになって心に余裕を持つことってすごく大切だなって思うようになりました。今までできなかった表現を常に模索していきたい」。まだ大人になりたてのハタチ。感性を磨いていく過程に、まだまだいろんな“サクラ”を咲かせていく。(modelpress編集部)
2ndアルバム『V(ビバ)』
2枚目のアルバムとなる今作は、2015年7月リリース『真夏の太陽』、『映画ちびまる子ちゃん』挿入歌となった11月リリース『キミを忘れないよ』、そしてコロプラ「白猫プロジェクト」CMソングの2016年6月1日リリース『大好き』を含む、計13曲を収録。初回限定“VIVA 盛盤”は昨年11月12日に開催された「大原櫻子2nd TOUR 2015 AUTUMN ~秋櫻タルトを召し上がれっ☆~」(@Zepp DiverCity)のツアーファイナル公演を完全収録。初回限定“ミラクルミラー盤”には、アルバム収録曲『サイン』の楽曲に基づいた本人主演のショートムービー(約30分)が収録されたDVDが付属。<収録曲>
M 1.踊ろう
M 2.大好き ※コロプラ「白猫プロジェクト」CMソング
M 3.キミを忘れないよ ※「映画ちびまる子ちゃん」挿入歌
M 4.勇気と微笑み
M 5.メロディー ※コロプラ「白猫プロジェクト」CMソング(2015年12月~2016年1月)
M 6.真夏の太陽 ※コロプラ「白猫プロジェクト」CM ソング(2015年7月~8月)
M 7.こころ
M 8.サイン ※リード曲
M 9.トレモロレイン
M10.Dear My Dream ※日テレ系女子駅伝・マラソン中継応援ソング(2015年)
M11.君になりたい
M12.September
M13.Scope
☆All Songs Pr oduced by 亀田誠治
大原櫻子(おおはら・さくらこ)プロフィール
1996年、東京都生まれ。20歳。2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで抜てきされ、スクリーン&CD同時デビュー。2014年には、女優として「日本映画批評家大賞“新人賞”」を、シンガーとして「第56回輝く!日本レコード大賞“新人賞”」をダブル受賞。2015年、1stアルバム『HAPPY』を発売。ウィークリーチャート初登場2位で10万枚を突破しゴールドディスクを獲得した。その後、フジテレビ系月9ドラマ『恋仲』への出演や、全12公演の2ndツアー(全公演即日完売)を行う。年末にはソロデビュー満1年での『NHK紅白歌合戦』への出場を果たし、紅組トップバッターに抜てきされる。今年1月からは初のミュージカル「地球ゴージャス」プロデュース公演へ出演。歌、演技にプラスしてダンスも披露し、高い評価を得た。6月1日に5thシングル『大好き』を発売。7月からはフジテレビ系“月9”ドラマ『好きな人がいること』への出演も決定している。さらに8月5日からは全16公演の全国ツアーもスタート。ツアーファイナルは10月4日・5日の2DAYS、自身初となる東京・日本武道館で行う。ツアー終了後には、楳図かずお原作のミュージカル『わたしは真悟』へ出演する。もっと詳しくみる
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