雑誌「Ranzuki」を卒業したちぃぽぽ(C)モデルプレス

ちぃぽぽ「すごく悔しい思いをした」激動の3年半 「Ranzuki」卒業で感じた思い&今後を明かす モデルプレスインタビュー

2016.03.30 11:00

モデル“ちぃぽぽ”こと吉木千沙都。雑誌「Ranzuki」から生まれた彼女が、28日に東京・SHIBUYA CLUB QUATTROにて行われた「Ranzuki ちぃぽぽ卒業イベント」を最後に、同誌から卒業した。専属モデルとして3年半走り続け、昨年は12ヶ月連続表紙を飾るなど同誌の“顔”として多くの人々に愛された。そんなちぃぽぽの卒業を惜しむ声は、今もなお後を絶たない。モデルプレスではイベントを終えた直後の彼女に、これまでの思いや今後の活動について尋ねた。

  

ちぃぽぽ、卒業の実感「ついに終わっちゃった」

― 「Ranzuki」のご卒業おめでとうございます。

ちぃぽぽ:ありがとうございます。

― イベントを終えて、今どのようなお気持ちですか?

ちぃぽぽ:これで本当に終わりなんだなぁ~ってじわじわ実感が湧いています。それまでは、撮影が終わった時も「まだイベントもあるしみんなに会える」って思ってたし、卒業イベントも3ヶ所周らせてもらっていたので。その度にいつも「イベントが終わってどうですか?」って聞かれてたんですけど、まだあるし、実感ないなって思ってて。でも今日ついに終わっちゃったなって、じわじわ来てます。

― ちぃぽぽさんがステージに立った時、会場がピンク一色でしたね。その景色を見てどう感じられましたか?

ちぃぽぽ:もう、感動!事前にファンの子が「サイリウムの色何色が良い?」って聞いてくれて、ピンクが好きだから何気なく「ピンクかな」って答えたんです。一部の私のファンの子が持って来て振ってくれるのかと思っていたら、全員が持ってくれていたので、すごい感動しちゃって…。

― それは感極まりますね。

ちぃぽぽ:はい。嬉しかったです。

「すごく悔しい思いをした」在籍3年半の軌跡を振り返る

― 卒業ステージでは「あっという間の3年半だった」とお話しされていましたが、改めてちぃぽぽさんにとって「Ranzuki」での3年半は、どのようなものでしたか?

ちぃぽぽ:本当にあっという間だったんですけど、ひとつひとつを振り返ってみるとすごく長かった。普通の女子高生から読者モデルになって、そこから「関東高1ミスコン」で賞をいただいて、それがきっかけで「Ranzuki」の専属モデルになって…。でも最初はビューティーページにしか出られず、全然誌面に載れなかった。ずっとファッションページに出たいなと思いつつも、3~4ヶ月くらいはビューティーの企画しかなくて、すごく悔しい思いをして。でもだんだんと表紙にも出させてにもらえるようになった。なっちゃん(斉藤夏海)が卒業して「Ranzuki」を背負うことになったり、ギャルからナチュラルに変わったり、この3年半の中ですごく目まぐるしい変化があった。だからあっという間だったけど、すごく濃い3年半だったなと、振り返って思います。

― 普通の女子高生では経験しないようなことも多かったと思いますが、辛かったこともありましたか?

ちぃぽぽ:学校だけではなかったので、やっぱり「辛いな」って思った時期は、正直ありました。

― それを支えてくれたのは、ファンの方や周りの方ですか?

ちぃぽぽ:そうですね。家族はもちろん、友達にもすごく話を聞いてもらっていたし…。でもやっぱり、ファンの子が応援してくれているから続けられたのかな?っていうのが一番にある。多分応援してくれる子がいなかったら、「もういいや」って辞めちゃってたと思うので、この3年半続けられたのはファンの皆さんのおかげでもありますね。

― ちぃぽぽさんが「Ranzuki」で残せたものはありますか?

ちぃぽぽ:え~!何だろう?残せたもの…。私はあまり“先輩”っていう役割をしていなかったから、後輩の子に教えたことってすごく少なかったと思うんですよね(笑)。

― では、これからR’sに受け継いで行ってほしいものや、変わらないでほしいものはありますか?

ちぃぽぽ:仲の良さは変わらないでほしいなって思います。よく聞かれるんですけど、「Ranzuki」は本当にみんな仲良くて、ギスギスした感じが全くないので、それが良さだと思います。先輩モデルの鈴木あやさんは、雑誌に出ていた時期は重なっていないんですけど、仕事でお会いした時にはすごく良くしていただいたので、そういう部分はずっと変わらないでほしいです。

R’sへ「仲の良さは変わらないで」/ちぃぽぽ(C)モデルプレス

今後の活動に言及 “新たなちぃぽぽ”誕生?

― 次の雑誌の専属モデルにはまだ決まっていないとのことですが、今後もモデル活動を続けていきたいですか?

ちぃぽぽ:そうですね!「モデル辞めるの?」って聞かれることが多いんですけど(笑)、これからも辞めずにモデルを続けていきます。

― ステージの挨拶では「大人なちぃぽぽを見せていきたい」ともお話しされていましたね。

ちぃぽぽ:「Ranzuki」ではパステル系で可愛いガーリーな感じが多かったんですけど、私服は意外とこういった大人な感じが多いので。今までは「ちぃぽぽはこうであるべき!」っていうのが自分の中にあって、みんなの前に出る時はパステルの服を着るとか、イメージを崩さないようにしていたので、こういう服を着てたりすると意外って言われるんですよ。なので、これからはちょっとずつ新たな部分も出していけたらと思います。等身大の自分、ありのままの自分を出していけたらいいですね。

― 大人というとセクシーさも含まれますが、今後グラビアに挑戦するなんてことは?

ちぃぽぽ:ないですね、おっぱいがないので!(笑)。ちょっと足りないかなぁって感じですね。

― そうなんですね(笑)。今後は「Ranzuki」という肩書きがなくなりますが、それに対する不安はありますか?

ちぃぽぽ:正直、不安はあります。私の場合は、一番最初の雑誌が「Ranzuki」で、この雑誌を卒業して次の雑誌に行くというのも初めてなので、ちょっと不安です。

憧れは「紗栄子さん」―ちぃぽぽが描く今後のビジョンとは

ちぃぽぽ(C)モデルプレス
― 今後のビジョンや、「この人みたいになりたい!」というような憧れの像などはありますか?

ちぃぽぽ:モデルも続けていきたいんですけど、女性として、結婚して家庭を持ったりもしたいので、紗栄子さんみたいな家庭とお仕事を両立できるような女性になりたいです。でもこの前占いに行ったんですけど、結婚するのが28歳って言われちゃったので(笑)、あと9年くらいあるんですよ!なので、あと9年はお仕事を出来るところまでバリバリ頑張ろうかなと思っています。

― 理想的な年齢ですね!子供の人数も言われたり?(笑)

ちぃぽぽ:それは言われなかったです!「28歳で結婚するね~」って。でもいっぱい結婚する線があるっぽいです…(笑)。いずれは家庭を持ちたいですね。

夢を叶える秘訣

― では、「Ranzuki」をご卒業されたちぃぽぽさんが今思う、“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。

ちぃぽぽ:言葉にすること。思っているだけじゃ叶わないし、夢って自分一人の力じゃどうにも出来ないことってやっぱりあると思う。今までは「行動に移す」って言ってたんですけど、行動に移すのはもちろん、どんどん周りの人に言っていって、協力してもらったりすることも必要なのかなって、今回卒業したことをきっかけに改めて思いました。いろんな人に支えられて今の自分があるなって、改めて感じたんです。自分の夢を話すことは恥ずかしいと思うけど、どんどん発信していった方が夢に近づけると思います。

― 最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

ちぃぽぽ:「Ranzuki」、ついに卒業してしまいました。初期から応援してくれている方も結構多くて、イベントに来てくれる方も3年半ずっと応援してくれて…。そんな長く応援してくれることって簡単なことじゃないし、労力のいることだと思うので、本当に感謝だなって思います。今日のサイリウムの景色を見た時は、「あぁ本当に頑張って来て良かったな」って、素直にすごく嬉しかったです。私は「長所がない」ってずっと言われていたし、「これが絶対好き!」っていう特別なものもないし…。わりと普通というか、何も取り柄のない私を、たくさんの方が応援してくれてすごくありがたいし、もっともっと頑張らなきゃなって、今日のステージに立って改めて思いました。頑張ります!

― ありがとうございました!

みんなが憧れの眼差しで見つめる彼女自身は、「長所がない」「取り柄がない」と謙遜し続け、その姿は良い意味で「先輩らしくない」。そんな彼女が「Ranzuki」というステージから降り立ち、次の場所でどんな顔を見せてくれるのか。“新たなちぃぽぽ”に出会えるその時を、楽しみにしたい。(modelpress編集部)

ちぃぽぽ(C)モデルプレス

吉木千沙都(よしき・ちさと)プロフィール

愛称:ちぃぽぽ
生年月日:1997年3月18日
血液型:A型
身長:155cm
体重:42kg
特技:ダンス

2012年8月に行われた「関東高1ミスコン」で準グランプリを獲得し、「Ranzuki」でモデルデビュー。2012年12月号より専属モデルに加入。2013年12月号以降に同誌が大きくリニューアルしてからの活躍はめざましく、2015年には12ヶ月連続表紙を飾るなど、看板モデルとして活躍。昨年8月には、自身初のフォトブック「I am ちぃぽぽ。」(ぶんか社)を発売。2016年3月発売の「Ranzuki」5月号にて、同誌から卒業した。

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