モデルプレスのインタビューに応じた古川雄輝(C)モデルプレス

“ちょっと成長した古川雄輝”をお届け 6年越しの念願叶う「大パニックですよ」 モデルプレスインタビュー

2016.03.24 07:00

俳優の古川雄輝(28)が、モデルプレスのインタビューに応じた。3月25日~4月10日まで、世田谷パブリックシアターにて主演舞台「イニシュマン島のビリー」が上演。古川にとって、約2年ぶりとなる舞台。フジテレビ系月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」、映画「ライチ☆光クラブ」など、多彩な作品で全く違う顔を見せてきた古川が、次に演じるのはハリウッド映画への出演を夢見て、島を飛び出す主人公だ。身体にハンディキャップを抱え、アイルランドの孤島に暮らす17歳の少年を、初々しく演じていく。

  
同舞台は、1996年に初演されたマーティン・マクドナーの悲しくも切ないブラック・コメディ。2014年には、ダニエル・ラドクリフ主演でブロードウェイでも上演された傑作。森新太郎監督が演出を務め、共演には鈴木杏、柄本時生、山西惇、江波杏子とそうそうたる面々が名を連ねる。

常に冷静な古川だが、今回の舞台には「緊張しています」と何度も口にした。今回のインタビューでは、その胸の内にさらに迫っていく。

2年ぶり挑戦に「緊張」

― 2年ぶりの舞台ということですが、心境を教えて下さい。

古川:あまり慣れていないので、舞台の現場というだけで緊張します。色々な作品に出演させていただく際、「プレッシャーはありますか?」とよく聞かれ「あまり感じないです」と答えることが多いんですが、今回はとても感じています。主演だし、共演者も実力派の方々ばかりなので。本読みの段階で、本当にみなさんすごかったんです。

― 現場でもその空気を感じていると。

古川:追いつかなきゃって思いますね。さらっと何でもできてしまう方々で、演出の指示にも臨機応変に対応していて、さすがだな~と…。僕は自分のことでいっぱいいっぱいになってしまって、まだまだです。

― 今年は映画「ライチ☆光クラブ」(2月公開)もそうでしたが、今回の舞台でも新たな顔を観ることができそうですよね。

古川:そうですね。「ライチ☆光クラブ」とは違った意味で新しい自分をお届けできると思っています。ただ、ハンディキャップを持っているけれど、中身は普通の17歳の少年なので、外見に囚われ過ぎずに役作りをしたいです。

6年越しの念願叶う「弱いウサギがピョンピョン入れられたみたいな感覚」

― 森(新太郎)監督と実際にご一緒してみていかがですか?

古川:かなり明確な指示を出す方なので、それに従って行くだけだなと身を委ねています。実は、以前にとあるスタッフさんから、森さんの舞台がすごいから「いつか作品に出演させたい」って言われて。6年くらい経っているんですが、「叶ったな」と思い出しました。

― 6年越し!ついに、ですね。

古川:「絶対出た方がいい!」って本当に何度も何度も言われていたんです。今回、森さんも含めキャストの方もいい意味でモンスターだから、その中に弱いウサギがピョンピョン入れられたみたいな感覚です(笑)。

― なるほど(笑)。舞台は、「体力が勝負」とよく聞きますが、今回のために何かトレーニングはされましたか?

古川:ハンディキャップを持っている役ということで、あまり動けないし走り回れないし、「筋トレしなくていいだろう」って挑んだら、脚を逆に曲げているので負担がすごくて…。骨盤がずれるんじゃないかってくらい。ストレッチとかちゃんとケアしなきゃって稽古初日は焦りました。

焦りに緊張…「大パニック」!“ちょっと成長した古川雄輝”の姿をお届け

― 焦りに緊張…いつも冷静な古川さんのイメージとは違う一面がこの舞台では出ているような…。

古川:大パニックですよ。(舞台の)記者会見も緊張しますし。ただ、本番はあんまり緊張しないタイプなんです。稽古は大変だなと苦労するときもありますが、本番自体は楽しめる。舞台は稽古が好きって人も多いですが、僕はその逆で本番が好きなんです。

― それは何か理由が?

古川:始まってしまえば、変にお客さんのことを意識せずに集中できるから…でしょうか。前にロンドンで舞台をやったときは、38度くらい熱がある状態で出たんですけど、いざ舞台に立ったら熱も引いたんですよ。お客さんの生の反応や声が返ってきて、嬉しくなるんです。

― それが、古川さんの思う舞台の魅力でしょうか?

古川:体力的にもきついんですが、不思議なことに終わったら「またやりたいな」って思うことが多いんです。毎日同じ芝居をしているから、次の日急にやらなくなると「あれ?」って寂しくなるんですよ“ちょっと成長した古川雄輝”の姿をお届けできると思うので、ファンの方にもぜひ楽しんでほしいです。

― ありがとうございました。

意志の強さが力に「答えは変わりません」

飛躍の2015年、そしてその勢いを持ったまま進んでいく2016年。「今年の目標は?」と聞くと、「去年よりも一歩でも良いから前進すること」と答えた。

そして、「僕は毎年それしか言わないので、答えは変わりません」ときっぱり。強い意志を胸に、次なるステップへ。2016年の進化も楽しみだ。(modelpress編集部)

舞台「イニシュマン島のビリー」

演出:森新太郎
主演:古川雄輝
出演:鈴木杏、柄本時生、山西惇、江波杏子ほか

2016年3月25日(金)~ 4月10日(日)
世田谷パブリックシアター

2016年4月23日(土)、24日(日)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

古川雄輝 プロフィール

1987年12月18日生まれ。東京に生まれ、7歳でカナダ・トロントへ。以後11年間海外で育つ。高校入学と同時に単身アメリカ・NYへ。18歳で帰国し、慶應大学理工学部に入学。2009年ミスター慶應に選ばれたことをきっかけに、2010年ホリプロ50周年を記念して開催された新人俳優発掘オーディション“キャンパスターH★50withメンズノンノ”にて演技力を高く評価され審査員特別賞を受賞。ドラマ「イタズラなKiss~Love in TOKYO」NHK大河ドラマ「八重の桜」、映画「脳内ポイズンベリー」、映画「ライチ☆光クラブ」などに出演。今後は、映画「風の色」「太陽」、主演舞台「イニシュマン島のビリー」が控えている。

【Not Sponsored 記事】

もっと詳しくみる

あわせて読みたい

  1. 神木隆之介&古川雄輝の2ショットプリクラに反響殺到「仲良すぎ」「最高です」

    モデルプレス

  2. 神木隆之介×古川雄輝の見つめ合いトークに黄色い歓声&悲鳴

    モデルプレス

  3. 古川雄輝、初冠番組で「イメージを壊したい」

    モデルプレス

  4. 古川雄輝×小島梨里杏「2人の間でしか生まれない何かがあった」Crystal Kayとコラボで切ないラブストーリー

    モデルプレス

  5. 古川雄輝を絶賛「気持ち良く眠りにつけそう」 “先輩”鈴木杏が新たなススメ

    モデルプレス

  6. 古川雄輝、英語力活かしハリウッド進出狙う?2年ぶり挑戦は「非常にプレッシャー」

    モデルプレス

おすすめ特集

  1. K-1 GIRLS 2025×ミスモデルプレスオーディション!エントリー受付中

    特集

  2. 3月のカバーモデルは「女神降臨」Koki,

    特集

  3. 「2025年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  4. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  5. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  6. モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」

    特集

  7. インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

  8. "史上最大級のファッションフェスタ"TGC情報をたっぷり紹介

    特集

  9. バケーションパッケージを使ったパークでの2日間の様子をご紹介!

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    【KAWAII LAB.(カワイイラボ)チームピンク】村川緋杏・栗田なつか・桜庭遥花は「系統の違うバブ」特典会後のプライベート交流も告白<インタビュー連載Vol.1>

    モデルプレス

  2. 02

    【KAWAII LAB.(カワイイラボ)チーム紫】なかなかプライベートの予定合わず SWEET STEADY塩川莉世「先輩が手強いんです」<インタビュー連載Vol.2>

    モデルプレス

  3. 03

    吉岡里帆「御上先生」生徒役キャストから刺激 間近で見て驚いた“圧巻の芝居”明かす【インタビューVol.3】

    モデルプレス

  4. 04

    超ときめき宣伝部・菅田愛貴、念願叶い号泣 母との写真集共演の裏側も語る「何回も断られた」【「すのあき」インタビュー前編】

    モデルプレス

  5. 05

    福本莉子&SixTONESジェシー、不安を乗り越えた役作り「自分でもときめいちゃいました」胸キュンシーン裏側語る【「お嬢と番犬くん」インタビュー】

    モデルプレス