「家族ノカタチ」上野樹里コーデが可愛くて真似したい!ポイントを徹底解説/画像提供:TBS

「家族ノカタチ」上野樹里コーデが可愛くて真似したい!ポイントを徹底解説<ドラマファッションチェック>

2016.03.13 15:30

SMAPの香取慎吾が主演を、女優の上野樹里がヒロインを務めるTBS系ドラマ『家族ノカタチ』(毎週日曜 後9:00)。香取演じる結婚しない39歳独身“こじらせ男子”の主人公・永里大介と“パワフル”親父・陽三(西田敏行)、上野演じるバツイチで“もう結婚しないヒロイン”熊谷葉菜子とそこに入り浸る母親・律子(風吹ジュン)の特殊な事情を抱えた2組の親子を中心に、毎週ドタバタ劇が繰り広げられ好評だが、仕事のオンとオフで様々なアイテムを着こなす葉菜子のファッションも大きな見どころ。「真似したい」「可愛い」「ブランドが知りたい」など絶賛の声が上がっている葉菜子のコーディネートについて、スタイリングを担当した遠藤和己氏、さらに上野本人に話を聞いた。

  

スタイリストが“葉菜子ファッション”を徹底解説

― スタイリングの方向性を教えてください。

上野樹里「家族ノカタチ」より/画像提供:TBS
遠藤氏:企画書や台本を読んだところでイメージを広げていったのですが、まずは、仕事のオンとオフのメリハリは付けようと考えました。バリバリ仕事の出来る女性という設定のほか、仕事を離れたところでは、本来の葉菜子の内面や女性らしさがイメージできたので、オフでは全体的に柔らかい印象の服を、一方、仕事のシーンではスタイリッシュな女性に見せたいという考え方です。

また、服の素材感には特別に意識はしていませんが、色味に関してはかなり意識しています。例えば、シックにまとめるのか、それとも明るい色を足すのか。シルエットや形としてはオトナっぽいけど、色の合わせ方や差し色の使い方で女性らしさを前に出せるので、そこは意識しています。

― スタイリングのコツをありますか?

遠藤氏:具体的にどんなブランドの服を使っているかというと、セレクトショップの「エストネーション」や「ビームス」が展開しているオトナ向けのブランドライン「デミルクスビームス」のほか、「アキコオガワ」などなど、数十社は使っています。中には10万円以上するようなコートもありますし、ファストファッションブランドも取り入れています。

それらいろんな服を組み合わせているのですが、特に女性は毎日同じような格好をしている人は少ないでしょうし、「今日はこの組み合わせでいこう」といったように、皆さんもいろんな組み合わせを楽しんでらっしゃると思うので、葉菜子のスタイリングも、ごく普通の感覚をベースに、同じ服を別の組み合わせで着回しして使っているシーンもあります。

葉菜子のスタイリングのポイントを強いて言うとするなら、葉菜子の年齢設定は32歳なのですが、一般的な32歳の女性よりは、仕事に向かう服の選び方が、ほんの少しオトナな選択かもしれませんね。割とシンプルなデザインの服を使うことが多いのですが、例えば、膝丈のタイトスカートなどは、葉菜子と同年代の女性で履いてらっしゃる方は少ないと思います。

それと、色の組み合わせはポイントかもしれません。黒いジャケットの下は白いブラウスやカットソーなど、無難にまとめてしまう方は多いと思うのですが、そこに明るい差し色を加えるだけで、シックな印象が華やかなものへと変わるので、そんなところは意識しています。ただし、やり過ぎるとガチャガチャしてしまうので、そこは注意したいところですね。マフラーもよく使うのですが、首に巻くほか、チェスターコートの襟に沿わせたりすると少し格好良くなります。

また、持ち道具の高野さんが用意してくれるクツやカバン、アクセサリーなどのアイテムが、衣装に説得力を持たせるというか、葉菜子というキャラクターを実際に存在しているように見せてくれていると思います。「次はどんな服を着せますか?」と、いつも聞いてくれて、それを伝えると、その服装にマッチするものを用意してくれるんです。

葉菜子のオフの部分に関しては、仕事から開放された感じを出したいので、仕事でのシーンとは真逆の、ふんわりとした印象の服を選んでいます。ブランド名を言うと「45rpm」や「デンハム」「マッシュスタイル」などでしょうか。部屋着やパジャマは「ジェラードピケ」や「ツモリチサト」を使っています。

― 葉菜子以外の衣装についてはいかがでしょうか?

遠藤氏:水原希子さんが演じている莉奈に関しては、お嬢様育ちというキャラクター的なところから、各話毎回、違う衣装を探して使っています。水原さんのキャラクターもあると思いますが、「これは普段は着ないだろう」という服でも、自然と着こなしてしまうのはさすがですね。

風吹ジュンさんが演じる律子の服に関しては、衣装合わせの時、風吹さんがイメージされている律子さんの衣装のお話を聞いてそれを参考にしつつ、律子と葉菜子は「赤毛のアン」が好きという共通項があるので、オフの葉菜子と律子の衣装の方向性を似せている部分もあります。

今回の衣装としては、特に高級な部分を狙っているのではなく、皆さんが普段着ている服装の感覚に近いところから、ほんの少し上の部分を目指しているとも言えます。特別、高級なものを集めているわけでもありません。ただ、上野さんをはじめ、皆さんスタイルも良いので、実際以上に良く見えている部分はあるでしょうし、自分も選びがいを感じています。

上野樹里が語る“葉菜子”

― 葉菜子の衣装の印象について教えてください。

上野:商社に勤めている葉菜子は営業もするでしょうし人と会う機会も多いので、いわゆるOLのスーツスタイルではなくて、女性らしい華やかな服装を意識していると思います。仕事での“攻めの姿勢”みたいな印象を持っています。自分のやるべき仕事はしっかりやって、仕事から離れたオフには、ナチュラルな雰囲気の服装だったりメガネをかけていたりと、オンとオフの差は明確に出ていますね。

皆さんも普段着と仕事着は違うと思いますが、私自身も、仕事関係で人と会わなければいけない時に着る服と、プライベートではデニムやスウェットなどといった楽な感じの服装と、オンとオフでは違う服装を選んでいます。そこは葉菜子も同じで、そんなところはリアリティーを感じてもらえるところだと思います。

衣装担当の遠藤さんとは「ウロボロス」でお仕事をさせていただきましたが、あの時は刑事の役ということもあって、モノトーンを基調としたスタイリングで、今回の葉菜子の方向性とは真逆のものでした。そんなこともあって、今回はいろいろ遊べる部分があるので、楽しさを感じています。

― 葉菜子はどんな女性でしょうか?

上野:特に変わった部分を持っている女性ではなくて、どこにでもいるごく普通の女性だと思います。強いて言えば、“クレーマーハナコ”という設定がありますが、これは葉菜子自身は意識していないと思っていて、ある意味、葉菜子が抱えているコンプレックスの表れだと思います。周りに対して良かれと思いクレームを言っていると、葉菜子は自分では思っているのですが、それは結婚を諦めていることや年齢的なことなど、葉菜子のコンプレックスに因るところがあると思います。

その一方で、葉菜子は天然なところもあります。本当は子供好きというところも、葉菜子の女性らしさを感じさせるところだと思いますし、人としての優しさも十分に持っている人なので、葉菜子を演じる上で、ただキツい女性に見えないよう意識しています。

葉菜子のオフの部分では、葉菜子が本来持っている“女の子らしさ”が現れていると思います。部屋にある家具などもウッディなものが多く、「赤毛のアン」が好きという葉菜子のキャラクターを感じさせるものですね。

― 葉菜子を演じる上で気を付けているポイントはありますか?

上野:撮影に入る前は、キャリアウーマンということで髪色も黒くしていましたが、葉菜子の性格や背負っているコンプレックス、年齢的なことなどを考えると、葉菜子は振り切った部分を持っていると思いましたし、自分を明るく見せたいと思っていると考えたので、髪色も明るく変えました。衣装担当の遠藤さんが用意してくれる衣装も、私が考える葉菜子の方向性にマッチしたものばかりなので、葉菜子というキャラクターが明確になったと思います。

結婚しないで一人で生きていくと決めた女性ですし、自分で稼いだお金を自由に使ってそれなりに楽しい時間を過ごしていると思うので、そんな振り切り具合を出せたらいいと思いました。

― 葉菜子のお気に入りのスタイリングは何ですか?

上野:コートの着こなしは気に入っています。大きめのシルエットで襟も大きめで、ざっくりと羽織る感じなのと、首元がすっきりしていてアクセサリーも見せられるところは良いと思います。これはオンオフどちらも同じで、普段着の場合も、シンプルな服の上にざっくり羽織る感じで合わせています。

第9話あらすじ/13日放送

西田敏行、水野美紀「家族ノカタチ」第9話より/画像提供:TBS
恵(水野美紀)の看護学校合格祝いをかねた陽三(西田敏行)と浩太(高田彪我)らの送別会パーティーも一段落、大介(香取慎吾)が、いつ焼津へ帰るのか陽三に聞いたところ、突然、陽三は死期が近づいていることを告白。医師で陽三の旧友・シゲ(森本レオ)によると、進行性の肺がんで、がん細胞が身体のあちらこちらに転移しているという。夏まで生きられるかわからないという言葉に、葉菜子(上野樹里)や律子(風吹ジュン)らは絶句する。一方、大介は至って平静を装うのだが…。

我妻三輪子、荒川良々「家族ノカタチ」第9話より/画像提供:TBS
そんなある日、大介らが開発に関わった商品がベストデザイン賞に選出された。社内報で取り上げたいと、広報部の取材を受ける企画開発部の面々。その時、取材に来ていた広報部の女性社員・加絵(我妻三輪子)が「私のことを覚えていますか?」と佐々木(荒川良々)に声をかけてきた。加絵に覚えのない佐々木だったが、実は、先日のお見合いパーティーに、加絵も参加していたという。

(modelpress編集部)

情報提供:TBS

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