加藤ミリヤ、『ディア ロンリーガール』から10年…訪れた変化「恋愛が1番じゃない」 モデルプレスインタビュー
2015.11.25 17:00
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アーティストの加藤ミリヤ(27)がモデルプレスのインタビューに応じた。2004年9月に歌手デビューを果たし、2005年3月に『ディア ロンリーガール』をリリース。当時、この曲を聞いた女子高生たちの間で衝撃が走った。大人とのぶつかり合い、自分の行く道への葛藤…。まさに、当時の女子高生たちのリアルな気持ちを代弁していた。そして、『ディア ロンリーガール』がきっかけで加藤は“女子高生のカリスマ”と称されるようになり、歌手人生において「ターニングポイント」になった曲という。
「この曲のおかげで同世代の女の子たちが私に興味を持ってくれたきっかけになったんです。そのとき、初めて自分の音楽を必要としてくれる女の子の姿が見えた気がしました」。以降、同世代のリアルな本音を投影された歌詞と、加藤の生き様は同世代の女性から圧倒的な支持を受けるようになった。
それから10年…、『ディア ロンリーガール』の10年後を歌った新曲『リップスティック』が11月25日にリリースされる。「同世代に向けた曲を書きたいなとずっと思っていました。そしたら『ディア ロンリーガール』からちょうど10年だなと思って、あれから10年後を書こうとひらめいたんです」ときっかけを明かし、「かっこよく生きたい女の子が本当のことを言えない…。大人になったら簡単に甘えられなかったり、辛いと言えなかったり、でもちょっとかまってほしいとか。自分の幸せって自分の価値観で本当は自分で決めるべきなんですが、SNSが普及したことによってブレやすい時代になってしまったと思います。だからこそ、『自分はこれが自分らしい生き方なんだ』というふうにみんなにも思ってもらいたです」と『リップスティック』に込めた想いを語った。
「相当変わりましたね。やっぱり恋愛が1番じゃなくなった。恋愛で無理はしなくなりました。それ以上に大切にしなくちゃいけないことが仕事で、仕事をしている自分が生きがいだったりすると、何かを諦めなくちゃいけない瞬間があるというか…。20歳くらいまでは何が何でも恋も仕事も遊びも全部をやらなくちゃと思っていたのですが、それは違うなと思うようになって。だから変に無理はしなくなりました」。
それでも恋愛は「あってはほしいもの」という加藤。「自分を女の子として美しくさせてくれるものだと思います。私自身は『辛いんだよ』とか言わなくても気が付いてくれる同じ価値観の人が理想で、相手にもそうであって欲しいです」と持論を展開。「10代の頃は相手のことを何でも知りたかったし、自分のことを何でも知ってほしかった。でも今はある程度距離感があって、まずは相手の人にも仕事をバリバリやっていてほしい。相手にも求めているものがあると思うので自分が1番じゃなくていいし、一生懸命やっていることを頑張ってほしいなと思いました」と10代と比較し、恋愛観の変化を語った。
続けて『リップスティック』というタイトルにした理由についても尋ねてみた。「ファッション感度の高い女の子たちにとって、自分を飾ることが1つの武器になると思うんですよね」と切り出し、加藤にとって“赤リップ”という存在は「ちょっと強くなれる気がするというか、ちょっと素敵になれている気がすると思う」。加藤も自身のライブステージに立つときは赤リップを必ず付けるようにしている。「なぜか強くなれた気がして、ステージに立つのが怖いなという思いを打破できる。だからこの赤いリップスティックの魂には、女の子たちの苦しみや悲しい気持ち、でも前向きな気持ちとかいろんな思いがあって、それをみんなで身に付けて前に進もうとしている。そういうイメージで『リップスティック』というタイトルを付けました」と説明してくれた。
そんな彼女に同世代でも夢を追いかけている女性に向けて夢を叶える秘訣を聞いてみた。「やっぱり自分を愛すること。それが自信にも繋がると思う。私もそのために努力しているし。それに頑張っている人ってめっちゃ輝いて見えるし、輝いているから、『頑張っています!』と言える自分でいることが大事だなと思います。日々劣等感とかを感じたり、自分に対するコンプレックスってあると思うのですが、女の子はみんな持っていて。でもやっぱり生まれてきたからには自分のことを好きでいられると、毎日健やかにいられると思います。私も頑張ります!」。
16歳でデビューした彼女も現在は、27歳という大人の女性。恋も、仕事も、遊びも精一杯やりたい時期だ。その中で何が1番か尋ねると、「自分」と即答。「仕事はそこに含まれてしまうのですが、加藤ミリヤのために自分の日々の生活があるし、日々の努力がある。あとはやっぱり自分だけじゃなくてスタッフみんな含めてチームで動いているので、チームの人生もともにしている。そう思うと今のところ自分のことだけでキャパオーバー(笑)。もちろん恋愛もするんですけど、今は違うかな。別物として考えているので」と、一回りも二回りも成長した“アーティスト・加藤ミリヤ”が輝いていた。(modelpress編集部)
それから10年…、『ディア ロンリーガール』の10年後を歌った新曲『リップスティック』が11月25日にリリースされる。「同世代に向けた曲を書きたいなとずっと思っていました。そしたら『ディア ロンリーガール』からちょうど10年だなと思って、あれから10年後を書こうとひらめいたんです」ときっかけを明かし、「かっこよく生きたい女の子が本当のことを言えない…。大人になったら簡単に甘えられなかったり、辛いと言えなかったり、でもちょっとかまってほしいとか。自分の幸せって自分の価値観で本当は自分で決めるべきなんですが、SNSが普及したことによってブレやすい時代になってしまったと思います。だからこそ、『自分はこれが自分らしい生き方なんだ』というふうにみんなにも思ってもらいたです」と『リップスティック』に込めた想いを語った。
この10年間での変化「恋愛が1番じゃなくなった」
『リップスティック』は恋も仕事も頑張っている女性に向けた一曲。「歳を重ねる毎に自分が1番にやるべきことややりたいことが変わってくると思います。昔はたくさんの友達と会っていても、大人になるにつれて関わっていく人たちって変わっていくし、本気で向き合っている人たちもどんどん減っていく。でも年齢的には、やっぱり仕事も恋もしたいなと思うので、『ディア ロンリーガール』と違って登場人物も変わったんです」。そして、同世代の女性と同じく加藤自身も、この10年で恋愛・仕事・友達・自分…に対する価値観も変化していった。「相当変わりましたね。やっぱり恋愛が1番じゃなくなった。恋愛で無理はしなくなりました。それ以上に大切にしなくちゃいけないことが仕事で、仕事をしている自分が生きがいだったりすると、何かを諦めなくちゃいけない瞬間があるというか…。20歳くらいまでは何が何でも恋も仕事も遊びも全部をやらなくちゃと思っていたのですが、それは違うなと思うようになって。だから変に無理はしなくなりました」。
それでも恋愛は「あってはほしいもの」という加藤。「自分を女の子として美しくさせてくれるものだと思います。私自身は『辛いんだよ』とか言わなくても気が付いてくれる同じ価値観の人が理想で、相手にもそうであって欲しいです」と持論を展開。「10代の頃は相手のことを何でも知りたかったし、自分のことを何でも知ってほしかった。でも今はある程度距離感があって、まずは相手の人にも仕事をバリバリやっていてほしい。相手にも求めているものがあると思うので自分が1番じゃなくていいし、一生懸命やっていることを頑張ってほしいなと思いました」と10代と比較し、恋愛観の変化を語った。
加藤ミリヤにとって“赤リップ”とは
加藤の楽曲は、自身の体験やファンの体験を元に制作することが多い。今回の『リップスティック』の歌詞は「本当に自分の話を書きました」と教えてくれた。「『ディア ロンリーガール』のときも自分のことを書いたので、今、本当にどんなことを思っているのかなと考えました。私は職業柄飾らせてもらうことが日常ですが、たまにどれが本当の自分かわからなくなるときがあって。でも、この職業だからではなく、どんな人でも仕事している自分とプライベートの自分って違うと思います。だからどっちが本当の自分かわからなくなっちゃうけど、どっちも本当の自分なんだよと。仕事はバリバリやっていて、彼氏の前では甘えたくて。この姿を同僚が見たらビックリするだろうなと思うけど、そういう本当の自分を受け入れて欲しいってみんな思っていると思います」。続けて『リップスティック』というタイトルにした理由についても尋ねてみた。「ファッション感度の高い女の子たちにとって、自分を飾ることが1つの武器になると思うんですよね」と切り出し、加藤にとって“赤リップ”という存在は「ちょっと強くなれる気がするというか、ちょっと素敵になれている気がすると思う」。加藤も自身のライブステージに立つときは赤リップを必ず付けるようにしている。「なぜか強くなれた気がして、ステージに立つのが怖いなという思いを打破できる。だからこの赤いリップスティックの魂には、女の子たちの苦しみや悲しい気持ち、でも前向きな気持ちとかいろんな思いがあって、それをみんなで身に付けて前に進もうとしている。そういうイメージで『リップスティック』というタイトルを付けました」と説明してくれた。
同世代の女性に向けて“夢を叶える秘訣”とは
『ディア ロンリーガール』の10年後を歌ったのが『リップスティック』。ということは、この続きとなる10年後の楽曲に期待が高まるところ。「17歳のころ37歳ってすごく大人だと思っていました。でも時代ってどんどん変わっていくと思うで、楽しみだなという気持ちでいっぱいです」と胸を弾ませ、「あと、37歳になっても今と同じパフォーマンスしたいですね。今と同じ声の艶で」と夢を膨らませた。そんな彼女に同世代でも夢を追いかけている女性に向けて夢を叶える秘訣を聞いてみた。「やっぱり自分を愛すること。それが自信にも繋がると思う。私もそのために努力しているし。それに頑張っている人ってめっちゃ輝いて見えるし、輝いているから、『頑張っています!』と言える自分でいることが大事だなと思います。日々劣等感とかを感じたり、自分に対するコンプレックスってあると思うのですが、女の子はみんな持っていて。でもやっぱり生まれてきたからには自分のことを好きでいられると、毎日健やかにいられると思います。私も頑張ります!」。
16歳でデビューした彼女も現在は、27歳という大人の女性。恋も、仕事も、遊びも精一杯やりたい時期だ。その中で何が1番か尋ねると、「自分」と即答。「仕事はそこに含まれてしまうのですが、加藤ミリヤのために自分の日々の生活があるし、日々の努力がある。あとはやっぱり自分だけじゃなくてスタッフみんな含めてチームで動いているので、チームの人生もともにしている。そう思うと今のところ自分のことだけでキャパオーバー(笑)。もちろん恋愛もするんですけど、今は違うかな。別物として考えているので」と、一回りも二回りも成長した“アーティスト・加藤ミリヤ”が輝いていた。(modelpress編集部)
加藤ミリヤ(かとう・みりや)プロフィール
1988年6月22日愛知県生まれ。2004年9月に「Never let go/夜空」でメジャデビュー。2009年には「Aitai」が180万DL、清水翔太とのコラボ曲「Love Forever」が280万DLを記録しデジタル時代のアイコンとなる。2012年には「コカ・コーラ ロンドンオリンピック キャンペーンソング」の「HEART BEAT」を現地ロンドンでパフォーマンス。さらに自身のファッションブランドKAWI JAMELE、ジュエリーブランドのMIRRORでもデザイナーを務め、ファッション界でも数多くのブームを発信。2011年からは小説家としても活躍しマルチな才能を発揮している。2014年9月にデビュー10周年を迎え、現在でも現代女性の愛や葛藤を歌いつづけ“時代の代弁者”と呼ばれている。
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