坂口健太郎、“かっこいい”イメージを「いい意味で壊したい」俳優デビュー1年でブレイク一直線 モデルプレスインタビュー
2015.08.29 10:00
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“塩顔男子”として話題の「MEN’S NON-NO」モデル兼俳優の坂口健太郎(24)が、モデルプレスのインタビューに応じた。2014年に俳優デビューを果たしたばかりの彼だが、今年はすでに4本の出演映画が封切りされたほか、さらに2本の公開が控えている。また、10月スタートの「コウノドリ」(TBS系)で連続ドラマ初出演が決定しており、勢いは増すばかり。“塩顔男子”の代表格として、爽やかなルックスやスラリとしたスタイルで注目浴びてきた彼が、8月22日公開の「at Home」では偽造職人をしながら“偽装家族”と暮らす青年という難役に挑戦している。ナチュラルながら、鬼気迫る演技――そこでは「わりと素で居られた」と語る。
同作は、原作の映画化が相次ぐ小説家・本多孝好氏の珠玉の同名短編小説を映画化。決して振り返りたくはない過去を持つ“犯罪一家”の物語。父・森山和彦(竹野内豊)は泥棒、母・皐月(松雪泰子)は結婚詐欺師、長男・淳(坂口)は偽造職人、長女・飛鳥(黒島結菜)とまだ幼い次男・隆史(池田優斗)も「犯罪で生計を立てていること」を知っているという血のつながりのない“偽装家族”が、幸せに生きようとする姿が映し出されていく。
すでに出演作がいくつも公開となっている坂口だが、「at Home」の撮影は1年3ヶ月ほど前に行われたとあって、自身にとっては2本目の作品。公開までの間、彼を取り巻く環境はめまぐるしく変わったはず…今回のインタビューでは、その心境に迫った。
坂口:この役は、オーディションだったんです。僕、いつもあんまり手応えを感じない人なんですけど、この作品は少し違って。普通に(蝶野博)監督とお話させていただいて、台本読んだんですが、「あっ、ラッキーだ」っていう感覚と驚きの両方がありました。そのときは、まだ2本目だったので、がっつり演技ができるってことが楽しみだなって思いました。
― 偽造職人をしながら“偽装家族”と暮らす、という設定はかなり異質かと思いますが、役作りなどはどのようにされましたか?
坂口:普段の自分を変えてっていうことは、あんまりなかったかもしれないですね。あと、文章で読むと異質かもしれないですけど、森山家の中だと逆で、生きていくためのリアルなことなんです。あんまり特別なことをしているって感覚はしなかったです。
― そうなんですね。その日常を切り取ったようなリアルな空気感が、坂口さんの持つゆるやかな雰囲気ととてもマッチしていました。
坂口:ありがとうございます(照)。どうしても自分が出てると、普通の映画として観れなくて、自分が気になっちゃうんで。だから、違う観点で考えられるように、色んな人の意見を聞くようにしているんです。
坂口:竹野内さんとのシーンで、「僕は父さんから盗んでもらったんだ」って台詞があるんですけど、そこはすごく僕の中では大きかったな。淳の感じる矛盾とか、色々考えることもあったので、すごく頭に残っているし、今でも思い出します。
― そのシーンについて、竹野内さんとは何か打ち合わせは?
坂口:お芝居をしているときに、竹野内さんとか松雪さんとか、僕の妹、弟と「次のシーンこういう風にしようね」っていうのが全くなかったんですよ。段取りっていう段取りもなかったし、本当に普通の家族でした。もちろん、カメラの画角とかで動きは監督から指示されるんですけど、「多分こんな家族だからこういうことするよね」とかっていう話は、今思い返すとしなかったな~。
― 本当にリアルな空気感を撮影していたんですね。ほかの現場と違うな、と感じる部分はありましたか?
坂口:僕自身が、毎回やり方が違うタイプなんです。「ヒロイン失格」のときは、今までよりもテンションの高いキャラだったので、それが出てただろうし、逆に「娚の一生」のときは、静かにしてたし、役から影響されるというか。今回の現場では、家族っていう設定だったから、本当に普通に。でも、竹野内さんのお芝居の仕方とか、現場での居方っていうのが本当に自由なので、そこはすごく見ていて勉強になりました。楽しんでいる感じが伝わってくるんですよ。
坂口:少し顔を覚えてもらえるようになったかな?とは思うし、「あの映画観たよ」って言っていただけるようになったんですが、あんまり変わってない…かも(笑)。「最近忙しい!」ってときどき思うことはあるんですけど、自分の根本が変わってないから、実感することはないですね。
― 以前、「今後やりたい役」をお聞きしたときに、「与えられた役を自分なりに演じられるようになりたい」とおっしゃっていましたが、それも変わらず?
坂口:それは、少し変わりました(笑)!最近、漫画原作のかっこいい役が2つ続いたんです。だから、もしかしたら世間の人からは“かっこいい人”ってなってるかな?って。それは、得なことだとは思うんですけど、あと10年後までかっこいい役をやれるわけではないので、気持ちの悪い役とか、ひどい男の役とかをやったら、いい意味でイメージを壊すことができるのかなと思いました。それが面白そうですね。
坂口:すごくさみしい言い方だけど、僕自身は夢ってあんまりないかも(笑)。将来なりたいものとかは、保育園のときは忍者だったんですけど、それ以降何かってないんです…。夢というより、目標という捉え方をしているんですよね、きっと。
― そうなんですね!では、最後になりますが、目標や夢を追いかけている読者に、それを叶える秘訣やアドバイスをお願いします。
坂口:いろんなことを吸収してもブレないっていうのが、やっぱり大事かなと思います。自分が「ブレたな」「ちょっと変わったな」って感じてなくても、色々吸収して色々見ていると、考え方の根本もちょっとずつズレてきちゃうんじゃないかな?だから、そういうときのために自分が帰れる場所が必要だと思うんです。僕も結構、親に相談したり、仲の良い友達に話を聞いてもらったりしていて、それがあるからブレずにいられる。自分の根源とその周りにあるものは、大事にしてほしいと思います。
― ありがとうございました。
俳優デビューから1年足らず―出演作を重ね、着実にステップアップしている。「作品の中にいる自分を、まだ客観視できない」と初々しく語るが、そのフレッシュさこそが“今”の魅力。走り出したばかりの“俳優・坂口健太郎”のこれからに期待したい。(modelpress編集部)
監督:蝶野博
原作:本多孝好
脚本:安倍照雄
キャスト:竹野内豊、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗ほか
すでに出演作がいくつも公開となっている坂口だが、「at Home」の撮影は1年3ヶ月ほど前に行われたとあって、自身にとっては2本目の作品。公開までの間、彼を取り巻く環境はめまぐるしく変わったはず…今回のインタビューでは、その心境に迫った。
リアルを追求 異質な難役にも「特別なことをしているって感覚はしなかった」
― 「at Home」に出演が決定した際の、心境を教えてください。坂口:この役は、オーディションだったんです。僕、いつもあんまり手応えを感じない人なんですけど、この作品は少し違って。普通に(蝶野博)監督とお話させていただいて、台本読んだんですが、「あっ、ラッキーだ」っていう感覚と驚きの両方がありました。そのときは、まだ2本目だったので、がっつり演技ができるってことが楽しみだなって思いました。
― 偽造職人をしながら“偽装家族”と暮らす、という設定はかなり異質かと思いますが、役作りなどはどのようにされましたか?
坂口:普段の自分を変えてっていうことは、あんまりなかったかもしれないですね。あと、文章で読むと異質かもしれないですけど、森山家の中だと逆で、生きていくためのリアルなことなんです。あんまり特別なことをしているって感覚はしなかったです。
― そうなんですね。その日常を切り取ったようなリアルな空気感が、坂口さんの持つゆるやかな雰囲気ととてもマッチしていました。
坂口:ありがとうございます(照)。どうしても自分が出てると、普通の映画として観れなくて、自分が気になっちゃうんで。だから、違う観点で考えられるように、色んな人の意見を聞くようにしているんです。
竹野内豊と初共演「すごく勉強になった」
― なるほど。リアルな日常が描かれている反面で、インパクトのあるシーンも多かったかと思いますが、一番印象に残っているシーンはどこですか?坂口:竹野内さんとのシーンで、「僕は父さんから盗んでもらったんだ」って台詞があるんですけど、そこはすごく僕の中では大きかったな。淳の感じる矛盾とか、色々考えることもあったので、すごく頭に残っているし、今でも思い出します。
― そのシーンについて、竹野内さんとは何か打ち合わせは?
坂口:お芝居をしているときに、竹野内さんとか松雪さんとか、僕の妹、弟と「次のシーンこういう風にしようね」っていうのが全くなかったんですよ。段取りっていう段取りもなかったし、本当に普通の家族でした。もちろん、カメラの画角とかで動きは監督から指示されるんですけど、「多分こんな家族だからこういうことするよね」とかっていう話は、今思い返すとしなかったな~。
― 本当にリアルな空気感を撮影していたんですね。ほかの現場と違うな、と感じる部分はありましたか?
坂口:僕自身が、毎回やり方が違うタイプなんです。「ヒロイン失格」のときは、今までよりもテンションの高いキャラだったので、それが出てただろうし、逆に「娚の一生」のときは、静かにしてたし、役から影響されるというか。今回の現場では、家族っていう設定だったから、本当に普通に。でも、竹野内さんのお芝居の仕方とか、現場での居方っていうのが本当に自由なので、そこはすごく見ていて勉強になりました。楽しんでいる感じが伝わってくるんですよ。
“かっこいい”イメージを「いい意味で壊したい」―俳優デビューで変わったこと&変わらないこと
― 撮影から1年3ヶ月が経ち公開ということで、その間、出演作が次々公開になるなど、環境がめまぐるしく変わっていったかと思いますが、自身で変化を感じることは?坂口:少し顔を覚えてもらえるようになったかな?とは思うし、「あの映画観たよ」って言っていただけるようになったんですが、あんまり変わってない…かも(笑)。「最近忙しい!」ってときどき思うことはあるんですけど、自分の根本が変わってないから、実感することはないですね。
― 以前、「今後やりたい役」をお聞きしたときに、「与えられた役を自分なりに演じられるようになりたい」とおっしゃっていましたが、それも変わらず?
坂口:それは、少し変わりました(笑)!最近、漫画原作のかっこいい役が2つ続いたんです。だから、もしかしたら世間の人からは“かっこいい人”ってなってるかな?って。それは、得なことだとは思うんですけど、あと10年後までかっこいい役をやれるわけではないので、気持ちの悪い役とか、ひどい男の役とかをやったら、いい意味でイメージを壊すことができるのかなと思いました。それが面白そうですね。
「夢を叶える秘訣」を語る
― 楽しみです。そんな坂口さんの夢は?坂口:すごくさみしい言い方だけど、僕自身は夢ってあんまりないかも(笑)。将来なりたいものとかは、保育園のときは忍者だったんですけど、それ以降何かってないんです…。夢というより、目標という捉え方をしているんですよね、きっと。
― そうなんですね!では、最後になりますが、目標や夢を追いかけている読者に、それを叶える秘訣やアドバイスをお願いします。
坂口:いろんなことを吸収してもブレないっていうのが、やっぱり大事かなと思います。自分が「ブレたな」「ちょっと変わったな」って感じてなくても、色々吸収して色々見ていると、考え方の根本もちょっとずつズレてきちゃうんじゃないかな?だから、そういうときのために自分が帰れる場所が必要だと思うんです。僕も結構、親に相談したり、仲の良い友達に話を聞いてもらったりしていて、それがあるからブレずにいられる。自分の根源とその周りにあるものは、大事にしてほしいと思います。
― ありがとうございました。
俳優デビューから1年足らず―出演作を重ね、着実にステップアップしている。「作品の中にいる自分を、まだ客観視できない」と初々しく語るが、そのフレッシュさこそが“今”の魅力。走り出したばかりの“俳優・坂口健太郎”のこれからに期待したい。(modelpress編集部)
坂口健太郎プロフィール
1991年7月11日生まれ。メンズノンノ専属モデル。色白で薄顔なことから“塩顔男子”と呼ばれている。今年、二度目の単独表紙を飾った「MEN’S NON-NO」本誌のモデルはもちろん、2014年に映画「シャンティ・デイズ 365日、幸せな呼吸」で俳優デビュー。2015年はすでに「娚(おとこ)の一生」(2月14日公開)「予告犯」(6月6日公開)「海街diary」(6月13日公開)「at Home」(8月22日公開)が公開となったほか、「ヒロイン失格」(9月19日公開)「俺物語!!」(10月31日公開)の公開が控えている。また、10月期のTBS金曜ドラマ枠「コウノドリ」で連続ドラマデビューを果たす。「at Home アットホーム」
公開日:2015年8月22日監督:蝶野博
原作:本多孝好
脚本:安倍照雄
キャスト:竹野内豊、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗ほか
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