篠田麻里子「本当は弱くて自信がない」…目指す先とは?AKB48時代と今の違いを語る モデルプレスインタビュー【モデルプレス】

篠田麻里子の強さとは?「本当は弱くて自信もない」AKB48時代と今の違いを語る モデルプレスインタビュー

2015.07.01 08:00

篠田麻里子。雑誌「MORE」の専属モデルをはじめ、CMやTVのバラエティ番組に数多く出演。女優としては、映画「リアル鬼ごっこ」(7月11日公開)の主演に抜擢されるなど、その活躍は多岐にわたっている。そんな篠田にインタビューを行い、AKB48を卒業して約2年、今の胸の内に迫った。

  
篠田麻里子「本当は弱くて自信がない」…目指す先とは?AKB48時代と今の違いを語る モデルプレスインタビュー【モデルプレス】
篠田麻里子
篠田が女子高生ケイコ役で、トリンドル玲奈、真野恵里菜とともにトリプルヒロインを務める、7月11日より公開の映画「リアル鬼ごっこ」。原作は“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという斬新な設定がブームを巻き起こした、山田悠介氏の同名小説(2001年)。天才・園子温監督がオリジナル脚本を手がけた本作では、“全国のJK=女子高生”が標的となり、恐怖の鬼ごっこが繰り広げられる。

― 主演が決まった時の心境はどうでしたか?

篠田:主演はもちろんですが、園子温監督の作品に携われるということが嬉しかったです。女優陣のみなさんが、監督の作品に出たかったというぐらい、園さんの作品には憧れがあるので、オファーがあった時は「まさか」と思いました。

― 憧れの園組の撮影はいかがでしたか?

篠田:これまで役に引っ張られていることが多かったんですけど、今回は役作りを一切するなと言われて、「リアル鬼ごっこ」の世界観にそのままの私が放り投げられた感じでした。お芝居というより、自分がアトラクションを体験しているようでした。実体験が映画となり、皆さんに見られているという感覚ですね。園ワールド炸裂でした。

― 公開が待ち遠しいですね。実際に園さんと撮影してみて、どんな印象を持ちましたか?

篠田:園監督自体にエネルギーがあって、一見怖い方かなと思ったんですけど、実はすごくシャイで気を遣ってくださる方でした。キャストはもちろん、エキストラの方の名前を聞いてお話されたりしていて、作品だけでなく、撮影全体を引っ張ってくださる監督だと感じました。

― ショッキングな映像も内容も含め、園さんの世界観にすぐに引きこまれてしまいますよね。

篠田:実際に女子高生の方が、軽い気持ちで観に行ったら、自分が追われているんじゃないかって気持ちにもなるので、気合を入れて観て欲しいです。私は出来上がりを初めて観た時、映っている自分が自分じゃない気がして、不思議な感覚で見させて頂きました。

― 今回の役を演じる上で、どんなことを意識しましたか?

篠田:強さやエネルギッシュさを持っていることが、他のヒロインはない特徴だったので、そこをうまく出せるように意識しました。あとはアクションシーンが多くて、そのシーンは気合を入れて撮影に臨みました。

ウエディングドレスでのアクションも見どころ!(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
篠田麻里子(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
― ウエディングドレス姿での激しいアクションも見どころですよね。

篠田:そうですね。ただウエディングドレスはアクションをするために作られたものじゃないので、動きづらいし、とにかく難しかったです。練習でも着ていたので、何着かやぶっちゃったりして…。本番では、緊張も合わさって、最初は、練習の30%ぐらいの力しか出せず、リハの時から100%以上の自分を作っていないと、撮影の時に思い通りに動けないという演技の難しさも感じました。

― 学びも多い現場だったんじゃないですか?

篠田:そうですね。お芝居もそうですけど、作品の世界観の作り込み方なども勉強になりました。ちょうど今年1月に撮影がスタートしたんですけど、年の始まりに園さんから、エネルギーをもらうことができて良かったです。

理想像「着実に成長して自信をつけて」

篠田麻里子が目指す女性像とは?
― 今回の作品を経て、今後どんな活動に力を入れていきたいですか?

篠田:今回アクションの奥深さや面白さを知り、まだ出し切れていない部分もたくさんあったので、もっとアクションを追求していきたいです。アクションといえば、と言われるような女優になっていけたらと思っています。

― 篠田さんの“強さ”を活かしたアクションが楽しみです。ではこれから先、理想とする女性像があれば教えて下さい。

篠田:私はイメージとして強い人間だと思われているかもしれませんが、本当は凄く弱くて、自分に自信もないんです。わたしにとって強さとは、イコール自信なので、色々な作品を経験をして、自信をつけ、一歩一歩着実に成長していけたらいいですね。

― それはどんな役が来ても「私に任せて」と思えるような自信ですか?

篠田:そういう風に捉えられるようになりたいです。いつも最初、不安から入ってしまい、今回も私で大丈夫かな?という思いがありました。どんなことでもプラスに変えられる人になりたいです。でも、自信を持つということは、その分努力が必要だと思うので、努力をし続けていくことを大切にしたいと思います。

― いま篠田さんが、強さ(自信)を手に入れるために、どんなことを努力する必要があると感じていますか?

篠田:場数ですね。今回は毎日が刺激的で、大変なシーンもあったんですけど、その空間が楽しいという初めての感覚を覚えました。毎日いろいろな発見があって、新しい世界が開けたようで、自分の成長も感じられました。今回のような経験を繰り返して、私が理想とする強さを身につけていけたらと思っています。

夢を叶える秘訣

― それでは、篠田さんの考える“夢を叶える秘訣”を教えてください。

篠田:最近、叶えられる夢を持った方がいいと思うようになったんです。以前はビッグな夢を持って、そこに追いつくことを目標としていたのですが、今はひとつひとつ自分を褒めてあげられるように、小さな夢を叶えていくようにしています。ちょっと挫折したりするとすぐに落ち込んじゃうんですよね。だから、着実に自分を進めていける方法に変わってきました。

― 何がきっかけで変わったのですか?

篠田:AKB48を卒業して、自分ひとりになったことも大きいです。卒業した理由として、初心に帰りたいという気持ちが強かったんです。もちろんAKB48でいることは楽しかったんですけど、ありがたい環境だったからこそ、このままぬるま湯に浸かってちゃいけないと思って。卒業して自分が生まれ変わった瞬間から、少しづつ自分を褒めていく方が、自分にあっていると感じたんです。

― 2012年のAKB48選抜総選挙で、後輩に対して「潰すつもりで来てください」という篠田さんが印象的でしたが、その頃の篠田さんと考え方も変化していると。

篠田:そうですね。あの頃の私は大きなことを言って自分を奮い立たせ、その分、自分が恥をかかないよう努力していました。それに、後輩に手本を見せなきゃいけないって気持ちも大きかったんです。でも今はひとりなので、着実に越えられる壁を越えていく方が、私にはあっていると思っています。

― ひとりだと、それ全てが自分の責任になりますもんね。

篠田:そうですね。でも、若い方は大きな夢を言葉に出して言っていった方が良いと思います。言うことで叶うことはとても多いので。それに今は発信の時代なので、自分の夢を秘めずに、どんどん発信していって欲しいですね。

― ありがとうございました。

篠田麻里子、AKB48卒業から約2年、考え方も変化して…
大きな夢を描いていた過去。グループからひとりになり、「着実に叶えられる夢を叶えていく」と意識の変化が訪れたという篠田。そんな彼女が今回出会ったのが、園子温監督。またひとつの挑戦を経て、きっと着実な、手のひらで感じることのできる成長を遂げたに違いない。「自分に自信がないからこそ、努力をし続けられる」。自分の弱さを語ることのできる篠田は、強かった。(modelpress編集部)

映画「リアル鬼ごっこ」

映画「リアル鬼ごっこ」(左から)篠田麻里子、トリンドル玲奈、真野恵里菜/(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
公開日:2015年7月11日
監督・脚本:園子温
原作:山田悠介「リアル鬼ごっこ」(幻冬舎文庫・文芸社刊)
キャスト:トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやか他
配給:松竹、アスミック・エース

原作は2001年に発刊され、“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという斬新な設定で、中高生を中心にブームを巻き起こした山田悠介氏の同名小説。今回、天才・園子温監督がオリジナル脚本を手がけ、ターゲットを“全国のJK(女子高生)”に変更し、トリンドル玲奈が女子高生・ミツコ役、篠田麻里子がケイコ役、真野恵里菜がいづみ役のトリプルヒロインというキャスティング。女子高生たちが正体不明の何者かに追われ、死の恐怖から逃げ惑うジェットコースタームービー。

篠田麻里子(しのだ・まりこ)プロフィール

篠田麻里子
生年月:1986年3月11日
出身地:福岡県
身長:167cm

2006年よりAKB48に所属し2013年に卒業。雑誌「MORE」では、2008年から専属モデルを務めるほか、CM、テレビのバラエティや情報番組で幅広く活躍。2009年に「ギネ 産婦人科の女たち」(日本テレビ)で連続テレビドラマ初出演、2010年に映画「犬とあなたの物語 いぬのえいが」で映画初出演。ほか、ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」(フジテレビ、2011年)、「家族狩り」(TBS、2014年)、映画「映画 桜蘭高校ホスト部」(2012年)などに出演。

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