モデルプレスのインタビューに応じた斎藤工

斎藤工、恋愛観や苦悩の日々からのブレイク秘話…隠された素顔に迫る モデルプレスインタビュー

2014.04.15 07:00

俳優の斎藤工(32)が、知られざる恋愛観や14年間の俳優人生について語った。

  
斎藤は、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されたファッションイベント「東京ランウェイ2014 Spring/Summer」に出演。バックステージにて、インタビューに応じた。

斎藤工の恋愛「1番重要な一歩」とは?

― ステージお疲れ様でした。斎藤さんがスクリーンに映し出された瞬間にすごい歓声が上がっていましたが、初出演の感想をお願いします。

斎藤:もう呼ばれないんじゃなかいかな(笑)。以前、モデルもしていたのでそれなりに出来るかな、って思っていたんです。けど、俳優は台詞や状況を与えられてそれを成立させる仕事で、モデルとしてランウェイを歩くのとはまた違ってすごい難しく感じました。

― 全くそんな風には見えない素晴らしいステージでした。今日は個性的な衣装を着こなしていらっしゃいますが、ポイントは?

斎藤:スタイリストの方に委ねました。もう、思い切っていってみようと(笑)。

― イメージになかったので、すごく新鮮です。

斎藤:僕もそう思います。一緒に歩いたオードリー亜谷香さんに申し訳ない…これにエスコートされてもね(笑)。

― いえいえ、素敵です!今日一緒にウォーキングされたオードリーさんは、スエットやキャップが主役のカジュアルなスタイルでしたが、斎藤さんは女性のどんなファッションが好きですか?

斎藤:基本的には、ラフなファッションが好きですね。アウトドアなデートをしたいので、恋人がピンヒールだと気を使う。いつもじゃなくていいので、スニーカーとかラフな格好をしている方だと、僕はどっか連れて行きたくなります。

― アウトドアがお好きなんですね。どんなデートをすることが多いんですか?

斎藤:代々木公園によく行きます。どこに行っていいのか分からないので、中2くらいからデートコースが変わってないんです(笑)。いつも公園とかアウトドアで、たまにフォーマルな装いが合うところに行くと、落差が出てお互いにいいんじゃないかなって思っています。

― そうなんですね。では、好きな女性のタイプもアウトドアが似合うような方ですか?

斎藤:背伸びし過ぎてない方がいいですね。体格とかシルエット、こういう年齢の人がいいっていうような外見的なこだわりって全くないんですけど、僕は自分にあったものを着ている人が美しいと思う。野生の動物を見るような美しさがある。着たくて着るっていうのもありだと思うんですけど、それ以上に周りが気持ちよくなる客観的な目線が活きた服って存在すると思うから。

― とても深い価値観ですね。以前、「手を握る」という行為がすごく恥ずかしいとおしゃっているのをお聞きしたんですが…。

斎藤:はい。僕、手に汗をかきやすいんです(笑)。それに指先って1番敏感な部位なので、手と手が触れ合うってすごいことじゃないですか!?変な話、その先に行くより1番重要な一歩な気がするんです。1番MAXが手をつなぐことだと思っているし、嫌がられたらどうしようとか思っちゃうんで…。

― 斎藤さんなら、嫌がる女性はいないと思います。

斎藤:いやいや…握る前にパンツで汗を拭くくらいです。そのおかげで僕のパンツは、結構、汗が染み付いてしまっているかも(笑)

(左より)オードリー亜谷香、斎藤工/「東京ランウェイ2014 SPRING/SUMMER」
斎藤工/「東京ランウェイ2014 SPRING/SUMMER」より
(左より)オードリー亜谷香、斎藤工/「東京ランウェイ2014 SPRING/SUMMER」

俳優人生14年、「全く俳優と名乗れなかった」苦悩と葛藤の日々からのブレイク秘話

― 今のエピソードにキュンとした女性が続出しているはずです!ここからは、斎藤さんの俳優人生に迫っていきたいと思います。近年では、大河ドラマ「八重の桜」(NHK、2013年)、「仮面ティーチャー」(日本テレビ系、2013年7月期)、「ミス・パイロット(フジテレビ系、2013年10月期)、「僕のいた時間」(フジテレビ系、2014年1月期)など、話題作に次々と出演されていますが、ご自身ではこの活躍ぶりをどう感じていらっしゃいますか?

斎藤:そうですね、職業として食べられるようになったのが最近ですし、来年どうなるか分からない仕事ですから。全く俳優と名乗れない、バイトばっかりやっていた期間があって、その期間に見えない部分が鍛えられたんです。それが今、何があっても耐えられる筋肉になっている。イメージで言うと、根っこと地上に生えている部分のバランスが一緒なんです。そのバランスを保っているから、ここまでやってこられたのかなって思います。ただ、急に褒めてもらったり大きいことを言われたときに、「そんなことはない」って戒めるようにはしています。

― そういう経験や考え方が、斎藤さんの人間的な魅力につながっているんですね。そんな斎藤さんから、夢を追いかけているファンの方へアドバイスをお願いします。

斎藤:やっぱり継続をすることだと思います。で、期限を決めるのがいいんじゃないかな?僕は“3”っていう単位をすごく大事にしてるんです。「石の上にも三年」っていう言葉もあるし、ドラマの1クールも3ヵ月、中学校の義務教育も3年なので。

― “3”にまつわるものには、意味の深いものが多いんですね。

斎藤:はい、まずは3日続けてみる。3日続いたら3週間、3週間の次は3ヵ月、3年っていいながら僕は止めずにきました。目安でも先を決めておかないと、先が見えなくてめげてしまう。マラソンランナーが次のポールまで走ろうって思って、結局走り続ける感じ。その結果、今があるっていうのが僕。“3”の期間やり切ってみて、そこでまた考えること、繰り返すことが大事だと思います。

― チャレンジの積み重ねで、今の“斎藤工”ができたと…

斎藤:でも正直、来年どうなるかなんて分からないです。僕と似たようなタイプの俳優は、ごまんといるんですよ。オーディションで同じようなタイプがずらっと並べられて…。そんなときに、自分の個性はなんだろうって考えて、前に出るのではなく引くことで自分の世界観を見つけ出したんです。

― なるほど。では、最後になってしまいますが、ファンの方へ一言メッセージをお願いします。

斎藤:個性って必要だとは思うんですけど、それは必ずしもみんなが持ってる個性を超えるという意味ではないと思います。その人だけの個性を見つけるヒントは、自分のルーツや本当に興味を持てるところにあると思うので、外に色んな興味を向けることと内側を磨く大切さを忘れずにいてほしいです。そうすれば、世界でひとつのオリジナルな存在になれる気がします。自分もそれを目指していきます。

― ありがとうございました。

ステージでは、「JJ」モデル・オードリー亜谷香との2ショットウォーキングで観客を沸かせた斎藤。そんな彼の肩書は、露出が増え出した頃に呼ばれていた“イケメン俳優”から、連続ドラマに欠かせない“実力派俳優”に自然と変化していた。優しい眼差しと硬派な佇まいのギャップ、184cmという長身はもちろん、低く甘い声に多くの女性が魅力を感じているが、彼がここまで人気を集めているのは「全く俳優と名乗れなかった期間」の間に培った人間力が演技からも感じ取れるから。深みのある内面が、役に厚みを持たせ魅力的なキャラクターを生み出す。「来年どうなるかなんて分からない」と本人は言うが、これからも世間は“俳優・斎藤工”を放っておかないだろう。(モデルプレス)

■斎藤工プロフィール

生年月日:1981年8月22日(32歳)
出生地:東京都
身長:184cm
血液型:A型

15歳の頃にモデルとして活動をスタート。メンズ雑誌「MEN’S NON-NO」や「POPEYE」、国内の各ショー、パリ・コレクションなどで活躍した後、2001年に「時の香り~リメンバー・ミー~」で俳優デビューを果たした。

近年では、大河ドラマ「八重の桜」(NHK、2013年)、「仮面ティーチャー」(日本テレビ系、2013年7月期)、「ミス・パイロット」(2013年、10月期)、「僕のいた時間」(フジテレビ系、2014年1月期)など数々の話題作に出演。このほか「抱きしめたい」(2014年)、「劇場版 仮面ティーチャー 」(2014年)などの映画、CM・雑誌等で活躍している。

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