“世界が恋した”射撃女子キム・イェジ選手は何者？娘への愛・苦労の過去も＜プロフィール＞

キム・イェジ選手、SNS上で一躍スターに

日本時間7月28日に行われた女子10mエアピストルで、韓国は金・銀メダルを独占。若きダークホース、オ・イェジン選手とドラマチックな名勝負の末、イェジ選手は銀メダルに輝いた。韓国が射撃競技でメダルラッシュに沸く中、イェジ選手の過去の競技動画やプロフィール写真がSNS上で拡散され「あまりにもカッコよすぎる」と話題になった。


射撃の専用グラスを装着し、クールなまなざしで的に狙いを定める姿に「このまま映画に出てきてほしい」「SF作品に出てきそうなカッコよさ」「アニメの主人公だ…」と、アクションヒーローを連想させる声が殺到。男女問わずハートを撃ち抜かれる人が続出した。7月30日には、X社のイーロン・マスク氏まで「彼女はアクション映画にキャスティングされるべきだ。演技は必要ない！」とポストする程となり、CNNなど欧米メディアも「SF世界から出てきたようだ」と彼女を取り上げている。

キム・イェジ選手、五輪出場までには苦労も

一躍ワールドスターとなったイェジ選手だが、五輪出場までには苦しい歳月を送って来た。10年前に肩の負傷で引退を考えたが、周囲の反対を押し切り厳しいリハビリに耐え抜いた末、五輪の舞台を手にしたという。

イェジ選手のメイン種目は、実は10ｍではなく25ｍ。5月にアゼルバイジャンで行われたワールドカップでは世界記録を更新しており、SNS上で拡散されている動画もこの時のものだ。パリ五輪の女子25ｍエアピストルは8月2日・3日に行われる予定で、金メダル獲得に大いに期待かかる。

キム・イェジ選手、プライベートでは一児の母

鋭い表情でピストルを構えるクールビューティーさでネットを沸かせているイェジ選手だが、シューティングを終えると一転、陽気で豪快な性格を見せ、そのギャップでもファンを増やしている。試合後のインタビューでは「皆さんが信じてくれれば、このキム・イェジ、次の種目で必ず金メダルを取って見せます！」とカメラに向かって指鉄砲を打ち込み、その主人公感で見るものをしびれさせた。

プライベートでは、心理相談士の夫との間に6歳になる娘を持つ母としての一面も。インタビューでは「娘が幼稚園でお母さんがメダルを取ったと自慢できるようになった！」と喜んだ。シューティングの際、漆黒のユニフォームの腰に下げている像の人形は、娘のものだと推測されている。「お母さんもここで一生懸命やってるから、あなたもそこでいい子で、元気でいてね。いつも愛してる」とパリからメッセージを送り、娘想いな一面でも支持を集めている。（modelpress編集部）

キム・イェジ選手プロフィール

生年月日：1992年9月4日（31歳）
出身：韓国 忠清北道・丹陽郡
所属：任実郡庁射撃チーム