今さら聞けない!ビリー・アイリッシュ 世界が熱狂する17歳に迫る
2019.06.21 19:00
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21世紀生まれのアーティストとして初の全米1位に輝く快挙を達成したビリー・アイリッシュ。今、世界で最も注目されている17歳(2019年6月時点)の新鋭アーティストの今さら聞けない魅力を徹底解説。
2019年3月にリリースしたデビューアルバム『WHEN WE FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』がApple Musicで80の国と地域で1位を獲得。音楽性だけでなく、その個性的なファッションやキャラクターも注目され、アメリカではティーンの代弁者、アイコンとして定着しつつある。ここではもはや「知らなきゃヤバい一般常識」となったビリー・アイリッシュをフィーチャーする。
8歳から名門ロサンゼルス少年少女合唱団に所属。同じくホームスクールで育った4歳年上の兄・フィニアスが11歳ごろからオリジナルの曲づくりを始めており、その姿を追いかけるように、ビリーも11歳ごろから作詞作曲を始めた。そうして現在まで、2人でいくつもの楽曲を共作するようになった。
彼女のキャリアが始まったのは13歳のころ。当時、ダンス教室に所属していたビリーがよく口ずさんでいた曲に「振り付けを入れよう」とダンスのコーチが提案。その曲が、兄フィニアスが自身のバンドのために制作していた「Ocean Eyes」だった。
ビリーが「Ocean Eyes」に歌入れをし、兄妹は音源共有サイト(SoundCloud)にアップ。すると、あっという間に口コミで人気が大爆発。14歳にしてメジャーデビューすることになった。
ミステリアスでメランコリックな楽曲の雰囲気はMV(ミュージックビデオ)にも反映されている。
例えば、「自分の中にあるモンスター」を“友人”と例え、いかに取り払うかを「友人を埋葬する」という表現で歌った「bury a friend」。白と黒をベースにしたダークな雰囲気、彼女をもみくちゃにする無数の手や注射針など、意味深でこだわりを感じる演出が目立つ。
あるいは、目から黒い涙を流す「when the party’s over」や、口にクモ(実物)を入れる「you should see me in a crown」なども、映像のインパクトがかなり強い。
これは、彼女が「共感覚(一つの感覚が他の異なる領域の感覚を引き起こす現象)」の持ち主であることが一つの要因だろう。彼女の場合は、“聴覚”と“視覚”の結びつきが強く、何かをつくる際、常に“視覚”が先に来るという。だからビリーにとって、MVは単なるプロモーションの道具ではなく、楽曲そのものと同じくらい重要であり、音楽と映像の二つが合わさって、初めて作品が完成されると言えるのかもしれない。とあるインタビューでは、MVの重要性について「音なしでも同じ感動を与えるものをつくるべき」と語っている。
また、自由で誰にもこびない発言の強さも、ティーンの代弁者として支持を集めている。例えばこんなふうに。
「集団に混ざるっていうのが、全然わからない」
「自分とそっくり同じように見える人間でいっぱいの部屋に、なんで入りたいと思うわけ?」
「人と同じ格好をして、どんな意味があるの? もうそういう格好をしてる人がいるんなら、自分なりの格好をすればいいのよ」
こうしたキャラクターも相まって、次世代のアイコンになりつつあるのだ。
例えば、彼女はジャスティン・ビーバーの熱狂的なファンとしても知られており、アメリカ最大の野外フェス「コーチェラ」にてジャスティンと対面したときは、あまりの喜びでしばらく動けなくなってしまったほど。
よく笑い、シンプルな言葉で語り、アメリカの人気トーク番組「エレンの部屋」ではインタビュー中に突然「あなたの目、すごくきれい!」とインタビュアーの目をのぞき込むなど、自由奔放で素直な人間性がよくわかる。さらには自身が苦しむ「トゥレット症候群」について語るなど、オープンな性格も同世代の支持を集めている。
楽曲やキャラクターだけでなく、「超」がつくほど個性的なファッションにも注目が集まっている。
例えば、偽ブランド品をサンプリングして独自に解釈し直した「ブート・クチュール」は、いまや彼女のトレードマークとなりつつある。日本でもブート・クチュールは若い世代を中心に流行しているが、ビリーをきっかけに知ったという人も多い。
あるいは、セーラームーンやパワパフガールズなど、アニメ柄が大胆にプリントされたセットアップやシャツ。彼女はアニメが大好きなんだそう。日本アニメポップ的な作風で知られる村上隆とはお互いにファンであり、MVやグッズなどでコラボしている。
さらには、カルバン・クラインが始動させたキャンペーン「I SPEAK MY TRUTH IN #MYCALVINS」にも、ラッパーのエイサップ・ロッキーや俳優のノア・センティネオ、シンガーソングライターのショーン・メンデスらとともに参加。「サイズの大きい服を着ているのは、世界に自分のすべてを知られたくないから」と語っている。
ここ日本でも、大ブレイクは時間の問題。今のうちにチェックしておくべし。(modelpress編集部)
兄とともにホームスクール育ち。ネットに曲をアップしたことで爆発的人気に!
フルネームはビリー・アイリッシュ・パイレート・ベアード・オコンネル。アメリカのロサンゼルス生まれ。俳優の父と俳優兼作曲家の母を両親に持ったビリーは、学校に通ったことがなく、ホームスクール(自宅学習)で育った。8歳から名門ロサンゼルス少年少女合唱団に所属。同じくホームスクールで育った4歳年上の兄・フィニアスが11歳ごろからオリジナルの曲づくりを始めており、その姿を追いかけるように、ビリーも11歳ごろから作詞作曲を始めた。そうして現在まで、2人でいくつもの楽曲を共作するようになった。
彼女のキャリアが始まったのは13歳のころ。当時、ダンス教室に所属していたビリーがよく口ずさんでいた曲に「振り付けを入れよう」とダンスのコーチが提案。その曲が、兄フィニアスが自身のバンドのために制作していた「Ocean Eyes」だった。
ビリーが「Ocean Eyes」に歌入れをし、兄妹は音源共有サイト(SoundCloud)にアップ。すると、あっという間に口コミで人気が大爆発。14歳にしてメジャーデビューすることになった。
ダークで個性的なMV、こびない発言。誰もが認める次世代のポップアイコン
ミステリアスでメランコリックな楽曲の雰囲気はMV(ミュージックビデオ)にも反映されている。
例えば、「自分の中にあるモンスター」を“友人”と例え、いかに取り払うかを「友人を埋葬する」という表現で歌った「bury a friend」。白と黒をベースにしたダークな雰囲気、彼女をもみくちゃにする無数の手や注射針など、意味深でこだわりを感じる演出が目立つ。
あるいは、目から黒い涙を流す「when the party’s over」や、口にクモ(実物)を入れる「you should see me in a crown」なども、映像のインパクトがかなり強い。
これは、彼女が「共感覚(一つの感覚が他の異なる領域の感覚を引き起こす現象)」の持ち主であることが一つの要因だろう。彼女の場合は、“聴覚”と“視覚”の結びつきが強く、何かをつくる際、常に“視覚”が先に来るという。だからビリーにとって、MVは単なるプロモーションの道具ではなく、楽曲そのものと同じくらい重要であり、音楽と映像の二つが合わさって、初めて作品が完成されると言えるのかもしれない。とあるインタビューでは、MVの重要性について「音なしでも同じ感動を与えるものをつくるべき」と語っている。
また、自由で誰にもこびない発言の強さも、ティーンの代弁者として支持を集めている。例えばこんなふうに。
「集団に混ざるっていうのが、全然わからない」
「自分とそっくり同じように見える人間でいっぱいの部屋に、なんで入りたいと思うわけ?」
「人と同じ格好をして、どんな意味があるの? もうそういう格好をしてる人がいるんなら、自分なりの格好をすればいいのよ」
こうしたキャラクターも相まって、次世代のアイコンになりつつあるのだ。
実はジャスティン・ビーバーの熱狂的なファン!かわいすぎる一面も
このように、一見クールそうなビリーだが、17歳の少女らしいかわいい一面も持ち合わせている。例えば、彼女はジャスティン・ビーバーの熱狂的なファンとしても知られており、アメリカ最大の野外フェス「コーチェラ」にてジャスティンと対面したときは、あまりの喜びでしばらく動けなくなってしまったほど。
よく笑い、シンプルな言葉で語り、アメリカの人気トーク番組「エレンの部屋」ではインタビュー中に突然「あなたの目、すごくきれい!」とインタビュアーの目をのぞき込むなど、自由奔放で素直な人間性がよくわかる。さらには自身が苦しむ「トゥレット症候群」について語るなど、オープンな性格も同世代の支持を集めている。
ルイ・ヴィトンからセーラームーンまで!超個性的なファッションにも注目
楽曲やキャラクターだけでなく、「超」がつくほど個性的なファッションにも注目が集まっている。
例えば、偽ブランド品をサンプリングして独自に解釈し直した「ブート・クチュール」は、いまや彼女のトレードマークとなりつつある。日本でもブート・クチュールは若い世代を中心に流行しているが、ビリーをきっかけに知ったという人も多い。
あるいは、セーラームーンやパワパフガールズなど、アニメ柄が大胆にプリントされたセットアップやシャツ。彼女はアニメが大好きなんだそう。日本アニメポップ的な作風で知られる村上隆とはお互いにファンであり、MVやグッズなどでコラボしている。
さらには、カルバン・クラインが始動させたキャンペーン「I SPEAK MY TRUTH IN #MYCALVINS」にも、ラッパーのエイサップ・ロッキーや俳優のノア・センティネオ、シンガーソングライターのショーン・メンデスらとともに参加。「サイズの大きい服を着ているのは、世界に自分のすべてを知られたくないから」と語っている。
日本での大ブレイクも時間の問題
さてこのように、若い世代を中心として、世界中で「ビリー・アイリッシュ旋風」とでも呼ぶべき現象が起きている現在。 音楽以外にも、生い立ちや価値観、ファッションなど、彼女を構成するすべてが注目を集める特別な存在になりつつある。ここ日本でも、大ブレイクは時間の問題。今のうちにチェックしておくべし。(modelpress編集部)
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