「アカデミー賞」で堂々ドレス姿を披露した俳優ビリー・ポーターを世界が称賛
2019.02.26 18:39
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24日(日本時間25日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催された世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞」授賞式。レッドカーペットでは今年も名だたる女優たちのゴージャスなドレスに注目が集まったが、性別を気にすることなく堂々とドレス姿で現れた俳優のビリー・ポーターがさらなる話題となっている。
ビリーはクリスチャン・シリアノが制作した、タキシードガウンをカスタムしたロングドレスで登場。ベルベット地のボリューミーなスカートを持ち上げ、優雅にレッドカーペットを闊歩した。
ビリーの生き生きとした姿には、世界中から称賛の声が殺到。著名人もSNSなどで絶賛の声を送ったほか、各メディアが彼のドレススタイルをこぞって報じている。
ビリーはブロードウエイ・ミュージカル「キンキーブーツ」でドラァグ・クイーンのローラを演じ、トニー賞で主演男優賞の受賞経験も。2017年には、同性のパートナーのアダム・スミスと結婚。今回のファッションについて、レッドカーペットでは「女性がパンツを履いたら、それは男性的でパワフルだと思われるけど、男性がドレスを着ると野次を飛ばされる。これってなんなの?」と自信満々に訴えた。
また同衣装は、LGBTの伝説的な活動家であるヘクター・エクストラバガンザへのオマージュという点も指摘されている。
「第91回アカデミー賞」で感じられたダイバーシティ
今回のアカデミー賞では、同性愛者でもあったクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーを演じ、自らはエジプト移民の子であるラミ・マレックが主演男優賞を受賞。ほかにもLGBTや有色人種の人物が描かれた作品が多く候補に上がったことから、白人・男性至上となっていた過去からの変化も多く指摘された。またレッドカーペットでは、パンツスタイルで登場した女優陣も多く、ビリーのスカートスタイルと共に多くの注目を集めていた。「アカデミー賞」とは
「アカデミー賞」は、アメリカ映画業界団体である映画芸術科学アカデミーが、その年ベストの仕事をした映画人たちを称える賞。世界で最も権威と伝統がある映画賞と言われている。また、「第91回アカデミー賞」は、30年ぶりに司会者不在での開催に。賞を授与するプレゼンターはこれまで通りで、ハリウッドのスターたちが各部門を紹介する形で行われた。
「第91回アカデミー賞」授賞式は、2月25日午前8時30分よりWOWOWプライムにて生中継された。(modelpress編集部)
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