ビヨンセ、SEXYボディスーツは“女王の貫禄” 全身全霊の迫力パフォーマンスに6万人熱狂<英公演ライブレポ>
2016.07.08 17:55
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大規模スタジアム・ツアー「ザ・フォーメーション・ワールド・ツアー」を敢行中のスーパースター・ビヨンセ(Beyonce)が7月2日、ヨーロッパ最大級の会場であるイギリス・ロンドンのウェンブリー・スタジアムでショーを開催。今回ソニー・ミュージックとモデルプレスは、Twitterを通してイベント招待企画も実施。本記事では、実際に現地で観覧したファン(@Boss_Lucky_Hana)の声とともに、ライブレポートをお届けする。
国内外から6万人のファン集結
夫婦仲が危ういのではと疑われるストーリー内容や、今までと違ってかなり際どいスラングを使いまくっている歌詞が多いと物議を醸している一方、ジャンルを超えたミュージシャン達との革新的なコラボレーションや、全12曲のミュージックビデオを一つの映画のようにまとめた約一時間の映像作品の芸術性が非常に高いと、各方面から称賛を得ているビヨンセの最新アルバム『レモネード』(国内盤7/6発売)。そのアルバム発表の4日後にマイアミを皮切りにスタートさせてしまった「ザ・フォーメーション・ワールド・ツアー」がヨーロッパに遂に上陸。ロンドンにあるイギリス国内最大のウェンブリー・スタジアムにて開幕し、ソールドアウトとなったショーには、イギリス国内外から6万人のファンが大集結した。
壮大なショーが幕を開ける
ステージには約18メートルにも及ぶキューブ型の可動式巨大スクリーンが登場。毎度念入りにチョイスした著名ブランドやエッジーなデザイナーを衣装デザインに起用するビヨンセの今回のツアーは、『レモネード』の映像コンセプトに沿った「南北戦争前のアメリカ南部」、「アフリカニズム」等をイメージして作られたという6つの衣装であるボディスーツ、及び6幕に区分されて構成された壮大なショーとなっている。第1幕 ディースクエアード
ファンをわざと焦らしてか、予定よりも少し遅れて開始されたライヴの一発目は、新作『レモネード』からの先行シングル「フォーメーション」。イントロがかかると、歓喜の叫びの渦の中、前回のツアーや今年のスーパーボウルの衣装を手掛けたディースクエアードによる、黒のブロード・ブリムハットと黒のジゴ袖のボディスーツに身を包んだビヨンセと16名の女性ダンサー達が登場。「ロンドン!フォーメーションのツアーにようこそ!みんな、今夜は楽しんで行ってくれるわよね!」と会場に声をかけ、キレキレのダンス・ルーティーンを生で見せつけた。続いて“ストレート・ヘアのベッキー”の歌詞で勝手にゴシップにされてしまった話題の最新シングル「ソーリー」。ミュージックビデオで中指を立てる振り付けは、殆どのファンが完璧に覚えてきたとみえて、ビヨンセと共に踊りながら6万人の大合唱となった。
第2幕 バルマン・バイ・オリヴィエ・ルスタン
『レモネード』からの映像を交えたゴシックホラーな映像がスクリーンに映し出されると第二幕へ。バラード曲の「マイン」を歌いながら、真っ白なフレンチレースであしらった、バルマンによるビクトリア調のボディスーツで再登場。今もまだ人気が衰えないデスティニーズ・チャイルドのヒット曲「ベイビー・ボーイ」や、新作からは「ホールド・アップ」等で会場を踊らせた後、“『レモネード』の中で一番好きな曲”と紹介し、美しいバラード曲「オール・ナイト」を熱唱し会場を魅了した。第3幕 ジバンシー・オートクチュール・バイ・リカルド・ティッシ
ギタリストによるヘッドバンギングなソロで始まった第3幕は、今作『レモネード』の中でもホラー色の高いMVで、ハードなロック調の「ドント・ハート・ユアセルフ」でスタート。衣装は過去に何度もビヨンセを手がけているジバンシー・オートクチュール。古代エジプトの服飾を彷彿させる、金とブロンズの装飾がちりばめられたツーピースの上に、黒のゴシックなベルベット地のマントを羽織ってステージ第3部を飾る。まるで炎の女王の様な出で立ちには、遠く離れた席からでも圧倒されてしまう。第4幕 ジュリアン ・マクドナルド
一時期犬猿の仲になってしまった元マネージャーの父親の事を唄う「ダディ・レッスンズ」を披露する4幕。この公演で初披露するジュリアン ・マクドナルドによる金の糸で刺繍されているボディスーツは、スワロフスキーのクリスタルを縫い込んでおり、金の房を付けて軍服っぽくさせている。第5幕 アツコ・クドウ
ショーは後半に差し掛かり、ステージに突如として現れた飾り窓調の舞台装置から現れたビヨンセと6名のダンサー達は赤い照明の中、ロンドン在住の日本人デザイナー、アツコ・クドウによる真っ赤なラテックス・コスチュームとブーツで、官能的な雰囲気を醸し出した「クレイジー・イン・ラヴ」の映画『フィフティ・シェイド・オブ・グレイ』のヴァージョンを披露。デスティニー・チャイルドのヒット曲「ブーティリシャス」を歌い始めた時は、だれも予想もしていなかったらしく、あちこちから歓声が起こった。最終幕 シャーベル・ゾーイ
遂にフィナーレのチャプターとなり、巨大スクリーンには『レモネード』のフィルムでも挿入されるビヨンセの子供の頃の映像や、夫ジェイ・Zや娘、家族のプライベート映像が流れ、スパークルなクリスタルが細かくあしらわれたシャーベル・ゾーイのボディスーツ姿でダンサー達と行進して登場。記憶にも新しいBETアワードでの大喝采を浴びたパフォーマンスと同様に、突如設置された水のステージをダンサー達が踊りながら起こす水しぶきの中でパフォーマンスされる「フリーダム」は圧巻。「サヴァイヴァー」「エンド・オブ・タイム」と続き、会場の熱気もラストに向け最高潮に盛り上がる中、締めの最終曲は観客からステージに投げ入れられたイギリス国旗を抱えてパワーバラード「ヘイロー」を会場と共に熱唱。
歌い終わるとまさに女王の貫録を漂わせながら、静かに舞台の奥へ去って行った。(modelpress編集部)
セットリスト
第1幕イントロ
フォーメーション
ソーリー
イレプレイスブル
バウ・ダウン
ラン・ザ・ワールド
第2幕
スーパーパワー
マイン
ベイビー・ボーイ
ホールド・アップ
カウントダウン
ミー、マイセルフ&アイ
ランニン
オール・ナイト
第3幕
アイ・ケア/ゴースト
ドント・ハート・ユアセルフ
リング・ザ・アラーム
ディーヴァ
フローレス
フィーリング・マイセルフ
ヨンセ
ドランク・イン・ラブ
ロケット
パーティション
第4幕
ヒップ・ホップ・スター/フリーカム・ドレス
ダディ・レッスンズ
ラヴ・オン・トップ
1+1
ビューティフル・ワンズ
第5幕
パープル・レイン
クレイジー・イン・ラヴ
ノーティー・ガール
パーティー
最終幕
ダイ・ウィズ・ユー/ブルー
フリーダム
サヴァイヴァー
エンド・オブ・タイム
ヘイロー
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