ケイト・ブランシェット「女優を辞めたいと思う時も」人生の転機&美の秘訣を語る モデルプレスインタビュー
2016.01.26 20:00
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オスカー女優のケイト・ブランシェットが、モデルプレスのインタビューに応じた。これまで『アビエイター』(04年)、『ブルージャスミン』(13年)で2つのアカデミー賞を受賞し、さらに主演女優賞にノミネートされている映画『キャロル』でもオスカーの期待がかかるケイト。世界の第一線を走り続ける大女優である一方で、4人の子供の母という顔も持つ彼女に、人生を輝かせる秘訣を聞いた。
今回6年ぶりに来日したケイトは、グローバルアンバサダーを務める高級スキンケアブランド「SK-Ⅱ」のイベント「運命を、変えよう。~SK-Ⅱ CHANGE DESTINY FORUM~」に参加。日本の女性に向け、運命を変えるためのアドバイスを送った。
ケイト:たくさんあるわ。誰でも人生は一直線じゃないと思うの。演劇の学校に行ったこと、大学に行ったこと…それが私の運命を変えたタイミング。私は子供にも恵まれ、演劇のカンパニーを主催して映画のキャリアを積むことができているけれど、その時々で、「それは良くないんじゃないか」と言う人もいたわ。でも私は、私の直感を信じるようにしているの。ちょっと怖いけど、自分を信じるようにしているわ。
― 女優として活躍し続けながら4人の子供を育てるケイトさんは、世界中の女性の憧れの的だと思います。そのパワーの源はどんなところにありますか?
ケイト:色々な国の多くの女性が仕事とファミリーライフを天秤にかけていると思うの。私にはメディアのプレッシャーもあるし、どんな女性にも「働かなきゃ」というプレッシャーがあるはず。それは男性が抱えるプレッシャーとは比べ物にならないと思うわ。でも、そうしたプレッシャーは間違っていると認めることで、精神的により健康になれるんじゃないかと思うの。
私は父を早くに亡くしてシングルマザーのもとに育ったけれど、祖母や祖父も私を育ててくれたわ。私も、夫はもちろん、友達や近所の人達といったコミュニティで子供を育てるべきだと思っているの。そういった周りのサポートが私の人生に力を与えてくれているのよ。
ケイト:スキンケアは、毎朝エッセンス、乳液、日焼け止め、アイクリームを欠かさず使っているわ。ミストスプレーも大切で、アイロンを掛けたり髪を整えたりするときにも手放せないわね。とにかく保湿を十分に行うことが重要だと思うわ。
― ファッションのこだわりはありますか?
ケイト:私には4人の子供がいますから、ドライクリーンしかできない洋服は選ばない。洗濯機にすぐに突っ込めるようなものがいいわね(笑)。お気に入りはジャンプスーツで、たくさん持っているのよ。ドイツの「CLOSED」というブランドが素晴らしくて、オーバーオール、ジャンプスーツはもう手放せないわ!
ケイト:それはもう、どこからスタートしたらいいかわからないくらいたくさんあるわ。完璧主義でイライラしてしまうところだったり…忙しくしているのが好きなの。だからいつも夫に落ち着きなさいって言われちゃう(笑)。
― 悩みを抱える女性たちにアドバイスをお願いします。
ケイト:女性は顔の近くに鏡を近づけて自分を見る傾向があるけれど、「もっと遠くを、外を見てみよう」ということを伝えたいわ。そうすれば内面だけでなくて、心も健康的に美しくなれると思うの。そういった“美しさ”はボディ、肌、へアを変える力を持っているんじゃないかしら。
私の母の口癖で、私も子供たちによく言っているのが「とにかくベストを尽くしなさい」ということ。限界を自分で決めないということね。変化を作るのは実は簡単なことよ。
ケイト:今私は人生の分岐点に立っていると感じているの。女優を辞めたいと思う時もあるわ。演じるということはすごく楽しいし、充実もしている。でも世界には、女優業以外にもやるべきことがあると思うの。だから10年後、私は全然違うことをやっているかもしれないわね。それが何かはわからないけれど…例えばパンを焼くとかね(笑)。常に驚きがある人生が好きなの。
― ありがとうございました。
時にユーモアを交えながら、真摯に質問に答えてくれたケイト。大女優のオーラを放ちながらも時折見せる母としてのやわらかな顔も印象的だった。世界中の女性が彼女に羨望の眼差しを向ける理由は、その美貌だけでなく、クレバーで気さく、そして気品溢れる彼女の素顔にあるのだろう。(modelpress編集部)
映画では、「ブルージャスミン」(13年)で、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞などを受賞。このほか、「エリザベス」(98年)、「アビエイター」(04年)、「あるスキャンダルの覚え書き」(06年)、「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(07年)などの好演により、これまで様々な賞でノミネートを受け、受賞を果たしてきた。2015年、「キャロル」で自らエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ルーニー・マーラと共演した。
これまでのオーストラリア社会への貢献を讃えられ、センテナリー・メダルを授与されているほか、2007年にはタイム誌が選ぶ世界で最も影響力がある100人に選出された。2012年には、フランス政府文科大臣により彼女の文化芸術への偉大な貢献を称した芸術文化勲章を叙勲。また、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにも彼女のスターが刻まれている。現在、シドニーの夫と4人の子どもたちと暮らす。
運命を変えたターニングポイント
― ケイトさんにとって「運命を変えた」瞬間はいつですか?ケイト:たくさんあるわ。誰でも人生は一直線じゃないと思うの。演劇の学校に行ったこと、大学に行ったこと…それが私の運命を変えたタイミング。私は子供にも恵まれ、演劇のカンパニーを主催して映画のキャリアを積むことができているけれど、その時々で、「それは良くないんじゃないか」と言う人もいたわ。でも私は、私の直感を信じるようにしているの。ちょっと怖いけど、自分を信じるようにしているわ。
― 女優として活躍し続けながら4人の子供を育てるケイトさんは、世界中の女性の憧れの的だと思います。そのパワーの源はどんなところにありますか?
ケイト:色々な国の多くの女性が仕事とファミリーライフを天秤にかけていると思うの。私にはメディアのプレッシャーもあるし、どんな女性にも「働かなきゃ」というプレッシャーがあるはず。それは男性が抱えるプレッシャーとは比べ物にならないと思うわ。でも、そうしたプレッシャーは間違っていると認めることで、精神的により健康になれるんじゃないかと思うの。
私は父を早くに亡くしてシングルマザーのもとに育ったけれど、祖母や祖父も私を育ててくれたわ。私も、夫はもちろん、友達や近所の人達といったコミュニティで子供を育てるべきだと思っているの。そういった周りのサポートが私の人生に力を与えてくれているのよ。
美の秘訣&ファッションのこだわり
― 心の美しさが、外見の美しさにつながっているのですね。美肌のためにしていることを教えて下さい。ケイト:スキンケアは、毎朝エッセンス、乳液、日焼け止め、アイクリームを欠かさず使っているわ。ミストスプレーも大切で、アイロンを掛けたり髪を整えたりするときにも手放せないわね。とにかく保湿を十分に行うことが重要だと思うわ。
― ファッションのこだわりはありますか?
ケイト:私には4人の子供がいますから、ドライクリーンしかできない洋服は選ばない。洗濯機にすぐに突っ込めるようなものがいいわね(笑)。お気に入りはジャンプスーツで、たくさん持っているのよ。ドイツの「CLOSED」というブランドが素晴らしくて、オーバーオール、ジャンプスーツはもう手放せないわ!
コンプレックス・悩みを乗り越える秘訣は?
― ケイトさんでもコンプレックスに感じていることはありますか?ケイト:それはもう、どこからスタートしたらいいかわからないくらいたくさんあるわ。完璧主義でイライラしてしまうところだったり…忙しくしているのが好きなの。だからいつも夫に落ち着きなさいって言われちゃう(笑)。
― 悩みを抱える女性たちにアドバイスをお願いします。
ケイト:女性は顔の近くに鏡を近づけて自分を見る傾向があるけれど、「もっと遠くを、外を見てみよう」ということを伝えたいわ。そうすれば内面だけでなくて、心も健康的に美しくなれると思うの。そういった“美しさ”はボディ、肌、へアを変える力を持っているんじゃないかしら。
私の母の口癖で、私も子供たちによく言っているのが「とにかくベストを尽くしなさい」ということ。限界を自分で決めないということね。変化を作るのは実は簡単なことよ。
「女優を辞めたいと思う時もある」
― では最後に、一人の女性としてケイトさんの将来の展望を教えて下さい。ケイト:今私は人生の分岐点に立っていると感じているの。女優を辞めたいと思う時もあるわ。演じるということはすごく楽しいし、充実もしている。でも世界には、女優業以外にもやるべきことがあると思うの。だから10年後、私は全然違うことをやっているかもしれないわね。それが何かはわからないけれど…例えばパンを焼くとかね(笑)。常に驚きがある人生が好きなの。
― ありがとうございました。
時にユーモアを交えながら、真摯に質問に答えてくれたケイト。大女優のオーラを放ちながらも時折見せる母としてのやわらかな顔も印象的だった。世界中の女性が彼女に羨望の眼差しを向ける理由は、その美貌だけでなく、クレバーで気さく、そして気品溢れる彼女の素顔にあるのだろう。(modelpress編集部)
ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)プロフィール
オーストラリア出身、1969年5月14日生まれ。オーストラリア国立演劇学院を卒業後、ニール・アームフィールド監督のもと、「カンパニーB」において舞台女優としてキャリアを積む。2008年から2013年にわたり、夫で劇作家のアンドリュー・アプトンとともにオーストラリアで最も権威ある劇団「シドニーシアターカンパニー(STC)」の共同芸術監督、および共同最高経営責任者を務めた。STCでは、「トップガールズ」「オレアナ」などの出演。映画では、「ブルージャスミン」(13年)で、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞などを受賞。このほか、「エリザベス」(98年)、「アビエイター」(04年)、「あるスキャンダルの覚え書き」(06年)、「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(07年)などの好演により、これまで様々な賞でノミネートを受け、受賞を果たしてきた。2015年、「キャロル」で自らエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ルーニー・マーラと共演した。
これまでのオーストラリア社会への貢献を讃えられ、センテナリー・メダルを授与されているほか、2007年にはタイム誌が選ぶ世界で最も影響力がある100人に選出された。2012年には、フランス政府文科大臣により彼女の文化芸術への偉大な貢献を称した芸術文化勲章を叙勲。また、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにも彼女のスターが刻まれている。現在、シドニーの夫と4人の子どもたちと暮らす。
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