大御所ミュージシャンの2世セレブが告白「人生は思い通りにいかないもの」
2013.05.20 11:10
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マイケル・ジャクソンの大ヒット曲『スリラー』のプロデューサーとしても知られる大物ミュージシャン、クインシー・ジョーンズの娘で、モデル、女優として活躍するおしゃれセレブのラシダ・ジョーンズ。彼女が主演映画『セレステ∞ジェシー』(5月25日公開)のプロモーションのために来日し、インタビューに応じた。
『セレステ∞ジェシー』は、学生時代に知り合って結婚した仲よしカップル、セレステ(ラシダ・ジョーンズ)とジェシー(アンディ・サムバ−グ)が主人公。今やトレンド予測家として活躍しているセレステだが、売れないアーティストのジェシーは相変わらずマイペース。そこでふたりはセレステの提案で、永遠に友だちでいられるよう、30歳を機に離婚を決意したものの事態は思わぬ方向に向かっていく、という可笑しくてほろ苦いラブストーリーだ。
主演のラシダは、元恋人であるウィル・マコーマックと共同で脚本も担当しており、この作品でふたりは脚本家としての地位を確立。そんなラシダに、この作品に込めた思い、成功する秘訣を聞いた。
— 元恋人で共同脚本のウィルは、セレステとジェシーは自分たちがモデルだと語っていますが、この話を映画にしようと思った理由は?
ラシダ:ユーモアと同時に一抹の寂しさがあるような、リアルなラブコメディが大好き。だから、そういう脚本をいつか書いてみたいと思っていたんだけど、ウィルと執筆を始めた頃、私たちのまわりにセレステとジェシーのようなジレンマを抱えたカップルがたくさんいたの。20代に出会って、この人が運命の人だ、一生この人と一緒に生きていく、と思ったけれど、それぞれが変化、成長することでだんだんと方向性が違ってくる。だから一緒に生きてはいけないんだけど、完全に別れたくはないわけ。友人といいながらもすごく仲がいいから家族や友人たちは大混乱よ。そんな中途半端なカップルが多かったから、映画の題材にしたの。
— セレステのキャラクターに自分自身を投影している部分は多い?
ラシダ:私は彼女ほど仕切り屋じゃないと思ってるけど、ウィルに言わせると、セレステと同じようなことをいつも言ってるらしいわ(笑)。でも物語を書くということは、短所も含めて、自分を正直にさらけ出すこと。確かにセレステには私自身が投影されているわね。
— ウィルとの仲をそれぞれのパートナーが誤解することはない?
ラシダ:たまにあるわ。でもそれはいい試金石になるの。たとえば、ウィルと私の関係をウィルの相手が嫉妬したら、その人はウィルが長く付き合える相手じゃないってこと。相手の生き方や友人関係を受け入れられないと、パートナーにはなれないと思う。
— セレステはトレンド予測家としてテレビに出たり、会社経営をしている、誰もが憧れるセレブ女性。そんな彼女に都合が悪い出来事が降りかかる様子が面白かったです。
ラシダ:彼女がセレブであることは関係なく、この映画は“自分の間違いから学ぶことができるか”を問いかけているの。人生は思い通りにならないもの。相手を本当に愛しているなら解放してあげないといけない、このことを学んだ彼女はその後、よい人間になろうとするでしょうね。私も30代になったばかりの頃、何もかもわかった気持ちになっていたけれど、必ずその後に自分は何もわかっていないと思い知らされる出来事が起こったわ。常にフレキシブルに、起きたことに適応するのが大人になるということ。これはセレステが大人になる物語なのよ。
— 注目のヤングセレブのひとり、エマ・ロバーツとの共演は?
ラシダ:エマはカリスマ性、ユーモアのセンスを持つ賢い女性で、一緒に仕事をして楽しかった。彼女は注目のヤングセレブで、その気になればファッションやトレンドの最先端を手に入れられる。だけど、彼女がやりたいことは読書なんですって。正直言って、彼女が演じたライリーというキャラクターは、脚本家として書き込みが甘いと思っていて、単なるおバカなポップスターに見えるんじゃないかと心配だった。でも彼女がすごく、キャラクターを膨らませてくれて、笑えるアドリブを加えてくれたのでとっても感謝しているの。
— この後やりたい仕事は?
ラシダ:もっと書く仕事をしたいと思ってる。何年か前に作ったコミック「フレネミー・オブ・ザ・ステイト」をベースに今、ウィルと脚本を書いているわ。これが映画になるかはわからないけど。それとオリジナルの脚本をもうひとつウィルと書くつもり。脚本、製作、監督をやってみたいので、演技はしばらく休んでもいいと思っているくらいよ。
— やりたいことを実現させる秘訣を教えて?
ラシダ:20代はなかなか一歩踏み出せなかった。なにかを始めても途中でやめてしまったり。でも30代になってからは、トシのせいかしら? 他人の目を気にしなくなって、とにかくやりたいことをやることにしたの。やるかやらないかでは大違いよ。もし平凡な結果に終わったとしても、何かをやり遂げたことから学ぶことは大きいわ。
『セレステ∞ジェシー』
5月25日(土)渋谷シネクイントほか全国ロードショー
配給:クロックワークス
■ラシダ・ジョーンズ (Rashida Jones)プロフィール
1976年、アメリカ・カリフォルニア州出身。父親は大御所ミュージシャンのクインシー・ジョーンズ、母親は女優のペギー・リプトン。ハーバード大学卒業後、1997年にテレビドラマで女優デビュー。女優のほか、ミュージシャン、モデルとしても活躍。マイケル・ジャクソンと幼なじみで、ジェシカ・アルバ、ニコール・リッチーらとは家族ぐるみの付き合いであることでも知られる。
主演のラシダは、元恋人であるウィル・マコーマックと共同で脚本も担当しており、この作品でふたりは脚本家としての地位を確立。そんなラシダに、この作品に込めた思い、成功する秘訣を聞いた。
— 元恋人で共同脚本のウィルは、セレステとジェシーは自分たちがモデルだと語っていますが、この話を映画にしようと思った理由は?
ラシダ:ユーモアと同時に一抹の寂しさがあるような、リアルなラブコメディが大好き。だから、そういう脚本をいつか書いてみたいと思っていたんだけど、ウィルと執筆を始めた頃、私たちのまわりにセレステとジェシーのようなジレンマを抱えたカップルがたくさんいたの。20代に出会って、この人が運命の人だ、一生この人と一緒に生きていく、と思ったけれど、それぞれが変化、成長することでだんだんと方向性が違ってくる。だから一緒に生きてはいけないんだけど、完全に別れたくはないわけ。友人といいながらもすごく仲がいいから家族や友人たちは大混乱よ。そんな中途半端なカップルが多かったから、映画の題材にしたの。
— セレステのキャラクターに自分自身を投影している部分は多い?
ラシダ:私は彼女ほど仕切り屋じゃないと思ってるけど、ウィルに言わせると、セレステと同じようなことをいつも言ってるらしいわ(笑)。でも物語を書くということは、短所も含めて、自分を正直にさらけ出すこと。確かにセレステには私自身が投影されているわね。
— ウィルとの仲をそれぞれのパートナーが誤解することはない?
ラシダ:たまにあるわ。でもそれはいい試金石になるの。たとえば、ウィルと私の関係をウィルの相手が嫉妬したら、その人はウィルが長く付き合える相手じゃないってこと。相手の生き方や友人関係を受け入れられないと、パートナーにはなれないと思う。
— セレステはトレンド予測家としてテレビに出たり、会社経営をしている、誰もが憧れるセレブ女性。そんな彼女に都合が悪い出来事が降りかかる様子が面白かったです。
ラシダ:彼女がセレブであることは関係なく、この映画は“自分の間違いから学ぶことができるか”を問いかけているの。人生は思い通りにならないもの。相手を本当に愛しているなら解放してあげないといけない、このことを学んだ彼女はその後、よい人間になろうとするでしょうね。私も30代になったばかりの頃、何もかもわかった気持ちになっていたけれど、必ずその後に自分は何もわかっていないと思い知らされる出来事が起こったわ。常にフレキシブルに、起きたことに適応するのが大人になるということ。これはセレステが大人になる物語なのよ。
— 注目のヤングセレブのひとり、エマ・ロバーツとの共演は?
ラシダ:エマはカリスマ性、ユーモアのセンスを持つ賢い女性で、一緒に仕事をして楽しかった。彼女は注目のヤングセレブで、その気になればファッションやトレンドの最先端を手に入れられる。だけど、彼女がやりたいことは読書なんですって。正直言って、彼女が演じたライリーというキャラクターは、脚本家として書き込みが甘いと思っていて、単なるおバカなポップスターに見えるんじゃないかと心配だった。でも彼女がすごく、キャラクターを膨らませてくれて、笑えるアドリブを加えてくれたのでとっても感謝しているの。
— この後やりたい仕事は?
ラシダ:もっと書く仕事をしたいと思ってる。何年か前に作ったコミック「フレネミー・オブ・ザ・ステイト」をベースに今、ウィルと脚本を書いているわ。これが映画になるかはわからないけど。それとオリジナルの脚本をもうひとつウィルと書くつもり。脚本、製作、監督をやってみたいので、演技はしばらく休んでもいいと思っているくらいよ。
— やりたいことを実現させる秘訣を教えて?
ラシダ:20代はなかなか一歩踏み出せなかった。なにかを始めても途中でやめてしまったり。でも30代になってからは、トシのせいかしら? 他人の目を気にしなくなって、とにかくやりたいことをやることにしたの。やるかやらないかでは大違いよ。もし平凡な結果に終わったとしても、何かをやり遂げたことから学ぶことは大きいわ。
『セレステ∞ジェシー』
5月25日(土)渋谷シネクイントほか全国ロードショー
配給:クロックワークス
■ラシダ・ジョーンズ (Rashida Jones)プロフィール
1976年、アメリカ・カリフォルニア州出身。父親は大御所ミュージシャンのクインシー・ジョーンズ、母親は女優のペギー・リプトン。ハーバード大学卒業後、1997年にテレビドラマで女優デビュー。女優のほか、ミュージシャン、モデルとしても活躍。マイケル・ジャクソンと幼なじみで、ジェシカ・アルバ、ニコール・リッチーらとは家族ぐるみの付き合いであることでも知られる。
【Not Sponsored 記事】