アジア最大の食の祭典、「美食女子」発足で新たな試み
2013.02.18 12:49
毎年3月に千葉・幕張で開催され、出展者・来場者双方のビジネス拡大に絶好の場として高い評価を得ているアジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN」。2012年度からは新たな取組みとして、日本国内の消費・トレンドを牽引する20代～40代の女性層のニーズを先読みし、魅力的な商品を開発することを目的とした「FOODEX 美食女子」プロジェクトがスタートしている。
「美食女子グランプリ」が始動
「FOODEX 美食女子」プロジェクトにはタレントの真鍋摩緒、モデルの佐々木依里をはじめ、女優、栄養士、フードコーディネーター、ワインアドバイザーなど食に精通した女性達が参加し、「FOODEX」に出展するメーカーの女性向け商品開発・販売力強化をサポートするプログラムを行なっている。メインとなるのは、出展者の商品を多角的に評価する「モニタリング」。美食女子が商品を実際に試食した上で、「いつ、どのようなシーンで食べたいか？」「どんな所にあったら買いたくなるか？」といった討論を展開し、その商品の魅力や改善策を思案。食のプロフェッショナルでありながら一般的な女性の視点を持つ彼女たちが中立的な立場でアドバイスをすることで、「女性に売れる商品」を生み出していく。
さらに3月に行われる「FOODEX JAPAN 2013」（2013年3月5日～8日、千葉・幕張メッセ1～8ホール）では、美食女子を核とするプログラムとして新たに「美食女子グランプリ」を実施。エントリーされた国内外の食品・飲料を美食女子が多角的に審査し、受賞商品にロゴマークを授与。アジア最大級の国際食品・飲料展として権威のある「FOODEX JAPAN」での受賞は、受賞ロゴマーク付の商品を好む消費者はもちろん、女性に売れる商品を常に探しているプロのバイヤーに対しても最大限のアピールとなる。
女性バイヤーも美食女子に期待
「美食女子」の活動の一貫として設けられた東急ストア女性バイヤーとの対談の場では、「FOODEX」出展者に対して消費者目線でアドバイスし商品の魅力を伝える美食女子と、売れる商品を求めて「FOODEX」に来場するバイヤーがそれぞれの立場から「女性に売れる商品」についての意見交換を行った。前回の「FOODEX」に来場した東急ストア生鮮食品部青果のバイヤー・花野明子さんは、「野菜・果物をお客様にたっぷり食べてもらいたい」という視点から、フルーツビネガー、ピクルスを作る「酢」に目をつけたといい、多数の商品の中からグランプリを選出する美食女子へ向け「調味料からライフスタイルを発信していきたい。『この調味料だったらたっぷり果物・お野菜を使っていただけて、さらにおしゃれな生活雑貨を使って食卓に並ぶ』というところまでイメージできるものがいいですね。売場で様々なコラボレーションをして、お客様のライフスタイルを活力あるものにしていけたら」とプロ目線のアドバイス。
一方で、現在東急ストアで取り扱い中の商品に対しては、美食女子の2人が「この商品のロゴはちょっと安っぽく見えてしまってもったいない」「デリカ食品の売場は、陳列状態が無機質な感じがする。手書きポップで温かみを出してみては」と積極的に改良案を示した。消費者目線での具体的なアドバイスに、バイヤーも「なるほど」「その視点はなかった」とメモを取り、「参考になります。次回のFOODEXでも勉強させていただきたい」と期待感をあらわに。特に美食女子の活動の集大成となるグランプリに関しては「美食女子のみなさんが、その商品のどんな部分に惹かれたかを知りたい」と強い期待を寄せた。
約1時間半にわたる対談の中では、バイヤーが今後東急ストアで取り扱い予定という未発売商品を提示し、美食女子に意見を求める場面も。バイヤーとの意見交換でより「視点が広がった」という美食女子の活動とグランプリの結果に注目が寄せられる。（モデルプレス）
■FOODEX美食女子オフィシャルサイト
http://www.foodex-beauty.jp/