ワークマン、2023年春夏新作422種お披露目 新店舗「ワークマン カラーズ」2023年オープンも発表
2023.02.23 20:25
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23日、作業着・衣料ブランドのワークマンによる「ワークマン2023年春夏新製品発表会」が東京国際フォーラムで開催され、メンズ・レディース・キッズの衣料品・小物をはじめ、初のレディースインナー、キャンプギア、ゴルフ製品まで過去最大422種類の新製品がお披露目された。
ワークマン、2023年春夏新作は“過去最大”422種類
フランチャイズシステムで、作業服、作業用品およびアウトドア・スポーツウエアを販売する専門店チェーン・ワークマン。作業着がメインの「ワークマン」、アウトドア・スポーツ・レインウェアが中心の「WORKMAN Plus」、“カコクな365日を、ステキに変える。”がコンセプトの「#ワークマン女子」の3業態に分かれ、現在979店舗を展開している。(2023年1月31日時点)
今回の展示会では、3,000平米の大型会場に過去最大422種類の新製品を展示。2023年春夏シーズンの新製品は「ファッションを前面に、機能はステルス」をメインテーマに、vivid、trend、travel、tough、sustainableの5種類のスタイルで構成されている。
製品カテゴリーや機能別の展示だった過去の展示スタイルより方針をがらっと変え、今回の展示会はスタイル別のコーデ陳列とし、ワークマンが大切にする機能性・低価格はそのままに、デザイン性にも力を入れたアイテムの数々が豊富にラインナップした。
ワークマン、レディースの注目アイテムをピックアップ
レディースコーナーの担当者によると、一押しの1つが、やわらかなドレープ感のあるニュートラルシリーズ。生地に撥水加工が施されているため、水潑ねしやすい家事の合間でも着やすく、デザインもお洒落なのでお出かけ着としてもそのまま使えるという。折りたたむとサコッシュに早変わりする人気のアウターからは、よりしっかりした生地を採用し、ユニセックス感のあるシンプルなカラー展開・仕立てとした新作が登場。
マスクが縫い付けられたUVパーカーも、機能性の高さで評判のワークマンらしいアイディアの効いたアイテムだ。撥水UV加工のガーデニングサロペットは、スカートタイプとパンツタイプがあり、こちらは男女両方から好評だという
そして今季新たに、ワークマン初の女性用インナーがデビュー。シルクのような光沢でさらっとした肌触りと高い保湿性が特長のテンセル素材のタンクトップとキャミソールがラインナップし、カップ付きタイプは「#ワークマン女子」限定の取り扱いとなる。
スポーツウェアのスパッツ、カップ一体型スポーツブラも、スタイリッシュなデザイン性でありながら、他社のスポーツブランドと比較してぐっと安価に取り揃えた。
シューズカテゴリからは、この春より新登場の“雲の上シリーズ”がお披露目。雲の上レディーススニーカー、雲の上パンプスと、雲の上ニットパンプスの3種で、いずれもクッション性がしっかりある独特な形状のインソールが採用されており、履きやすさ、歩きやすさにこだわり開発された。
長靴としてもこれからの梅雨の時期に活躍してくれそうなサファリシューズにも、パステル系の新作3種が加わった。
このほか、子育て世代の声を凝縮して作られたマザー&ファザーズマルチリュック、デザイン豊富な晴雨兼用傘、ポケットや間仕切りがたくさん付いたマルチに使えるポーチが並んだ。
キャンプにゴルフ…レジャーシーンでもワークマンが活躍
実はワークマンでは近年ブームのアウトドア製品、ゴルフラインにも力を入れている。1人用から複数人用までサイズを選べるテントにタープ、持ち運びしやすい収納袋付きの折り畳み椅子やテーブルなどのキャンプギアは2~3年前より展開を始め、世間のキャンプブームと共にここ1~2年でアイテム数を増強してきた。
これらに加えてこの春より食器類が新たに登場。定番のブラック以外にもカラーバリエーションが豊富で、アウトドアシーン以外でも使いたくなるような色使いだ。
“FO”(Find-Out)というロゴマークが付いたワークマンのスポーツラインから展開するゴルフアイテムも好調で、初年度で8億円を売り上げたという人気ぶり。ゴルフシューズをはじめ、ゴルフボール、グローブなどの小物まで、いずれも破格の価格帯に抑えられている点も手に取りやすい理由だ。
作業着のワークマンからファッションでも選ばれるワークマンへ、「ワークマンがまた変わった」を体感できる空間が広がっていた。
ワークマン専務・土屋哲雄氏が語る今後の展望、新業態店「ワークマン カラーズ」都内に誕生へ
この日の発表会のイベントステージでは、tough/life is/trip with/WORKMANature/WORKMAN-shipの5つのテーマで表現されるファッションショーを実施。各テーマごとのアイテムを着こなしたモデルとパフォーマーが、ステージ上から2023年春夏新作の着こなしを魅力的に発信した。
続く土屋専務のプレゼンテーションでは、ワークマンの様々な取り組み、そして新たな施策についてのアナウンスが。そのひとつとして、まず年内にファッションアイテムを主軸とする新業態の店舗「ワークマン カラーズ(WORKMAN Colors)」の第一号店を東京都心にオープンすることを発表。
機能性とファッション性を兼ね備えた「遊び着のジョーシキを塗り替える」をコンセプトに、作業服を除くアパレル・小物を扱うファッション専門店で、今年9月のオープンを目指すという。
女性をメインターゲットにすることで新たな客層の認知・獲得へとつながった「#ワークマン女子」の好調を受け、さらなる需要を作り、広げていく、ワークマンの今後を見据えた新たな一手となる「ワークマン カラーズ」。もちろん機能性という軸足はぶれることなく、その上でデザインにも凝った、ファッション性だけでも売れるような世界観を醸成していくという。
年内の「ワークマン カラーズ」開店に先駆け、試験的に「#ワークマン女子天王寺MIO店」、「#ワークマン女子横浜ビブレ店」の既存2店舗をファッション中心の実験店として営業。従来の「#ワークマン女子」のレディースに特化した売り場構成から「ワークマン カラーズ」に近い業態へ移行していくという。
新ブランド「ワークマン プレミアム」も発表
そしてプレゼンテーションでは、「ワークマン プレミアム」という名称の新ブランドのリリースも発表された。「ワークマン プレミアム」は、低価格×高品質がウリの従来のワークマンより、やや価格を上げ、上質な機能価値を求める顧客層をターゲットに、2023年秋冬に向け25アイテムを展開する。原材料価格や物流費の高騰による値上げが相次ぐ中、ワークマンでは2023年秋冬PB製品も価格据え置き宣言を継続し、PB売り上げ上位アイテムの99.3%を据え置きとするという。
なお今後は「将来的にPB製品の50%をサステナブル対応にしていく予定」だといい、薬剤や染料を減らし環境への負担を軽減しつつ、価格を上げることなくサステナブルな商品開発の実現に取り組んでいくという。(modelpress編集部)
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